「遊星からの物体X」の版間の差分
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『'''遊星からの物体X'''』(ゆうせいからのぶったいエックス、原題: ''The Thing'')は、[[1982年の映画|1982年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ合衆国]]の[[サイエンス・フィクション|SF]][[ホラー映画]]。[[ジョン・カーペンター]]監督、ターマン・フォスター・プロ製作。[[SFX]]担当は当時22歳の[[ロブ・ボッティン]]で、同監督の『[[ザ・フォッグ]]』([[1979年]])に続いての登板となる。出演は[[カート・ラッセル]]と[[ウィルフォード・ブリムリー|A・ウィルフォード・ブリムリー]]ら。[[1951年の映画]]『[[遊星よりの物体X]]』に続く、[[ジョン・W・キャンベル]]の短編SF小説『[[影が行く]]』の2度目の映画化で、南極基地に現れた地球外生命体の怪物とそれに立ち向かう隊員達を描いている。 |
『'''遊星からの物体X'''』(ゆうせいからのぶったいエックス、原題: ''The Thing'')は、[[1982年の映画|1982年]]の[[アメリカ合衆国の映画|アメリカ合衆国]]の[[サイエンス・フィクション|SF]][[ホラー映画]]。[[ジョン・カーペンター]]監督、ターマン・フォスター・プロ製作。[[SFX]]担当は当時22歳の[[ロブ・ボッティン]]で、同監督の『[[ザ・フォッグ]]』([[1979年]])に続いての登板となる。出演は[[カート・ラッセル]]と[[ウィルフォード・ブリムリー|A・ウィルフォード・ブリムリー]]ら。[[1951年の映画]]『[[遊星よりの物体X]]』に続く、[[ジョン・W・キャンベル]]の短編SF小説『[[影が行く]]』の2度目の映画化で、南極基地に現れた地球外生命体の怪物とそれに立ち向かう隊員達を描いている。 |
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[[2018年]]10月にはデジタル・リマスター版が国内で劇場公開された<ref>{{Cite news|url=https://natalie.mu/eiga/news/301439|title=「遊星からの物体X」リマスター版上映に合わせ、公開当時のオリジナル予告到着|work=[[ナタリー (ニュースサイト)|映画ナタリー]]|publisher=ナターシャ|date=2018-09-28|accessdate=2023-08-17}}</ref><ref>{{Cite web|和書|url=https://thething2018.jp/|title=遊星からの物体X<デジタル・リマスター版>|website=オフィシャルサイト|archiveurl=https://web.archive.org/web/20220810090645/https://thething2018.jp/|archivedate=2022-08-10|date=2018|accessdate=2023-08-16}}</ref>。 |
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== ストーリー == |
== ストーリー == |
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約10万年前、宇宙から飛来した[[UFO|円盤]]が地球に引き寄せられ、大気圏で炎に包まれながら[[南極]]へと落下した。 |
約10万年前、宇宙から飛来した[[UFO|円盤]]が地球に引き寄せられ、大気圏で炎に包まれながら[[南極]]へと落下した。 |
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[[1982年]]、冬の[[南極大陸]]。[[ノルウェー]]観測隊の[[ヘリコプター|ヘリ]]が雪原を駆ける1匹の[[シベリアン・ハスキー|犬]]を追って、全12名の隊員がいるアメリカ南極観測隊第4基地へ現れた。[[銃]]や[[手榴弾]]を使い執拗に犬を狙うが失敗し、手違いからヘリは爆発。一人生き残ったノルウェー隊員はなおも逃げる犬を殺そうと銃撃を続ける。その際に基地の隊員が一人負傷したため、隊長のギャリーがそのノルウェー隊員を射殺した。
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[[1982年]]、冬の[[南極大陸]]。[[ノルウェー]]観測隊の[[ヘリコプター|ヘリ]]が雪原を駆ける1匹の[[シベリアン・ハスキー|ハスキー犬]]を追って、全12名の隊員がいるアメリカ南極観測隊第4基地へ現れた。[[H&K HK43|銃]]や[[サーメート|焼夷手榴弾]]を使い執拗に犬を狙うが失敗し、手違いからヘリは爆発。一人生き残ったノルウェー隊員はなおも逃げる犬を殺そうと銃撃を続ける。その際に基地の隊員が一人負傷したため、隊長のギャリーが[[コルト・ローマン|拳銃]]でそのノルウェー隊員を射殺した。
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ノルウェー隊に一体何があったのか真相を究明するべく、ノルウェー隊の観測基地へ向かったヘリ操縦士のマクレディらが見つけたものは、焼け落ちた建物、自らの喉を切り裂いた隊員の死体、何かを取り出したと思しき氷塊、そして異様に変形し固まったおぞましい焼死体だった。一行は調査のため、残されていた記録フィルムと焼死体を持ち帰る。
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ノルウェー隊に一体何があったのか真相を究明するべく、ノルウェー隊の観測基地へ向かったヘリ操縦士のマクレディらが見つけたものは、焼け落ちた建物、自らの喉を切り裂いた隊員の死体、何かを取り出したと思しき氷塊、そして異様に変形し固まったおぞましい焼死体だった。一行は調査のため、残されていた記録フィルムと焼死体を持ち帰る。
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生き延びた犬は基地内を徘徊していたため、夜になると犬小屋に入れられた。その途端犬は変形し、グロテスクな姿の「生きもの」となり、他の犬たちを襲い始めたが、鳴き声を聞いて駆けつけたマクレディらにより[[火炎放射器]]で焼かれ撃退される。 |
生き延びた犬は基地内を徘徊していたため、夜になると犬小屋に入れられた。その途端犬は変形し、グロテスクな姿の「生きもの」となり、他の犬たちを襲い始めたが、鳴き声を聞いて駆けつけたマクレディらにより[[M1/M2火炎放射器|火炎放射器]]で焼かれ撃退される。 |
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ノルウェー隊の記録フィルムに映し出されたのは、雪原の巨大な[[クレーター]]と、約10万年前のものと推測される氷の層にある巨大な構造物を調査している場面だった。やがて持ち帰った焼死体が動きだし、蘇った「生きもの」が隊員の一人を襲ってその姿に成り代わった。結局その「生きもの」は、隊員たちの手で他の「 |
ノルウェー隊の記録フィルムに映し出されたのは、雪原の巨大な[[クレーター]]と、約10万年前のものと推測される氷の層にある巨大な構造物を調査している場面だった。やがて持ち帰った焼死体が動きだし、蘇った「生きもの」が隊員の一人を襲ってその姿に成り代わった。結局その「生きもの」は、隊員たちの手で他の「生きもの」の死骸と共に外で焼却処分された。 |
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調査の結果、﹁生きもの﹂は取り込んだ生物に同化・[[擬態]]して更に増殖することが可能で、コンピュータの試算により、もし人類の文明社会にそれが辿り着くと、およそ2万7000時間、約3年で全人類が同化されることが判明する。それを知った主任生物学者のブレアが誰も基地の外へ出られないようにするため無線機やヘリ等を破壊してしまい、基地は完全に孤立する。その |
調査の結果、﹁生きもの﹂は取り込んだ生物に同化・[[擬態]]して更に増殖することが可能で、コンピュータの試算により、もし人類の文明社会にそれが辿り着くと、およそ2万7000時間、約3年で全人類が同化されることが判明する。それを知った主任生物学者のブレアが誰も基地の外へ出られないようにするため無線機やヘリ等を破壊、残った犬も殺してしまい、基地は完全に孤立する。その状況下で隊員たちは誰が﹁生きもの﹂に同化されているか判断出来なくなり、疑心暗鬼に陥っていく。
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== キャスト == |
== キャスト == |
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※括弧内は日本語吹替(二名記載の場合は[[フジテレビジョン|フジテレビ]]版 / [[Netflix]]追加録音の順) |
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* {{仮リンク|R・J・マクレディ|en|R.J. MacReady}} - [[カート・ラッセル]]([[津嘉山正種]] / 津嘉山正種): ヘリ操縦士 |
* {{仮リンク|R・J・マクレディ|en|R.J. MacReady}} - [[カート・ラッセル]]︵[[津嘉山正種]] / 津嘉山正種︶‥ ヘリ操縦士。酒好き。
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* ブレア - [[ウィルフォード・ブリムリー|A・ウィルフォード・ブリムリー]]([[富田耕生]] / 富田耕生): 主任生物学者 |
* ブレア - [[ウィルフォード・ブリムリー|A・ウィルフォード・ブリムリー]]︵[[富田耕生]] / 富田耕生︶‥ 主任生物学者。生命体の正体にいち早く気付く。しかし錯乱にてヘリや通信設備を破壊してしまい、小屋に監禁されてしまう。
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⚫ | * ギャリー - [[ドナルド・モファット]]([[柳生博]] / [[牛山茂]]): 観測隊隊長。血液保存庫の鍵を持っていたことから疑われる。 |
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* ドクター・コッパー - [[リチャード・ダイサート]]([[宮川洋一]] / [[山田浩貴]]): 医師 |
* ドクター・コッパー - [[リチャード・ダイサート]]([[宮川洋一]] / [[山田浩貴]]): 医師 |
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⚫ | * パーマー - [[デヴィッド・クレノン]]([[仲木隆司]]): 第2ヘリ操縦士、機械技師。周囲から変人扱いされている。 |
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* ヴァンス・ノリス - [[チャールズ・ハラハン]]([[細井重之]] / [[多田野曜平]]): 地球物理学者 |
* ヴァンス・ノリス - [[チャールズ・ハラハン]]([[細井重之]] / [[多田野曜平]]): 地球物理学者 |
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* ジョージ・ベニングス - {{仮リンク|ピーター・マローニー|en|Peter Maloney (actor)}}([[寺島幹夫]]): 気象学者 |
* ジョージ・ベニングス - {{仮リンク|ピーター・マローニー|en|Peter Maloney (actor)}}([[寺島幹夫]]): 気象学者 |
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* フュークス - {{仮リンク|ジョエル・ポリス|en|Joel Polis}}([[納谷悟朗]]<ref>[[納谷悟朗]]は当初本作に出演予定はなかったが、制作を担当したグロービジョンが手違いで出演者リストに入っていなかった納谷を呼んでしまい急遽出演することになった。</ref> / 多田野曜平<ref>{{Cite tweet|user=dortmunder_k|number=1686395060445937664 |title=ドートマンダー/吉田啓介のポスト|date=2023-08-02|accessdate=2023-10-05}}</ref>): 生物学助手 |
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⚫ | * ノールス - {{仮リンク|T・K・カーター|en|T. K. Carter}}([[野島昭生]]): 調理係。ローラースケートで基地を動き回る。 |
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* クラーク - [[リチャード・メイサー]]([[藤城裕士]]): 犬飼育係 |
* クラーク - [[リチャード・メイサー]]([[藤城裕士]]): 犬飼育係 |
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* フュークス - {{仮リンク|ジョエル・ポリス|en|Joel Polis}}([[納谷悟朗]] / 多田野曜平): 生物学助手 |
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* ウィンドウズ - {{仮リンク|トーマス・G・ウェイツ|label=トーマス・G・ウェイツ|en|Thomas G. Waites}}([[池田秀一]]): 無線通信技師 |
* ウィンドウズ - {{仮リンク|トーマス・G・ウェイツ|label=トーマス・G・ウェイツ|en|Thomas G. Waites}}([[池田秀一]]): 無線通信技師 |
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* ノルウェー隊員(ヘリ操縦士)<ref>「Norwegian」としかクレジットされていない。</ref>(マティアス<ref name="2011names">『[[遊星からの物体X ファーストコンタクト]]』での名前。Matias、Lars。</ref>) - {{仮リンク|ノルベルト・ヴァイサー|en|Norbert Weisser}} |
* ノルウェー隊員(ヘリ操縦士)<ref>「Norwegian」としかクレジットされていない。</ref>(マティアス<ref name="2011names">『[[遊星からの物体X ファーストコンタクト]]』での名前。Matias、Lars。</ref>) - {{仮リンク|ノルベルト・ヴァイサー|en|Norbert Weisser}} |
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日本語吹替 - 初回放送1985年11月30日 [[フジテレビジョン|フジテレビ]]『[[ゴールデン洋画劇場]]』 21:02-22:54 |
日本語吹替 - 初回放送1985年11月30日 [[フジテレビジョン|フジテレビ]]『[[ゴールデン洋画劇場]]』 21:02-22:54 |
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* 2017年11月8日に発売されたユニバーサル[[思い出の復刻版]]DVD・BDに収録。DVDに収録されている吹替はリピート放送のもので、吹替が初回放送より約2分カットされているがBDでは補完されている。 |
* 2017年11月8日に発売されたユニバーサル[[思い出の復刻版]]DVD・BDに収録。DVDに収録されている吹替はリピート放送のもので、吹替が初回放送より約2分カットされているがBDでは補完されている。 |
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* 2018年11月29日に[[Netflix]]で、放送時にカットされた部分を追加録音したものが配信された。その際、津嘉山正種と富田耕生以外の声優が担当していた箇所は別の声優が代役を務めている。 |
* 2018年11月29日に[[Netflix]]で、放送時にカットされた部分を追加録音したものが配信された。その際、津嘉山正種と富田耕生以外の声優が担当していた箇所は別の声優が代役を務めている。 |
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* 追加モンスター(ドッグモンスター)製作 - [[スタン・ウィンストン]] |
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=== 日本語吹替版スタッフ === |
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* 演出 - 岡本知 |
* 演出 - [[岡本知]]([[Netflix]]追加録音 - 吉田啓介) |
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* 翻訳 - [[鈴木導]] |
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* 調整 - 高橋久義 |
* 調整 - 高橋久義 |
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2024年4月10日 (水) 00:42時点における最新版
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●翻訳後、
{{翻訳告知|en|The Thing (1982 f ilm)|…}} をノートに追加することもできます。
●Wikipedia:翻訳のガイドラインに、より詳細な翻訳の手順・指針についての説明があります。
|
遊星からの物体X | |
---|---|
The Thing | |
監督 | ジョン・カーペンター |
脚本 | ビル・ランカスター |
原作 |
ジョン・W・キャンベル 『影が行く』 |
製作 |
デイヴィッド・フォスター ローレンス・ターマン スチュアート・コーエン |
製作総指揮 | ウィルバー・スターク |
出演者 |
カート・ラッセル A・ウィルフォード・ブリムリー T・K・カーター デヴィッド・クレノン キース・デイヴィッド リチャード・ダイサート チャールズ・ハラハン ピーター・マローニー リチャード・メイサー ドナルド・モファット |
音楽 | エンニオ・モリコーネ |
撮影 | ディーン・カンディ |
編集 | トッド・ラムジー |
製作会社 |
デヴィッド・フォスター・プロダクションズ ターマン=フォスター・カンパニー |
配給 |
|
公開 | |
上映時間 | 109分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $15,000,000 |
興行収入 | $19,600,000 |
ストーリー
[編集]キャスト
[編集]スタッフ
[編集]- 製作総指揮 - ウィルバー・スターク
- 製作 - デイヴィッド・フォスター、ローレンス・ターマン、スチュアート・コーエン
- 監督 - ジョン・カーペンター
- 脚本 - ビル・ランカスター
- 原作 - ジョン・W・キャンベル Jr.(『影が行く』早川書房刊)
- 撮影 - ディーン・カンディ
- 音楽 - エンニオ・モリコーネ
- 特撮 - アルバート・J・ウィットロック、ロイ・アーボガスト、リロイ・ルートリー、ミッチェル・A・クリフォード
- メイクアップ - ロブ・ボッティン
- 追加モンスター(ドッグモンスター)製作 - スタン・ウィンストン
日本語吹替版スタッフ
[編集]作品解説
[編集]侵略SFの新古典
[編集]1951年の映画『遊星よりの物体X』のリメイクというよりも、原作となった短編小説『影が行く』の忠実な映像化となっている。「通信機能が麻痺してしまった南極越冬基地」という閉鎖空間において、「誰が人間ではないのか、自分が獲り込まれたのかすらも分からない緊迫した状況下における、隊員達の心理状態と、難局を打開しようとする姿」を描き、最後まで明快な結末は見えない。原作と大きく異なる部分は「『物体』の形状」「登場人数」「『物体』を退治する方法」などである。また、映画では地球外生物の同化する様子、増殖し擬態する生態をSF的理論の範囲内でまとめ、説明も行っている。
製作の経緯
[編集]特撮
[編集]カットされたシーン
[編集]ラスト
[編集]ラストシークエンスには息をしていないように見える人物が登場し、「物体」に同化されたことを示す演出だという説が出たが、カーペンターはこれを「照明の加減で息が見えにくかっただけ」と否定している。物語の中盤で、ベニングスに同化した「物体」が戸外で他の隊員たちに取り囲まれた場面では、白い息が目視で確認できる。
評価
[編集]レビュー・アグリゲーターのRotten Tomatoesでは76件のレビューで支持率は83%、平均点は7.40/10となった[10]。Metacriticでは13件のレビューを基に加重平均値が57/100となった[11]。
ゲームの発売
[編集]本作の続編として、2003年にアメリカ合衆国のBLACK社からPC及びPS2用ソフト『遊星からの物体X episodeII』が発売された。日本語版はコナミ社が発売している。
続編
[編集]その他
[編集]脚注
[編集]外部リンク
[編集]- 1982年の映画
- 1980年代の特撮作品
- アメリカ合衆国のSFホラー映画
- アメリカ合衆国の特撮映画
- アメリカ合衆国の怪物映画
- アラスカ州で製作された映画作品
- ブリティッシュコロンビア州で製作された映画作品
- SF小説を原作とする映画
- アメリカ合衆国の小説を原作とした映画作品
- ユニバーサル・ピクチャーズの作品
- ジョン・カーペンターの監督映画
- エンニオ・モリコーネの作曲映画
- 人物の入れ代わりを題材とした映画作品
- 地球外生命体を題材とした映画作品
- イヌを題材とした映画作品
- 南極を舞台とした映画作品
- ストップモーション・アニメーションを使用した映画作品
- 不定形生物を題材とした映画作品
- アルコール依存症を題材とした映画作品
- カルト映画
- ビデオ・ナスティ