シロ (クレヨンしんちゃん)
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シロは、臼井儀人の漫画作品﹃クレヨンしんちゃん﹄に登場する架空の犬。アニメ版での声優は真柴摩利、スピンオフ作品﹃SUPER SHIRO﹄におけるモノローグ部分は大塚明夫[1]。
しんのすけとシロ
犬だが変わり者揃いの野原一家では数少ない常識を持つ。しんのすけに散歩をサボられた際は自ら散歩に出向く、餌をもらえなかった際は商店街で芸を披露して観客から餌やお金を貰う、しんのすけやみさえの代わりにおもちゃを片付ける、洗濯物を取り込む、ラディッシュの水やりをサボったしんのすけの代わりに世話をして育てる、おつかいをサボったしんのすけの代わりにおつかいに行って八百屋の店主に生姜が欲しい事を必死に伝えて生姜を購入する、玄関に戸締りするようしんのすけに鍵を渡され、鍵をかけようとする、ひまわりの面倒を見る等人間並みの行動力を持っており、そのポテンシャルの高さはひろしも認める程である。知能も非常に高く人間の言葉がほぼ理解できている。街の人たちからは可愛がられており、人脈も広い。ひまわりにも高い所に登る際の台にされる、登る際に足でけられる等の粗い扱いをされることもあるが、慕われている。ひまわりの手を噛んだ[5]際にしんのすけに連れられて家を出たが、ひまわりは安否を気にして最も悲しんでおり、再会できた時は抱擁して喜んだ。
一方、酒癖が悪い一面もあり、1995年4月10日放送﹁酔っぱらいシロだゾ﹂ではビールの入ったドッグフードを食べてしまった際暴れん坊に豹変し、﹁自分はライオンだ﹂と思い込み、家の中を散らかした挙句、みさえにも噛み付く等暴走の限りを尽くした。その上、2階のバルコニーに上がった時は今度は﹁自分は鷲だ﹂と思い込み、空を飛ぼうとダイブした所でみさえに止められた。その後は二日酔いに悩まされた[6]。マイペースな一面も持ち合わせており、勝手に一人で散歩に出かけたり、家庭内で何らかのトラブルが発生し一家がパニックに陥っている中、外でのんびり昼寝したりエサをせがんだりしている。
人間以外の動物に対して、喧嘩は弱いものの自分を苛めた野良犬や野良猫とも仲良くなったり、捨て犬や病気の捨て猫、怪我をしたカラスの面倒を見るなど友好的で、シロ自身が世話をした捨て猫が死んだ時は元飼い主に怒って吠えかかったことがある。また、自身と酷似した犬︵名前はアイゼンハワー︶を亡くした病気持ちの女性を慰めたこともある。
動物病院が嫌いであり、注射やハサミ、薬を見ると怯えたり暴れたりする。また、シャワーも苦手である。
野原家・小山家特有の笑い方︵後ろを向いて、口だけニヤッと笑う︶をしたり、かわいいメス犬を見つけるとナンパをして鼻の下を伸ばしたり、目をキラキラ輝かせてしんのすけお得意の﹁おねだり攻撃﹂をする等、しんのすけ達に似る一面もある。
一度、しんのすけの世話が怠慢になったことで家出をしたことがあり、しんのすけらの必死の捜索も虚しく見つけられず、しんのすけを激しく落ち込ませた事があったが一日で戻ってきた。