統語論

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生成文法[編集]

Approximate X-Bar representation of "Colorless green ideas sleep furiously"
"Colorless green ideas sleep furiously." の構文木。詳細にはXバー理論によるそれ。

生成文法の影響下にある現代の言語学(のうちの一派)では、統語論は、その規則が句構造規則などで表され、「」とはそういった規則によって形を成しているもの、といったように扱われる(むろん、自然言語を対象にしている場合は、倒置表現や「ウナギ文」などを排除するような立場だというわけではない。むしろ言語学者は日夜、そういった現象や新しい表現などをどう理論にするかを研究しているのである)。

語と句[編集]



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主要部と従属部[編集]

句を構成する複数の語句のうち、その句の文法的性質を決める語を主要部といい、それ以外の語句を従属部という。主要部と従属部の間にはさまざまな非対称的な関係が存在し、これを依存関係という。従属部のうち、主要部の要求する義務的な語句を補部、随意的な語句を付加部(修飾語)という。

構成素構造[編集]

句または構成素は、文を構成する語句のまとまりである。文を形成する上では、まず複数の語が組み合わさって文を形成する単位となり、そうした単位同士がまた組み合わさって段階的に階層的な構造が出来ていく(→構造依存性)。こうした構造のことを構成素構造という。語のまとまりが構成素をなすかどうかは、さまざまな文法的基準によってテストされる。

節と節連結[編集]


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述語と項構造[編集]




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文法関係[編集]



wh移動[編集]



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[]






出典[編集]

  1. ^ a b c d Tallerman 2011, p. 1

参考文献[編集]

  • Givón, Talmy. 2001. Syntax: an introduction. Amsterdam: John Benjamins Publishing.
  • Moravcsik, Edith (2006) An introduction to syntax. London: Continuum.
  • Tallerman, Maggie (2011) Understanding syntax. 3rd ed. London: Hodder Education.
  • Van Valin, Robert D. Jr. (2001) An introduction to syntax. Cambridge: Cambridge University Press.