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楼閣

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鹿

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鹿



西

︿1928

そのほかの楼閣[編集]

  • 聴秋閣(ちょうしゅうかく)(1623年築、神奈川県横浜市三渓園
  • 遠思楼(えんしろう)(1817年築、大分県日田市咸宜園
  • 栖鳳楼(せいほうろう) 平安京大内裏にあった四楼の1つ。森陣屋にある茶屋(1837年ごろ築、大分県玖珠町)
  • 錦雲閣(きんうんかく)(1885年築、山口県岩国市吉香神社
  • 鳶魚閣(えんぎょかく)(1973年再建、和歌山県和歌山市和歌山城西ノ丸紅葉渓庭園)

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中国[編集]

独楽寺観音閣

「楼」(=樓)とは重層の建物、「閣」とは御殿や櫓など高所の建造物を意味し、これらを総称して楼閣という。中国では国家的大事業の記念や政治的示威の目的をもって、多くが河畔、臨海に建設された。また、城門には城楼が併設されるのが常であったため、これらも貴重な楼閣遺構として見ることができる。木造のものとして最古の遺構は、代に建立された独楽寺観音閣(984年築、天津市薊州区(けいしゅうく))である。

河畔に佇む大廈高楼は多くの詩家にも好んで詠まれ、李白の「黄鶴楼送孟浩然之広陵」や、崔顥(約704年-754年)の「黄鶴楼」など興趣に富んだ佳作を生むこととなった。

中国の著名な楼閣[編集]

黄鶴楼

以上は「江南の三大名楼」と呼ばれている。 これに蓬莱閣を加えて「中国四大名楼」という。

城郭の楼閣[編集]

城郭に付随する楼閣は総称して「城楼」と呼ばれ、多くは防御用の理由で城壁上に築かれる。それらには以下のようなものがある。

  • 門楼 - 城門上に構築されるものの総称
  • 箭楼 - 弓箭あるいは火器による射撃用に構築された楼閣
  • 望楼 - 物見櫓のこと。箭楼を兼ねることもある
  • 角楼 - 角櫓のこと。
  • 鼓楼(ころう) - 時報を告げるために用いられた楼閣で南京市のものが著名。
  • 鐘楼 - 時報を告げるためのもの。

慣用句[編集]

  • 空中楼閣 - 実現不可能なことから架空のことを意味する。あるいは蜃気楼のこと。
  • 砂上の楼閣 - 一見立派であるが基礎が柔らかいためすぐに崩壊してしまうこと。新約聖書山上の垂訓マタイ7:26)から。
  • 摩天楼 - 天にもとどきそうな高い建物のこと。超高層ビルのことを俗にいう。
  • 綺楼傑閣 - 美しい楼に優れた閣。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]