ミッドレンジコンピュータ
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ミッドレンジコンピュータは、企業の基幹業務などに利用される、中型︵中規模、中クラス︶のコンピュータである。
概要[編集]
厳密な定義は無い。2016年現在ではおおざっぱに、メインフレームなどを指す﹁大型﹂と、PCサーバやパーソナルコンピュータなど、あるいはより小さい﹁小型﹂の間にあるシステムのコンピュータを指している。いわゆる﹁オフィスコンピュータ﹂等である。 なお歴史的理由から、Unix系以外、あるいはサーバと呼ばれる以外の、メインフレームからの影響が大きい、ないしは独自のシステムを持つものを特に指す、といった用法の場合がある。主なミッドレンジコンピュータ[編集]
︵英語版記事を元にしているため、海外企業のみ︶ ●DEC︵PDPシリーズ︶ ●データゼネラル ●HP︵HP 3000シリーズ︶ ●IBM︵System/3、System/34、System/32、System/36、System/38、AS/400、更にブランド名称変更されたiSeries、System i、Power Systemsのiエディション︶ ●Sun︵SPARC Enterpriseシリーズ︶歴史[編集]
ミッドレンジコンピュータの領域は1960年代に生まれ、その中ではミニコンピュータが広く知られている。PDPシリーズの最初のモデルはPDP-1である。しかし、IBM 1401など他にもいくつかの﹁メインフレームの主流よりは下の、普及レンジ﹂のコンピュータといったものは存在している。また日本では、いわゆる﹁オフィスコンピュータ﹂は日本独自に発展した製品分野とされることもあり、情報処理学会のバーチャル﹁コンピュータ博物館﹂ではオフィスコンピュータの歴史として、やはり1960年代前半から機種を挙げている[1]。 歴史的にはミッドレンジコンピュータは、メインの大型コンピュータよりも中小規模のビジネス用や、大企業の支店用や部門用に販売された。 クライアントサーバモデルにより、﹁クライアント﹂コンピュータに﹁サーバ﹂としてサービスを提供︵サーブする︶するようになると、サーバとも呼ばれるようになった︵あるいは、そのような製品群が分化した︶。備考[編集]
- 電子情報技術産業協会(JEITA)の統計では、当初は「ミッドレンジ」に「サーバ」も含めていたが、2005年度から「ミッドレンジ」の表現が消え、「サーバ」または「独自OSサーバ」となった[2]。