真実一男
真実 一男︵まざね かずお、1920年 - 2004年12月26日︶は、日本の思想史家。大阪市立大学名誉教授。元経済学史学会代表幹事。デヴィッド・リカード研究を専門とした。
来歴[編集]
長崎県壱岐石田町出身[1]。小倉市立小倉商業学校︵現福岡県立小倉商業高等学校︶を経て[1]、1938年長崎高等商業学校︵現長崎大学︶無試験入学[2]。1943年東京商科大学︵現一橋大学︶を繰り上げ卒業[1]。杉本栄一ゼミ出身。一貫してデヴィッド・リカードを専攻[1][3]。 学徒出陣し薩摩半島で終戦を迎え、日本の降伏後、九州で語学教師などを務め、1949年から上京し杉本に師事。1951年長崎大学商業短期大学助教授兼長崎大学経済学部講師。1954年長崎大学経済学部助教授[1]。 1955年、大阪市立大学経済学部に着任[1]。1981年から1983年まで経済学史学会代表幹事[4]。1984年大阪市立大学名誉教授。同年伊東光晴の招きで千葉大学法経学部に着任。1985年奈良産業大学教授。1996年定年退職[1]。 2004年に旅の最中に急逝、満84歳没[5][6][7][8][3]。旧蔵の﹃デイヴィド・リカードウ全集﹄全11巻は大阪公立大学大学史資料室に収蔵された[1]。指導学生に竹本洋関西学院大学教授や、松本有一関西学院大学教授、渡辺恵一関西学院大学教授などがいる[9][10]。著作[編集]
著書[編集]
- 『機械と失業 : リカァドウ機械論研究』理論社 1959年
- 『経済学形成史』(杉原四郎と共編)ミネルヴァ書房 1971年
- 『リカード経済学入門』新評論 1975年
- 『国家と市場機構 : 末永隆甫先生還暦記念』(尾上久雄, 柴山幸治と共編著)ミネルヴァ書房 1982年
訳書[編集]
脚注[編集]
(一)^ abcdefgh真実一男教授旧所蔵 The Works and Correspondence of David Ricardo ︵﹃デイヴィド・リカードウ全集﹄︶保存のために大阪公立大学大学史紀要. 2023, 1, P.1-19
(二)^ 官報 1938年05月04日
(三)^ ab﹁追 悼﹂経済学史学会ニュース
(四)^ ﹁過去の代表幹事・事務責任者﹂経済学史学会
(五)^ 眞實一男, 浅野栄一﹁杉本栄一教授著作目録﹂﹃一橋論叢﹄第29巻第5号、日本評論新社、1953年5月、455-465頁、doi:10.15057/4338、ISSN 0018-2818、NAID 110007636508。
(六)^ 玉井龍象, 海野八尋, 佐々木雅幸﹁経済学と人生(玉井龍象先生を囲んでの研究会) (玉井龍象教授退官記念号)﹂﹃金沢大学経済学部論集﹄第14巻第2号、金沢大学経済学部、1994年3月、175-198頁、ISSN 0285-4368。
(七)^ ﹁︻時代のリーダー︼山口 敏明・東ソー会長 p2﹂経ビジネス1992年11月2日号
(八)^ 高英求﹁杉本栄一の短期流動性原則論﹂﹃貿易風 ―中部大学国際関係学部論集― ﹄第6号
(九)^ 奥田 聡君の仕事 -大阪経済大学
(十)^ 編集後記経済学史学会ニュース第18号︵2001年8月︶ ISSN 0919-0384 経済学史学会ニュース
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