箱崎水族館
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箱崎水族館︵はこざきすいぞくかん︶は、明治末期から昭和初期にかけて福岡県福岡市︵現‥東区︶箱崎浜に存在した水族館である。本記事では戦後、箱崎水族館の付近にあった福岡水族館についても記述する。
箱崎水族館[編集]
第13回九州沖縄八県連合共進会の付帯施設として建設され、1910年︵明治43年︶3月24日に開館した、九州発の本格的な水族館である。2階建て、敷地面積2,300m2で、博多湾近海のタイ、サバ、タコ等が展示されたほか、ニホンアシカ、ワニ、サンショウウオ等も飼育されていた[1]。夢野久作の﹃ドグラ・マグラ﹄に登場する水族館のモデルにもなったとされる[2]。 敷地の大部分が国道3号︵当時は国道2号︶の拡張にかかったため、1935年︵昭和10年︶に閉館した[2]︵1931年︵昭和6年︶廃止とする資料もある[3]︶。福岡水族館[編集]
1957年︵昭和32年︶4月14日には、近隣の筥崎宮参道脇に福岡水族館が開館した。鉄筋2階建て、延べ4,000坪で、28の水槽、3つのプールを備え、海水・淡水魚約100種、熱帯魚約60種が展示されたほか、ペンギンも飼育されていた。この水族館は1968年︵昭和43年︶8月に閉館した[4]。 閉館前の1964年4月20日には、当時飼育されていたコウテイペンギン1羽が長崎水族館へと寄贈された[5]。 長崎水族館には同年3月29日にコウテイペンギン﹁フジ﹂︵後にコウテイペンギンの世界最長飼育記録を達成し有名となる︶が来館しており、福岡水族館のコウテイペンギンは﹁フジ﹂に続く2羽目となったが、1967年6月12日に呼吸器系疾患により死亡した[5]。脚注[編集]
- ^ 県史だより 第26号 福岡県地域史研究所、1985年9月30日
- ^ a b かつて箱崎にあった水族館の歴史
- ^ 大学移転に伴う箱崎地区の変容と地域づくりに関する研究I 報告書 (PDF) 財団法人 福岡アジア都市研究所、2009年3月
- ^ レファレンスだより 2011年3月号 (PDF) 福岡市総合図書館
- ^ a b 白井和夫『長崎水族館とペンギンたち』藤木博英社 2006年
関連項目[編集]
- マリンワールド海の中道 - 現在福岡市内にある水族館