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小林流 (囲碁)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

小林流(こばやしりゅう)は囲碁における布石手法の一つ。黒番で小目、相手の星へのカカリからヒラキまでの一連の配置を指す。小林光一が全盛時代に多用し、好成績を挙げたことからこの名がある。世界中で流行し、黒番の必勝布石とも呼ばれた。


特徴[編集]

中国流同様小目からのシマリを省略した足早な布石であり、発展性・攻撃性を併せ持つ部分でも類似する。

aやbのカカリは挟んで厳しく攻撃し、下辺を地模様としつつ右上をふくらませる。それを避けて白が他に打てば、bにシマって理想形を築く。


678ab

23ab

小林流対策[編集]

黒の小林流を阻むには、例えば白6手目で1へハサミ返す、あるいはaへとカカリ返すような手もある。別の布石へと進むことになる。

新小林流[編集]

後に小林は5手目を小ゲイマにシマる手堅い布石を多用した。こちらは「新小林流」と呼ばれる。

参考図書[編集]

関連項目[編集]