〈小市民〉シリーズ
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〈小市民〉シリーズ | |
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ジャンル | 学園[1]、青春[1]、ミステリ[1] |
小説 | |
著者 | 米澤穂信 |
イラスト | 片山若子(表紙・扉[注 1]) |
出版社 | 東京創元社 |
レーベル | 創元推理文庫 |
刊行期間 | 2004年12月 - |
巻数 | 既刊6巻(2024年4月現在) |
漫画:春期限定いちごタルト事件 | |
原作・原案など | 米澤穂信 |
作画 | 饅頭屋餡子 |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月刊Gファンタジー |
レーベル | Gファンタジーコミックス |
発表号 | 2007年5月号 - 2009年1月号 |
巻数 | 全2巻 |
その他 | 不定期連載 |
漫画:夏期限定トロピカルパフェ事件 | |
原作・原案など | 米澤穂信(原作) 山崎風愛(構成) |
作画 | おみおみ |
出版社 | スクウェア・エニックス |
掲載誌 | 月刊Gファンタジー |
レーベル | Gファンタジーコミックス |
発表号 | 2010年3月号 - 2011年2月号 |
巻数 | 全2巻 |
アニメ:小市民シリーズ | |
原作 | 米澤穂信 |
監督 | 神戸守 |
シリーズ構成 | 大野敏哉 |
キャラクターデザイン | 斎藤敦史 |
音楽 | 小畑貴裕 |
アニメーション制作 | ラパントラック |
放送局 | テレビ朝日系列ほか |
放送期間 | 2024年7月7日 - |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画・アニメ |
ポータル | 文学・漫画・アニメ |
﹃︿小市民﹀シリーズ﹄︵しょうしみんシリーズ︶は、米澤穂信の推理小説のシリーズ。創元推理文庫︵東京創元社︶より2004年12月から刊行されている。
概要[編集]
中学時代に問題事を推理したがる性格で苦い経験をした高校生・小鳩常悟朗と、常吾朗と似た境遇を送った同級生の小佐内ゆきの、﹁小市民﹂を目指すために互恵関係を結んだコンビが、平和な高校生活を求めながらも日常の中で発生した事件の謎に挑む様を描く。物語はおもに主人公であり探偵役でもある小鳩常悟朗の一人称で語られ、もう一人の主人公である小佐内ゆきの心情はブラックボックスにすることがシリーズを続ける方向性となっている[2]。 前作﹃さよなら妖精﹄が文庫より高価な単行本として発売されたため、次作はデビュー当時のファンである中高生に手に取って貰えるようにという著者の考えにより文庫形式で﹃春期限定いちごタルト事件﹄が刊行された[3]。当初は同作のみの単発の予定だったが、春という形で上梓したからにはと夏・秋・冬と続ける形でシリーズ化され[2]、本編は4作で完結[4][5]。他に番外編として短編集が刊行されている[6]。 ﹁小市民﹂というフレーズはプロット検討段階では存在せず、執筆中にふと浮かび上がり定着したものであり、﹁元安楽椅子探偵と元ハードボイルド探偵︵行動派︶の話﹂が執筆前のコンセプトであった[3]。 シリーズは漫画化もされている。﹃春期限定いちごタルト事件﹄は饅頭屋餡子によって﹃月刊Gファンタジー﹄︵スクウェア・エニックス︶にて2007年5月号から2009年1月号まで不定期連載された。﹃夏期限定トロピカルパフェ事件﹄は2009年2月に漫画化が発表され[7]、山崎風愛︵構成︶とおみおみ︵作画︶によって同誌の2010年3月号から2011年2月号まで連載された。 2024年1月12日には、テレビアニメ化が発表された[8]。 2024年5月時点で累計部数が90万部を突破している[9]。既刊[編集]
春期限定いちごタルト事件 2004年12月24日初版発行 ISBN 4-488-45101-2 シリーズ第1弾。高校1年の春に起こった出来事を描く。 夏期限定トロピカルパフェ事件 2006年4月14日初版発行 ISBN 4-488-45102-0 シリーズ第2弾。高校2年の夏に起こった出来事を描く。 秋期限定栗きんとん事件 ︵上︶︵下︶ 上巻‥2009年2月27日初版発行 ISBN 978-4-488-45105-9 / 下巻‥2009年3月13日初版発行 ISBN 978-4-488-45106-6 シリーズ第3弾。高校2年の秋から高校3年の秋までに起こった出来事を描く。 巴里マカロンの謎 2020年1月30日初版発行 ISBN 978-4-488-45111-0 シリーズ番外編[6]。高校1年の秋から冬に起こった出来事を描く。既出短編3+書き下ろし1の短編集。 冬期限定ボンボンショコラ事件 2024年4月26日初版発行 ISBN 978-4-488-45112-7 シリーズ第4弾[6]。高校3年の冬に起こった出来事を描く。本編の完結作[5]。単行本未収録作品[編集]
桑港クッキーの謎 ﹃ミステリーズ!﹄vol.104 DECEMBER 2020︵2020年12月11日発行 ISBN 978-4-488-03104-6︶掲載 羅馬ジェラートの謎 ﹃紙魚の手帖﹄vol.02 DECEMBER 2021︵2021年12月10日発行 ISBN 978-4-488-03107-7︶掲載 倫敦スコーンの謎 ﹃紙魚の手帖﹄vol.08 DECEMBER 2022︵2022年12月09日発行 ISBN 978-4-488-03113-8︶掲載漫画版[編集]
●米澤穂信︵原作︶・饅頭屋餡子︵作画︶ ﹃春期限定いちごタルト事件﹄ スクウェア・エニックス︿Gファンタジーコミックス﹀、全2巻 (一)﹃春期限定いちごタルト事件︵前︶﹄、2008年2月27日発売、ISBN 978-4-7575-2230-5 ●羊の着ぐるみ︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2007年5月号︶ ●For your eyes only︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2007年9月号・10月号︶ ●おいしいココアの作り方︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2007年12月号︶ (二)﹃春期限定いちごタルト事件︵後︶﹄2009年2月27日発売、ISBN 978-4-7575-2487-3 ●小市民の休日︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2008年4月号、コミック版の原作書き下ろし︶ ●はらふくるるわざ︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2008年8月号︶ ●孤狼の心︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2008年11月号・12月号、2009年1月号︶ ●米澤穂信︵原作︶・山崎風愛︵構成︶・おみおみ︵作画︶ ﹃夏期限定トロピカルパフェ事件﹄ スクウェア・エニックス︿Gファンタジーコミックス﹀、全2巻 (一)﹃夏期限定トロピカルパフェ事件︵前︶﹄、2010年8月27日発売 ISBN 978-4-7575-2983-0 ●〜まるで綿菓子のよう〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2010年3月号︶ ●狐、狼の皮をかぶる 〜シャルロットだけはぼくのもの 前編〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2010年4月号︶ ●スイーツ戦線異常あり 〜シャルロットだけはぼくのもの 後編〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2010年5月号︶ ●バーガー屋で会いましょう 〜シェイク・ハーフ 前編〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2010年6月号︶ ●いわゆるひとつの堂島マジック 〜シェイク・ハーフ 後編〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2010年7月号︶ ●本日、休甘日 〜激辛大盛〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2010年8月号︶ (二)﹃夏期限定トロピカルパフェ事件︵後︶﹄、2011年2月26日発売 ISBN 978-4-7575-3152-9 ●消えた小市民 〜おいで、キャンディーをあげる 前編〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2010年9月号︶ ●捕らわれの狼姫 〜おいで、キャンディーをあげる 中編〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2010年10月号︶ ●二人の王子、見参 〜おいで、キャンディーをあげる 後編〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2010年11月号︶ ●ぼくたちのSummer Memory 〜スイート・メモリー 前編〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2010年12月号︶ ●ぼくたちのRapturous Memory 〜スイート・メモリー 中編〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2011年1月号︶ ●ぼくたちのSweet-Bitter Memory 〜スイート・メモリー 後編〜︵初出:﹃月刊Gファンタジー﹄2011年2月号︶主な登場人物[編集]
声の項はテレビアニメ版の声優。用語[編集]
テレビアニメ[編集]
この節には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。 |
『小市民シリーズ』のタイトルで、2024年7月からテレビ朝日系列『NUMAnimation』枠ほかにて放送予定。原作の『春期限定いちごタルト事件』および『夏期限定トロピカルパフェ事件』がアニメ化される[8]。
スタッフ[編集]
- 原作 - 米澤穂信 『春期限定いちごタルト事件』『夏期限定トロピカルパフェ事件』(創元推理文庫 刊)[8]
- 監督 - 神戸守[8]
- シリーズ構成 - 大野敏哉[8]
- キャラクターデザイン - 斎藤敦史[8]
- サブキャラクターデザイン・総作画監督 - 具志堅眞由[12]
- 色彩設計 - 秋元由紀[12]
- 美術監督 - 伊藤聖[12]
- 美術設定 - 青木智由紀、イノセユキエ[12]
- 撮影監督 - 塩川智幸[12]
- CGディレクター - 越田祐史[12]
- 編集 - 松原理恵[12]
- 音楽 - 小畑貴裕[8]
- 音響監督 - 清水勝則[12]
- 音響効果 - 八十正太[12]
- アニメーションプロデューサー - 渡部正和[12]
- ラインプロデューサー - 荒尾匠[12]
- アニメーション制作 - ラパントラック[8]
主題歌[編集]
放送局[編集]
放送期間 | 放送時間 | 放送局 | 対象地域・備考 [14] |
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2024年7月7日 - | 日曜 1:30 - 2:00(土曜深夜) | テレビ朝日ほか系列全24局 | 日本国内[注 2] 『NUMAnimation』枠 |
2024年7月13日 - | 日曜 1:00 - 1:30(土曜深夜) | BS朝日 | BS/BS4K放送 |
2024年8月4日 - | 日曜 21:00 - 21:30 | テレ朝チャンネル1 | CS放送 |
配信開始日 | 配信時間 | 配信サイト |
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2024年7月7日 | 日曜 1:30 - 2:00(土曜深夜) | ABEMA |
テレビ朝日系列 NUMAnimation | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
小市民シリーズ |
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ abc﹃このライトノベルがすごい!2010﹄宝島社、2009年12月5日、142頁。ISBN 978-4-7966-7490-4。
(二)^ ab﹃2010本格ミステリ・ベスト10﹄内の著者のインタビューより
(三)^ ab﹃野性時代﹄第56号︵2008年7月号︶、角川書店、2008年6月12日、54頁。
(四)^ ﹁畢生の十周年企画 100の質問﹂ at the Wayback Machine (archived 2007-09-11)﹁Q3:シリーズ物の完結予定、または新しいシリーズなどの予定はあるのでしょうか。﹂
(五)^ abhonobu_yonezawaの2024年4月30日のツイート、2024年5月2日閲覧。
(六)^ abc“2024年4月30日刊行 シリーズ第4弾 冬期限定ボンボンショコラ事件”. 米澤穂信︿小市民﹀シリーズ特設サイト. 東京創元社. 2024年5月1日閲覧。
(七)^ 米澤穂信﹃春期限定いちごタルト事件︵後︶﹄東京創元社、2004年12月24日。ISBN 4-488-45101-2。
(八)^ abcdefghij﹁米澤穂信の小説・小市民シリーズがTVアニメ化!梅田修一朗&羊宮妃那が出演﹂﹃コミックナタリー﹄ナターシャ、2024年1月12日。2023年1月12日閲覧。
(九)^ リアルサウンドブック編集部 (2024年5月1日). “米澤穂信 累計90万部学園ミステリ︿小市民﹀シリーズ 刊行から約20年﹁春夏秋冬﹂4作が揃う”. リアルサウンドブック. blueprint. 2024年5月13日閲覧。
(十)^ ﹁アニメ﹁小市民シリーズ﹂義侠心あふれる新聞部員・堂島健吾は古川慎、AJにも出演﹂﹃コミックナタリー﹄ナターシャ、2024年2月26日。2024年2月26日閲覧。
(11)^ 米澤穂信﹃米澤穂信と古典部﹄KADOKAWA、2017年10月13日、102頁。ISBN 978-4-04-106051-3。
(12)^ abcdefghijklm“アニメ﹁小市民シリーズ﹂OPはEve、EDはammoが担当 メインビジュ&第2弾PV公開”. コミックナタリー. ナターシャ (2024年6月7日). 2024年6月7日閲覧。
(13)^ ab“放送情報”. TVアニメ﹃小市民シリーズ﹄公式サイト. 2024年6月7日閲覧。
(14)^ テレビ放送対象地域の出典‥
●政府規制等と競争政策に関する研究会 (2009年10月9日). “放送分野の動向及び規制・制度︵資料2︶” (PDF). 通信・放送の融合の進展下における放送分野の競争政策の在り方. 公正取引委員会. p. 2. 2018年10月24日閲覧。
●“基幹放送普及計画”. 郵政省告示第六百六十号. 総務省 (1988年10月1日). 2022年5月11日閲覧。
●“地デジ放送局情報”. 一般社団法人デジタル放送推進協会. 2022年8月5日閲覧。