NOVA 書き下ろし日本SFコレクション
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﹃NOVA 書き下ろし日本SFコレクション﹄︵ノヴァ かきおろしにほんエスエフコレクション︶は、河出書房新社が刊行していた書き下ろしSF短編のアンソロジー。編者は大森望。2009年12月に刊行が開始され、年2冊程度刊行された[1]。第10巻までを第一期として区切り、第11巻以降はNOVA+とタイトルを改め、第13巻以降は﹁刊行年度+季節﹂の表記で展開している。
概要[編集]
河出書房の河出文庫より刊行。編者の大森望が、﹁2010年代の日本SFの中軸を担うべき作家たち﹂[1]に依頼した書き下ろしの短編作品が収録されている。第10巻までの第一期により、第34回日本SF大賞特別賞、第45回星雲賞自由部門を受賞。 第1巻には、河出書房新社より刊行の予定だった伊藤計劃﹃屍者の帝国﹄の冒頭部が特別に収録されている。収録作品リスト[編集]
NOVA 1[編集]
●﹃NOVA 1 書き下ろし日本SFコレクション﹄ 2009年12月20日発行、ISBN 978-4309409948 ●北野勇作﹁社員たち﹂ ●小林泰三﹁忘却の侵略﹂ ●藤田雅矢﹁エンゼルフレンチ﹂ ●山本弘﹁七歩跳んだ男﹂ ●田中啓文﹁ガラスの地球を救え!﹂ ●田中哲弥﹁隣人﹂ ●斉藤直子﹁ゴルコンダ﹂ ●牧野修﹁黎明コンビニ血祭り実話SP﹂ ●円城塔﹁Beaver Weaver﹂ ●飛浩隆﹁自生の夢﹂ ●伊藤計劃﹁屍者の帝国﹂ - 絶筆作品の特別収録 ︵新城カズマにも声が掛けられていたが、長編﹃15×24﹄の刊行と重なったため、2巻以降の掲載となった[1]︶NOVA 2[編集]
●﹃NOVA 2 書き下ろし日本SFコレクション﹄ 2010年7月5日発行、ISBN 978-4309410272 ●神林長平﹁かくも無数の悲鳴﹂ ●小路幸也﹁レンズマンの子供﹂ ●法月綸太郎﹁バベルの牢獄﹂ ●倉田タカシ﹁夕陽にゆうくりなき声満ちて風﹂ ●恩田陸﹁東京の日記﹂ ●田辺青蛙﹁てのひら宇宙譚﹂ ●曽根圭介﹁衝突﹂ ●東浩紀﹁クリュセの魚﹂ ●新城カズマ﹁マトリカレント﹂ ●津原泰水﹁五色の舟﹂ ●宮部みゆき﹁聖痕﹂ ●西崎憲﹁行列﹂NOVA 3[編集]
●﹃NOVA 3 書き下ろし日本SFコレクション﹄ 2010年12月20日発行、ISBN 978-4-309-41055-5 ●とり・みき﹁SF大将 特別編 万物理論﹇完全版﹈﹂ ●小川一水﹁ろーどそうるず﹂ ●森岡浩之﹁想い出の家﹂ ●長谷敏司﹁東山屋敷の人々﹂ ●円城塔﹁犀が通る﹂ ●浅暮三文﹁ギリシア小文字の誕生﹂ ●東浩紀﹁火星のプリンセス﹂ - ﹁クリュセの魚﹂の続編 ●谷甲州﹁メドゥーサ複コン合プレ体ックス﹂ ●瀬名秀明﹁希望﹂NOVA 4[編集]
●﹃NOVA 4 書き下ろし日本SFコレクション﹄ 2011年5月20日発行、ISBN 978-4-309-41077-7 ●京極夏彦﹁最后の祖父﹂ ●北野勇作﹁社員食堂の恐怖﹂ ●斉藤直子﹁ドリフター﹂ ●森田季節﹁赤い森﹂ ●森深紅﹁マッドサイエンティストへの手紙﹂ ●林譲治﹁警視庁吸血犯罪捜査班﹂ ●竹本健治﹁瑠璃と紅玉の女王﹂ ●最果タヒ﹁宇宙以前﹂ ●山田正紀﹁バットランド﹂NOVA 5[編集]
●﹃NOVA 5 書き下ろし日本SFコレクション﹄ 2011年8月20日発行、ISBN 978-4-309-41098-2 ●上田早夕里﹁ナイト・ブルーの記録﹂ ●図子慧﹁愛は、こぼれるqの音色﹂ ●須賀しのぶ﹁凍て蝶﹂ ●石持浅海﹁三階に止まる﹂ ●友成純一﹁アサムラール バリに死す﹂ ●宮内悠介﹁スペース金融道﹂ ●東浩紀﹁火星のプリンセス 続﹂ ●伊坂幸太郎﹁密使﹂NOVA 6[編集]
●﹃NOVA 6 書き下ろし日本SFコレクション﹄ 2011年11月20日発行、ISBN 978-4-309-41113-2 ●斉藤直子﹁白い恋人たち﹂ ●七佳弁京﹁十五年の孤独﹂ ●蘇部健一﹁硝子の向こうの恋人﹂ ●松崎有理﹁超現実な彼女 代書屋ミクラの初仕事﹂ ●高山羽根子﹁母のいる島﹂ ●船戸一人﹁リビング・オブ・ザ・デッド﹂ ●樺山三英﹁庭、庭師、徒弟﹂ ●北野勇作﹁とんがりとその周辺﹂ ●牧野修﹁僕がもう死んでいるってことは内緒だよ﹂ ●宮部みゆき﹁保安官の明日﹂NOVA 7[編集]
●﹃NOVA 7 書き下ろし日本SFコレクション﹄ 2012年3月3日発行、ISBN 978-4-309-41136-1 ●宮内悠介﹁スペース地獄篇﹂ ●小川一水﹁コズミックロマンスカルテット with E﹂ ●谷甲州﹁灼熱のヴィーナス﹂ ●増田俊也﹁土星人襲来﹂ ●北野勇作﹁社内肝試し大会に関するメモ﹂ ●藤田雅矢﹁植物標本集﹂ ●西崎憲﹁開閉式﹂ ●壁井ユカコ﹁ヒツギとイオリ﹂ ●扇智史﹁リンナチューン﹂ ●片瀬二郎﹁サムライ・ポテト﹂NOVA 8[編集]
●﹃NOVA 8 書き下ろし日本SFコレクション﹄ 2012年7月6日発行、ISBN 978-4-309-41162-0 ●北野勇作﹁大卒ポンプ﹂ ●飛浩隆﹁#銀の匙﹂ ●松尾由美﹁落としもの﹂ ●粕谷知世﹁人の身として思いつく限り、最高にどでかい望み﹂ ●青山智樹﹁激辛戦国時代﹂ ●友成純一﹁噛み付き女﹂ ●片瀬二郎﹁00:00:00.01pm﹂ ●山田正紀﹁雲のなかの悪魔﹂ ●飛浩隆﹁曠野にて﹂ ●東浩紀﹁オールトの天使﹂NOVA 9[編集]
●﹃NOVA 9 書き下ろし日本SFコレクション﹄ 2013年1月9日発行、ISBN 978-4-309-41190-3 ●眉村卓﹁ペケ投げ﹂ ●浅暮三文﹁晩夏﹂ ●斉藤直子﹁禅ヒッキー﹂ ●田中啓文﹁本能寺の大変﹂ ●森深紅﹁ラムネ氏ノコト﹂ ●小林泰三﹁サロゲート・マザー﹂ ●片瀬二郎﹁検索ワード‥異次元﹂﹁深夜会議﹂ ●宮内悠介﹁スペース蜃気楼﹂ ●木本雅彦﹁メロンを掘る熊は宇宙で生きろ﹂ ●谷甲州﹁ダマスカス第三工区﹂ ●扇智史﹁アトラクタの奏でる音楽﹂NOVA 10[編集]
●﹃NOVA 10 書き下ろし日本SFコレクション﹄ 2013年7月8日発行、ISBN 978-4-309-41230-6 ●菅浩江﹁妄想少女﹂ ●柴崎友香﹁メルボルンの想い出﹂ ●北野勇作﹁味噌樽の中のカブト虫﹂ ●片瀬二郎﹁ライフ・オブザリビングデッド﹂ ●山野浩一﹁地獄八景﹂ ●山本弘﹁大正航時機綺譚﹂ ●伴名練﹁かみ☆ふぁみ!〜彼女の家族が﹁お前なんぞにうちの子はやらん﹂と頑なな件〜﹂ ●森奈津子﹁百合君と百合ちゃん﹂ ●倉田タカシ﹁トーキョーを食べて育った﹂ ●木本雅彦﹁ぼくとわらう﹂ ●円城塔﹁(Atlas)^3﹂ ●瀬名秀明﹁ミシェル﹂NOVA+ バベル[編集]
●﹃バベル NOVA+ 書き下ろし日本SFコレクション﹄2014年10月7日発行、ISBN 978-4-309-41322-8 ●宮部みゆき﹁戦闘員﹂ ●月村了衛﹁機龍警察 化生﹂ ●藤井太洋﹁ノー・パラドクス﹂ ●宮内悠介﹁スペース珊瑚礁﹂ ●野﨑まど﹁第五の地平﹂ ●酉島伝法﹁奏で手のヌフレツン﹂ ●長谷敏司﹁バベル﹂ ●円城塔﹁Φ(ファイ)﹂NOVA+ 屍者たちの帝国[編集]
﹃屍者の帝国﹄の設定を使って書き手に依頼されたアンソロジー集。
●﹃屍者たちの帝国 NOVA+ 書き下ろし日本SFコレクション﹄2015年10月20日発行、ISBN 978-4-309-41407-2
●藤井太洋﹁従卒トム﹂
●高野史緒﹁小ねずみと童貞と復活した女﹂
●仁木稔﹁神の御名は黙して唱えよ﹂
●北原尚彦﹁屍者狩り大佐﹂
●津原泰水﹁エリス、聞えるか?﹂
●山田正紀﹁石に漱ぎて滅びなば﹂
●坂永雄一﹁ジャングルの物語、その他の物語﹂
●宮部みゆき﹁海神の裔﹂