日産モータースポーツ&カスタマイズ
(オーテックジャパンから転送)
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | NMC |
本社所在地 |
日本 〒253-8571 神奈川県茅ヶ崎市萩園824番地2 |
設立 |
1986年9月17日 (株式会社オーテツクジヤパン) |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 8021001006654 |
事業内容 | 特装車、モータースポーツ事業 |
代表者 | 片桐 隆夫(代表取締役社長兼最高経営責任者(CEO)) |
資本金 | 4億8,000万円 |
売上高 | 910億円 |
従業員数 | 600名 |
決算期 | 3月 |
主要株主 | 日産自動車(100%) |
主要部門 | オーテック事業所、ニスモ事業所 |
主要子会社 | オーテックエルコ |
関係する人物 | 桜井眞一郎(初代社長) |
外部リンク | https://www.nissan-nmc.co.jp/ |
特記事項:2022年4月1日にニッサン・モータースポーツ・インターナショナルと合併して現商号に変更。 |
日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社︵にっさんモータースポーツアンドカスタマイズ、英文‥NISSAN MOTORSPORTS & CUSTOMIZING CO., LTD.、略称‥NMC︶は、日産自動車グループにおいてモータースポーツ事業や、特装車事業などを手がける企業。2022年3月までの商号は株式会社オーテツクジヤパン︵読みはオーテックジャパン、英文‥AUTECH JAPAN, INC.︶。
2022年4月1日に、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社と統合して現商号に変更した[1]。旧オーテック社が存続会社となり、本社はオーテック事業所側に置かれる。旧ニスモは当社のニスモ事業所として事業を続ける。
本項では主に旧オーテックジャパン側について扱う。旧ニスモについてはニッサン・モータースポーツ・インターナショナルも参照。
旧オーテックジャパンのロゴ。現在もオーテック事業及びカスタマイズ カーの﹁AUTECH﹂で使用。﹁AUTECH﹂では青ロゴを使用。
旧ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルのロゴ。現在もニ スモ事業及びカスタマイズカーの﹁NISMO﹂で使用。
沿革[編集]
1986年10月、日産プリンス自動車販売︵1987年に日産自動車販売に統合︶の特販推進室の業務を譲り受け、日産自動車の特装車部門の開発企画・製造を目的とした関連企業としてオーテックジャパンが設立され、初代社長には、日産自動車と合併する以前のプリンス自動車工業出身の桜井眞一郎が就任した。 初代社長に就任した桜井は、長年にわたってスカイラインの開発に携わった人物である。旧・プリンス時代に発売されたスカイラインの初代から企画開発に携わり、2代目︵S50型︶では開発責任者︵開発主管︶となり、日産と合併した後に発売された3代目︵C10型・ハコスカ︶、4代目︵C110型・ケンメリ︶、5代目︵C210型・ジャパン︶、6代目︵R30型・ニューマン︶、7代目︵R31型・7th︿セブンス﹀︶と連続して開発責任者︵開発主管︶を務めたが、7代目の企画開発が終盤に差し掛かった1984年に突然病に倒れて入院する事となり、以後のスカイラインの開発責任者︵開発主管︶は、旧・プリンス時代からの後輩であり一番弟子の伊藤修令に後継者として任せることとなった。 後に、無事に手術を終えて退院し復職した桜井は、長年携わっていたスカイラインの開発責任者︵開発主管︶には復職せず、日産の新設部署である技術車両設計部の部長に就任して﹁パイクカー﹂の企画開発に携わっていたが、桜井がスカイラインを人気車種に育て上げた功績と、桜井自身が旧・プリンス時代からの商品企画に継承されていた妥協しない技術者魂の職人気質であること、旧・プリンスと比べて規模の大きい日産では桜井が理想とする仕事がなかなかし難い環境であったことで、こうした桜井の良き理解者でもあった当時の久米豊日産社長の計らいにより、1986年10月、﹁大手を食う=オーテック﹂との久米社長のダジャレから考案され﹁Automobile Technology in Japan﹂を略称した特装車部門の新会社として設立された﹁オーテックジャパン﹂の初代社長に就任して1987年5月に待望の社屋が竣工した。 ちなみに、オーテックジャパンの社屋デザインは、桜井が日産時代にスカイラインの開発主管を務めていた際、桜井のこだわりの1つであった﹁直列6気筒エンジン﹂をイメージしたデザインで建築されており、他に﹁V型6気筒エンジン﹂をイメージしたデザインの別棟も存在している。 桜井が初代社長として就任した﹁オーテックジャパン﹂には、桜井が突然病に倒れて入院した後を急遽引き継いで、スカイラインのR31型︵7th︿セブンス﹀︶とR32型の開発責任者︵開発主管︶を務め、R32型ではC110型︵ケンメリ︶以来17年ぶりにGT-Rを復活させた旧・プリンス出身の伊藤修令が常務取締役︵現在は顧問︶に就任し、元・プリンスワークスドライバーの古平勝などの旧・プリンス出身者や、旧・プリンス時代から継承されている日産の企画開発部門・関連各社出身者で構成される、通称﹁桜井学校﹂﹁桜井ファミリー﹂と称される旧・プリンス入社組を含む日産社員や、1979年10月-1984年10月までテレビ朝日系で放送されていた石原プロモーション製作テレビ映画﹃西部警察﹄で、当時、日産プリンス自動車販売の特販推進室にて受注したフェアレディZやスカイラインなどの数々の特殊車両を製作した日産社員などが、オーテックジャパンに数多く出向・移籍しており、意欲的な特装車の開発や、スカイライン、シルビアの独自チューン、オーテック・ザガートステルビオの開発などで絶えず注目を浴び、日産ファンをはじめとして、旧・プリンスファン、歴代のスカイラインファン、自動車ファンなどから信頼の厚い特装車メーカーとして名を馳せている。 なお、オーテックジャパンの設立の準備段階から関わり初代社長を務めていた桜井は、1995年にオーテックジャパンから独立して﹁エス・アンド・エス エンジニアリング﹂を設立しており、主に旧車のレストアやボディー補強材やディーゼルエンジンの排出ガス浄化装置の開発・販売を主な業務とし、桜井がオーテックジャパンに在籍していた時代と同様、信頼の厚いメーカーとして名を馳せており現在に至っている。 2016年4月1日付の人事異動で、それまで務めた宮谷正一に代わり、日産自動車副社長を務めた片桐隆夫が代表取締役兼CEOに就任した。尚、片桐は前任者の宮谷同様、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル︵通称‥NISMO︶の代表取締役兼CEOも兼任する。 2017年4月1日の組織変更で、新たに﹁ニスモカーズ事業部﹂が新設された[2]。NISMOロードカー車種の企画開発・マーケティングを当該事業部に集約したものであり、今後のNISMOロードカーの全世界戦略の拠点となる。 2022年4月、前述の通りニッサン・モータースポーツ・インターナショナルと統合して社名を﹁日産モータースポーツ&カスタマイズ﹂と変更した。販売車種[編集]
詳細は「日産モータースポーツ&カスタマイズの車種一覧」を参照
レース活動[編集]
MOTUL AUTECH Z(2022年仕様) | |
国籍 | 日本 |
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本拠地 | 神奈川県横浜市鶴見区 |
創設者 | 難波靖治(初代社長) |
チーム代表 | 中島 健 |
活動期間 | 1984年- |
カテゴリ |
SUPER GT、フォーミュラE 過去=JTC,WSPC,JSPC,JGTC,ル・マン24時間,スパ24時間,デイトナ24時間 |
チームズ タイトル |
JTC 1(1986) JSPC 3(1990,1991,1992) JGTC 4(1998,2001,2003,2004) SUPER GT 3(2005,2014,2015) |
ドライバーズ タイトル |
JTC 1(1986) JSPC 3(1990,1991,1992) JGTC 4(1998,1999,2003,2004) SUPER GT 3(2008,2014,2015) |
公式サイト | https://www.nismo.co.jp |
2024年のSUPER GT | |
エントリー名 |
3. NISMO NDDP 23. NISMO |
レーサー |
3. 高星明誠 三宅淳詞 23. 千代勝正 ロニー・クインタレッリ |
マシン |
3. Niterra MOTUL Z 23. MOTUL AUTECH Z |
タイヤ | ブリヂストン |
2023年-24年のフォーミュラE | |
エントリー名 | ニッサン・フォーミュラEチーム |
レーサー |
23. サッシャ・フェネストラズ 22. オリバー・ローランド |
マシン | Nissan e-4ORCE 04 |
タイヤ | ハンコックタイヤ |
旧ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル本社が当社の﹁ニスモ事業所﹂となり、モータースポーツ事業を継続する[3]。NISMOブランドも継続される。
2021年までのレース活動は、ニッサン・モータースポーツ・インターナショナルを参照。
2022年以後もSUPER GT / GT500クラスに参戦。日産陣営の主要4チームはR35型GT-Rでの参戦を終了し、RZ34型フェアレディZにベース車両を変更した[4]。同年よりNDDP RACINGの車両メンテナンスも担う[5]。
2022年-23年よりフォーミュラEにニッサン・フォーミュラEチームとして単独参戦、チーム国籍も日本へと変更された。
里帰りミーティング[編集]
正式名は﹁AOG︵Autech Owners Group︶湘南里帰りミーティング﹂。 2004年12月に開催された﹁オーテック オーナーズフェスティバルin大磯﹂を前身とし、創立20周年を迎えた2006年より、オーテックジャパンで架装された車両を所有するオーナーとの親睦を深める目的で開催。 毎年1回、10月-11月頃に大磯ロングビーチで開催され、当日はオフ会の他、各種イベントも行われ、スタンスとしては、ルノー・ジャポンが毎年5月頃に開催する﹁カングージャンボリー﹂と酷似している。 参加資格はオーテックジャパン︵現・日産モータースポーツ&カスタマイズ︶架装車両ユーザー︵ならびに、その同伴者︶であること以外、車種・年式は一切不問である︵日産車ではないが、オーテックが開発に深く携わっているオーテック・ザガートステルビオでもOK︶。 尚、2017年より、ニスモカーズ事業部がオーテックジャパンに設立されたことにより、NISMOコンプリート仕様車も参加がOKとなった[6]。 2020年と2021年については、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、早々に開催見送りを発表したが、2022年は3年ぶり且つ社名変更後初の開催となる[7]。NISMOフェスティバル[編集]
毎年一回︵11月下旬または12月上旬︶、ファン感謝デーとして﹁NISMOフェスティバル﹂を開催している︵2012年は旧ニスモ本社移転作業に伴い、2020年、2021年は新型コロナウイルスの影響で開催中止︶。歴代のレーシングカー等が実際に走行するほか、ガレージセール、限定グッズ販売、Zチューニングカーバトル、マーチカップ、歴代レーシングカー全開バトル、歴代NISMOコンプリートカーパレード等が行われている。NISMOフェスティバル2005ではR380、R381、R382に加え、トヨタ・ニュー7がデモ走行を行い、1960年代の日本グランプリに参加していたプロトタイプレーシングカーが揃い踏みした。NISMOフェスティバル2006では、﹁幻のマシン﹂といわれたR383が初めて一般の観客の前に登場し、長谷見昌弘がドライブした。NISMOフェスティバル2007では、新型日産・GT-Rのテストカーと、スーパー耐久仕様フェアレディZと0‐200加速、ブレーキ制動力対決が行われた。他にも、2008年からSUPER GTに参戦予定のGT-R︵GT500仕様︶が走行した。2022年は3年ぶりに開催される[7]。拠点[編集]
●本社・オーテック事業所‥神奈川県茅ヶ崎市萩園824番地2 ●ニスモ事業所‥神奈川県横浜市鶴見区大黒町6番1号情報発信[編集]
●Facebook ●Twitter ●YouTube ●みんカラ︵オーテック事業のみ︶ ●Instagram 計5つのSNSサイトから定期的に情報発信をしている。脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ 日産自動車、特装・モータースポーツの新会社を設立 - 日産自動車 2021年12月17日︵2021年12月17日閲覧︶ (二)^ 2017年3月27日プレスリリース (三)^ 日産、来年4月にオーテックとニスモを統合し新会社設立 NEXT MOBILITY 2021年12月17日 (四)^ NISMO | 日産/ニスモ、2022年のモータースポーツ活動概要を発表 - NISMO・2022年2月18日 (五)^ “NDDP RACING”. SUPERGT.net. 2022年5月15日閲覧。 (六)^ ﹁NISMOパフォーマンスパッケージ﹂は不可。 (七)^ ab“NMC、 ﹁オーテックオーナーズグループ湘南里帰りミーティング﹂、 および、﹁NISMO Festival﹂を開催”. 日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社. 2022年8月5日閲覧。関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- 日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社
- AUTECH
- オーテック事業部
- オーテック カスタムカー オフィシャルサイト
- オーテック事業所 (@autech_com) - X(旧Twitter)
- 公式Facebookページ AUTECH FUN (AUTECH.fun) - Facebook
- autechcom(公式YouTube)
- みんからAUTECH公式
- NISMO
- NISMO OFFICIAL SITE
- NISMO (@NISMO_JP) - X(旧Twitter)
- NISMO (NISMO.JP) - Facebook
- NISMOchOfficial(公式YouTube)
- nismo_jp_official (@nismo_jp_official) - Instagram
- AUTECH
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ニッサン | ネオム・マクラーレン | ERT・フォーミュラEチーム | マヒンドラ・レーシング | アプト・クプラ | |||||||
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23 | サッシャ・フェネストラズ | 8 | サム・バード | 33 | ダニエル・ティクトゥム | 48 | エドアルド・モルタラ | 51 | ニコ・ミュラー |