滕王閣
滕王閣︵とうおうかく、拼音: ︶は、中華人民共和国江西省南昌市東湖区滕王閣街道にある楼閣。岳陽の岳陽楼・武漢の黄鶴楼と並んで、江南の三大名楼とされる。中華人民共和国国家重点風景名勝区︵2004年認定︶[1]、中国の5A級観光地︵2018年認定︶[2]。
歴史[編集]
唐の永徽4年︵653年︶、当時洪州都督だった李元嬰︵唐の高祖李淵の二十二男︶によって、洪州城の西門﹁章江門﹂の北西、贛江の東岸に創建された。名前の由来は、李元嬰が滕王に封じられていたことにちなむ。 上元2年︵675年︶9月、唐の詩人の王勃が、当時交趾︵現在のベトナムハノイ付近︶に左遷された父の王福畤を見舞う途中、ここで催された宴に招かれ、名作﹁滕王閣序﹂︵駢文︶と﹁滕王閣﹂︵七言古詩︶を作ったことで名高い。 宋末元初に贛江の河道が東に移ると、閣の跡地は江中に崩れ落ち、以後は南昌城西の城壁城や章江門外に再建された。歴代に幾度も戦乱などにより焼失しているが、その都度王勃の名作が思い起こされて再建されてきた。清の同治年間に28回目の再建が行われたが、1929年に軍閥同士の戦争で破壊され再建されていなかった。現在のものは1989年に唐代の遺跡の南に再建されたもので、29回目の再建に当たる。脚注[編集]
- ^ 中華人民共和国国務院 (2004年1月13日). “国务院关于发布第五批国家重点风景名胜区名单的通知 国函〔2004〕5号” (中国語). 中華人民共和国中央人民政府. 2023年2月5日閲覧。
- ^ “江西省南昌市滕王阁旅游区”. www.mct.gov.cn. 中華人民共和国文化観光部 (2021年7月22日). 2023年2月2日閲覧。
参考文献[編集]
関連項目[編集]
座標: 北緯28度41分2.76秒 東経115度52分32.88秒 / 北緯28.6841000度 東経115.8758000度