メタルギアシリーズ
表示
(メタギアから転送)
メタルギアシリーズ | |
---|---|
![]() | |
ジャンル | ステルスゲーム |
開発元 |
コナミデジタルエンタテインメント 小島プロダクション |
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
主な製作者 | 小島秀夫 |
1作目 |
メタルギア (1987年7月13日) |
最新作 |
メタルギアサヴァイヴ (2018年2月21日) |
スピンオフ作品 | #スピンオフを参照 |
公式サイト | メタルギアポータル |
メタルギアシリーズ (METAL GEAR series) は、コナミデジタルエンタテインメントから発売されているステルスゲームシリーズ[1]である。2023年までのシリーズ累計販売本数は6,110万本を超える[2]。
概要
[編集]
1986年、小島秀夫がコナミに入社した直後、初めてコナミ社でゲームプランナー︵小島は自身の立ち位置を﹁監督﹂と称している︶として第一作﹃メタルギア﹄の制作に着手し翌年1987年に発売。﹁隠れる﹂ことをゲームの趣旨とする本作は、のちにステルスゲームと呼ばれるジャンルにおいて日本で初めて作られた作品として名高い。
1990年には続編﹃メタルギア2ソリッドスネーク﹄が発売。1998年9月3日には第3作として﹃メタルギアソリッド﹄がリリース。米﹁フォーチュン﹂誌により﹁20世紀最高のシナリオ﹂と称され、全世界で600万本を売り上げる人気作となった。これ以降、﹃メタルギアソリッド﹄の続編および﹃メタルギア﹄を冠したスピンオフ作品が出続け、シリーズ化。
その後も小島は大半のシリーズ作に何らかの形で関わり続けたが、2015年12月にKDEを退社。2018年には小島が関与しない初の作品となる﹃メタルギア サヴァイヴ﹄が発表[3]され、シリーズは小島の手を離れても継続している。
小島は﹃メタルギアソリッド﹄以降のシリーズの大きなテーマとして﹁遺伝子操作﹂﹁反戦反核﹂を伝えること、とインタビューで言っており、それが﹁説教くさくなる﹂というプレイヤーの批判は承知で、メタルギアシリーズには﹁反戦反核﹂のメッセージを可能な限り取り入れたいと語っている[4]。
略称は﹁メタルギア﹂の場合﹃MG (METAL GEAR)﹄、﹁メタルギアソリッド﹂の場合﹃MGS (METAL GEAR SOLID)﹄となる。なお、MGSに関してはM・G・Sがそれぞれ﹁MEME︵ミーム : 文化的遺伝子︶﹂、﹁GENE︵ジーン : 遺伝子︶﹂、﹁SCENE︵シーン : 時代︶﹂の頭文字とされる場合もあり、これはシリーズ第3作から第5作までのテーマを象徴している︵対応は﹃MGS2﹄・﹃MGS﹄・﹃MGS3﹄の順︶。ただし、これら用語の頭文字を合わせた結果、偶然﹁MGS﹂となっただけであり、意図して﹁MGS﹂となるような組み合せを選んだのではないとしている[5]。また、ゲームの発売前トレーラーやCMなどで﹁メタル﹂という略称も用いられている。
シリーズ作品
[編集]1987 | メタルギア |
---|---|
メタルギア(FC版) | |
1988 | |
1989 | |
1990 | Snake's Revenge |
メタルギア2 ソリッドスネーク | |
1991 | |
1992 | |
1993 | |
1994 | |
1995 | |
1996 | |
1997 | |
1998 | メタルギアソリッド |
1999 | メタルギアソリッド インテグラル |
2000 | メタルギア ゴーストバベル |
2001 | メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ |
2002 | ザ・ドキュメント・オブ メタルギアソリッド2 |
メタルギアソリッド2 サブスタンス | |
2003 | |
2004 | メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス |
メタルギアソリッド3 スネークイーター | |
メタルギアアシッド | |
2005 | メタルギアアシッド2 |
メタルギアソリッド3 サブシスタンス | |
2006 | メタルギアソリッド バンドデシネ |
メタルギアソリッド ポータブル・オプス | |
2007 | メタルギア 20thアニバーサリー メタルギアソリッド コレクション |
メタルギアソリッド ポータブル・オプス+ | |
2008 | メタルギアソリッド モバイル |
METAL GEAR AC!D MOBILE | |
メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット | |
メタルギアソリッド2 バンドデシネ | |
メタルギアソリッド4 データベース | |
2009 | メタルギアソリッド タッチ |
2010 | メタルギアソリッド ピースウォーカー |
メタルギア アーケード | |
2011 | メタルギアソリッド ピースウォーカー HDエディション |
メタルギアソリッド HDエディション | |
2012 | メタルギアソリッド スネークイーター 3D |
メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス | |
2013 | メタルギア ライジング リベンジェンス |
メタルギア ソリッド レガシーコレクション | |
2014 | メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ |
2015 | メタルギアソリッドV ファントムペイン |
2016 | メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ+ファントムペイン |
2017 | |
2018 | メタルギア サヴァイヴ |
2019 | |
2020 | |
2021 | |
2022 | |
2023 | メタルギアソリッド マスターコレクションVol.1 |
小島秀夫監督作品
[編集]
特記がなければ日付はいずれも日本における発売日を示す。
●メタルギア ︵1987年7月13日・MSX2︶
●戦術核弾頭を装備した歩行戦車﹁メタルギア﹂を発見・破壊するために送り込まれた主人公のスパイ﹁ソリッド・スネーク﹂の活躍を描く。MSX2の性能による制約を逆手に取った、敵に見つからずに潜入するという、これまでにない斬新なコンセプト[6]の基に開発された。この作品により、小島はゲーム製作者として脚光を浴び、同作と後の続編は﹁ステルスゲーム﹂というジャンルを確立した[6]。本作は同年ファミリーコンピュータに移植された。
●メタルギア2ソリッドスネーク ︵1990年7月20日・MSX2︶
●コナミのMSX2の最終リリース作品となった本作はコナミがMSXで蓄積した技術を結集。ストーリー上でも、MSXというハード史上でも一つの区切りとなった。
●メタルギアソリッド ︵1998年9月3日・PS / 2000年9月24日・Win、Win版は欧米のみ発売︶
●﹁敵から逃れ、潜入する﹂という基本コンセプトはそのままにグラフィックを完全3D化し、PlayStation用ソフトとして発売される。単純な戦争ものに終始していない点やストーリーを盛り上げる演出により本作は反響を呼び、全世界で600万本を売り上げた。
●メタルギアソリッド2サンズ・オブ・リバティ ︵2001年11月29日・PS2︶
●前作﹃メタルギアソリッド﹄のシステムを元に更なる改良、新システムを搭載。全世界で約700万本のセールス︵シリーズ最高の売上本数︶を記録[7]。
●メタルギアソリッド3スネークイーター ︵2004年12月16日・PS2︶
●ソリッド・スネークではない﹁最古のスネーク﹂、ネイキッド・スネークを主人公に据え、﹃メタルギアシリーズ﹄の原点ともいうべきストーリーが語られた。また﹃サブシスタンス﹄では初のオンライン対戦が出来る様になった。
●メタルギアソリッド4ガンズ・オブ・ザ・パトリオット ︵2008年6月12日・PS3︶
●﹃メタルギアシリーズ﹄の完結編としてPlayStation 3で発売。完結編というだけあって今までのシリーズに出てきた人物が多く登場している。主人公はソリッド・スネーク。また﹃オンライン﹄が同梱されている。
●メタルギアソリッド ピースウォーカー ︵2010年4月29日・PSP︶
●﹃メタルギアソリッド3﹄の10年後である1974年が描かれている。デモムービーでは﹃バンドデシネ﹄、﹃ポータブル・オプス﹄同様にデジタルコミックが採用されている︵一部リアルタイムポリゴンデモも存在。﹃バンドデシネ﹄のように英語の吹き出しも表示される︶。ストーリーモードでは初の最大4人までの協力プレイが出来るようになった。
●メタルギアソリッドVグラウンド・ゼロズ ︵2014年3月20日・PS3 / Xbox 360 / PS4 / 2014年9月4日・Xbox One / 2014年12月18日・PC︶
●﹃ピースウォーカー﹄の1年後が描かれている。メタルギアシリーズで初めてFox Engineを採用し、PC版がSteamでのダウンロード専用として発売された。
●メタルギアソリッドVファントムペイン ︵2015年9月2日・PS3 / Xbox 360 / PS4 / Xbox One / PC︶
●前作﹃グラウンド・ゼロズ﹄の9年後の世界が描かれた、﹃メタルギアソリッドV﹄の本篇に当たる作品かつ小島秀夫監督がメタルギアシリーズを手掛けた最終作。各プラットフォーム共に﹃メタルギアソリッド4﹄以来となる﹃オンライン﹄の新作が同梱されている[8]。
完全版・リメイク版
[編集]
﹃メタルギアシリーズ﹄では一度発売された作品に様々な要素を付加させた﹁完全版﹂と名乗るものやグラフィックスの向上、電子コミック化などを行った製品が発売されている。それらに該当するものを列挙する。
日本版においては音声の英語化︵﹃インテグラル﹄﹃ザ・ツインスネークス﹄﹃サブスタンス﹄︶やバーチャルリアリティを用いた仮想訓練のミッション︵﹃インテグラル﹄﹃サブスタンス﹄︶が大きな変更点となっている。
●メタルギアソリッド インテグラル ︵1999年6月24日・PS / ﹃メタルギアソリッド﹄の完全版・英語音声︶
●メタルギアソリッド2サブスタンス ︵2002年12月19日・PS2、Win、Xbox / ﹃メタルギアソリッド2﹄の完全版・英語音声。PC、Xbox版は欧米のみ発売。︶
●メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス ︵2004年3月11日・GC / ﹃メタルギアソリッド﹄のリメイク版・英語音声︶
●﹃メタルギアソリッド﹄をベースに﹃メタルギアソリッド2﹄のシステムを導入し、デモムービー演出に映画監督北村龍平の演出を導入するなど数々の要素を入れてリメイク。システムやCGなどの制作はカナダのゲーム会社シリコンナイツが行なった。
●メタルギアソリッド3サブシスタンス ︵2005年12月22日・PS2 / ﹃メタルギアソリッド3﹄の完全版︶
●メタルギアソリッド バンドデシネ︵2006年9月21日・PSP / ﹃メタルギアソリッド﹄のデジタルコミック︶
●メタルギアソリッド2バンドデシネ︵2008年6月12日・DVDビデオ/ ﹃メタルギアソリッド2﹄のデジタルコミック︶
●メタルギア ソリッド ピースウォーカーHDエディション ︵2011年11月・PS3、Xbox 360 / ﹃ピースウォーカー﹄のHD版︶
●メタルギア ソリッドHDエディション ︵2011年11月23日・PS3、Xbox 360 / 2012年6月28日・PS Vita / ﹃メタルギアソリッド2﹄﹃メタルギアソリッド3﹄のHD版︶
●メタルギアソリッド スネークイーター 3D ︵2012年3月8日・3DS / ﹃メタルギアソリッド3﹄のリメイク版︶
●メタルギア ソリッド レガシーコレクション︵2013年7月11日・PS3 / ﹃メタルギアソリッド﹄﹃インテグラル﹄のダウンロードコード・﹃メタルギアソリッド2﹄﹃メタルギアソリッド3﹄のHD版・﹃メタルギアソリッド4﹄・﹃ピースウォーカー﹄のHD版︶
●メタルギアソリッドVグラウンド・ゼロズ+ファントムペイン ︵2016年11月10日・PS4、Xbox One、PC︶
●METAL GEAR SOLID: MASTER COLLECTION Vol.1 ︵2023年10月24日・Switch、PS5、PS4、Xbox series X/S、PC / ﹃メタルギアソリッド﹄﹃メタルギアソリッド2﹄﹃メタルギアソリッド3﹄のHD版・﹃メタルギア﹄﹃メタルギア2﹄のHD版・FC版﹃メタルギア﹄海外版﹃スネークズリベンジ﹄・映像作品﹃MGSバンドデシネ﹄﹃MGS2バンドデシネ﹄DLC版のボーナスコンテンツ・MGSシリーズ全20曲のBGM版)
●メタルギアソリッドΔ:スネークイーター︵発売時期未定・PS5 、Xbox series X/S、Steam / ﹃メタルギアソリッド3スネークイーター﹄のリメイク作品︶[9]
スピンオフ
[編集]
﹃メタルギア﹄および﹃メタルギアソリッド﹄の各々のシリーズには属さないスピンオフに属する作品もいくつか存在している。それらに該当するものを列挙する。
●メタルギア ︵1987年12月22日・FC︶
●Snake's Revenge ︵1990年4月・NES / 日本未発売︶
●メタルギア ゴーストバベル ︵2000年4月27日・GBC︶
●内容的には、旧MSX版﹃メタルギア﹄﹃メタルギア2﹄を模した様な2Dデザインを採用。ストーリー的には小島秀夫監督作品を元にしたパラレルワールド的なものとして独立した一個の作品として成立している。
●ザ・ドキュメント・オブ メタルギアソリッド2 ︵2002年9月12日・PS2 / ﹃メタルギアソリッド2﹄の設定資料集︶
●メタルギアアシッド ︵2004年12月16日・PSP︶
●カードバトル要素を取り入れ、従来のメタルギアシリーズとは違う新機軸を打ち出した。
●メタルギアアシッド2 ︵2005年12月8日・PSP︶
●﹁とびだシッド﹂というスコープをPSP本体につけて、ゲーム画面を立体映像で楽しめる。今作から通信対戦が追加された。
●メタルギアソリッド ポータブル・オプス ︵2006年12月21日・PSP︶
●﹃メタルギアソリッド3﹄の6年後が描かれている。デモムービーでは﹃バンドデシネ﹄に引き続きデジタルコミックが採用されている。こちらは﹃アシッド﹄とは異なり、従来の流れを汲むステルスアクションゲームとなっている。敵の歩哨や捕虜を捕まえて仲間にする機能が追加され、﹃メタルギアソリッド3﹄のキャラクターなど様々なプレイアブルキャラクターでミッションを行える。
●メタルギアソリッド ポータブル・オプス+ ︵2007年9月20日・PSP / ﹃ポータブル・オプス﹄の拡張パック︶
●オンラインを重視したゲームとして発売。﹃ポータブル・オプス﹄に様々な要素を追加した内容となっている。セーブデータの引継ぎが可能。ユニークキャラクターも追加されており雷電︵﹃メタルギアソリッド2﹄︶、ジョニー︵﹃メタルギアソリッド3﹄︶、オールド・スネーク︵﹃メタルギアソリッド4﹄︶、また兵士も前3作の敵兵など大幅に追加されている。同じ種類の兵士でも袖を捲っているかいないかなど、容姿に細かい違いがあり、それらを含めて130種類に増えた。また、仲間にできる人数も100名から200名と倍増した。シングルモードも進化しその名の通り無限にミッションをこなしていく﹁インフィニティミッション﹂に変更された。
●メタルギアソリッド モバイル ︵2008年1月31日・iアプリ、EZアプリ︶
●メタルギアソリッド タッチ ︵2009年3月19日・iPhone / iPod touch / iPad︶
●メタルギア アーケード ︵2010年12月20日・AC︶
●メタルギア ソリッド ソーシャル・オプス ︵2012年12月8日・GREE︶
●メタルギア ライジング リベンジェンス ︵2013年2月21日・PS3 / Xbox 360 / PC、Xbox 360・PC版は海外のみ発売︶
●メタルギア サヴァイヴ︵2018年2月21日・PS4 / Xbox One / PC︶
●メタルギアソリッド︵仮題︶︵公開時期未定・実写映画版[10]︶*主人公のソリッド・スネーク役はオスカー・アイザックが務める予定[11]。
時間軸の流れ
[編集]『メタルギアシリーズ』における小島秀夫監督作品のストーリー上の時系列を記載すると以下の通りとなる。
詳細は「メタルギアシリーズにおける年表」を参照
- メタルギアソリッド3 スネークイーター(1964年)
- メタルギアソリッド ピースウォーカー(1974年)
- メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ(1975年)
- メタルギアソリッドV ファントムペイン(1984年)
- メタルギア(1995年)
- メタルギア2 ソリッドスネーク(1999年)
- メタルギアソリッド(2005年)
- メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(タンカー編:2007年、プラント編:2009年)
- メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(2014年)
また、以下の作品はシナリオライターが小島秀夫監督ではないものの、メインストーリーの流れを汲む物語として製作されている。
●メタルギアソリッド ポータブル・オプス︵1970年︶
●メタルギアソリッド モバイル︵2005年~2007年の間︶
●メタルギア ライジング リベンジェンス︵2018年︶[12]
さらに以下の作品は、メタルギア・サーガとは繋がりのない独立した物語になっており、通常は﹁パラレル﹂として扱われている。
- メタルギア(FC版) (1995年) - MSX2版とは「パラレル」。
- Snake's Revenge (不明) - 『メタルギア(FC版)』の続編。
- メタルギア ゴーストバベル(200X年) - 『メタルギア』から分岐。
- メタルギア アーケード(2014年) - 『メタルギアソリッド4』の一般兵での視点。
- メタルギアアシッド(2016年) - 『ゴーストバベル』の続編。
- メタルギアアシッド2(2016年以降) - 『アシッド』の続編。
- メタルギア サヴァイヴ(20XX年) - 『MGSV GZ』から分岐。異世界設定やクリーチャー登場などを理由に「パラレル」的扱いとされている。
登場人物
[編集]詳細は「メタルギアシリーズの登場人物」を参照
装備品
[編集]詳細は「メタルギアシリーズの装備一覧」を参照
用語
[編集]詳細は「メタルギアシリーズの用語一覧」を参照
記念企画
[編集]20周年企画
[編集]
2007年は﹃メタルギア﹄誕生20周年にあたる事から、記念イベントなどが行なわれた。
METAL GEAR 20th ANNIVERSARY METAL GEAR SOLID COLLECTION
同年7月26日に57300個が限定発売された。希望小売価格は6,900円。﹃メタルギアシリーズ﹄のメインストーリーを扱ったゲーム作品に加え、﹃メタルギアシリーズ﹄の歴史を紹介したDVDが付属する。このDVDには﹃メタルギアソリッド4﹄の最新映像等も収録されており、また﹃ポータブル・オプス+﹄の販売促進PRも兼ねていた。
以下の作品が収録されている。
●メタルギア︵MSX2版をPlayStation 2に移植したもの。﹃メタルギアソリッド3﹄に同梱︶
●メタルギア2ソリッド・スネーク︵仕様は﹃メタルギア﹄と同様︶
●メタルギアソリッド︵PlayStation、通常版︶
●メタルギアソリッド2サンズ・オブ・リバティ︵PlayStation 2︶
●ザ・ドキュメント・オブ メタルギアソリッド2︵PlayStation 2。﹃メタルギアソリッド2﹄に同梱︶
●メタルギアソリッド3スネークイーター︵PlayStation 2。内容は﹃サブシスタンス﹄に基づく︶
●メタルギアソリッド ポータブル・オプス︵PlayStation Portable版︶
●メタルギアソリッドサーガ︵DVD︶
METAL GEAR 20th ANNIVERSARY METAL GEAR SOLID BEST PRICE
﹃METAL GEAR 20th ANNIVERSARY METAL GEAR SOLID COLLECTION﹄に収録された各作品の単体版。初発売時よりも廉価になっている。
METAL GEAR 20th ANNIVERSARY METAL GEAR MUSIC COLLECTION
2007年7月18日に発売されたCD。﹃メタルギアシリーズ﹄のサウンドトラックの音源の中から人気の楽曲とヴォーカル曲、さらに新たに録音した楽曲を加えて計11曲収録。
20th METAL GEAR ANNIVERSARY PARTY
シリーズ20周年を記念し、2007年7月24日に東京ミッドタウンにあるザ・リッツ・カールトン東京にて催されたパーティ形式の祝賀イベント。﹃メタルギアソリッド4﹄と﹃メタルギアソリッド ポータブル・オプス+﹄・﹃メタルギアソリッド モバイル﹄のお披露目と小島に縁のある著名なゲーム業界人によるこれまでの﹃メタルギア﹄を振り返ってのトークショーなどが催された。
25周年企画
[編集]
2012年の﹃メタルギア﹄誕生25周年には、各種イベントや記念グッズ販売などが行なわれた。
METAL GEAR 25th ANNIVERSARY METAL GEAR MUSIC COLLECTION
2012年8月22日に発売されたCD。﹃20th ANNIVERSARY MUSIC COLLECTION﹄以降に発売された﹃メタルギアソリッド4﹄﹃ピースウォーカー﹄﹃オンライン﹄のサウンドトラックの音源の中から人気の楽曲とヴォーカル曲、新規収録したオーケストレーション曲、メドレー曲、サントラ未収録曲などを加えて収録。
METAL GEAR 25th ANNIVERSARY PARTY
シリーズ25周年を記念し、2012年8月30日に東京ミッドタウンにあるミッドタウンホールにて催された、発表会+パーティ形式の二部構成祝賀イベント。当日はミッドタウン周辺で実際に迷彩︵カムフラージュ︶を施して様々な場所に隠れたアーティストを探すイベントや、メタルギアシリーズの最新情報︵﹃ライジング﹄のこと︶の発表が行われた。
METAL GEAR SOLID THE LEGACY COLLECTION
25周年の際には20周年の時の様なコレクション系ソフトは出なかったが、翌2013年7月11日にはPS3用ソフトとして、過去に小島がSCE系ハードでリリースしたメタルギアシリーズをコンプリートパッケージ化した﹃METAL GEAR SOLID THE LEGACY COLLECTION﹄が発売された。
ゲーム/ビデオハイブリッドDISC 1
※下記7作品は1枚のBlu-rayディスクに収録されているため、ディスクを入れ替えせずシームレスに各作品を起動することが可能。
●メタルギア︵仕様は﹃METAL GEAR 20th ANNIVERSARY METAL GEAR SOLID COLLECTION﹄︵以下“ 20th ”︶に準ずる︶
●メタルギア2ソリッド・スネーク︵仕様は“ 20th ”と同様︶
●メタルギアソリッド2サンズ・オブ・リバティ HD EDITION︵2011年にPS3用として出たものと同様︶
●メタルギアソリッド3スネークイーター HD EDITION︵他のHD EDITIONと同様︶
●メタルギアソリッド ピースウォーカー HD EDITION︵他のHD EDITIONと同様)
●メタルギアソリッド バンドデシネ︵映像作品︶
●メタルギアソリッド2バンドデシネ ︵映像作品︶
ゲームDISC 2
●メタルギアソリッド4ガンズ・オブ・ザ・パトリオット︵トロフィー機能対応を追加したVer.2.0と同様︶
その他
●メタルギアソリッド/メタルギアソリッド インテグラル︵PSアーカイブ版のダウンロードコードを、それぞれ封入︶
備考
[編集]
ここでは﹃メタルギアシリーズ﹄全体の備考を記す。
●小島は大の映画好きと知られ[13]、シリーズ作中にもその影響が散見される。主だったものを挙げると、ゲームの原案となった映画は﹃ニューヨーク1997﹄であり[14] 、ソリッド・スネークのモデルも同作の主人公﹁スネーク・プリスキン中尉﹂役のカート・ラッセルである[15]。なお、同作の監督であるジョン・カーペンターと小島は、カーペンターにゲームのオマージュの許しを求める手紙を送って以来親交があり、配給元から訴えられかけた際にカーペンターが諫めたと言う逸話が存在する[16]ほか、﹃メタルギアソリッド2﹄限定版パンフレットにカーペンターがコメントを寄稿している。その他、幾らかの登場人物も映画俳優をモデルとしている。また、﹃007シリーズ﹄の影響も受けており[17]、シリーズの隠し要素として﹁タキシード﹂が登場するのはジェームズ・ボンドをイメージしてのこと。﹃メタルギアソリッド﹄は舞台設定やストーリーなどが﹃ザ・ロック﹄の影響を受けており、﹃メタルギアソリッド2﹄は舞台がニューヨークであったり大統領が人質にされているなど﹃ニューヨーク1997﹄と類似しており、﹃メタルギアソリッド3﹄は﹃ランボー﹄の演出を模していたり[18]ミニゲーム﹁猿蛇合戦﹂のミッション名が映画タイトルを捩ったものであったりする[19][20]。映画以外にも、小説などの影響も強く受けている。
●主人公であるスネークや雷電は、兵士としての戦闘能力は高いものの、あくまで﹁たった一人の人間﹂である。その為、敵に発見され集中攻撃を受ければ、︵難易度にもよるが︶何もできずに倒されてしまう事も少なくない。こういったゲームバランスも、﹁隠れながら進む﹂必要性を表している。
●そもそも﹁隠れながら進む﹂︵ステルスゲーム︶というシステムは、MSX時代の技術面での制限の名残である。ハード自体の制約︵スプライトの表示制限︶により、プレイヤーともう一人︵敵兵︶、さらに飛び交う銃弾などを加えると表示できないという事がおこった。しかし、そこから当時﹁戦争ゲーム﹂の制作を指示されていた小島秀夫は、﹁敵との戦闘を極力避ける﹂という画期的なシステムを考えついたのである。また﹁武器や装備は現地調達﹂というお約束も、﹁これは敵と極力戦わないようにするゲームです﹂とプレイヤーに分からせる意図があった。
●初代メタルギアの時からいわゆる﹁信頼できない﹂人物が登場しており、実際にプレイヤーにミスリードを促す場合もあれば、それを気付かせる為の要素として使われることもある。
●﹃メタルギアソリッド﹄が世界的に大ヒットしてから、ソリッド・スネークはコナミを代表するキャラクターとして認知度が上がり、コナミ以外の作品にも度々カメオ出演する様になった。
●Wii用ソフト﹃大乱闘スマッシュブラザーズX﹄︵任天堂︶にプレイヤーキャラとして参戦。
●Switch用ソフト﹃大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL﹄︵任天堂︶にプレイヤーキャラとして参戦。
●SS/PS用ソフト﹃ときめきメモリアルドラマシリーズ﹄にメタルギアソリッドが映画という形で上映されている。収録されているのは﹃Vol.2 彩のラブソング﹄と﹃Vol.3 旅立ちの詩﹄の2つである。また、PS2用ソフト﹃ときめきメモリアル3〜約束のあの場所で〜﹄でも上映されている。
●GBA用ソフト﹃コナミ ワイワイレーシング アドバンス﹄にニンジャが登場。
●PS2/GC用ソフト﹃エボリューション スケートボーディング﹄にスネーク・雷電・敵兵︵2パターン︶が登場。また、ビッグ・シェルの一部をステージと本作メインテーマをアレンジしたBGMを収録。
●PS2用ソフト﹃サルゲッチュ3﹄︵SCEI︶に出演。また同作には﹃メサルギアソリッド﹄と言うコラボ作品が収録されている。
●PS2/GC用ソフト﹃ドリームミックスTVワールドファイターズ﹄︵ハドソン︶にプレイヤーキャラとして参加。
●DS用ソフト﹃New International ハイパースポーツDS﹄にスネークが登場。
●PS3/PS Vita用ソフト﹃プレイステーション オールスター・バトルロイヤル﹄︵SCEI︶に雷電が登場。
●Nintendo Switch/PS2/Xbox One/Microsoft Windows (Steam配信)用ソフト﹃スーパーボンバーマンR﹄にソリッド・スネークボンバー・ネイキッド・スネークボンバー・雷電ボンバーが登場。
●﹃ポリスノーツ﹄や﹃スナッチャー﹄で登場したキャラがスピンオフ出演といった形でメタルギアシリーズに登場している。また、声優にも共通する事がある。
●﹃スナッチャー﹄に登場したメタルギアMk-IIはリメイクされた姿で﹃メタルギアソリッド4﹄に登場している。ただし、声はなし。
●﹃ポリスノーツ﹄からはジョナサン、エドが﹃メタルギアソリッド4﹄に、メリルはそれに加えて﹃メタルギアソリッド﹄に登場している。だがいずれも容姿や設定、時代設定も異なるうえ別人なので明確にはスピンオフ出演とはいえないが、名前と声を担当している声優に変更点はない。
●﹃beatmania﹄シリーズにメタルギアソリッドに関する曲が収録されたことがある。
●METAL GEAR SOLID Main Theme BIGBEAT MIX︵メタルギアソリッド︶PS・AC・GB・WS・PS2(海外版IIDXのみ)
●MGS2 mission R︵メタルギアソリッド2‥警戒モード・ボス戦BGMのリミックス︶PS・PS2・AC
●小島自身は﹃メタルギアソリッド4﹄完成後も、﹃メタルギアシリーズ﹄続編の制作︵プロデューサーの立場で制作に参加する︶を仄めかす事を言っているが、ソリッド・スネークを主人公にした、﹃ソリッド・スネーク・サーガ﹄、﹃メタルギアソリッド﹄は、プロモーションで謳っている通り﹃メタルギアソリッド4﹄で終了すると、メディア等のインタビューで宣言している。
●Game Developers Conference 2009で行われた、小島の基調講演﹃ソリッドゲームデザイン‥﹃不可能﹄を可能にする︵Solid Game Design: Making the 'Impossible' Possible︶﹄において、﹃MISSION:The NEXT MGS﹄の文字とともに、刀を持った男が描かれたロゴが発表され、﹁新しいミッション﹃The NEXT MGS﹄に挑みたい﹂というコメントを残した。
脚注
[編集]
(一)^ 公式サイトでは、ジャンルをタクティカル・エスピオナージ・アクションと定義している。
(二)^ “デジタルエンタテインメント事業”. コナミグループ株式会社. 2024年3月25日閲覧。
(三)^ metalgear_jpのツイート︵765822903040348160︶
(四)^ 小島秀夫 ﹃僕の体の70%は映画でできている 小島秀夫を創った映画群﹄ ソニー・マガジンズ、2008年、ISBN 978-4-7897-3216-1[要ページ番号]
(五)^ ﹁電撃PlayStation﹂Vol.293の特別付録DVDのインタビュー
(六)^ ab日経ビジネス 米国時間2009年5月6日更新
(七)^ Big Gaz. “Metal Gear Solid 3 Exclusive For Sony”. GamePlanet. 2003年8月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月19日閲覧。
(八)^ ただし、サービス開始はPC版以外は2015年10月6日︵米国太平洋標準時︶、PC版は2016年1月予定。
(九)^ “﹃メタルギアソリッド3﹄がPS5、XSX”. ファミ通.com. 2023年5月25日閲覧。
(十)^ コナミデジタルエンタテインメント公式サイト (2012年8月30日). “﹁メタルギア ソリッド﹂ハリウッドで実写映画化決定!﹁スパイダーマン﹂、﹁アイアンマン﹂のAvi Arad氏がプロデュース”. 2012年9月6日閲覧。
(11)^ Kroll, Justin (2020年12月4日). “Oscar Isaac To Star As Solid Snake In Sony's 'Metal Gear Solid' Movie” (英語). Deadline. 2020年12月4日閲覧。
(12)^ 発表当時は﹃メタルギアソリッド2﹄と﹃メタルギアソリッド4﹄の時系列の間に当たる雷電のスピンオフを制作する予定だったものの、VGA2011にてプラチナゲームズとのコラボレーションによって作品の時系列などを変更した。
(13)^ 小島自身のTwitterアカウントや﹃ピースウォーカー﹄にゲーム内キャラとして登場する小島の自己紹介欄には﹁僕の体の70%は映画でできている﹂と書かれている。同名の映画評論の本も、2008年にソニー・マガジンズより出版している。
(14)^ ﹃METAL GEAR SOLID naked﹄ 角川書店、2004年、ISBN 4-04-707145-5、p73
(15)^ また、﹃メタルギアソリッド2﹄でソリッド・スネークが詐称していた﹁イロコイ・プリスキン中尉﹂という人物もこれが由来である︵イロコイ=アルゴンクイン語で毒蛇の意︶。
(16)^ “メタルギアソリッド、映画からの盗作疑惑?映画会社が訴えなかった理由が素敵。”. ハフポスト. 2020年1月9日閲覧。
(17)^ ﹃METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER THE COUNTDOWN﹄ コナミメディアエンタテインメント、2004年、ISBN 4-86155-023-8、p61
(18)^ ﹃メタルギアソリッド3﹄限定版付属の書籍内で、小島本人が発言している。また、﹃メタルギアソリッド2﹄におけるとあるシーンで雷電が﹁マッチョな男が銃を持って戦う映画﹂を見させられたと言うシーンはランボー3/怒りのアフガンの事である。
(19)^ ﹃METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER OFFICIAL GUIDE:THE COMPLETE﹄ コナミメディアエンタテインメント、2005年、ISBN 4-86155-025-4、p368
(20)^ 前者は作中のミッション名、後者はその元ネタとなった映画タイトル
●﹁エスケープ・フロム・ザ・ジャングル﹂→﹃エスケープ・フロム・ニューヨーク︵﹁ニューヨーク1997﹂の原題︶﹄と、その続編﹃エスケープ・フロム・L.A.﹄
●﹁ドラグネット・オブ・ザ・エイプ﹂→﹃プラネット・オブ・ザ・エイプ︵﹁猿の惑星﹂の原題︶﹄
●﹁ドーン・オブ・ザ・エイプ﹂→﹃ゾンビ﹄﹃ドーン・オブ・ザ・デッド﹄
●﹁エイプ・フィアー﹂→﹃ケープ・フィアー﹄
●﹁風と共に猿﹂→﹃風と共に去りぬ﹄
以下の2ステージは、﹁サブシスタンス﹂で新たにプレイが可能になったものである。
●﹁リターン・オブ・ザ・リビング・エイプ﹂→﹃リターン・オブ・ザ・リビング・デッド︵﹁バタリアン﹂の原題︶﹄
●﹁ジ・エイプ・オブ・ラース﹂→﹃ジ・グレープ・オブ・ラース︵﹁怒りの葡萄﹂の原題︶﹄
外部リンク
[編集]- METAL GEAR PORTAL SITE - 日本ポータルサイト
- METAL GEAR SOLID THE LEGACY COLLECTION OFFICIAL WEBSITE - メタルギアソリッド レガシーコレクション 公式サイト
- メタルギア公式 (METAL GEAR) (@metalgear_jp) - X(旧Twitter)
- Metal Gear (メタルギア) (MetalGearJp) - Facebook
- METAL GEAR - YouTubeプレイリスト