デジタル大辞泉 「体裁」の意味・読み・例文・類語 てい‐さい【体裁】 1外から見た感じ・ようす。外見。外観。﹁料理を体裁よく盛りつける﹂ 2 世間の人の目にうつる自分のかっこう。世間体。みえ。﹁体裁ばかりを取り繕う﹂﹁パーティーに一人で行くのは体裁が悪い﹂ 3 それらしい形式。﹁企画書としての体裁をなしていない﹂ 4 相手を喜ばせるような振る舞いや口先だけの言葉。﹁体裁を言う﹂ [類語]︵2︶世間体・体面・外聞・格好・押し出し・風体・風采・人体・人前・見(み)場(ば)・見栄え・見た目・見かけ・見てくれ・名(な)・名聞・面(めん)目(ぼく)・面(メン)子(ツ)・一(いち)分(ぶん)・沽(こけ)券(ん)・声価・信用・信望・信(しん)・信頼・信任・人望・定評・評判・暖(のれ)簾(ん)・覚え・名望・声望・徳望・人気・魅力・受け・名声・美名・見(み)栄(え)・面皮・肩身/︵3︶形式・フォーム・年式・形(かた)・式・様式・型(かた)式(しき)・書式・フォーマット・スタイル・モデル・パターン・タイプ・類型・定型・ひな形・方式・手本・見本・サンプル・スタンダード・プロトタイプ たい‐さい【体裁】 ⇒ていさい(体裁) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「体裁」の意味・読み・例文・類語 てい‐さい【体裁】 (一)〘 名詞 〙 (二)① 外から見たときの感じ。様子。外観。 (一)[初出の実例]﹁錦茵繍褥付二塵埃一、実相円成有二体裁一﹂(出典‥松山集︵1365頃︶蒲団) (二)﹁威勢よく席を譲ると、うらなり君は恐れ入った体裁で﹂(出典‥坊っちゃん︵1906︶︿夏目漱石﹀七) (三)② 詩文の格式。また、しっかりと整った形式。 (一)[初出の実例]﹁荊公の論は体さいを先に云ほどにぞ﹂(出典‥古文真宝桂林抄︵1485頃︶乾) (二)[その他の文献]︹沈約‐謝霊運伝論︺ (四)③ 他人から見られた時のかっこう。みえ。面目。 (一)[初出の実例]﹁談話応接多くは其体裁を失ふ﹂(出典‥花柳春話︵1878‐79︶︿織田純一郎訳﹀一七) (二)﹁あんまり体裁(テイサイ)のいい話じゃないヨ﹂(出典‥当世書生気質︵1885‐86︶︿坪内逍遙﹀三) (五)④ 顔つきや口先だけで他人の気に入るようなふるまいをすること。 (一)[初出の実例]﹁男はたいてい、おっかなびっくりで、おていさいばかり飾り﹂(出典‥人間失格︵1948︶︿太宰治﹀第三の手記) たい‐さい【体裁】 〘 名詞 〙 ⇒ていさい(体裁) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「体裁」の読み・字形・画数・意味 【体裁】たいさい・ていさい 詩のすがた。︹宋書、謝霊運伝論︺爰(ここ)に宋氏に(およ)び、顏︵延年︶・謝︵霊運︶聲を(あ)ぐ。靈の興會標擧、年の體裁密、竝びに軌を秀に方(くら)べ、範を後昆に垂る。 字通﹁体﹂の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報