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2013年2月22日ダイヤ改正前の京王線新宿駅の発車案内
京王電鉄の基軸となる路線であり、京王線と並ぶ幹線である相模原線[57]や支線である高尾線、相互乗り入れを行う都営地下鉄新宿線への直通列車も多数運転される。なお、相模原線直通列車については、﹁京王相模原線﹂を参照されたい。
多様な列車種別と緩急結合に配慮したダイヤ、かつ最高速度110 km/h︵新宿駅 - 調布駅間は105 km/h︶の高速運転の実施によって、東京の副都心である新宿と多摩地域の間での都市間輸送にも対応している。
2001年のダイヤ改定でそれまでの高尾山口駅発着の急行にかわって準特急が設定され、京王線新宿駅 - 調布駅・府中駅間をそれまでの京王八王子駅発着の特急と同じ所要時間で結ぶ列車が1時間あたり6本に増えた。さらに、2013年2月22日のダイヤ改定以降、平日・土休日ともに1時間あたり6本の京王八王子駅・高尾山口駅発着の特急の間に20分間隔で橋本駅発着の特急が設定され、土曜・休日は高尾山口駅発着が準特急となった。これにより、日中の新宿駅 - 調布駅間を最速で結ぶ列車は1時間9本となっている。2015年9月25日のダイヤ改正で日中の橋本駅発着と平日の京王八王子駅発着の特急は準特急に変更された。準特急は2022年3月12日のダイヤ改正で特急に統合された。
2018年2月22日のダイヤ改正で初の座席指定列車である京王ライナーが設定された[38]。
新宿駅 - 京王八王子駅・高尾駅間は中央線と競合し、高速運転によるサービス向上も実施されているが、平日ラッシュ時には相模原線からの直通列車と京王線列車双方の多数の列車が調布駅 - 新宿駅間で運行されており、複々線区間が短い︵笹塚駅 - 京王線新宿駅・新線新宿駅間のみ︶こともあり、所要時分が長くなってしまう不利な面も持ち合わせている。
平日、土休日の各ダイヤは、基本的に大きく朝、昼・夜間、深夜に分けられ、早朝を除く朝間は不規則ながらほぼ10分間隔、昼・夜間20分間隔︵ただし特急と準特急、急行と区間急行と快速を同一視すればほぼ10分間隔といえる︶、深夜は12分間隔︵高幡不動駅以西の終電間際の時間帯については24分間隔︶である。昼・夜間は、昼間・夕方・夜間に細分できる。なお2006年︵平成18年︶8月までは、土休日ダイヤがオフダイヤ︵1 - 3・7・8・12月︶とシーズンダイヤ︵4 - 6・9 - 11月︶に分けられていた。
近年のダイヤ改定により、1本の列車を2つ以上の種別・行先で運行するダイヤが多くなった。2018年2月22日のダイヤ改正以降、このような列車の行先は最終的な終着駅を表示したまま変更せず、途中駅で種別の表示のみ変更している[38]。2018年2月21日までは行先はその種別で運行する区間の終点を表示し、その駅の到着時に新たな行先と種別の表示を両方変更していたが、上りの都営新宿線直通快速・区間急行︵本八幡行・大島行︶に関しては現在と同じく行先は変更せず、新線新宿駅で種別のみを各駅停車に変更していた。例として2015年9月25日ダイヤ改正時点で種別・行先変更がある列車としては以下のものがあった。
●平日朝・夕方以降に運行されていた橋本発急行 新線新宿行は、新線新宿駅から︵都営新宿線︶各停 本八幡行となった。
その逆はこの例に当てはまらず、︵都営新宿線︶本八幡発出発時から各停 橋本行で運行し、新線新宿駅からは急行、区間急行、快速のいずれかの種別に変更した。
●深夜に運行されていた新宿発特急 高幡不動行は高幡不動駅から各停 京王八王子行となった。
2013年2月22日のダイヤ改定で都営新宿線内は各駅停車と急行の2本立てとなった関係で京王の旅客向け路線案内では快速・区間急行は新線新宿駅から各駅停車になる旨の備考が記されている。
2019年2月22日からは、京王線新宿行きの京王ライナーも設定された
京王線新宿駅 - 京王八王子駅・橋本駅間で運転される京王電鉄初の有料座席指定列車。
京王線新宿駅発の下り列車は平日ダイヤでは16時40分発から23時20分発まで、土曜・休日ダイヤでは15時20分発から23時発まで設定されている。2019年2月22日以降は、朝に新宿駅着の上り列車も運行されている。2023年3月18日のダイヤ改正から平日ダイヤは1番線、土休日ダイヤは2番線から発車する。
全列車が京王5000系︵2代目︶で運行される。京王ライナーでの運行時にはロングシートからクロスシートになり、車内の照明も暖色系のものとなる。乗車には座席指定券410円が必要だが、下り列車については府中駅及び相模原線京王永山駅以遠の停車駅から乗車する場合は、座席指定券無しで乗車できる。
2018年11月以降は、京王線新宿駅 - 高尾山口駅間に座席指定列車﹁Mt.TAKAO号﹂も運転されている。当初は臨時列車であったが、2022年3月12日以降は土休日運行の定期列車となった。
9000系地下鉄直通対応車の特急 京王線新宿行き(2018年2月22日、千歳烏山)
京王線の路線図ではピンク︵■︶、英語では﹁Special Express﹂と表記される。
京王線新宿駅発着の折返しで運転される。ダイヤの乱れが発生しない限り京王電鉄の車両のみで運転される。
1963年︵昭和38年︶から定期運転を開始し、当初新宿駅 - 京王八王子駅︵当時の東八王子駅︶間最速40分運転で設定された。5000系︵初代︶時代に最高速度105 km/hへの引き上げと最速所要時間35分への短縮︵当時は分倍河原駅・北野駅は通過していた︶が行われ、2001年3月の改定で調布駅 - 北野駅 - 京王八王子駅間の最高速度110 km/hへの引き上げと最速34分化︵上り最速35分︶が行われた。その後、府中方面を走る特急については、シーズンダイヤの分割併合と運転パターンの違いにより所要時間が延び、2006年9月のダイヤ改定で調布駅地下化工事に伴う徐行運転のため最速所要時間はさらに増加し時刻表上の最速所要時間︵分単位︶は下り37分、上りは39分となった。2013年ダイヤ改定以後の最速所要時間︵分単位︶は上り38分、下り36分、日中の標準所要時間は上り下り共に42分である。1992年から2001年3月のダイヤ改定までは現在と停車駅が異なる相模原線系統の特急も運転されていた[注釈13]。
現行ダイヤでは京王線新宿駅 - 京王八王子駅間・京王線新宿駅 - 高尾山口駅間・京王線新宿駅 - 橋本駅間の3系統が運行されている。その他にも平日朝には京王多摩センター発京王線新宿行きが運行されている。最速達列車の京王ライナーには土休日夕方から夜間の京王八王子行き一部列車が調布で抜かれる。また途中駅で種別が変わる列車も運行されており、朝・夜には京王線新宿駅 - 高幡不動駅間が特急、高幡不動駅 - 京王八王子駅・高尾山口駅間が各駅停車になる列車がある。途中駅で種別が変わる列車については2018年2月22日ダイヤ改正より最終的な行き先を常時表示し種別のみを変える形となったため、表示は例えば下り列車の場合﹃特急|京王八王子﹄→ 高幡不動駅から﹃各停|京王八王子﹄などといった形となっている[38]。2018年2月21日までは行き先と種別の表示は両方変えられ、表示も﹃特急|高幡不動﹄→﹃高幡不動から各停京王八王子行﹄といった形で切り替えて表示しており、﹁京王線新宿駅発高幡不動駅行き、高幡不動駅より各停京王八王子駅行き﹂といった形で案内されていた。
平日朝ラッシュ上りの最混雑時間帯︵調布駅基準7:20 - 8:00頃発︶は運転されず、代わりに区間急行・急行が運転される。
1982年11月からは順次10両編成車両が充当され[58]、1992年のダイヤ改定で京王八王子系統については、同年に導入された8000系10両︵6両+4両︶編成に統一された。2001年3月の改定以降は再び他系列も使用されるようになり、現在では全列車が京王電鉄の車両の全車種の10両編成で運転される。9000系30番台に関しては、2013年2月22日のダイヤ改定で都営新宿線直通列車と運用がリンクしていた昼間時の相模原線内折り返し各停が廃止されたことで、都営乗り入れ車の必要な運用が削減されたため特急で運用される機会が増えたが、2015年9月25日のダイヤ改正で都営乗り入れ車の運用が増加したため特急で運用される機会が減少した。これは都営新宿線直通を除く10両編成で運行される他の種別でも同様である。ただし、ダイヤが大幅に乱れたときは8両編成で運行されることがある。
2001年3月のダイヤ改定により新種別の準特急が設定されて以降、多くの特急ダイヤは準特急に種別が変更された。東日本大震災に伴う2011年夏の節電ダイヤではすべての特急が一旦運行休止になり、電力需給の改善に伴う節電ダイヤ終了後の同年9月23日のダイヤ修正で土休日の京王線新宿駅 - 高尾山口駅間の1往復のみ復活したものの、2012年8月19日のダイヤ改定でこの1往復も準特急へ種別が変更され再び運行休止となった︵この間にも多客対応に伴う飛田給発京王線新宿行の臨時特急が運転された。2013年1月1日には京王線新宿発高尾山口行の臨時特急﹁迎光﹂号が下り1本のみ運転された︶。2013年2月22日のダイヤ改定で特急の運行を再開したが、京王線内については分倍河原駅・北野駅が停車駅に加わり、実質的にそれまでの準特急が特急に種別を変更されたものである。また、このダイヤ改定により相模原線系統の特急も復活した︵調布より先の相模原線内は急行と同じ停車駅である︶[47]。2022年3月12日のダイヤ改正では笹塚駅・千歳烏山駅が停車駅に加わるほか、高尾線内が各駅停車となり、2022年3月11日までの準特急と同じ停車駅となった[40][41]。また、同年4月以降は競馬開催日の土休日に限り、不定期で府中競馬正門前始発の列車も運行されている。
2006年までは、土曜・休日シーズンダイヤでの高幡不動駅で連結・切り離しを行う京王線新宿駅 - 京王八王子駅・高尾山口駅間の運転、1992年までは一部の特急に﹁陣馬﹂︵京王線新宿駅 - 京王八王子駅間︶・﹁高尾﹂︵京王線新宿駅 - 高尾山口駅間︶と愛称を付与したこともあった。
5000系による急行
京王線の路線図ではグリーン︵■︶、英語では﹁Express﹂と表記される。
日中の運行は現在あまりない。通勤急行の種別があった1992年まではつつじヶ丘駅を通過していた[31]。
多くの列車は10両編成で運行されるが、京王線新宿駅発着の一部列車や府中競馬正門前発の臨時急行の一部は8両編成で運行される。2006年9月のダイヤ改定で都営新宿線直通列車の大部分が10両編成となった︵それまでは都営新宿線直通列車は8両での運転であった︶ため、10両編成での運転本数が増加した。都営新宿線が2022年8月に10両編成に統一されるまでは、都営地下鉄の車両を用いた8両編成の運用も存在した。
京王・高尾線系統の急行は現在、平日朝の京王線新宿発京王八王子行が4本、京王八王子発京王線新宿行が3本、高尾山口発京王線新宿行が2本、京王線新宿発高幡不動行が2本、高幡不動発京王線新宿行が1本、平日夜の京王線新宿発京王八王子行が8本︵うち3本は高幡不動から各駅停車京王八王子行︶、京王八王子発京王線新宿行が17本︵うち3本は高幡不動まで各駅停車︶、土休日朝の京王線新宿発京王八王子行が1本、京王八王子発京王線新宿行が2本、土休日夜の京王八王子発京王線新宿行が4本︵うち3本は高幡不動まで各駅停車︶設定されている。
2001年3月までは昼間でも京王線新宿駅 - 高尾山口駅間で夕方ラッシュ時を除き運行され京王八王子発着の特急を補完していたが、この系統は2001年3月のダイヤ改定で準特急に種別が変更された。2013年の改定前までは、土休日夜間の一部列車が京王八王子駅まで急行として運行される以外は京王線新宿駅 - 高幡不動駅間の運転となるが、ほぼすべての列車が高幡不動駅から各駅停車京王八王子行として直通運転していた。また、土休日の早朝にも京王線新宿駅 - 高幡不動駅間は急行、高幡不動駅からは各停高尾山口行の列車が存在していた。
2022年3月のダイヤ改正では、高尾線内で特急と急行の逆転が発生して、新宿 - 高尾山口の特急と急行の停車駅数が同じとなった。
かつて、土休日に多数設定されていた新宿 - 多摩動物公園間の急行列車︵動物急行︶も2001年3月のダイヤ改定以降に急激に削減され、土休日の午後に3本設定されていた多摩動物公園駅発新宿行の上り急行列車も2013年2月のダイヤ改定で廃止された。このほか、2001年3月のダイヤ改定までは土休日のシーズンダイヤに新宿 - 多摩動物公園・高尾山口間の分割運用も設定されていた。2020年改正で都営新宿線本八幡始発となった。そして2021年3月のダイヤ改正で多摩動物公園行きが廃止された。
かつて、京王線新宿発高尾山口行と本八幡発高尾山口行の急行列車も土休日朝に設定されていたが、本八幡発は2022年3月のダイヤ改正で廃止され、京王線新宿発も2023年3月のダイヤ改正で廃止された。そのため、高尾山口 - 新宿間は平日朝のみの設定となった。2013年2月22日のダイヤ改定から2015年9月25日のダイヤ改正までは、平日夕方に都営新宿線発調布行から調布発各駅停車高尾山口行となる列車も都営地下鉄の車両︵8両編成・10両編成︶の運用で設定されていた。
臨時列車としては、東京競馬場での競馬開催日の夕方には府中競馬正門前発新線新宿行が運転される。元日の終夜運転では高尾山口行の急行が3本設定されており、京王線新宿発は﹁迎光号﹂、都営新宿線発は﹁迎光かがやき号﹂と称していたが、2019年より﹁迎光号﹂の名称を京王ライナーに譲ったため列車名なしの急行となった。2022年・2023年・2024年の終夜運転では急行は運行されなかった。
相模原線系統の急行は、2013年2月22日改定以前はほぼ終日にわたり運行されており、その多くは都営新宿線に直通していた。平日の朝夕は新宿線内は各駅停車となり、この場合は上りは急行の新線新宿行︵新線新宿駅から各駅停車本八幡行︶、下りは橋本または京王多摩センター行となり新宿線内は﹁各停﹂として案内されていた。日中は20分間隔で都営線内でも急行運転を行った。現在は京王線新宿駅 - 橋本駅間、都営新宿線 - 橋本駅間の2種類の系統が設定されているが、運行はいずれも平日の朝夕のみである。平日朝は、下りが京王線新宿駅発の2本と都営新宿線からの4本、上りが京王線新宿行と都営新宿線直通1本ずつ設定されている。平日夕方は、上りが京王線新宿行1本と都営新宿線直通の毎時2 - 3本程度、下りが都営新宿線直通の毎時3本設定されており、下りの一部は京王多摩センターから各停となる。
2011年3月11日の東日本大震災および発電所停止に伴う電力事情悪化により半年近くに渡り新宿線内での急行運転が中止され、同年夏の節電ダイヤでは日中の急行は快速と入れ替わる形で京王線新宿駅 - 橋本駅間での運転となっていたが、9月23日からは新宿線内での急行運転が本格的に再開されたことに伴い日中の急行は再び本八幡駅 - 橋本駅間での運行となった。また、朝や夕方以降には京王線新宿駅 - 京王多摩センター駅・橋本駅間の急行も運行される。2012年8月19日のダイヤ改定で夕方の都営新宿線直通急行については、一部を除いて快速︵相模原線内急行︶へ種別が変更された。2013年2月22日の改定で、都営新宿線直通の日中の急行は京王線内は﹁区間急行﹂︵停車駅は2013年2月21日までの通勤快速と同じ︶ に置き換わった[59]。このため現行ダイヤでは平日・土休日ともに唯一昼間時の運転がない種別となっている。
平日朝・夕方以降に運転される橋本始発新線新宿行は、新線新宿まで前面表示器で﹃新線新宿﹄と﹃本八幡まで先行︵2013年2月21日まで︶﹄を、側面表示器で﹃急行|新線新宿﹄→﹃新線新宿から各停本八幡行﹄→﹃本八幡まで先に到着︵2013年2月21日まで︶[注釈14]﹄・﹃都営新宿線直通︵2013年2月22日から︶﹄をそれぞれ交互に表示されていた。
9000系による区間急行
京王線の路線図ではオリーブ︵■︶、英語では﹁Semi Express﹂と表記される。
2013年2月22日のダイヤ改定により新設された種別であり、当初はダイヤ改定前の﹁通勤快速﹂と同一の停車駅で、通勤時間帯以外にも運転されている。2013年改定から2015年9月25日改正までは、新宿駅 - 調布駅間は急行と停車駅が同じだったが、2015年改正以降は、京王線新宿駅 - 東府中駅間︵相模原線直通列車は京王線新宿駅 - 調布駅間︶は急行停車駅と仙川駅に停車し、その他は各駅に停車するようになった。
2024年3月改正のダイヤでは、原則として都営新宿線 - 京王多摩センター駅・橋本駅間の系統で運行されており、日中は1時間あたり3本が設定されている。朝と深夜には京王線新宿駅 - 京王多摩センター・橋本駅間の列車が設定されている。
京王線内のみで運転される列車は平日朝の上りに設定されている京王八王子駅 - 京王線新宿駅間の2本、高幡不動駅 - 京王線新宿駅間の1本、つつじヶ丘駅 - 京王線新宿駅間の1本のみである。
かつては高尾山口駅発着列車も設定されていたが、2020年10月30日のダイヤ修正で廃止された。2015年9月25日のダイヤ改正から2020年10月30日のダイヤ修正までは、平日夕方に都営新宿線本八幡発調布行から調布発各駅停車高尾山口行となる列車︵西調布・飛田給・武蔵野台・多磨霊園にも停車︶が都営地下鉄の車両︵8両編成・10両編成︶や9000系30番台の運用で設定されていた。
多くの列車が10両編成で運行されるが、平日朝のつつじヶ丘発新宿行は8両編成で運行される。都営新宿線が10両編成で統一されるまでは都営新宿線直通のうち、都営地下鉄の車両が使われる運用の一部も8両編成であった。
9030系のフルカラーLED表示
京王線の路線図ではブルー︵■︶、英語では﹁Rapid﹂と表記される。
東八王子︵現在の京王八王子︶行と停車駅が異なる京王多摩川行の急行︵下高井戸駅とつつじヶ丘駅にも停車︶が快速と改められたことで生まれた種別である。
2001年のダイヤ改定で各駅停車が削減され、この代替として八幡山駅・仙川駅の2駅が停車駅に加えられた[43]。その後、2013年2月のダイヤ改定で停車駅に西調布駅、飛田給駅、武蔵野台駅、多磨霊園駅が追加され、調布駅以西は各駅に停車するようになった[47]。
相模原線系統の快速は、平日の朝と夕方・夜間以外はほぼ終日運行されており、京王・高尾線系統の列車も平日の朝に運転されている。都営新宿線直通快速は60kmほどの長距離を走るが、全区間で通過するのはわずか6駅である。それでも大半の列車はつつじヶ丘駅で各駅停車を追い越す︵停車駅は後述︶。上位種別に追い抜かれる快速もあり、2003年の改定までは通勤快速に抜かれる快速も設定されていた。このような場合、所要時間は各駅停車とほぼ同じである。2013年2月のダイヤ改定以前は日中は京王線新宿駅 - 橋本駅間では上位種別の列車に抜かれることなく先着していた︵ただし調布駅で後発の準特急に追いつかれた︶が、この改定で相模原線特急が復活したため昼間でも調布駅で相模原線特急に抜かれるダイヤとなった。2015年9月のダイヤ改正以降は八幡山駅で準特急の通過待ちをするダイヤとなった。現在では八幡山駅で特急の通過待ちをしている。また、土休日の夕方では桜上水駅でも待避を行なっている。
震災および各発電所の停止に伴う2011年夏の節電ダイヤで新宿線内の急行が運転休止になり、日中の急行が京王線新宿駅発着となる代わりに快速が本八幡駅発着となった。2011年9月23日以降は再び京王線新宿駅発着の運転に戻されていたが、2015年9月25日ダイヤ改正で再度本八幡駅発着となった。
2015年9月25日改正以前のダイヤでは、都営新宿線 - 橋本駅間の設定は少なく、多くが京王線新宿駅 - 橋本駅間の運転であった。その例外として、2012年8月19日改定で京王線新宿駅 - 京王八王子駅間の列車が、2013年2月22日改定で京王線新宿発高尾山口行︵平日朝は京王車8両、平日夕夜間は京王車10両︶が設定された。また、2013年2月22日改定から2015年2月27日変更までは新宿発高幡不動行︵京王車8両︶も1本運転されていた。2013年2月以前は平日の夕方以降は本八幡駅 - 調布駅間での運転となり、調布駅 - 橋本駅間は同じ車両で急行に種別変更して運転していた。
2015年9月25日改正以降のダイヤでは、多くが相模原線系統の都営新宿線 - 橋本駅間の列車として設定されている。2015年9月25日改正のダイヤでは、土休日のみ京王線新宿発橋本行も朝に3本、夜に7本の合計10本が、橋本発京王線新宿行も夜に11本が設定されていた。また、本八幡発京王多摩センター行︵都営車8両、平日も土休日も運転︶、本八幡発若葉台行︵都営車10両、平日のみ︶や、橋本発つつじヶ丘行も設定されていた。一方、京王・高尾線系統は平日の夕方を中心に本八幡発高尾山口行、高尾山口発本八幡行、高尾山口発つつじヶ丘行が運転されていた。また、高幡不動発都営新宿線直通本八幡行が2本︵都営車8両・9000系30番台︶、朝には京王線新宿発高尾山口行︵京王車8両︶が1本設定された︵現在も京王車10両で設定されている︶。京王八王子発着は廃止された。ちなみに調布方面からのつつじヶ丘駅折り返しがある理由は2012年8月に調布駅の地下化で同駅での折り返しができなくなったためである。
2020年2月22日改正のダイヤでは、京王線新宿発京王八王子行が平日朝に1本設定されたが、高幡不動発着・高尾山口発は廃止された。
2022年3月12日改正のダイヤでは、平日朝の京王線新宿発高尾山口行が1本増発されたが、京王八王子発着は再び廃止された。
都営新宿線直通本八幡方面の快速・区間急行は新宿線内各駅に停車するため、新線新宿駅に到着する時に﹁各駅停車﹂に種別を変更する。
かつては8両編成の運用が多かったが、都営新宿線直通は2006年9月改定で、京王線新宿発着は2010年3月改定でそれぞれ大部分が10両化された。現在では一部列車のみが8両編成で運行される。
京王線の路線図ではグレー︵■︶、英語では﹁Local﹂と表記される。
京王線新宿駅を発着する列車は初台駅・幡ヶ谷駅はホームがないため通過する。かつてホーム長の関係から2600・2700系3両編成の列車は八幡山駅を通過していた。
平日昼間と土休日は京王線新宿駅 - 京王八王子駅間の列車と京王線新宿駅 - 高尾山口駅間の列車が10分間隔で交互に︵※一部時間帯、京王線新宿駅 - 高尾山口駅間の列車で高幡不動駅で乗り継ぐ設定がある︶、平日夕ラッシュ時は京王線新宿駅 - 高尾山口駅間の列車が10分間隔で運転されるパターンを基本とし、一部の下り列車は高幡不動行・京王多摩センター行・橋本行として運転される。2006年9月のダイヤ改定までは平日の夕方以降も京王線新宿駅 - 京王八王子駅間の列車と京王線新宿駅 - 高尾山口駅間の列車を交互に運転していたが、京王八王子駅発着のすべての列車が準特急となり、各駅停車は京王線新宿駅 - 高尾山口駅間のみの運転となった。2013年2月22日のダイヤ改定から2020年2月22日のダイヤ改正までは、平日の夕方以降は新宿駅 - 橋本駅間の列車が10分間隔で運転されるパターンであった。
また、高幡不動駅で新宿方面の特急と接続する高尾山口駅発着列車に接続して北野駅 - 京王八王子駅間の列車も平日ダイヤの日中時間帯に運行されていたが、2011年7月の節電ダイヤを機に京王八王子駅発着の特急が準特急へ種別が変更されたため廃止された。ラッシュ時や深夜には桜上水駅・つつじヶ丘駅・調布駅・府中駅・高幡不動駅・北野駅発着や相模原線直通の若葉台駅・京王多摩センター駅・橋本駅発着の列車も運転される。また途中で種別が変わる列車も設定されている。早朝には京王八王子発高幡不動行から高幡不動発特急・準特急京王線新宿行となる列車が設定されていたほか、平日夕方には都営新宿線本八幡発区間急行調布行から調布発高尾山口行となる列車が都営地下鉄の車両︵8両編成・10両編成︶や9000系30番台の運用で設定されていた。これらの列車は、2018年2月22日改正より、始発駅から実際の行き先を案内する方式に改められた。
都営新宿線との直通列車は大半が笹塚駅発着であるが、平日15時台には桜上水駅発の列車もある。また、朝には本八幡・大島駅 - 橋本駅間を各駅停車で運行する列車があるほか、高尾山口発の本八幡行が平日土休日に1本、京王八王子発の本八幡行が平日に1本ある。2015年9月25日の改正から2018年2月22日の改正までは平日夕方に八幡山駅発着の列車も設定されていたが、笹塚駅発着に短縮された。2018年改正のダイヤでは、本八幡駅発京王八王子駅行の列車も平日朝に1本設定されていた。この京王八王子行きは都営車10両の運用であった。2020年2月22日の改正からは高尾駅発の列車が設定された。高幡不動発は2018年2月22日改正で休日夜に設定され、現在は平日朝に1本設定されている。
基本的に8両または10両編成[注釈15]、都営新宿線直通は全て10両編成で運行される。かつて、高幡不動以西のみ運転するいわゆる"区間各停"は6両または4両編成にて運転されていたり、2005年3月改定までは土休日に6000系7両があった。この"区間各停"は2015年9月25日のダイヤ改正により6両編成で復活したが、2020年2月22日のダイヤ改正で再び廃止されている。
京王線の各駅停車は多くが京王線新宿駅 - 高尾山口駅・京王八王子駅・橋本駅間と全線を通す形で運転されるが、実際にはその途中で何度も特急・準特急・急行・区間急行・快速といった急行系列車の接続および通過待ちを行い、単一駅で数分間停車し複数列車の待避を行うことも少なくないため、走行距離と比べて長い所要時間を要する。これは旅客が各駅停車と急行系列車を乗り継ぐことを前提にダイヤが組まれており急行系列車の速達性を重視していることによる。
種別表示は準特急が新設された2001年3月以前は車両は無表示で、駅の発車標は﹁普通﹂と表示されていた。
四谷新宿駅から御陵線の御陵前駅まで月に一度運転されていた。雨天時は運休であり料金は往復のみの発売で通常の半額であった。
休日のみの運転で途中停車駅は明大前駅・調布駅・東府中駅・府中駅・分倍河原駅・聖蹟桜ヶ丘駅・高幡不動駅・平山城址公園駅・北野駅で、東府中以西が各駅停車であった当時の急行より5分速かった。多摩動物公園への輸送のため高幡不動行も運転されたことがある。後に下高井戸駅が停車駅に追加されたが、特急の定期運転開始により消滅した。
設定時期は不明確ではあるが、戦前(1931年)には運行されていた。1931年当時の停車駅は以下の通り。
- 京王新宿駅・停車場前駅・初台駅・笹塚駅・松原駅(現:明大前駅)・下高井戸駅・北沢車庫前駅(現:桜上水駅)・千歳烏山駅・仙川駅・国領駅・調布駅(以西各駅)
戦後は初台駅を通過するようになる。その後も停車駅には細かな変更が続いたが、1963年10月1日のダイヤ改定で快速に置き換えられる形で廃止された。
平日朝の上り列車のみ運転していた。京王新線の開通により通勤急行が通勤快速とともに笹塚駅に停車するようになってからは急行と通勤急行の違いは、つつじヶ丘駅に停車するか否かだけであった。1992年に急行のつつじヶ丘駅停車により統合され、消滅した[31]。ダイヤ改定よりも営業開始の時期が若干早かったことから8000系もほんの3週間程度通勤急行の運用に就いていたことがある。
特急(相模原線系統・通称「橋本特急」、1992 - 2001)
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1992年5月28日[31]から2001年3月27日までの間にも相模原線系統の特急が運転されていた。新宿駅 - 橋本駅間を速達で結ぶため、途中停車駅は明大前駅、調布駅、京王多摩センター駅と少なく、調布駅での各停への接続廃止後は相模原線の大半の駅では利用できなくなった。新宿駅 - 調布駅間で急行︵平日の夕方は通勤快速︶の後追いとなり、この区間の途中停車駅は明大前駅だけにも関わらず実質的に急行と同等の所要時間を要することもあって、2001年3月のダイヤ改定で停車駅を見直して急行に種別を変更し、調布で京王・高尾線系統の特急か準特急と接続する形に修正し廃止した。その後、2013年2月のダイヤ改定で復活したが、停車駅は見直され、新宿駅 - 調布駅間は従来の特急と同じく明大前駅のみ停車し、調布駅から先の相模原線内は急行と同じになっている[47]。
登場時は主に京王・高尾線系統の急行系列車を8000系として区別するため6000系を中心とした運用だった。1995年に8000系の8両編成が登場した後にはそれを中心としていたが、時には7000系も運用に就き、末期には登場したばかりの9000系も運用に就いていた。
英語では﹁Commuter Rapid﹂。駅構内の行先表示装置や京王線の路線図、フルカラーLEDを搭載した京王車の種別表示では、青地に白で﹁通勤快速﹂と表示︵車両側面は﹁通快﹂と省略表示︶。3色LEDを搭載した都営車では、黒地に緑で﹁通勤快速﹂と表示するが、3色LED︵種別行先一体表示︶を搭載した都営車︵10-300形、および10-300R形︶、3色LED︵前面表示は種別行先別表示、側面表示は種別行先一体表示︶を搭載した都営車︵10-000形︶の側面では、﹁通快﹂と省略表示されていた。方向幕は、2013年2月のダイヤ改定直前までは京王車︵7000系︶と都営車︵10-000形の一部︶では白地に青で﹁通勤快速﹂、都営車︵10-000形︶では紺地に赤で﹁通勤快速﹂と表示されていたが、改定直前に方向幕が交換され、京王車はフルカラーLED車と同じく青地に白で﹁通勤快速﹂、都営車では白地に青の﹁通勤快速﹂の表示も見られた。
平日の朝ラッシュ時に京王・高尾線系統と都営新宿線 - 相模原線系統で、平日深夜には新宿駅→橋本駅間で3本、新宿駅→京王八王子駅間で1本運転されていた。新宿駅 - 東府中駅間は急行と同じ停車駅であり、その他は各駅に停車していた。京王新線開通までは笹塚駅を通過していたほか、1992年のダイヤ改定までは高尾線内にも通過駅が存在していた。途中駅で特急や準特急に抜かれる列車もあった︵主に朝下り︶。
平日の朝ラッシュ時と深夜帯での運転のため、ほとんどが10両編成での運転だが、朝の都営新宿線直通の一部列車は都営車8両で運転されていた。かつては夕方ラッシュ時にも京王線新宿駅 - 高尾山口駅間で運行されていたが、2001年3月のダイヤ改定で京王八王子発着の準特急に変更されている。
2013年2月のダイヤ改定で種別名称を﹁区間急行﹂へ変更した上で、通勤時間帯以外にも運行されるようになった[47]。
8000系の準特急 京王線新宿行き
京王線の路線図ではオレンジ︵■︶、英語では﹁Semi Special Express﹂と表記︵旅客案内表示では、英文字でSemi S.Exp︶。
2001年3月に急行や平日夕夜間の通勤快速を置き換えて新設された速達列車で、当時の特急停車駅に分倍河原駅と北野駅を追加した種別であった。2006年9月のダイヤ改定までの日中の高尾山口駅までの下り所要時間はシーズンダイヤ時を除き47分であったが、実際には夜間に時刻表上45 - 46分で結ぶ列車︵高尾駅での停車時間が短くなる︶も設定されていた。上りの高尾山口発の列車は高尾駅に加えて北野駅での停車時間も長かった。これは北野駅で京王八王子発との同時進入ができず、先に到着して待ち合わせる形となるためである︵これは現在の高尾山口発特急も同様である︶。
廃止直前のダイヤでは京王線新宿駅 - 京王八王子駅間・京王線新宿駅 - 高尾山口駅間・京王線新宿駅 - 橋本駅間の3系統が運行されていた。平日の高尾山口駅発着列車は朝のみ設定された。そのほか平日朝に京王線新宿駅 - 京王多摩センター駅間の列車が、平日夜に京王線新宿発高幡不動行きの列車が運行された。下りのみ調布駅で京王ライナーに抜かれる列車があった。また途中駅で種別が変わる列車も運行されており、朝晩には京王線新宿駅 - 高幡不動駅間が準特急、高幡不動駅 - 京王八王子駅・高尾山口駅間が各駅停車になる列車があり、このような列車の行き先と種別の表示の変更は特急に準ずる。
平日朝ラッシュ最混雑時間帯の上り︵調布駅基準7:20 - 8:05頃発︶は準特急は特急と同様運転されず、代わりに区間急行・急行が運転された。
他の鉄道事業者においては﹁準特急﹂に相当する列車に﹁快速急行﹂という種別を使用するか、﹁特急﹂の停車駅を増やした上で旧来の﹁特急﹂を﹁快速特急﹂に昇格させるかのいずれかを取るケースが通常であるため、﹁準特急﹂という種別の列車を運行する鉄道事業者は日本全国でも京王電鉄のみであった。ただし、過去には小田急電鉄や近畿日本鉄道︵近鉄︶でも走っていたことがあった。また、2022年12月からは阪急電鉄が使用することになった[60]。
全列車が10両編成で運行されていて、特急と同様、定期運転では京王線新宿駅発着で運転され、ダイヤ乱れ時を除き京王電鉄の車両のみが使用された。ただし、ダイヤが大幅に乱れたときは8両編成で運行されたことがある。
2001年3月の設定当初は、平日昼間は京王線新宿駅 - 京王八王子駅間の列車と京王線新宿駅 - 高尾山口駅間の列車が10分間隔で交互に運転された。平日の夕方・夜間は京王線新宿駅 - 京王八王子駅間で10分間隔の運転であった。休日は早朝・深夜以外の運転で京王線新宿駅 - 京王八王子駅間の列車と京王線新宿駅 - 北野駅間︵北野駅 - 高尾山口駅間を各駅停車として直通運行︶の列車が10分間隔で交互に運転されていた。
2011年3月11日のダイヤ改定で、オフピーク通勤による朝の混雑緩和を目的とした﹁早朝準特﹂が平日午前6時台の京王八王子発上りに3本設定された。改定当日に東日本大震災が発生し一時運休したが、その後企業・団体独自のサマータイム︵通勤時間前倒し︶導入が広まり需要が高まったため、同年7月に実施された節電ダイヤで高尾線直通列車︵この列車は高尾山口駅 - 北野駅間は各駅停車として運転︶が1本増発され計4本となった。
2011年には夏の節電ダイヤに伴う日中の一部時間帯や、同年と2012年の年末の木・金曜の23時台には高幡不動行の臨時列車が運行されていた︵高幡不動からは各停京王八王子行︶。
2013年2月22日のダイヤ改定より、当時の特急停車駅に分倍河原駅・北野駅が追加され、京王線内の停車駅が同一となったため、土休日︵平日の早朝上り1本を含む︶の高尾山口駅発着列車のみの運転となり京王八王子駅発着の全列車と平日日中の高尾山口駅発着の準特急はすべて特急に種別が変更された[47]。高尾線内は各駅停車となるが、急行は高尾線内での通過運転を継続していたため、急行とは千鳥停車の関係となっていた。実際にはそれまで京王線新宿 - 北野間を準特急、高尾線内を各駅停車として運転していた列車を全区間通しで準特急として運転するよう変更したものである。
2015年9月25日のダイヤ改正で笹塚駅・千歳烏山駅が停車駅に追加された[37]。さらに京王八王子駅発着列車が復活し、相模原線直通の列車が新設され、平日日中に京王八王子駅発着と橋本駅発着が20分間隔で、夜に京王八王子駅発着が20分間隔で、土休日に高尾山口駅発着と橋本駅発着が20分間隔で運転されるようになった[37]。そのほか平日朝には京王線新宿発京王多摩センター行が設定された。また途中で種別が変わる列車が設定され、早朝に京王八王子駅始発で各停高幡不動駅行き、高幡不動駅より準特急京王線新宿駅行きという列車が設定された[37]。
2018年2月22日のダイヤ改正で、平日の朝夕ラッシュ時間帯にも一部の種別を準特急へ置き換えて運転本数を増加、これに2019年2月22日のダイヤ改正でも上り京王多摩センター駅発と橋本駅発各1本ずつの新宿駅行きを急行から準特急に格上げした。また競馬開催日の臨時系統として府中競馬正門前駅発京王線新宿駅行臨時準特急︵東府中駅にも臨時停車扱いで停車する︶が3本設定された︵運行開始は4月から︶。
2020年2月22日のダイヤ改正で、平日の一部の列車が変更され始発列車の新宿駅発高尾山口駅行が、高幡不動駅から各駅停車高尾山口駅行となり、早朝の高尾駅発京王線新宿駅行きも1本設定された。
2022年3月12日のダイヤ改正で当時の特急停車駅に笹塚駅・千歳烏山駅・京王片倉駅・山田駅・狭間駅が追加され、再度停車駅が同一となったため、準特急は特急に統合され、﹁準特急﹂の種別名称は廃止された[40][41][注釈16]。
かつてはフルカラーLEDの行先表示器を搭載した7000系・8000系・9000系は、北野まで前面表示は﹃北野﹄と﹃高尾山口まで先行﹄を、側面表示器は﹃準特|北野﹄→﹃北野から各停高尾山口行﹄→﹃高尾山口まで先に到着[注釈14]﹄といった形で切り替え表示していた。2013年から準特急自体が北野駅 - 高尾山口駅間の各駅に停車するようになったため、このような案内は行われなくなった。
2023年3月20日現在の平日日中1時間あたりの運行本数は以下のようになっている。平日日中は京王ライナー、Mt.TAKAO号、急行(都営新宿線内を含む)は運転していない。
女性専用車・防犯カメラ設置車
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← 京王八王子・高尾山口・橋本 新宿・本八幡 →
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- 桃色は女性専用車両
- 青色は防犯カメラ設置車両(試験的に設置)
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女性専用車は、以下の列車で実施される。いずれも10両編成の列車に限られる。
●平日朝7:30 - 9:30に京王線新宿駅・新線新宿駅に到着する上り特急・急行・区間急行の進行方向先頭車両︵実施区間は全区間︶
新線新宿駅に到着する電車は、都営新宿線内も全区間に渡って女性専用車となる。快速・各駅停車は8両・10両編成ともに対象外である。
●平日夕方・夜18:00以降に京王線新宿駅を発車する下り特急・急行の進行方向最後尾車両︵実施区間は京王線新宿 - 調布︶
なお、都営新宿線では朝ラッシュ時に新宿方面のすべての電車の先頭車両︵1号車︶が女性専用車となるが、新線新宿から先の下り京王新線・京王線内は女性専用車の設定が解除される。
ダイヤ乱れにより8両編成が充当される場合は、その日のその列車に限り女性専用車は設定されないほか、大規模なダイヤ乱れが発生した場合は女性専用車の設定が全面的に中止となる。
2018年に運転を開始した京王ライナーには、女性専用車を設定していない。出発駅となる京王線新宿駅にはホームドアなどにその旨が掲示されている。
該当する車両には、白地のステッカーが貼られている。
2013年2月21日までは夜22:40をもって特急・準特急の運転が終了していたので、平日夜22:50以降に京王線新宿駅を発車する下り急行・通勤快速・快速の進行方向最後尾車両にも女性専用車両が設けられていた︵実施区間は新宿 - 調布。なお夜22:50以降に発車していた新線新宿駅発の快速には適用されなかった︶。2022年3月12日ダイヤ改正で特急・準特急の統合と一部列車の種別格下げに伴い、下りでの実施種別は特急・急行︵新線新宿駅発を除く︶に変更された。
京王線の列車番号の付番方法は以下の通り。
2006年9月1日改定より、上り下りとも50本を超える場合は末尾にアルファベットを追加する。xx99, xx98の次は、xx01A, xx00A(京王八王子発特急のみ0098の次は0002A)とし、xx99A, xx98Aの次は、xx01B, xx00B(京王八王子発特急のみ0098Aの次は0002B)とする。
1992年5月28日改正以前は、3000番台は通勤急行に使用されていた。
2013年2月22日改定以前は、4000番台は通勤快速に使用されていた。また、3900番台は高尾線内各駅停車となる新宿発着準特急に使用されていた。
2015年9月25日改正以前は、4900番台は都営地下鉄新宿線内急行となる相模原線直通の区間急行に使用されていた。
「高尾山口」のイラスト入り行先幕を表示した2010系
京王の行先標は、京王線では2010系以前が方向板と方向幕いずれかを使用、5000系が方向幕のみだったが、当時の表示位置を窓下で統一していた。さらに大半の駅名の背景は単なる白い幕でなく、駅名ごとに三角や丸など異なる背景がデザインされ、遠くからでも背景デザインを見ただけで、行先が判断しやすかった︵ただし相模原線延長などで新たな行先が追加された場合は、単に白幕背景である︶。山と溪谷社のヤマケイ私鉄ハンドブック﹃京王帝都﹄﹃京成﹄でも、当時両社で使われていた背景デザイン付きの行先標が全て掲載されている。
行楽輸送の需要があった﹁多摩動物公園﹂や﹁高尾山口﹂の背景デザインはイラストで、特に﹁府中競馬正門前﹂は、東京競馬場への波動輸送をイメージした蹄鉄マークで、同じ競馬場への波動輸送が存在した京阪電気鉄道の︵淀︶と並び、広く知られていた︵なお阪急電鉄の﹁臨急 仁川 大阪﹂も蹄鉄マークを使った時代があったが、行先標が廃止される少なくとも二世代前までのデザインでは使われなくなり、今はあまり知られていない︶。
6000系からは窓上方向幕となったため背景デザインは採用されなくなり、板を使用していた車両も1970年代より、背景デザインのない白地の板を運転室内から交換する方式に改造。背景デザインは5000系の全廃で姿を消した。
なお井の頭線は行先が少なく︵通常ダイヤであれば、途中折返は﹁富士見ヶ丘﹂しかない︶、背景デザインは存在しなかった。