農村(読み)ノウソン

デジタル大辞泉 「農村」の意味・読み・例文・類語

のう‐そん【農村】

住民の大部分が農業を生業としている村落。「農村地帯」
[類語]村落集落漁村山村

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精選版 日本国語大辞典 「農村」の意味・読み・例文・類語

のう‐そん【農村】

  1. 〘 名詞 〙 住民の大部分が農業を生業としている村。農家が集合した村。
    1. [初出の実例]「この百年の間にも農村の経済は烈しい変遷をして居る」(出典:旅行の話(その一)(1916‐17)〈柳田国男〉六)

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改訂新版 世界大百科事典 「農村」の意味・わかりやすい解説

農村 (のうそん)


8

 便Erza Dwight Sanderson1878-1944

 西西

 2196023
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「農村」の意味・わかりやすい解説

農村
のうそん


195328


立地・形態


()()湿使()便()()西()西沿西()


農村社会

農村はもともと土地に強く結び付いて自給的な経済生活を主とし、集落も小さく人口密度も低かった。村民は祖先伝来の家に住み、村民相互はよく知り合っている。田植の共同作業の慣習が長く続けられ、互いに農作業や農業技術を学び合ってきた。また冠婚葬祭の手助けはもとより、講や村内での共同飲食の習慣は、新年をはじめ春秋の祭礼・農休などのおりにはいまも続けられている。農村人が自由な発言を差し控え、大勢に順応する気風が目だつとされるのは、こうした生産と生活のなかに醸成されてきたのであった。さらに村民間には、本家・分家、所得格差、教養や社会的活動の差などが加わって、村民間に階層差ができている。

[浅香幸雄]

日本農村の変貌

第二次世界大戦前には、日本の農村には共同体秩序と封建的性格の残存がみられたが、戦後はそれらは一掃され、村民気風は著しく変貌(へんぼう)している。農地解放によって地主制は解体され、小作農は地主との従属関係から解放され、村民間の階層差は著しく縮小して平均化の途をたどった。続いて日本経済の高度成長に伴って都市地域に大いに工業がおこって、多くの農村民は工業労働力となって都市へ通勤し、あるいは移動した。このため農村では専業農家が減少して兼業農家と非農家が増加し、農村人口は減少しつつある。しかし農業そのものの体質改善が行われ、蔬菜(そさい)、花卉(かき)(草花)、果樹、家畜などが導入され、特産地化しているものが少なくなく、多彩な様相を呈している。また兼業農家でも、就業先の業態によっては、すべてが所得の安定が図られているとはいいがたく、季節的離職がみられる場合も少なくなく、安定した兼業を求める声も聞かれる。

[浅香幸雄]


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百科事典マイペディア 「農村」の意味・わかりやすい解説

農村【のうそん】

 
2
 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「農村」の意味・わかりやすい解説

農村
のうそん
rural village

 
沿  

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