江田神社 (宮崎市)
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江田神社 | |
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拝殿 | |
所在地 | 宮崎県宮崎市阿波岐原町字産母127 |
位置 | 北緯31度57分37.62秒 東経131度27分53.49秒 / 北緯31.9604500度 東経131.4648583度座標: 北緯31度57分37.62秒 東経131度27分53.49秒 / 北緯31.9604500度 東経131.4648583度 |
主祭神 | 伊邪那岐尊 |
社格等 |
式内社(小) 旧県社 |
創建 | 不詳 |
本殿の様式 | 流造 |
例祭 | 11月22日 |
主な神事 | 茅の輪潜り(6月30日) |
地図 |
江田神社︵えだじんじゃ︶は、宮崎県宮崎市阿波岐原町︵あわぎがはらちょう︶にある神社。式内社で、旧社格は県社。
祭神[編集]
主祭神 ●伊邪那岐尊 ︵いざなぎのみこと︶ 配祀神 ●伊邪那美尊 ︵いざなみのみこと︶ - 寿永2年︵1183年︶の増祀。 以上の2柱は﹁産母︵やぼ︶二柱大明神﹂と号され、地元の人々からは﹁産母︵やぼ︶様﹂とも呼ばれている。歴史[編集]
神話[編集]
﹃古事記﹄﹃日本書紀﹄には、伊邪那岐尊が黄泉から帰還して禊を行ったという記述がある。禊を行なった場所について、﹃古事記﹄では﹁竺紫日向之橘小門之阿波岐原﹂、﹃日本書紀﹄では﹁筑紫日向小戸橘之檍原﹂と記すが、この﹁阿波岐原・檍原︵あわきがはら︶﹂が当地であると伝えられている。この地名は、全国の神社であげられる﹁祝詞﹂の冒頭でも﹁かけまくも畏き伊邪那岐の大神、筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に禊ぎ祓へたまひし時に﹂と読み上げられている。そのため﹁御祓い発祥の地﹂とされる[1]。 当社近くの﹁みそぎ池﹂が伊邪那岐尊が禊を行った地と伝えられ、かつては入江であったが、後に開墾されて﹁江田﹂と称されたという[2]。なお上記の神話に基づき、当地はイザナギの子であるアマテラス・ツクヨミ・スサノオら三貴子や住吉三神の誕生地と伝えている[2]。 当社の周辺には古代の集落跡が多数あり、代表的なものには弥生時代初め︵約2,400年前︶の檍︵あおき︶遺跡がある。また、古墳時代の初期︵3世紀末︶の前方後円墳・檍1号墳からは国内最大の木製墓室・木槨跡が見つかった。概史[編集]
国史の初見は、﹃続日本後紀﹄の承和4年︵837年︶8月1日条の﹁日向国子湯郡都濃神。妻神。宮埼郡江田神。諸県郡霧島岑神。並びに官社に預かる﹂という記事である。﹃延喜式﹄神名帳では日向国宮埼郡に﹁江田神社﹂と記載され、式内社に列している。また、﹃和名類聚抄﹄には宮崎郡に﹁江田郷﹂の記載があり、境内からは10世紀前後の須恵器も出土したことから、創建当初の位置に現在も鎮座していると考えられている[3]。 天禄元年︵970年︶までには神階が最高位の正一位まで進み、菊の紋章を持つ壮麗な神殿を持つなど、かつては社勢を誇っていたといわれる。中世には那珂郡に属し、京都の﹃清滝宮勧進神名帳﹄や文明11年︵1479年︶の﹃戒壇院公用神名帳﹄にも記載が見られるなど、日向国を代表する神社であったと見られている[3]。江戸時代は幕府領伊東氏飫肥藩預地であった。 しかしながら、寛文2年︵1662年︶の外所︵とんどころ︶地震の大津波により社殿を失ってからは衰退し、一村落の産土神の扱いとなっていた[3]。津波によって貴重な歴史遺産が多数失われたともいわれる。江戸時代初期、神道家・橘三喜の﹃諸国一宮巡詣記﹄は﹁江田の御社に参りそれより檍が原の住吉に詣でて、尋ね来て聞けば心も住吉の松は檍が原の松原。この海辺に伊弉諾命の身そぎ給う﹂と記している。 明治6年︵1873年︶5月25日、近代社格制度において県社に列格し、同40年2月9日に神饌幣帛料供進神社に指定された。神階[編集]
境内[編集]
本社[編集]
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本殿
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参道
御池[編集]
伊邪那岐尊が禊を行なったという池は神社の北東に位置し(北緯31度57分50.19秒 東経131度28分02.92秒 / 北緯31.9639417度 東経131.4674778度)、「御池(みいけ)」または「みそぎが池」と呼ばれている[4]。
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みそぎ御殿
祭事[編集]
●祈年祭 ︵2月17日︶[5] ●大祓祭 ︵6月30日︶ 特殊神事として茅の輪潜りがある[2]。かつては前夜に渚で浜禊をする習わしがあった[3]。当日は神輿渡御ののち、神事として神職・氏子・参拝者の順に茅の輪潜りが行われる[3]。 ●例大祭 ︵11月22日︶ ●新嘗祭 ︵11月23日︶春の社日祭・秋季例大祭では、﹁江田神楽﹂が奉納される。神楽の歴史は古く、慶長17年銘の神楽面が残っている。現地情報[編集]
所在地 ●宮崎県宮崎市阿波岐原町字産母127 交通アクセス ●宮崎交通︵19系統 動物園線︶で、﹁江田神社﹂バス停下車 ︵下車後徒歩すぐ︶ 周辺- 住吉神社 - 伊邪那岐尊の禊の際に誕生したとされる住吉三神を祀る。
脚注[編集]
参考文献[編集]
- 境内説明板
- 『日本歴史地名体系 宮崎県の地名』(平凡社)宮崎市 江田神社項
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 江田神社(國學院大學21世紀COEプログラム「神道・神社史料集成」)
- 江田神社公式ホームページ