上原謙
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うえはら けん 上原 謙 | |||||||||||
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本名 | 池端 清亮(いけはた きよあき) | ||||||||||
生年月日 | 1909年11月7日 | ||||||||||
没年月日 | 1991年11月23日(82歳没) | ||||||||||
出生地 |
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職業 | 俳優 | ||||||||||
ジャンル | 劇映画(時代劇・現代劇、特撮映画、サウンド版、トーキー)、テレビ映画 | ||||||||||
活動期間 | 1935年 - 1991年 | ||||||||||
配偶者 | |||||||||||
著名な家族 | |||||||||||
主な作品 | |||||||||||
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来歴・人物[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/32/Grave_of_Ken_Uehara.jpg/220px-Grave_of_Ken_Uehara.jpg)
家族・親族[編集]
孫は俳優の加山徹、元女優で料理研究家の梓真悠子、女優の池端えみ。若山富三郎の長男・若山騎一郎は元娘婿。義父は宮内大臣を歴任した岩倉具定公爵︵元勲岩倉具視次男︶の五男で男爵の岩倉具顕。義母は江間俊一の娘・光子︵女優の青木しのぶ︶。義父の姉依仁親王妃周子は久邇宮朝彦親王︵香淳皇后祖父︶の末弟東伏見宮依仁親王の妃であるため、池端家は岩倉家を通して天皇家の縁戚となった。また、若山の弟勝新太郎の妻中村玉緒が2代目中村鴈治郎の長女なので、池端家は奥村家を通して関西歌舞伎の重鎮である中村鴈治郎家︵及び林又一郎家︶の縁戚になっている。エピソード[編集]
●松竹時代、先輩女優である吉川満子、飯田蝶子、栗島すみ子につけられたあだ名は﹁シルヴァーフォックス︵=銀ぎつね︶﹂、﹁接待係の謙﹂、﹁ドアボーイの謙﹂だったという。接待係、ドアボーイの由来は上原が面倒見がいいことから来ている。ちなみに8クラブの他のメンバーにつけられたあだ名は佐分利が﹁海亀の信﹂、佐野が﹁アドバルーンの周二﹂、徳大寺が﹁三度笠の伸﹂、近衛が﹁置き物のトシ﹂、夏川が﹁級長面の大チャン﹂だった。 ●戦前戦後の全盛期は圧倒的な美貌で人気を博し、﹁絶世の二枚目スター﹂だった。それゆえ女性関係の話題には事欠かず、最初の妻である小桜は数度自殺未遂に追い込まれている。 ●﹃モスラ﹄で共演した小泉博は、上原からとても可愛がられたといい、上原が車を買い替えた際にはそれまで乗っていたツートーンカラーのシボレーを譲り受けたという[5]。 ●晩年には男性用カツラのCMに堂々と出演し︵自らカツラを着用していると宣言︶お笑いバラエティー番組にも熱心に登場。子供向け特撮番組にも出演している。共演しているコメディアンのギャグを﹁わたしもやりたい﹂と懇願し、﹁大スターの上原さんにそこまでさせるのはまずい﹂と裏方スタッフを困らせるなど、飾らない庶民的な一面も見せていたという。元々、上原自身はダジャレや冗談を言うのが大好きだったらしく、終戦後、地方公演をしていた時期には伴淳三郎と自ら進んで舞台でコント等をやっていたという。ちなみに、喜劇映画に出たがっていた上原の念願かなって出演した﹃クレージー作戦 くたばれ!無責任﹄︵1963年、坪島孝監督︶では、﹃花咲く港﹄のペテン師をさらに昇華させたようなチョビ髭にズーズー弁の社長役を演じた︵この演技は本人の﹁ズーズー弁でやりたい﹂という希望によるもの︶。受章・受賞歴[編集]
●1953年‥第8回毎日映画コンクール・主演男優賞 ﹃妻﹄、﹃夫婦﹄ ●1983年‥勲四等瑞宝章 ●1992年‥第15回日本アカデミー賞・会長特別賞出演[編集]
映画[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/72/Aizen_katsura_%281938%29_2.jpg/220px-Aizen_katsura_%281938%29_2.jpg)
テレビ[編集]
●新・必殺仕置人 第13話﹁休診無用﹂︵1977年、ABC / 松竹︶ - 寺岡玄庵 ●新・江戸の旋風 第22話﹁十年振りの手口﹂︵1980年、フジテレビ / 東宝︶ - 勘助 ●あっけらかん︵1982年、日本テレビ︶ - 松浦完治 ●はらぺこ同志︵1982年、TBS︶ - 犬飼成之 ●日曜劇場 夢の鐘︵1982年12月19日、中部日本放送︶ - 桜井正亮 ●土曜ワイド劇場・混浴岩風呂連続殺人︵1983年、テレビ朝日︶ ●フジテレビ開局25周年記念・サザエさんVS意地悪ばあさんVSいじわる看護婦︵1984年、フジテレビ / テレパック︶ - 徳川院長 ●いちばん太鼓︵1985年 - 1986年、NHK朝の連続テレビ小説︶ ●忠臣蔵︵1985年、日本テレビ︶- 公弁法親王 ●西田敏行の泣いてたまるか 第10話﹁ぼくの父さんはシェフ﹂︵1986年、TBS / 国際放映、東阪企画︶ ●超人機メタルダー第1話﹁急げ!百鬼魔界へ﹂︵1987年、テレビ朝日︶ - 古賀竜一郎 ●青春家族︵1989年、NHK連続テレビ小説︶ ●春を待つ家︵1990年、フジテレビ︶CM[編集]
●アデランス ●国鉄﹁フルムーン﹂著書[編集]
●﹃がんばってます : 人生はフルムーン﹄共同通信社、1984年4月12日。ISBN 4764101459。脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 長男加山雄三と初共演。
出典[編集]
- ^ a b c d e f g h i j 東宝特撮映画全史 1983, p. 527, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d ゴジラ大百科 1993, p. 115, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ 『ファミリーヒストリー 父の運命を変えた列車事故 若大将の真実』 NHK総合テレビ 2015年4月10日放送
- ^ 「「愛染かつら」…永遠の2枚目 上原謙さん急死」読売新聞1991年11月24日朝刊31面
- ^ 「インタビュー 俳優 小泉博(聞き手・友井健人)」『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日、20頁。ISBN 978-4-86248-761-2。
- ^ 東宝特撮映画全史 1983, p. 536, 「主要特撮作品配役リスト」
参考文献[編集]
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●﹃東宝特撮映画全史﹄監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
●門閥 旧華族階層の復権︵佐藤朝泰著・立風書房・1987年4月︶ISBN 4651700322
●﹃ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]﹄監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken︿Gakken MOOK﹀、1993年12月10日。
●三羽烏一代記―佐分利信・上原謙・佐野周二︵野沢一馬著・ワイズ出版・1999年4月︶ISBN 4898300065
●父・上原謙への恋文︵上原芽英子著・河出書房新社・2005年2月︶ISBN 4309016995
外部リンク[編集]
- 上原謙 - 日本映画データベース
- 上原謙 - allcinema
- 上原謙 - KINENOTE
- 上原謙 - MOVIE WALKER PRESS
- 上原謙 - 文化庁日本映画情報システム
- Ken Uehara - IMDb(英語)
- 上原謙 - テレビドラマデータベース
- 上原謙 - NHK人物録