東春日井郡

東春日井郡︵ひがしかすがいぐん︶とは、愛知県にかつて存在した郡である。尾張地方の北東部、現在の小牧市・春日井市・名古屋市守山区・瀬戸市・尾張旭市の辺りに位置していた。誕生したのは1878年︵明治11年︶。その後郡内の町村が合併や市制施行などによって離脱を繰り返し、1970年︵昭和45年︶12月1日の旭町の市制施行・離脱によって消滅した。

沿革

●1880年︵明治13年︶2月5日 - 春日井郡が東春日井郡と西春日井郡に分割される。
●東春日井郡役所を勝川村の太清寺に設置。初代郡長は、林金兵衛︵翌年死去︶。

●1889年︵明治22年︶10月1日 - 町村制施行。1町40村に。

●1902年︵明治35年︶5月 - 郡役所、勝川町字巾屋敷に移転。

●1913年︵大正2年︶5月 - 郡役所、勝川町字東八田山に移転。

●1918年︵大正7年︶ - 現在人口‥108,833名。マラリア患者数‥142名。

●1925年︵大正14年︶ - 瀬戸町と赤津村 が合併。瀬戸町となる。

●1926年︵大正15年︶6月 - 郡役所廃止。

●1929年︵昭和4年︶10月1日 - 瀬戸町が市制施行し﹁瀬戸市﹂となり郡より離脱。

●1943年︵昭和18年︶6月1日 - 勝川町・鷹来村・篠木村・鳥居松村が合併し﹁春日井市﹂が発足、郡より離脱。

●1948年︵昭和23年︶8月5日 - 旭村が町制施行し旭町となる。

●1951年︵昭和26年︶5月3日 - 水野村が瀬戸市に編入。

●1954年︵昭和29年︶6月1日 - 守山町が志段味村を編入、市制施行し﹁守山市﹂となり郡より離脱。

●1955年︵昭和30年︶1月1日 - 小牧町・味岡村・篠岡村が合併し﹁小牧市﹂が発足、郡より離脱。

●1955年︵昭和30年︶2月11日 - 幡山村が瀬戸市に編入。

●1958年︵昭和33年︶1月1日 - 坂下町・高蔵寺町が春日井市に編入。

●1959年︵昭和34年︶4月1日 - 品野町が瀬戸市に編入。

●1970年︵昭和45年︶12月1日 - 旭町が尾張旭町に改称。市制施行し、尾張旭市となり郡より離脱。同日東春日井郡消滅。

関連書籍

●﹃東春日井郡実測図﹄東春日井郡/著︵東春日井郡、1921年3月︶

●﹃愛知県精髄東春日井郡誌﹄東春日井郡/著︵東春日井郡、1923年︶

●﹃東春日井郡農会史﹄東春日井郡農会/著︵東春日井郡農会、1929年3月︶

●﹃東春日井郡誌 1972年﹄東春日井郡/著︵愛知県郷土資料刊行会、1972年︶

●﹃愛知県精髄東春日井郡誌 復刻版﹄東春日井郡/著︵ブックショップマイタウン、1987年5月︶

●﹃各 地方ニ 於ケル ﹁マラリア﹂ニ 関スル 概況﹄︵内務省 衛生局。大正8年︶︵国立国会図書館のホームページ﹃近代デジタルライブラリー﹄で閲覧可能︶

関連項目

●消滅した郡の一覧

●愛知県の廃止市町村一覧