ケインズ(読み)けいんず(英語表記)John Maynard Keynes

デジタル大辞泉 「ケインズ」の意味・読み・例文・類語

ケインズ(John Maynard Keynes)

 
18831946  

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精選版 日本国語大辞典 「ケインズ」の意味・読み・例文・類語

ケインズ

  1. ( John Maynard Keynes ジョン=メイナード━ ) イギリスの経済学者。第一次世界大戦後、金本位制度への復帰に反対し、管理通貨制度を提唱。一九三〇年代初期の世界大不況の経験に基づく名著「雇用・利子および貨幣の一般理論」によって、在来の経済学を革新する理論体系を確立した。ほかに「貨幣論」「戦費調達論」など。(一八八三‐一九四六

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ケインズ」の意味・わかりやすい解説

ケインズ
けいんず
John Maynard Keynes
(1883―1946)


2065GE190508A0911331519The Economic Consequences of the Peace19192325A Tract on Monetary Reform192325The Economic Consequences of Mr. Churchill1925Am I a Liberal?1925()The End of Laissez Faire192631Essays in PersuasionA Treatise on Money1930AC36The General Theory of Employment, Interest and Money42444546421()62

 

 LV



301976 19831973

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改訂新版 世界大百科事典 「ケインズ」の意味・わかりやすい解説

ケインズ
John Maynard Keynes
生没年:1883-1946


201936218841890John Neville1852-19496使︿1902︿︿G.E.060809︿13

 1191919192223

 119231925調19262919291933

 1925Lidiya V.LopukhovaA Treatise on Money3019362調19404144IMF46IMF1942Lord Keynes

 ︿調2


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百科事典マイペディア 「ケインズ」の意味・わかりやすい解説

ケインズ

 
A.19081919219441946IMF1192319301936︿
 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケインズ」の意味・わかりやすい解説

ケインズ
Keynes, J(ohn) M(aynard)

 
[]1883.6.5. 
[]1946.4.21. 
 J.N. 190530915136 The General Theory of EmploymentInterest and Money2414244 ( )  ( ) 46 IMF The Economic Consequences of the Peace (1919) A Tract on Monetary Reform (23) A Treatise on Money (230)  Essays in Persuasion (31) 71 Collected Writings of John Maynard Keynes  
 


Keynes John Neville

 
[]1852. 
[]1949.11.15. 
 J.M.18841911191025 The Scope and Method of Political Economy (1891) A.  

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ケインズ」の解説

ケインズ
John Maynard Keynes


18831946

(1936)調1942

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旺文社世界史事典 三訂版 「ケインズ」の解説

ケインズ
John Maynard Keynes

1883〜1946
イギリスの経済学者。近代経済学の大成者
1919年パリ講和会議に大蔵省主席代表として出席し,賠償案の矛盾を指摘したがいれられず,辞職した。1936年『雇用・利子および貨幣の一般理論』を発表して大恐慌後の不況の理論的解明を行い,従来の自由放任政策でなく,政府が公共事業等によって経済に介入,有効需要を拡大し,失業を解消することを提唱した。自由放任主義経済の欠陥を指摘して修正資本主義への道を開き,「ケインズ革命」の語を生んだ。ブレトン−ウッズ会議においてはイギリス代表,戦後は国際通貨基金・国際復興開発銀行総裁となるが,まもなく死去した。

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世界大百科事典(旧版)内のケインズの言及

【エコノミック・ジャーナル】より

…創刊当時は文字どおり世界第一級,類似の学術誌が激増した今日でも世界有数の純学術的経済学の専門雑誌である。F.Y.エッジワースが初代編集者で,J.M.ケインズが12‐45年の33年間その任に当たったが,前者も終生共同編集者として発展に貢献した。45年以降E.A.G.ロビンソンとR.F.ハロッドが共同編集者となってから,編集者の交代もかなり頻繁になり,また,おそらく経済学の多極的専門化の進展のために共同編集者の数も増えて今日にいたっている。…

【貨幣】より


J.M.()()

【経済学説史】より


貿貿

【ケインズ学派】より

…イギリスの経済学者J.M.ケインズによって創始されたいわゆる〈ケインズ経済学〉を研究し,その分析結果に基づいて一定の政策提言を行う経済学上の一学派をいう。
[新古典派とケインズ経済学]
 通常ケインズ経済学とよばれる経済学は1936年に刊行されたケインズの《雇用・利子および貨幣の一般理論》によって樹立された。…

【ケンブリッジ学派】より


(1927)D.H.(1915)(1926) 29J.M.(1936)︿︿︿

【国債】より

…資本的支出が借入れによってまかなわれるときには,償還のために減債基金が設けられ維持されなければならなかった。ケインズ主義はこの古典派の均衡予算原則を否定した。公経済の収支バランスはそれ自体は好ましいことだが,国民経済が失業あるいはインフレに悩んでいれば,経済全体が好ましい状態にはない。…

【雇用政策】より

…失業が発生するのは労働市場の不完全性のために発生する失業か資本設備や技術の変化によって均衡条件が変化する場合,これに適応する過程で発生する失業だけである。
【ケインズ派の主張】
 ところが,両大戦間,とくに1929年世界恐慌以後,大量の失業が発生すると同時に,それが慢性化した。新古典派はこの要因を労働市場における労働組合の独占力,失業保険の下支えにより,実質賃金が均衡水準よりも高く維持されることに求めた。…

【雇用・利子および貨幣の一般理論】より

…イギリスの経済学者J.M.ケインズの主著。1936年刊。…

【消費性向】より

…消費性向では,通常所得と消費の平均的比率(=消費/所得)で定義する平均消費性向と,所得・消費のある期間内の増分の比率(=消費の増分/所得の増分)で定義する限界消費性向とは必ずしも等しくならず,それを区別して用いる場合が多い。 ケインズは,国民所得水準の決定を論ずるに際して,一国のマクロ・レベルの消費(実質)が,所得(実質)の線形関数で近似的に表現できるとした。それをC=αY+βと表す。…

【新古典派経済学】より

…1930年代に行われたJ.ロビンソンやE.チェンバレンの独占的競争理論も,独占の弊害を指摘し,市場が資源配分にバイアスをもたらすことを明らかにしたものの,合理的行動と市場均衡という新古典派の基本仮説を否定するものではなかった。 ところが,J.M.ケインズの《雇用・利子および貨幣の一般理論(一般理論)》は,新古典派からの逸脱であり,ケインズ革命とよばれるにふさわしい出発点であった。そこにおいてケインズは,企業および家計の合理的行動は一部認めつつも,価格の市場調整機能を否定し,短期的には価格よりも生産販売数量のほうが伸縮的であること,および貨幣を含む市場経済においては不均衡現象としての非自発的失業がむしろ常態であることを強調した。…

【ニュートン】より

…そして,このような歴史への興味は,それだけにとどまらず,自然界ばかりか歴史においても一定の秩序を見いだそうとする彼の努力を示しており,神の被造物である自然と神の預言の成就としての歴史のいずれにおいても同一の普遍的な統一性が存在するという確信の結果であった。このように,ニュートン手稿の再収集に努力した経済学者のJ.M.ケインズの〈ニュートンは理性の時代の最初の人〉ではなく,〈最後の魔術師〉であったという発言もなるほどと思われる。いずれにせよ,今日の科学は近代的合理主義の所産であると考えられているが,その合理主義は宗教的情熱と無関係ではなかったということをニュートンは端的に示している。…

【ブルームズベリー・グループ】より


J.M.E.M.G.E.(1903)︿

【ベルサイユ体制】より




 The Economic Consequences of Peace191912

【マクミラン報告】より

…この委員会の正式名称は〈金融および産業に関する委員会Committee on Finance and Industry〉であるが,委員長の名にちなんで〈マクミラン委員会〉と呼ばれる。委員会の最も活動的で最も影響力のあるメンバーがJ.M.ケインズであった。31年7月に提出された委員会報告すなわちマクミラン報告では,賃金・俸給の切下げは不況打開策として無力であること,固定為替相場制度のもとでの金融政策の有効性は限られたものにすぎないこと,公共事業を中心とする直接的な有効需要政策が望ましいこと,などが主張されているが,これらの主張のほとんどは,その後ケインズによって体系づけられた,いわゆるケインズ理論の中核となったものである。…

【マネタリズム】より

…ケインズ学派を批判して1960年代に台頭した学派で,その首唱者はM.フリードマンである。この学派の人々をマネタリストmonetaristと呼ぶ。…

※「ケインズ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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