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オートバイの種類

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
自動車 > オートバイ > オートバイの種類
様々な種類のオートバイが一堂に会してのパレード。


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1980

(一)使[1][ 1]

(二)[1]

1

(一)

(二)

[1]

[2]

cc125cc50cc[3]

使使

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ネイキッド
日本以外ではスタンダード(: standard)やロードスター(: roadster)と呼ばれる、最も基本的な車体構成を持つ車種である。日本では1980年代にカウルを装備した車種が流行したのち、カウルの無い車種を区別して「ネイキッド」と呼ぶことが一般化した。それ以前は戦中戦後に日本で多く見られたアメリカンとは対照的に、ヨーロッパで広まっていたスタイルの車種として「ヨーロピアン」と呼ばれていた。
ストリートファイター
カウルを装備していないオートバイの分類で、ネイキッドを細分化した1ジャンルとして扱われる場合もある。乗車姿勢やエンジンの特性は乗りやすさよりも走行性能を重視している[4][5]
スーパースポーツ
サーキットなどでのスポーツ性の高い走行に比重をおいた車種である。乗車姿勢は前傾が強くスポーツ性が高いが、クッションが硬いシートなどにより、長距離走行では疲れやすい。日本ではかつてレーサーレプリカと呼ばれた。
メガスポーツ
外観はスーパースポーツに近いが、大排気量のエンジンと比較的大柄な車体を持ったものをこのように呼ぶ場合がある。
ツアラー
長距離のツーリングを快適に行うことを目的とした設計がなされた車種をこのように分類する。総じて、乗員に当たる走行風を軽減するための大きめのカウルや、長距離でも疲れにくい乗車姿勢の車体構成を持ち、直進安定性の高い車体特性などを備えている。高出力エンジンを搭載したハイスピードツアラーや、旋回性能などを高めたスポーツツアラーなどのように細分化される場合もある。
アメリカン
北米大陸の郊外に多く見られる直線道路を長く移動する利用環境のなかで、アメリカ合衆国を中心に発達したタイプを日本ではこのように呼び、オートバイメーカーの分類にも用いられる。英語圏ではクルーザー(: cruiser)と呼ばれる。ドラッグレースをイメージさせるものはドラッグとも呼ばれる。
ストリートバイク
取り回しが楽で、市街地走行に十分なエンジン性能をもつ車種をストリートバイクと呼ぶ場合がある。空冷単気筒エンジンやシングルクレードルフレームといったシンプルな車体構成により改造の自由度が高く、スカチューンローダウンといったカスタムのベースとされる。
オールドルック
スポークホイールや空冷エンジンなど、旧車が持つ外観的特徴を持つものをこのように分類する。本当の旧車は設計や製造そのものが古いのに対し、オールドルックは昔の(オールド)オートバイを模した外観(ルック)の意匠を持つだけで、部品は新しい設計のものが搭載されている。
カフェレーサー
イギリスロッカーズが1970年代に始めたとされる改造スタイル。カフェを起点とする短時間の公道レースに使うため、市販車を当時のグランプリロードレース車両を模したスタイルにチューンしている。
後にメーカーからカフェレーサー風のデザインを採用したモデルや交換用の純正パーツが販売されているが、乗車姿勢を調整し乗りやすく仕上げたモデルが多い。
スクランブラー
スクランブルレースで用いられたオンロードバイクの車体にオフロードタイヤを履かせたオフロードバイクの原型となったタイプ。
ビッグスクーター
排気量の大きなスクーターをビッグスクーターと呼び分ける場合がある。

オフロードモデル[編集]

オートバイでは、舗装路を離れて大自然の中へと乗り出してゆく、という楽しみ方もある。オフロード車の特徴は未舗装路も走ることができることであり、一般にストロークの長いサスペンションなどを備え、オンロード車では走行不可能なこうした道でも走ることができる。
デュアルパーパスは未舗装路・舗装路のどちらも快適に走行でき、写真のような未舗装路のロング・ツーリングにも向いている。デュアルパーパス車やアドベンチャー車で大陸横断や複数の大陸走破を行う人もいる。

舗装道路以外でも走ることを前提に設計されたものを「オフロードタイプ」や「オフロード車」などと呼ぶ。中排気量のものを「ミドルオフロード」または「ミドルオフ」、大排気量のものを「ビッグオフロード」または「ビッグオフ」とも呼ぶ。総じて大径のスポークホイールや長いストロークを持つサスペンション、軽量で細身の車体を持っているのが特徴である。軽量化のためにバッテリーやセルモーターを廃したものもある。かつては「スクランブラー」と呼ばれていた[6]

デュアルパーパス
オフロードタイプのうち、公道を走れるように法定保安部品類[注釈 2]を備えたものをメーカーの大分類ではこのように呼ぶ。メーカーによってはトレイルと呼ぶ場合もある。
アドベンチャー
デュアルパーパスのなかでも大排気量のエンジンとハーフカウルを搭載したものを、近年ではアドベンチャーと呼ぶ例が多い。アルプスローダー(和製英語)やマルチパーパスと呼ばれる場合もある。アフリカオーストラリアに見られる広大で平坦な砂漠地帯でのラリーレイド競技(ダカール・ラリーなど)で従来から使用されている車両のイメージを踏襲しながら、一般ユーザー向けに舗装路や市街地でも快適で使いやすい設計とした製品が多い。
スーパーモタード
スーパーモタードという競技に用いられる車両である。
フラットトラッカー、ダートトラッカー
アメリカで発祥したダートトラックレースに特化したオートバイを指す。単気筒のエンジンを搭載したスリムで低めの車体で、サスペンションストロークは少なく、ダウンフェンダーで後部に大きなゼッケンプレートを持つ外観が特徴である。こうした外観的特徴を持ちながら保安部品を備えた車種も国産メーカーから市販されていたことがある。
モトクロッサー、モトクロスバイク
モトクロスと呼ばれる、林間や岩場などに設けられたコースでの競技に特化したもので、公道走行に必要な保安部品を持たないものがほとんどである。
エンデューロレーサー、エンデュランサー、エンデューロマシン、エンデューロバイク
オフロードの耐久レースに特化したオートバイを指す。モトクロスバイクに近いが、長時間の走行でも疲れにくい特性を持っている。公道走行できるようになっているものが多く、前述のデュアルパーパスと重なる特徴が多い。
トライアルバイク、トライアラー
岩場や沢、、あるいは人工の障害物などを走破する技術を競う競技(トライアル競技)に特化したオートバイを指す。保安基準を備えて公道走行できる車種も市販されている。
ファームバイク、アグリカルチャー
一般的な特徴として、左右両側に備えられたサイドスタンド、大型のリアキャリアとハンドルポスト上のフロントキャリア、大型の泥除け(マッドガード)などを有し、人が歩く程度の速度で移動可能な低いギア比のトランスミッションや副変速機が備えられる。チェーンドライブの場合には牧草などの巻き込み防止のためにフルカバータイプのチェーンカバーが装備される場合がある。クラッチレバーやブレーキレバーを引いた状態で固定しておけるロック機構が装着されるなど、一般的なデュアルパーパスとは大きく異なる外観や機能性が持たせられている。かつては機構の一部を省略しながらもこうした外観的特徴を強く残した車種が国産メーカーから市販されていたことがある。

脚注[編集]

注釈[編集]



(一)^ 

(二)^  

(三)^ 125cc

(四)^ 

(五)^ (en:Underbone)

出典[編集]

  1. ^ a b c 世界大百科事典 第4巻、P. 303 オートバイ
  2. ^ 青木タカオ『図解入門よくわかる最新バイクの基本と仕組み』秀和システム、2010年
  3. ^ [1] (PDF)
  4. ^ Wallis, Michael; Clark, Marian (2004), Hogs on 66: Best Feed and Hangouts for Road Trips on Route 66, Council Oak Books, ISBN 9781571781406, https://books.google.co.jp/books?id=4b_qJyw-ZX8C&redir_esc=y&hl=ja, "Streetfighter -- Also known as a 'hooligan' cycle, this is a sports-bike stripped of all superfluous bodywork." 
  5. ^ Doeden, Matt; Leonard, Joe (2007), Choppers, Lerner Publications, ISBN 9780822572886, https://books.google.co.jp/books?id=7wDcbl-UsmYC&pg=PA46&redir_esc=y&hl=ja, "streetfighter: a type of superbike customized for maximum speed and performance." 
  6. ^ バイクのカテゴリー ストリートエッセイ 【STREET-RIDE】ストリートバイク ウェブマガジン”. 株式会社バイクブロス. 2015年10月22日閲覧。
  7. ^ a b 交企発第434号交指発第590号 (PDF) 石川県警察 平成2年12月26日
  8. ^ 仕様:PW50 - バイク スクーター”. ヤマハ発動機株式会社. 2014年3月31日閲覧。 “PW50は体重が25kg以下の方の使用を想定して開発しています。”


関連項目[編集]

外部リンク[編集]

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