デジタル大辞泉 「全く」の意味・読み・例文・類語 まったく【全く】 ﹇副﹈︽形容詞﹁まったい﹂の連用形から︾ 1 完全にその状態になっているさま。すっかり。﹁全く新しい企画﹂﹁回復の希望は全く絶たれた﹂ 2 打消しの語を伴って、完全な否定の意を表す。決して。全然。﹁彼は事件とは全く関係がない﹂﹁全く話にならない﹂ 3 ある事実・判断を強調する気持ちを表す。本当に。実に。﹁今日は全く寒い﹂﹁全くけしからん話だ﹂﹁全く君の言う通りだよ﹂ 4 ︵﹁まったくだ﹂﹁まったくです﹂などの形で︶話し言葉で、相手の言葉を受けて、それを強く肯定または否定する意を表す。﹁﹃腹が立つといったら、殴りたい気分だよ﹄﹃全くだね﹄︵肯定︶﹂﹁﹃旅行の準備はできたかね﹄﹃全くですよ﹄︵否定︶﹂ 5 ︵﹁まったくの﹂の形で︶話題になっていることについて、その通りの、文字通りの、嘘偽りなしなどの意を表す。﹁抜けているといったら、全くの抜け作さ﹂﹁料理については全くの素人だ﹂ 6 ︵感動詞的に用いて︶強い怒りや失望などの気持ちを表す。﹁全線不通とは、全く﹂ [類語]︵1︶すっかり・完全に・全面的に・百パーセント・完(かん)璧(ぺき)・万全・十全・両全・満点・金(きん)甌(おう)無欠・完全無欠・パーフェクト・全(まった)い・文句なし・大丈夫・無傷・間(かん)然(ぜん)する所がない・水も漏らさぬ・非の打ち所がない/︵2︶全然・一向・まるきり・まるで・皆(かい)目(もく)・からきし・さっぱり・とんと・ちっとも・少しも・いささかも・何ら・毫(ごう)も・微(みじ)塵(ん)も・毛(もう)頭(とう)・露(つゆ)・更(さら)更(さら)・一向に・一切・まるっきり・何も・何(なん)にも・何一つ・一つとして・到底・とても・全くもって・どだい・てんで・寸分・一寸・寸毫・毫末・夢にも・元元・元来・本来・大体・自体・そもそも・元より・根っから・今まで・従来・年来・旧来・これまで・在来・従前・古来・かねがね・かねて・常(つね)常(づね)・間(かん)断(だん)・延延・連綿・長(なが)長(なが)・脈脈・綿綿・縷(る)縷(る)・前(まえ)前(まえ)・ずっと・生まれつき・生来/︵3︶実に・本当に・まことに・何とも・実以(もっ)て・げに・真(しん)に・まさに・まさしく・ひとえに・切(せつ)・現(げん)に・ほとほと・すっかり・つくづく・うんざり・まったく以て・まったくの所・げんなり・こりごり・食傷・辟(へき)易(えき)・閉口・まっぴら・いい加減・果てしない・限りない・真実・真個・真正・正(しょ)真(うしん)・事実・実際・紛れもない・他ならない・有りのまま・現実・そのもの・神(しん)以て・神(かみ)掛けて・ほんま・正真正銘・いかにも 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例