デジタル大辞泉
「大谷大学」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
おおたに‐だいがくおほたに‥【大谷大学】
- 京都市北区にある私立の大学。寛文五年(一六六五)東本願寺内に開設された学寮に始まり、真宗大学寮、真宗大学などを経て大正一一年(一九二二)現校名になる。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
大谷大学
おおたにだいがく
私立。原初は、古く1665年︵寛文5︶京都・東本願寺の学寮開設にまでさかのぼるが、1901年︵明治34︶教育家清沢満之(きよざわまんし)の構想によって開設された文科系大学︵当時は、真宗大学、のち真宗大谷大学と改称︶を開学とする。1922年︵大正11︶大学令による大学として発足、1949年︵昭和24︶新制大学に移行。2010年︵平成22︶時点で、文学部に、真宗学、仏教学、哲学、社会学、歴史学、文学、国際文化学、人文情報学、教育・心理学の9学科を置く。真宗仏教の精神に基づく人間養成が建学の趣旨で、この分野の資料、古文書の豊富さは有名である。2校の短期大学を併設。大学院は文学研究科︵修士・博士課程︶に真宗学、仏教学、哲学、社会学、仏教文化、国際文化の6専攻を置く。所在地は京都市北区小山上総町(こやまかみふさちょう)。
﹇喜多村和之﹈
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
大学事典
「大谷大学」の解説
大谷大学[私立]
おおたにだいがく
Otani University
起源は1665年︵寛文5︶に京都東六条に創設された東本願寺の学寮。幾多の変遷ののち,真宗大学として1901年︵明治34︶に東京巣鴨に移転,さらに真宗大谷大学として1913年︵大正2︶に現キャンパスの所在地である京都市北区に移転。1923年の旧制大谷大学を経て,1949年︵昭和24︶に新制大学として開学。﹁大谷﹂は親鸞の廟地に由来。2016年︵平成28︶5月現在,1学部︵9学科︶・1研究科と短期大学部︵学生数181人︶で構成され,3170人の学生を収容する。専任教員数は224人。親鸞の思想に立つ仏教系大学,﹁浄土真宗の学場﹂として,仏教精神に基づく人間教育,すなわち﹁人材﹂ではなく﹁人物﹂の育成を目標とする﹁人間学﹂を大学における教育・研究の根幹に据えている。第2次世界大戦後多くの大学が総合大学化していったのに対し,建学の理念としてきた﹁自己の信念の確立﹂実現のためには小規模であることが有効との考えから,開学以来,一貫して文学部︵文学研究科は1953年設置︶のみの単科大学であったが,2018年に社会学部と教育学部を開設する予定。
著者: 平野亮
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
大谷大学
[私立、京都府京都市北区]
[設置者]学校法人 真宗大谷学園
[沿革・歴史]1665(寛文5)年、学寮を創設。1755(宝暦5)年、高倉学寮と改称。1868(慶応4)年、護法場を設置。1873(明治6)年、高倉学寮・護法場を貫練場と改称。1879(明治12)年、貫練教校と改称。1882(明治15)年、真宗大学寮と改称。1896(明治29)年、真宗大学を設置。1896(明治29)年、真宗高倉大学寮を設置。1907(明治40)年、高倉大学寮と改称。1911(明治44)年、真宗大学・高倉大学寮を併合して、真宗大谷大学と改称。1923(大正12)年、大谷大学を開設。
[キャンパス]本部キャンパス(京都市北区)/湖西キャンパス(大津市)
[マーク類]校章は、1899(明治32)年に初見。1901(明治34)年に現在の形となった。牡丹の葉を六枚組み合わせ、中央に篆書体で「大」の字を配したもの。真宗大谷派の抱牡丹紋に由来。2001(平成13)年、ロゴマークを制定。大学のシンボル・尋源館の尖塔と「目覚める人」がデザインコンセプト。
[ブランド一覧]
オリジナルブックカバー
(注)記載内容は事典編集当時(2010年2月)のものです。内容・価格等はその後に変更になった場合もあります。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の大学ブランド商品」事典 日本の大学ブランド商品について 情報
大谷大学 (おおたにだいがく)
京都市北区小山上総町にある真宗系の私立大学。1665年(寛文5)東本願寺別邸の渉成園(枳殻邸)に創設された学寮にその起源をもつ。この学寮制度は,護法場,貫練場などの改組を経て,1882年(明治15)真宗大学寮となり,96年,真宗大学と改称。1901年,東京下巣鴨に移り,初代学長清沢満之によって,〈本願他力の宗義〉にもとづく仏教学のほか,哲学,史学,文学,語学の各課程を加えた近代的な文科系大学の形をととのえる。11年,再び京都に移り真宗大谷大学と改称し,翌年現在地に移る。22年,大学令によって大谷大学となる。49年,新制大学に移行。現在,文学部,短期大学部,大学院をもつ単科大学になった。文学部には親鸞の《教行信証》《歎異抄》など真宗の教義を学ぶ真宗学科があり,建学の特色を残している。
執筆者:大沢 勝
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
大谷大学【おおたにだいがく】
京都市にある仏教系私立大学。1665年東本願寺に開かれた学寮が起源で,1882年真宗大谷派の教学機関として拡充され,1896年真宗大学と称した。初代学長清沢満之。一時東京巣鴨に移ったが,1911年京都に戻り,1922年旧制大谷大学を設立,1949年新制大学に移行。文学部のみで,短大部,および九州大谷短大を併設(2012年4月現在)。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
大谷大学
おおたにだいがく
真宗大谷派の私立単科大学。 1665年開設の東本願寺学寮が起源。 1882年から真宗大学寮と称し,96年真宗大学と改称。 1922年大学令による大学となり,大学予科を併置。 24年専門部を設置。 49年新制大学に移行した。文学部のみをおき,真宗学科,仏教学科など7学科から成る。入学定員は 780名 (1997) 。 53年大学院を設置。京都市北区小山上総町にある。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報