(読み)カバネ

デジタル大辞泉 「姓」の意味・読み・例文・類語

かばね【姓】

 
1()()()宿()()宿()()()()()
2 13684()()()()宿()()()()()()()()  

せい【姓】

名字みょうじうじ。「が変わる」
かばね(姓)
[類語]名字名前人名氏名姓名姓氏うじファーストネームフルネーム芳名尊名高名こうめい貴名

せい【姓】[漢字項目]

常用漢字] [音]セイ(漢) ショウ(シャウ)(呉) [訓]かばね
〈セイ〉
同じ血統を表す、一族の名。「百姓同姓不婚
名字。「姓氏姓名改姓旧姓他姓
ショウに同じ。「小姓素姓すじょう百姓
[名のり]うじ

そう〔サウ〕【姓】

《「しょう」の直音表記》「せい(姓)1」に同じ。
みかどの御子、三春といふ―を賜はりて」〈宇津保・藤原の君〉
 

 
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︿  

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精選版 日本国語大辞典 「姓」の意味・読み・例文・類語

かばね【姓】

 

(一)  
(二) ()()()()()()()()()
(一)[] ()(712)
(三) ()
(一)[]()()()()(720)
(四) 
(一)[](1773)


()()使
 

 

(一)  
(二) 
(三) ()
(一)[]宿(737)
(二)(12)
(三)[]
(四) ()
(一)[]()(1749)
 
 

 

(一)   (  ) ()()
(一)[](947957)
(二)()(姿140002)
 
 

 

(一)   
(一)[](970999)
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「姓」の意味・わかりやすい解説


かばね


()kyöröi

 ()()()()()()()

 ()

 30()()()()()()

 75

 ()()()()()()()()()()6

 30()()()宿()()()()

 ()()()



19291966

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改訂新版 世界大百科事典 「姓」の意味・わかりやすい解説

姓 (かばね)


65468413宿︿︿



姓 (せい)


宿67096

 67010


姓 (せい)

名字の地(みょうじのち)

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百科事典マイペディア 「姓」の意味・わかりやすい解説

姓【かばね】

 
()()()()()()()()()()()()()()()()()684()使()()()
西宿  

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「姓」の解説


かばね

古代の政治的称号。今日では氏の名,または氏の名に朝臣(あそん)などを付したものをセイ(姓)というのに対し,朝臣・連(むらじ)など氏の名の下に付す称号をとくにカバネとよぶ。古代のカバネは臣(おみ)・連・君(きみ)・造(みやつこ)・直(あたい)など三十数種に及び,それらには皇別と神別の出自(氏族系譜)による区別と,職掌など氏の性格による区別がある。しかし氏族系譜は後世に造作された可能性が高く,実際は畿内の有力豪族・伴造氏族,地方の有力豪族など各氏族の性格の違いによってカバネが与えられたものと思われる。カバネはもともと人名に付した尊称から発生したもので,5~6世紀の伴造制度や部制度の成立が,氏姓制度の一環としてのカバネに影響を与えたと考えられる。また670年(天智9)の庚午年籍(こうごねんじゃく)で全国の人民の氏姓を定めたこと,683年(天武12)から始まる天武朝の族姓改革でカバネを再編成したこと(八色の姓(やくさのかばね))によって,カバネ制は確定した。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「姓」の意味・わかりやすい解説


かばね

 
 ()  ()  ()  ()  13 (684)  ()  () 宿 ()  ()  ()  () 8 ( )   


せい
surname

家族,一族に固有の名。個人名に比べて発生は新しく,また,世界中どこにでもあるという習慣でもない。日本では明治維新で全国民が姓をもつようになった。西洋でも,ローマを別とすると中世以後 (イギリスやドイツでは 11世紀頃から) ,姓をもつ習慣が最初は貴族階級から始り,次第に一般化した。世襲の姓ではなく本人一代限りの添え名を個人名のほかに周囲から与えられたり自分でつけたりする習慣をもつ社会も多い。添え名には本人の特徴を記述したり功績を記念したりするもの,父親の名を取るもの,居住地や職業を表わすものなどのタイプがあり,それが世襲化すると姓になる。

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旺文社世界史事典 三訂版 「姓」の解説


せい

血縁的原理にもとづく同族的集団
父系によって伝えられ,祖先の祭りを共通にする人びとの集団として,殷 (いん) 代までの社会の基本単位であった。氏 (し) は姓よりも小さい範囲の血族集団をさすと見られるが,周代に封建制度の実施に伴い,姓よりも細分化された氏が実質的な血縁団体となり,秦・漢代にかけて両者は混一し,区別のないものになった。しかし,同姓の女をめとらないという同姓不婚の原則は変わりなく固く守られた。

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旺文社日本史事典 三訂版 「姓」の解説


かばね

古代氏族の称号で,大和政権における政治的地位を示す名称
臣 (おみ) ・連 (むらじ) ・君・直 (あたい) ・首 (おびと) ・忌寸 (いみき) など30数種に分かれ,臣・連の中の有力者が大臣 (おおおみ) ・大連 (おおむらじ) として国政に参与した。684年天武天皇は八色の姓 (やくさのかばね) を定めて豪族の統制をはかった。

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【名字の地】より



【氏姓制度】より

…日本古代において,中央貴族,ついで地方豪族が,国家政治上に占める地位,社会における身分の尊卑に応じて,朝廷より(うじ)の名と(かばね)をあたえられ(氏・姓(かばね)をあわせて(せい)ともいう),その特権的地位を世襲した制度。大化改新ののち,律令国家におよぶと,戸籍制によって,氏姓はかつての部民(べみん),つまり一般の公民にまで拡大され,すべての階層の国家身分を表示するものとなり,氏姓を有しないものは,天皇,皇子,諸王と奴婢のみとなった。…

【姓氏】より

…一般には,父系の血縁集団を意味するが,その具体的な内容は中国と日本では異なっているし,日本においても時代によって相違している。中国や朝鮮では同姓不婚の規制が厳しいのに対し,日本では族内婚は社会的に忌避されていない。 古代の中国では,〈姓〉字は同一の祖先に出自し,同一の祖神を信奉する血縁集団を指しており,ラテン語のgens,英語のclanにほぼ該当する語であった。…

【家族法】より

…しかしここで家族といわれるものが,両国において基本的に異なる原理の上に立つものであったことを忘れてはならない。 両国における家族の基本的な性格の違いは,中国人の考える〈姓〉の観念は日本には存在せず,逆に日本人の考える〈いえ〉の観念は中国には存在しなかったという一点に,最もよく集約されるであろう。
[姓の観念]
 中国人の〈姓〉は,父の姓が子に伝わることを不動の鉄則とする。…

【氏姓制度】より

…日本古代において,中央貴族,ついで地方豪族が,国家政治上に占める地位,社会における身分の尊卑に応じて,朝廷より(うじ)の名と(かばね)をあたえられ(氏・姓(かばね)をあわせて(せい)ともいう),その特権的地位を世襲した制度。大化改新ののち,律令国家におよぶと,戸籍制によって,氏姓はかつての部民(べみん),つまり一般の公民にまで拡大され,すべての階層の国家身分を表示するものとなり,氏姓を有しないものは,天皇,皇子,諸王と奴婢のみとなった。…

【人名】より




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【姓氏】より

…一般には,父系の血縁集団を意味するが,その具体的な内容は中国と日本では異なっているし,日本においても時代によって相違している。中国や朝鮮では同姓不婚の規制が厳しいのに対し,日本では族内婚は社会的に忌避されていない。 古代の中国では,〈姓〉字は同一の祖先に出自し,同一の祖神を信奉する血縁集団を指しており,ラテン語のgens,英語のclanにほぼ該当する語であった。…

【律令制】より

…8世紀前半の各地の籍帳による統計では,奴婢は全人口の4.1%しか存在せず,官奴婢や中央の貴族・寺院の奴婢を加えてもその割合は10%にも満たなかったと推測される。 以上のような賤民と良民とを区別する重要な標式は(せい)の有無である。律令制下において姓をもたないのは,身分秩序の形成者,姓の賜与者としての天皇(および皇族)と賤民だけであり,すべての良民は天皇への人格的な隷属関係の象徴である姓を付与されていた(ただし僧尼籍にあるものは,その限りにおいて俗人としての姓をもたない)。…

※「姓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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