コンテンツにスキップ

「明石花火大会歩道橋事故」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
Emacs22 (会話 | 投稿記録)
m編集の要約なし
タグ: モバイル編集 モバイルアプリ編集 Androidアプリ編集
 
(23人の利用者による、間の29版が非表示)
3行目: 3行目:

|image = [[ファイル:JR West Asagiri Station Bridge.JPG|200px]]

|image = [[ファイル:JR West Asagiri Station Bridge.JPG|200px]]

|caption = 事故があった歩道橋

|caption = 事故があった歩道橋

|date = [[2001年]][[7月21日]]

|date = [[2001年]]([[平成]]13年)[[7月21日]]

|time = 20時30分ごろ ([[日本標準時|JST]])

|time = 20時30分ごろ ([[日本標準時|JST]])

|place = [[兵庫県]][[明石市]]の[[JR神戸線]][[朝霧駅]]南側の歩道橋<br />{{coord|34|38|38.16|N|135|1|2.69|E|region:JP|display=inline,title}}

|place = [[兵庫県]][[明石市]]の[[JR神戸線]][[朝霧駅]]南側の歩道橋<br />{{coord|34|38|38.16|N|135|1|2.69|E|region:JP|display=inline,title}}

9行目: 9行目:

|casualties2 = 183名負傷<ref name="最高裁"/>

|casualties2 = 183名負傷<ref name="最高裁"/>

}}

}}


''''''[[2001]][[]]13[[721]][[]][[]]11[[]][[]]183<ref name="">{{cite journal|title=2253119|last=|journal=|volume=64|issue=4|page=447|url=https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/265/080265_hanrei.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170713082301/https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/265/080265_hanrei.pdf|archivedate=2017-07-13|date=2010}}</ref>[[|]]

''''''[[2001]][[]]13[[721]][[]][[]][[|]]11183<ref name="">{{cite journal|title=2253119|last=|journal=|volume=64|issue=4|page=447|url=https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/265/080265_hanrei.pdf|archiveurl=https://web.archive.org/web/20170713082301/https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/265/080265_hanrei.pdf|archivedate=2017-07-13|date=2010}}</ref>


明石市と[[兵庫県警察]]の[[警備]]体制の不備や[[警備会社]]を含めた事故後の対応が問題となり、[[マスメディア|マスコミ]]でも報じられた。

明石市と[[兵庫県警察]]の[[警備]]体制の不備や[[警備会社]]を含めた事故後の対応が問題となり、[[マスメディア|マスコミ]]でも報じられた。



== 概要 ==

== 概要 ==


[[2001]][[720]][[]][[]]'''32'''2[[721|21]]830[[西]]JR西[[]][[JR]][[]][[]]1[[|m<sup>2</sup>]]1315[[]]

[[2001]][[]]13[[720]][[]][[]]'''32'''2[[721]]830[[西]]JR西[[]][[JR]][[]][[|]]1[[]]1315[[]]


11名が全身圧迫による呼吸窮迫症候群(圧死)等により死亡し,183名が傷害を負う<ref name="最高裁"/>被害を出す惨事となった。


11[[]][[]]183<ref name=""/>119702


[[2005年]](平成17年)11月、この死亡事故を教訓として[[警備業法]]と[[国家公安委員会]][[規則]]が改正され、[[警備業務検定]]に従来の[[常駐警備]]、[[交通警備|交通誘導警備]]等に加え、[[雑踏警備]]が新設された。

[[2005年]](平成17年)11月、この死亡事故を教訓として[[警備業法]]と[[国家公安委員会]][[規則]]が改正され、[[警備業務検定]]に従来の[[常駐警備]]、[[交通警備|交通誘導警備]]等に加え、[[雑踏警備]]が新設された。

26行目: 26行目:


=== 警備上の問題 ===

=== 警備上の問題 ===

事故後、[[兵庫県警察]]の対応や警備計画の問題点が次々と浮き彫りになった。

事故後、[[兵庫県警察]]の対応や警備計画の問題点が明らかになった。



この花火大会にあたり、[[明石市]]と[[兵庫県警察|兵庫県警察本部]]([[明石警察署]]、警備会社のニシカンとの間で事前の[[警備]]計画の協議が不十分だったことや、7か月前の[[2000年]][[12月31日]]に行われた「世紀越えカウントダウン花火大会」の警備計画書をほとんど丸写しにしていたことが判明した。さらにその計画書もコンサートなどのイベント用に設計されたものを流用しており、「世紀越えカウントダウン花火大会」の開催時(約5万5000人が参加)にも同様の滞留が起きて軽傷者が出ていた。約15万人から20万人の参加者が予想されていた本大会には、この問題点が生かされていなかった。

この花火大会にあたり、[[明石市]]と[[兵庫県警察|兵庫県警察本部]]([[明石警察署]])、警備会社のニシカン(現[[ジェイ・エス・エス]]<ref name="asahi20100602">{{Cite web|archiveurl=https://web.archive.org/web/20100605033541/https://www.asahi.com/national/update/0602/TKY201006020409.html|archivedate=2010-06-05|url=https://www.asahi.com/national/update/0602/TKY201006020409.html|title=明石の歩道橋事故 元署員らの実刑確定、収監へ|publisher=[[朝日新聞]]|date=2010-06-02|accessdate=2022-04-04}}</ref>

)との間で事前の[[警備]]計画の協議が不十分だったことや、7か月前の[[2000年]][[12月31日]]に行われた「世紀越えカウントダウン花火大会」の警備計画書をほとんど丸写しにしていたことが判明した。さらにその計画書もコンサートなどのイベント用に設計されたものを流用しており、「世紀越えカウントダウン花火大会」の開催時(約5万5000人が参加)にも同様の滞留が起きて軽傷者が出ていた。約15万人から20万人の参加者が予想されていた本大会には、この問題点が生かされていなかった。



また兵庫県警察が暴走族対策を重視して夜店の配置を集中させ、暴走族対策の警備要員を292名配備していた一方で、[[雑踏警備]]対策には36名しか配備されず、雑踏対策が軽視されていた。

また兵庫県警察が[[暴走族]]対策を重視して夜店の配置を集中させ、暴走族対策の警備要員を292名配備していた一方で、[[雑踏警備]]対策には36名しか配備されず、雑踏対策が軽視されていた。



ニシカンは、事故直後の[[新聞]]に「[[茶髪]]の青年が無理に押したので群衆雪崩が発生した」「茶髪の青年たちが歩道橋の天井によじ登って騒ぎ不安を煽り立てた」と証言して責任逃れを図ろうとし、マスメディアの報道ではこの証言を元とした評論も見受けられた。ところが後日の調査によれば、実際はその茶髪の青年たちは歩道橋中央での惨事を通報するため、歩道橋のプラスチック壁を破壊して屋根に登り、歩道橋への群衆流入を阻止しようと惨事を皆に伝え、[[119番]]で[[救急車]]を要請していたことが判明した<ref>「明石・歩道橋事故 誤解された屋根の上の『真実』」[[神戸新聞]]、2001年8月5日付</ref>。事故当時、電話回線の[[輻輳]]により、[[日本における携帯電話|携帯電話]]を用いた[[110番]]通報はつながらない状態であった。

ニシカンは、事故直後の[[新聞]]に「[[茶髪]]の青年が無理に押したので群衆雪崩が発生した」「茶髪の青年たちが歩道橋の天井によじ登って騒ぎ不安を煽り立てた」と証言して責任逃れを図ろうとし、マスメディアの報道ではこの証言を元とした評論も見受けられた。ところが後日の調査によれば、実際はその茶髪の青年たちは歩道橋中央での惨事を通報するため、歩道橋のプラスチック壁を破壊して屋根に登り、歩道橋への群衆流入を阻止しようと惨事を皆に伝え、[[119番]]で[[救急車]]を要請していたことが判明した<ref>「明石・歩道橋事故 誤解された屋根の上の『真実』」[[神戸新聞]]、2001年8月5日付</ref>。事故当時、電話回線の[[輻輳]]により、[[日本における携帯電話|携帯電話]]を用いた[[110番]]通報はつながらない状態であった。



事故発生当時の明石市長の[[岡田進裕]]は、この事故と同年[[12月30日]]に発生した[[大蔵海岸]]での[[大蔵海岸#事故|女児砂浜陥没死亡事故]]の責任を取って、任期途中の[[2003年]]の[[統一地方選挙]]前に市長を辞職した。

事故発生当時の明石市長の[[岡田進裕]]は、この事故と同年[[12月30日]]に発生した[[大蔵海岸]]での[[明石砂浜陥没事故]]の責任を取、任期途中の[[2003年]]の[[統一地方選挙]]前に市長を辞職した。



== 裁判 ==

== 裁判 ==

41行目: 40行目:

|事件名= 業務上過失致死傷被告事件

|事件名= 業務上過失致死傷被告事件

|事件番号=平成19(あ)1634

|事件番号=平成19(あ)1634

|裁判年月日=2010年( 平成22年)5月31日

|裁判年月日=2010年平成22年)5月31日

|判例集=刑集第64巻4号447頁

|判例集=刑集第64巻4号447頁

|裁判要旨=

|裁判要旨=

52行目: 51行目:

|反対意見=

|反対意見=

|参照法条= 刑法(平成13年法律第138号による改正前のもの)211条前段

|参照法条= 刑法(平成13年法律第138号による改正前のもの)211条前段

|url=https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=80265

}}

}}

{{最高裁判例

{{最高裁判例

67行目: 67行目:

|反対意見=

|反対意見=

|参照法条= 刑法60条、刑法(平成13年法律第138号による改正前のもの)211条前段,刑訴法254条2項,刑訴法337条4号,刑訴法(平成16年法律第156号による改正前のもの)250条4号

|参照法条= 刑法60条、刑法(平成13年法律第138号による改正前のもの)211条前段,刑訴法254条2項,刑訴法337条4号,刑訴法(平成16年法律第156号による改正前のもの)250条4号

|url=https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=86020

}}

}}

=== 民事訴訟 ===

=== 民事訴訟 ===

9遺族が明石市・兵庫県警察・ニシカンを相手に[[民事訴訟]]を起こし、[[2005年]][[6月28日]]、[[神戸地方裁判所]]は3者に計約5億6,800万円の[[損害賠償]]を命じた。[[原告]]・[[被告]]ともに[[控訴]]せず、[[確定判決]]となった。

9遺族が明石市・兵庫県警察・ニシカンを相手に[[民事訴訟]]を起こし、[[2005年]][[6月28日]]、[[神戸地方裁判所]]は3者に計約5億6800万円の[[損害賠償]]を命じた。[[原告]]・[[被告]]ともに[[控訴]]せず、[[確定判決]]となった。



=== 刑事訴訟 ===

=== 刑事訴訟 ===

77行目: 78行目:

[[2004年]][[12月17日]]、[[神戸地方裁判所]]で兵庫県警察の警察官1名、ニシカン1名に[[禁錮]]2年6月の[[実刑]]、市職員3名に禁錮2年6月・[[執行猶予]]5年の有罪判決が言い渡された。全員が[[控訴]]したが、明石市の次長は翌[[2005年]]2月に控訴を取り下げている。

[[2004年]][[12月17日]]、[[神戸地方裁判所]]で兵庫県警察の警察官1名、ニシカン1名に[[禁錮]]2年6月の[[実刑]]、市職員3名に禁錮2年6月・[[執行猶予]]5年の有罪判決が言い渡された。全員が[[控訴]]したが、明石市の次長は翌[[2005年]]2月に控訴を取り下げている。



[[2007年]][[4月6日]]、[[大阪高等裁判所]]は1審の判決を支持し、4[[被告人]]の控訴を[[棄却]]した。[[2010年]][[5月31日]]、[[最高裁判所 (日本)|最高裁判所]]は[[上告]]していた2被告の判決を[[棄却]]し、神戸地裁の判断が[[確定判決]]となった<ref name="asahi20100602" />。


[[2007]][[46]][[]]14[[]][[]][[2010]][[531]][[ ()|]][[]]2[[]][[]]<ref name="asahi20100602">{{Cite web||archiveurl=https://web.archive.org/web/20100605033541/https://www.asahi.com/national/update/0602/TKY201006020409.html |archivedate=2010-06-05 |url=https://www.asahi.com/national/update/0602/TKY201006020409.html |title=  |publisher=[[]] |date=2010-06-02 |accessdate=2022-04-04}}</ref>


==== 検察審査会による訴追 ====

==== 検察審査会による訴追 ====

93行目: 94行目:

[[2010年]][[1月27日]]、改正[[検察審査会法]]に基づき、検察審査会が副署長に対する起訴議決を行い、起訴されることが決定した。同法において強制起訴となった初めての事例になった<ref>「検察審査会、初の起訴議決=元副署長、刑事裁判に-明石歩道橋事故」[[時事通信社]]、2010年1月27日</ref>。

[[2010年]][[1月27日]]、改正[[検察審査会法]]に基づき、検察審査会が副署長に対する起訴議決を行い、起訴されることが決定した。同法において強制起訴となった初めての事例になった<ref>「検察審査会、初の起訴議決=元副署長、刑事裁判に-明石歩道橋事故」[[時事通信社]]、2010年1月27日</ref>。




[[2012]][[222]]<ref>調 [[]]2012222</ref>[[2013]][[220]]使使使使201045[[]][[]][[]]36<ref>{{cite news |url=http://mainichi.jp/select/news/20130220k0000e040164000c.html |title=:   |publisher= |date=2013220 |archiveurl=https://archive.is/T4fdp |archivedate=2013-05-01 |accessdate=2021-04-30}}</ref><!--2012[[222]]--><ref>{{Cite web |date=2013-02-22|url=http://www.asahi.com/national/update/0222/OSK201302220055.html|title= |publisher=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130226062445/http://www.asahi.com/national/update/0222/OSK201302220055.html |archivedate=2013-02-26 |accessdate=2021-04-30}}</ref>

[[2012]][[222]]<ref>調 [[]]2012222</ref>[[2013]][[220]]使使使使201045[[]][[]][[]]36<ref>{{cite news |url=http://mainichi.jp/select/news/20130220k0000e040164000c.html |title=:   |publisher= |date=2013220 |archiveurl=https://archive.is/T4fdp |archivedate=2013-05-01 |accessdate=2021-04-30}}</ref><!--2012[[222]]--><ref>{{Cite web||date=2013-02-22|url=http://www.asahi.com/national/update/0222/OSK201302220055.html|title= |publisher=|archiveurl=https://web.archive.org/web/20130226062445/http://www.asahi.com/national/update/0222/OSK201302220055.html |archivedate=2013-02-26 |accessdate=2021-04-30}}</ref>


[[2014年]][[4月23日]]、[[大阪高等裁判所]]は「警備計画の不備と事故が起きたこととの関係は否定されるべきではない」と警備計画の不備と事故との因果関係を認めたが、「計画の策定に当たって元副署長の権限は限定的で、義務違反はなかった」として、また一審と同様に、強制起訴時点で公訴時効が成立しているとして、控訴を棄却した<ref>{{cite web | url=http://jp.wsj.com/article/JJ11392560241647194186017712408023822491515.html | title=元副署長、二審も免訴=過失認めず時効成立—明石歩道橋事故・大阪高裁 | publisher=ウォール・ストリート・ジャーナル | date=2014-04-23 | archiveurl=https://archive.ph/9vD1c |archivedate=2014-04-24 |accessdate=2021-04-30}}</ref>。

[[2014年]][[4月23日]]、[[大阪高等裁判所]]は「警備計画の不備と事故が起きたこととの関係は否定されるべきではない」と警備計画の不備と事故との因果関係を認めたが、「計画の策定に当たって元副署長の権限は限定的で、義務違反はなかった」として、また一審と同様に、強制起訴時点で公訴時効が成立しているとして、控訴を棄却した<ref>{{Cite web|和書| url=http://jp.wsj.com/article/JJ11392560241647194186017712408023822491515.html | title=元副署長、二審も免訴=過失認めず時効成立—明石歩道橋事故・大阪高裁 | publisher=ウォール・ストリート・ジャーナル | date=2014-04-23 | archiveurl=https://archive.ph/9vD1c |archivedate=2014-04-24 |accessdate=2021-04-30}}</ref>。




[[ ()|]]<ref>{{Cite web |date=2014-05-02|url=http://www.asahi.com/articles/ASG523W9CG52PTIL00Y.html|title= |publisher=|archiveurl=https://archive.ph/F3Tgv |archivedate=2014-09-03 |accessdate=2021-04-30}}</ref>[[2016]][[712]]<ref>{{Cite web |date=2016-07-14|url=http://www.yomiuri.co.jp/national/20160714-OYT1T50063.html|title=|publisher=|archiveurl=https://archive.ph/aaTV4 |archivedate=2016-07-14 |accessdate=2021-04-30}}</ref>

[[ ()|]]<ref>{{Cite web||date=2014-05-02|url=http://www.asahi.com/articles/ASG523W9CG52PTIL00Y.html|title= |publisher=|archiveurl=https://archive.ph/F3Tgv |archivedate=2014-09-03 |accessdate=2021-04-30}}</ref>[[2016]][[712]]<ref>{{Cite web||date=2016-07-14|url=http://www.yomiuri.co.jp/national/20160714-OYT1T50063.html|title=|publisher=|archiveurl=https://archive.ph/aaTV4 |archivedate=2016-07-14 |accessdate=2021-04-30}}</ref>


== その後 ==

== その後 ==

[[File:明石花火大会歩道橋事故の慰霊碑「想」.jpg|thumb|2002年(平成14年)7月12日に事故現場へ設けられた慰霊碑「想」]]

[[File:明石花火大会歩道橋事故の慰霊碑「想」.jpg|thumb|2002年(平成14年)7月12日に事故現場へ設けられた慰霊碑「想」]]

この事故を受け、翌2002年から「明石市民夏まつり」はいったん中止され、[[2004年]]から[[兵庫県立明石公園|明石公園]]に場所を移して再開されたものの、[[花火]]大会は開催されなくなった。


[[2002]][[2004]][[|]][[]][[]][[]][[ ()|]][[7]][[2007]]



<ref>{{Cite news |url = http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?area=S00&genre=I1&mid=P2008080700060 |archiveurl=https://archive.ph/ibAuR |title =  8 - 87 |newspaper = [[]] |date = 2008-08-07 |archivedate=2009-04-04 |accessdate=2021-04-30}}</ref>

また、近隣の[[神戸市]][[垂水区]]の[[海神社 (神戸市)|海神社]]でも毎年[[7月]]に奉納花火大会が開催されていたが、[[2007年]]から花火大会が中止された。




2002[[2002 FIFA|]][[]][[鹿]][[]][[鹿]][[]][[鹿]]

<ref>{{Cite news |url = http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?area=S00&genre=I1&mid=P2008080700060 |archiveurl=https://archive.ph/ibAuR |title =  8 - 87 |newspaper = [[]] |date = 2008-08-07 |archivedate=2009-04-04 |accessdate=2021-04-30

}}</ref>。



この事故で[[ベビーカー]]に覆い被さり[[乳児]]の命を守った犠牲者女性(享年71)に対し、[[社会貢献支援財団]]により「社会貢献者表彰[[日本財団]]賞が授与された<ref>[https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00078/contents/002.htm 平成14年度 社会貢献者表彰式典] [[日本財団]]図書館(電子図書館)</ref>。

翌2002年に開催された[[2002 FIFAワールドカップ|サッカーワールドカップ日韓大会]]では会場近くの臨時駅[[鹿島サッカースタジアム駅]]まで東京方面から臨時列車を運行する予定であったが、この事故を教訓として小駅における混乱を未然に防ぐ目的から同駅乗り入れを取り止め、手前の常設駅[[鹿島神宮駅]]までの運転に変更している。



当時現場で救助や誘導を行った男子大学生は、後年地元に戻って[[消防士]]となり、救助された女児は[[看護師]]となった<ref>{{Cite web|和書|title=20年前の惨事、助けた大学生と助けられた女の子のいま:朝日新聞デジタル |url=https://www.asahi.com/articles/ASP7N6T1JP7GPIHB01J.html?iref=ogimage_rek |website=朝日新聞デジタル |date=2021-07-20 |access-date=2022-11-01 |language=ja}}</ref>。

[[社会貢献支援財団]]により、[[ベビーカー]]に覆い被さり[[乳児]]の命を守った犠牲者女性 (享年71)に対し、社会貢献者表彰[[日本財団]]賞が授与された<ref>[https://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00078/contents/002.htm 日本財団図書館(電子図書館) 平成14年度 社会貢献者表彰式典]</ref>。


当時現場で救助や誘導を行った男子大学生は後年地元に戻って消防士となり{{要出典|date=2022年10月}}、救助された女児は看護師となった{{要出典|date=2022年10月}}。



== 報道への影響 ==

== 報道への影響 ==


* [[|]][[|FNN]][[FNS27|FNS ALLSTARS27]]CM[[]][[]][[]]

* この事故の日に[[フジテレビジョン|フジテレビ]]及び[[フジニュースネットワーク|FNN]]系列各局で放送されていた『[[FNS27時間テレビ|FNS ALLSTARS27時間笑いの夢列島]]』では、深夜の「さんま・中居の今年も眠れない」の後にこの件のニュースを放送していた。この後、[[ウッチャンナンチャン]]の[[内村光良]]による[[ドミノ倒し]]企画が放送される予定だったが、「ドミノ倒しが事故を連想させる」として、フジテレビはこの企画を急遽取り止めた。

** エリア内のフジテレビ系列局である[[関西テレビ]]は、これとは別に独自の臨時ニュースを追加放送した。

** エリア内のフジテレビ系列局である[[関西テレビ]]は、これとは別に独自の臨時ニュースを追加放送した。

* [[テレビ朝日]]系列全国24局ネットで放送した「[[全英オープン (ゴルフ)|全英オープンゴルフ]]」の放送内に緊急報道特番を放送した。

* [[テレビ朝日]]系列全国24局ネットで放送した「[[全英オープン (ゴルフ)|全英オープンゴルフ]]」の放送内に緊急報道特番を放送した。

128行目: 126行目:

* [[花火大会]]

* [[花火大会]]

* [[雑踏警備]]

* [[雑踏警備]]

* [[群集事故]]

* [[群集事故]] - 主要な類似事故

* [[事故の一覧#群集事故]] - 類似事故の一覧

** [[京都駅跨線橋転倒事故]]

* [[将棋倒し#事故としての将棋倒し]]

** [[二重橋事件]]

* [[明石砂浜陥没事故]] - 同年12月に大蔵海岸で発生した陥没事故

** [[彌彦神社事件]]

** [[横浜歌謡ショー将棋倒し事故]]

** [[ハイアットリージェンシー空中通路落下事故]]

** [[ラブパレード#2010年の死傷事故]] - 群集事故が発生した[[ドイツ]]の[[イベント]]

** [[梨泰院群衆事故]]

** [[将棋倒し#事故としての将棋倒し]]



== 外部リンク ==

== 外部リンク ==

149行目: 142行目:

* [https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/822/006822_hanrei.pdf 神戸地裁の判決文]

* [https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/822/006822_hanrei.pdf 神戸地裁の判決文]

* {{NHK放送史|D0009030306_00000|明石花火大会で歩道橋事故}}

* {{NHK放送史|D0009030306_00000|明石花火大会で歩道橋事故}}

* [https://www.police.pref.hyogo.lg.jp/zattou/tebi_data/all.pdf 雑踏警備の手引き](この事件を教訓として兵庫県警察が作成した防災マニュアル)


{{Disaster-stub}}

{{Disaster-stub}}

{{Pref-stub|pref=兵庫県}}

{{Pref-stub|pref=兵庫県}}


{{DEFAULTSORT:あかしはなひたいかいほとうきようしこ}}

{{DEFAULTSORT:あかしはなひたいかいほとうきようしこ}}

[[Category:群集事故]]

[[Category:群集事故]]


2024年4月7日 (日) 19:10時点における最新版

明石花火大会歩道橋事故
事故があった歩道橋
日付 2001年平成13年)7月21日
時間 20時30分ごろ (JST)
場所 兵庫県明石市JR神戸線朝霧駅南側の歩道橋
北緯34度38分38.16秒 東経135度1分2.69秒 / 北緯34.6439333度 東経135.0174139度 / 34.6439333; 135.0174139座標: 北緯34度38分38.16秒 東経135度1分2.69秒 / 北緯34.6439333度 東経135.0174139度 / 34.6439333; 135.0174139
死者・負傷者
11名死亡[1]
183名負傷[1]
テンプレートを表示

20011372111183[1]


[]


200113720322721830西JR西JR11315

11183[1]119702

20051711

[]


2西西180


[]




720001231550001520

29236

調119[2]110

12302003

裁判[編集]

最高裁判所判例
事件名  業務上過失致死傷被告事件
事件番号 平成19(あ)1634
2010年(平成22年)5月31日
判例集 刑集第64巻4号447頁
裁判要旨
花火大会が実施された公園と最寄り駅とを結ぶ歩道橋で多数の参集者が折り重なって転倒して死傷者が発生した事故について、雑踏警備に関し現場で警察官を指揮する立場にあった警察署地域官及び現場で警備員を統括する立場にあった警備会社支社長の両名において、いずれも上記のような事故の発生を容易に予見でき、かつ、機動隊による流入規制等を実現して本件事故を回避することが可能であった本件事実関係の下では,両名には上記事故の発生を未然に防止すべき業務上の注意義務を怠った過失があり、それぞれ業務上過失致死傷罪が成立する。
第一小法廷
裁判長 横田尤孝
陪席裁判官 宮川光治櫻井龍子金築誠志白木勇
意見
多数意見 全員一致
参照法条
 刑法(平成13年法律第138号による改正前のもの)211条前段
テンプレートを表示
最高裁判所判例
事件名  業務上過失致死傷被告事件
事件番号 平成26(あ)747
2016年( 平成28年)7月12日
判例集 刑集第70巻6号411頁
裁判要旨
 花火大会が実施された公園と最寄り駅とを結ぶ歩道橋で多数の参集者が折り重なって転倒して死傷者が発生した事故について、警備計画策定の第一次的責任者ないし現地警備本部の指揮官という立場にあった警察署地域官と、同署副署長ないし署警備本部の警備副本部長として同署署長を補佐する立場にあった被告人とでは、分担する役割や事故発生の防止のために要求され得る行為が基本的に異なっていたなどの本件事実関係の下では、事故を回避するために両者が負うべき具体的注意義務が共同のものであったということはできず、被告人に同署地域官との業務上過失致死傷罪の共同正犯は成立しない。
第三小法廷
裁判長 大谷剛彦
陪席裁判官 岡部喜代子大橋正春木内道祥山崎敏充
意見
多数意見 全員一致
参照法条
 刑法60条、刑法(平成13年法律第138号による改正前のもの)211条前段,刑訴法254条2項,刑訴法337条4号,刑訴法(平成16年法律第156号による改正前のもの)250条4号
テンプレートを表示

民事訴訟[編集]


92005628356800

[]

[]


125

200412171126326520052

2007461420105312[3]

[]


33333

20044231200492

200512222200663

20097303200910420077

2006113320045200952

2006721254200952120077[4]

3420

2010127[5]

2012222[6]2013220使使使使20104536[7][8]

2014423[9]

[10]2016712[11]

[]

200214712

2002200472007

[12]

2002鹿鹿鹿

71[13]

[14]

[]


FNNFNS ALLSTARS27
西

24

4725使使[15]使[15]NHK

脚注[編集]



(一)^ abcd (2010). 2253119. 64 (4): 447. 2017-07-13. https://web.archive.org/web/20170713082301/https://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/265/080265_hanrei.pdf. 

(二)^  200185

(三)^  .   (201062). 201065202244

(四)^  西2010128

(五)^ 2010127

(六)^ 調 2012222

(七)^ :  . . (2013220). 201351. https://archive.is/T4fdp 2021430 

(八)^  .   (2013222). 20132262021430

(九)^ .   (2014423). 20144242021430

(十)^  .   (201452). 2014932021430

(11)^ .   (2016714). 20167142021430

(12)^  8 - 87. . (200887). 200944. https://archive.ph/ibAuR 2021430 

(13)^ 14  

(14)^ 20. (2021720). 2022111

(15)^ ab使 Yahoo!2001725

関連項目[編集]

外部リンク[編集]