(読み)ワタクシ

デジタル大辞泉 「私」の意味・読み・例文・類語

わたくし【私】

 

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使
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わたし【私】

[代]《「わたくし」の音変化》一人称の人代名詞。「わたくし」のくだけた言い方。現代では自分のことをさす最も一般的な語で、男女とも用いる。近世では主に女性が用いた。「の家はこの近くです」「としたことが」
[類語]わたくし自分やつがれおれわし吾人ごじん我がはい手前不肖ふしょう小生愚生迂生うせいあたくしあたしあたいあっしわらわあちき俺等おいらおら当方此方こちらこっちこちとらてめえ・愚輩・拙者身共それがし
 

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あたい【私】

[代]《「あたし」の音変化》一人称の人代名詞。主に東京下町の婦女や小児が用いる。
[類語]わたくしあたしあたくしわたしあっしわらわあちき自分おれ俺等おいらおらわし当方此方こちらこっちこちとら吾人ごじん我がはい手前てめえ・愚輩・拙者身共それがし不肖ふしょう小生愚生迂生うせい

あたくし【私】

[代]《「わたくし」の音変化》一人称の人代名詞。主として女性が用いる。
[類語]わたくしあたしあたいわたしあっしわらわあちき自分おれ俺等おいらおらわし当方此方こちらこっちこちとら吾人ごじん我がはい手前てめえ・愚輩・拙者身共それがし不肖ふしょう小生愚生迂生うせい
 

 
西使
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わっち【私】

[代]《「わたし」の音変化》一人称の人代名詞。職人や遊女などが用いた語。
「―にはてんから解りませぬ」〈露伴五重塔
 

 

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わちき【私】

[代]一人称の人代名詞。江戸の遊女が用いた語。町家の娘が用いることもある。
「―の口から失礼ざますけれど」〈魯文安愚楽鍋

わっし【私】

[代]《「わたし」の音変化》一人称の人代名詞。わっち。
「実あ―もあの隠居さんを頼って来たんですよ」〈漱石草枕
 

 

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精選版 日本国語大辞典 「私」の意味・読み・例文・類語

わたくし【私】

 

(一)[1]   
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(一)[]   ︿(905914)
(二)(12)
(二) 
(一)[]()(1000)
(三) 
(一)[](1638)
(四) 
(一)[]()
(五) 
(一)[](170204)
(六) 
(一)[]綿(1757)
(二)[2]    
(一)[](1280)
(二)(1563)
 
 

 

(一)  
(二) (  ) 
(一)[]()()()(183448)
(二)[]
(三) 
(四) 
(五) 934 
 
 

 

(一)   (  ) 
(一)[](1179)
(二)︿()(1686)


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(一)   (  ) 
(一)[](1667)
(二)()(1878︿)



 
 

 

(一)   (  ) 
(一)[](1714)
(二)(180209)



 
 

 

(一)   (  ) 祿1693
(一)[]()()(183233)



 

わっし【私】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「わたし」の変化した語 ) =わっち(私)
    1. [初出の実例]「私(ワッ)しどもはとんだ目に遭ひませうでござります」(出典:歌舞伎傾情吾嬬鑑(1788)五立)
 

 

(一)   (  ) 
(一)[](1791)
 

わちき【私】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「わたくし」の変化 ) 自称。江戸の芸娼妓の用いた語。町家の娘が用いることもある。
    1. [初出の実例]「わちきゃア最(もふ)、知れめへかと思って」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)初)

あたし【私】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「わたし(私)」の変化した語 ) 自称。主として女性が用い、ややくだけた語感を持つ。
    1. [初出の実例]「私(アタシ)に食って懸った者がある」(出典:浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉一)

あたくし【私】

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「わたくし(私)」の変化した語 ) 自称。主として女性が用いる。
    1. [初出の実例]「あたくしから、一度お願ひしたことがある」(出典:多情仏心(1922‐23)〈里見弴〉病気見舞)

わしゃ【私】

  1. 〘 連語 〙 ( 代名詞「わし」に助詞「は」の付いた「わしは」の変化した語 ) わたしは。
    1. [初出の実例]「わしゃあぶなふてきやきやする」(出典:浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中)

あし【私】

  1. 〘 代名詞詞 〙 自称。わたし。
    1. [初出の実例]「あしは約束のあるものを横取りする積はない」(出典:坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉七)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「私」の意味・わかりやすい解説

私 (わたくし)


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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「私」の解説

 
2007200823  

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【公私】より

…江戸期の荻生徂徠は次のように明解に定義する。〈公なるものは私の友なり。衆の同じくする所,これを公といい,己の独りもっぱらにする所,これを私という〉(《弁名》)。…

※「私」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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