殉死(読み)ジュンシ

デジタル大辞泉 「殉死」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐し【殉死】

[名](スル)主君が死亡したときに、臣下があとを追って自殺すること。
[類語]自殺自決自尽自裁自刃自刎自害

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精選版 日本国語大辞典 「殉死」の意味・読み・例文・類語

じゅん‐し【殉死】

 

(一)   ()
(一)[] (8)
(二)()(1748)
(三)[]
 

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改訂新版 世界大百科事典 「殉死」の意味・わかりやすい解説

殉死 (じゅんし)




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 西

 


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「殉死」の意味・わかりやすい解説

殉死
じゅんし


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アフリカ


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インカ





中国


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日本


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「殉死」の意味・わかりやすい解説

殉死
じゅんし

追腹 (おいばら) 。臣下や近親者が主君の死をいたみ命を絶つこと。この行為は古くから世界的に存し,方法としては縊死,生埋め,割腹 (かっぷく) その他があった。日本でも古くから存し,『日本書紀』によれば,垂仁天皇のとき,これを禁じたとあるが,大化改新の際にもこれを禁じていることをみると,この風習はそれ以前もそれ以降も依然としてあったらしい。平安時代以降,武士が台頭してくると,殉死は,武家の風習として,主従は二世,報恩の忠の表現として特異なものとなった。そしてそれはもっぱら割腹の方法によったことが多い。戦国時代から江戸時代初期にかけては著しくみられ,大名の死,家老の死などに対し,それぞれ割腹の家臣があり,いきおい,突きつめた感情からではなく,義理や慣例として殉じることになり,1人の主君の死に対し,数十人の殉死者を数えることもまれではなかった。江戸幕府は,寛文3 (1663) 年5月,これを禁じたので少くはなったが,その後ただちにあとを絶ったわけではなく,天和2 (82) 年には,特に武家法度に明文化して厳禁した。しかし,主君に殉じる思想は,士魂として伝えられ,その後もまれに殉死者が出た。乃木希典夫妻は明治天皇に殉じた。

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百科事典マイペディア 「殉死」の意味・わかりやすい解説

殉死【じゅんし】

 
()16631912()
 

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普及版 字通 「殉死」の読み・字形・画数・意味

【殉死】じゆんし

貴人に殉じて死ぬ。魏・王粲〔詠史〕詩 古より殉死無し 人の共に知るなり 秦穆(しんぼく)、三良をす 惜しい哉(かな)、しく爾(しか)爲せること

字通「殉」の項目を見る

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「殉死」の解説

殉死
じゅんし


()1657(3)2663(3)

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旺文社日本史事典 三訂版 「殉死」の解説

殉死
じゅんし

主人の死に際し従者があとを追って自殺すること
古くからあり大化の改新の際禁止されたが,武士社会の出現とともに再び始まった。江戸初期には殉死者の数を誇る状態となり,弊害が多かったので,文治政治展開の気運の中で,1663年幕府はこれを厳禁した。

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デジタル大辞泉プラス 「殉死」の解説

殉死

 
1967  

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世界大百科事典(旧版)内の殉死の言及

【江戸時代】より


 17調

【叩頭】より

…いわゆる〈拝〉は,立ったままする〈揖(ゆう)〉と異なり,基本的に頭・手・足をともに用いる跪拝のことで,〈頓首〉〈叩頭〉は,ひざまずいて両手を胸の前で重ねあわせ,頭額を急激に地面に叩きつけて行った。〈頓首〉は,古くは〈稽顙(けいそう)〉と呼ばれて凶拝であったことから,頭額を物に激突させて自殺するという中国特有の習俗を背景に生まれ,本来殉死の形態から喪礼に用いられる拝法として定着してきたものとみられる。また〈叩頭〉という語は,〈再拝頓首〉などに同じく,請罪の意を表すことばとしても用いられ,宋代ころから〈磕頭(こうとう)〉とも称されるようになった。…

【殉葬】より


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【切腹】より


 

※「殉死」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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