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デュアルシステム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 (Dual system[1]Dual apprenticeship systems[2]) [3]

[2][2][2][4][5]

[6]

ドイツ[編集]

新規の職業訓練契約 上位10職種(2012-13年)[7]
男性 女性
1 自動車工 5.9 % 営業補助 7.2 %
2 産業機械工 4.0 % 小売店員 6.8 %
3 小売店員 3.9 % オフィス業務 6.4 %
4 電気設備工 3.7 % 医療助手 6.4 %
5 建築設備技術者 3.4 % 歯科助手 5.6 %
6 営業補助 3.3 % 産業系事務 5.3 %
7 情報技術者 3.1 % 理容・美容師 4.7 %
8 倉庫物流管理者 2.8 % 広報アシスタント 4.1 %
9 卸売・貿易事務 2.8 % 食品手工業専門販売職 3.6 %
10 調理師 2.5 % ホテル専門職 3.4 %

ISCED[8][9]

ISCED-3B Dual System - 23 (Fachoberschulen, 4A)  (5B) 

ISCED-4B Dual System (second cycle) - 3B3 (Fachoberschulen, 4A)  (5B) 

ISCED-4A Dual System (second cycle) combined with qualification for ISCED 5A - 3A3 (5B) 

[10]

20191,037325819650

202020205152021550202258520236204218335202011[11][12][13]

日本[編集]

日本版デュアルシステムは、文部科学省モデル事業として、主に専門高校(専門教育を主とする学科などを置く高等学校等。農業高校工業高校等)で行っているものと、厚生労働省独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構を通じて行っているものとがある。

中等教育段階[編集]


200420072025On the JobTraining,OJT

13102112OJT312OJT2OJT24OJT

西() 西() ()[14]

 2

西[15]


[]


20036, , , 31OJT2

220086[16]64

日本版デュアルシステムの成果[編集]

ドイツのデュアルシステムは、多くの場合、最終的にはマイスターの資格取得を目指すものであるが、日本にはマイスター制度がなく、どの程度OJT先の企業への就職に結びつくかが評価の指標となろう。日本版デュアルシステムがスタートしてから日が浅く、とくに文部科学省の方は依然としてモデル事業にとどまっているので、評価する時期にはない。

唯一、デュアルシステム科を設けている都立六郷工科高校の場合、協力企業に就職したものは2006年度が卒業生16人中8人、2007年度が同20人中12人となっている。デュアルシステムがあったから就職できたのかどうかは定かではないが、企業でのOJTによって「自分に自信がもてるようになった」とする生徒やその保護者も多く、一定の成果があったものと思われる。一方、厚生労働省の方は全国的な集計がなく、はっきりしないが、就職に結びつきやすいという意見が協力企業や専修学校からは聞かれる。もっとも、2004年度以降、新卒者の採用状況は改善しており、デュアルシステムの効果であるかどうかは分からない。

マイナスの評価としては、厚生労働省が当初目論んだようなニート・フリーターの就業支援にはなっていないことが上げられる。その日の生活で手一杯のニートやフリーターにとって、デュアルシステムの訓練生になることは収入の道を絶たれることになるからである。また、周知活動がほとんどされておらず、とりわけニートやフリーターにどうすれば情報を届けられるか、その方法を知らなかったことも一因と言える。結局、職業訓練に新しいコースが一つできただけで終わっているといえよう。

なお、日本版デュアルシステムの本来の目的ではないが、訓練生を受け入れる企業にとっては、有力な採用の手段となっている。とくに採用活動に多くの時間や人材を割けない中小企業にとっては、互いの良さを分かった上で採用に結びつけることができるだけに、定着率も高まると期待されている。

日本版デュアルシステムの課題[編集]


[][]

OJT[]124,000[]

[]


2031[4]

[]


CVETNDTS[5]

脚注[編集]



(一)^ OECD 2014, p. 91.

(二)^ abcdOECD 2014, AUSTRIA, GERMANY AND SWITZERLAND

(三)^ Education Policy Outlook Highlights: Germany (Report). OECD. 2014-04. {{cite report}}: |date= ()

(四)^ abDeveloping Highly Skilled Workers - Review of Finland (PDF) (Report). OECD. 2004.

(五)^ ab 2011, pp. 330331.

(六)^  , , (2002-04), https://www.mhlw.go.jp/general/seido/syokunou/dsk/ 

(七)^  (Report). . 2015-04. {{cite report}}: |date= ()

(八)^ ISCED Mapping - Germany.  UNESCO. 2015112

(九)^ 調20083 

(十)^   (Report). . 2009.

(11)^  (2019730). 2020515. 2019731

(12)^ Presse- und Informationsamt der Bundesregierung (2019515). Duale Berufsausbildung weiter stärken. 201981

(13)^  (2020128). . 2020130

(14)^ https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/school/high_school/specialized_school/tech/tech_dual.html

(15)^ 2014925http://www.pref.kanagawa.jp/prs/p841583.html 

(16)^ 6(1)(2)(3)(4)(5)(6)

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]