愛生経
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﹃愛生経﹄[1]︵あいしょうきょう、巴: Piyajātika-sutta, ピヤジャーティカ・スッタ︶とは、パーリ仏典経蔵中部に収録されている第87経。
類似の伝統漢訳経典としては、﹃中阿含経﹄︵大正蔵26︶の第216経﹁愛生経﹂や、﹃婆羅門子命終愛念不離経﹄︵大正蔵91︶がある。
愛︵愛着︶と苦の関係にまつわる仏法を、コーサラ国のパセーナディ王らが学んでいく。
構成[編集]
登場人物[編集]
●釈迦 ●とある長者 ●パセーナディ --- コーサラ国の王。 ●マッリカー --- パセーナディ王の妃。 ●ナーリジャンガ --- 婆羅門。場面設定[編集]
ある時、釈迦は、コーサラ国サーヴァッティー︵舎衛城︶のアナータピンディカ園︵祇園精舎︶に滞在していた。 そこには一人息子を亡くして悲しんでいる長者がいたが、釈迦が彼に﹁愛着が苦悩の原因﹂だから愛着を断つように説くと、長者は﹁愛着から生じるのは喜楽であって、苦悩ではない﹂と反発して帰ってしまう。 この話を伝え聞いたコーサラ国の王パセーナディは、妃のマッリカー、更に彼女の依頼で釈迦を訪ねた婆羅門ナーリジャンガを介して、釈迦の﹁愛する者を失った女﹂の喩えを教わり、﹁愛着から苦悩が生じる﹂縁起を理解し、三宝への帰依を誓う。日本語訳[編集]
脚注・出典[編集]
- ^ 『南伝大蔵経』、『原始仏典』中村、『パーリ仏典』片山