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[[画像:Raijin-ogata-emuseum.JPG|right|thumb|300px|雷神図([[尾形光琳]])]] |
[[画像:Raijin-ogata-emuseum.JPG|right|thumb|300px|雷神図([[尾形光琳]])]] |
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'''雷神'''(らいじん、いかづちのかみ)は、[[日本]]の[[民間信仰]]や[[神道]]における[[雷]]の[[神]] |
'''雷神'''(らいじん、いかづちのかみ)は、[[日本]]の[[民間信仰]]や[[神道]]における[[雷]]の[[神]]。「'''雷様'''(かみなりさま)」「'''雷電様'''(らいでんさま)」「'''鳴神'''(なるかみ)」「'''雷公'''(らいこう)」とも呼ばれる。 |
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== 神話 == |
== 神話 == |
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『[[古事記]]』に記された神話の中では、[[カグツチ|火之迦具土神]]を生んだ事で[[女陰]]を焼いて死んだ妻の[[イザナミ|伊邪那美命]]を追って[[イザナギ|伊邪那岐命]]が[[黄泉|黄泉の国]]に下った際、伊邪那美命は黄泉の国の食物を食べた事により出る事が出来ないと伊邪那岐命に応じた。しかし自分を追って黄泉まで来た伊邪那岐命の願いを叶え地上に戻るために黄泉の神に談判すると御殿に戻った。その後に何時まで経っても戻られぬ伊邪那美命の事が気になり、伊邪那岐命は櫛の歯に火を点けて御殿に入った。 |
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<caption>古事記と日本書紀の違い{{sfn|神道大辞典|1941|p=355}}</caption> |
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<th colspan="2" scope="col"></th> |
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<th scope="col">古事記</th> |
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<th scope="col">日本書紀</th> |
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<th colspan="2" scope="row">頭部</th> |
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<td>大雷(おおいかづち)</td> |
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<td>大雷(おおいかづち)</td> |
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<th colspan="2" scope="row">胸部</th> |
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<td>火雷(ほのいかづち)</td> |
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<td>火雷(ほのいかづち)</td> |
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</tr> |
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<tr> |
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<th colspan="2" scope="row">腹部</th> |
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<td>黒雷(くろいかづち)</td> |
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<td>土雷(つちいかづち)</td> |
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</tr> |
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<tr> |
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<th colspan="2" scope="row">陰部</th> |
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<td>柝雷(さくいかづち)</td> |
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<td>裂雷(さくいかづち)</td> |
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</tr> |
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<tr> |
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<th rowspan="2" scope="row">手</th> |
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<th>左手</th> |
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<td>若雷(わきいかづち)</td> |
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<td rowspan="2">山雷(やまいかづち、やまつち)</td> |
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</tr> |
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<tr> |
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<th>右手</th> |
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<td>土雷(つちいかづち)</td> |
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</tr> |
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<tr> |
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<th rowspan="2" scope="row">足</th> |
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<th>左足</th> |
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<td>鳴雷(なるいかづち)</td> |
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<td rowspan="2">野雷(ぬのいかづち、のつち)</td> |
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</tr> |
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<tr> |
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<th>右足</th> |
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<td>伏雷(ふしいかづち)</td> |
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</tr> |
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<tr> |
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<th colspan="2" scope="row">背</th> |
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<td>-</td> |
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<td>稚雷(わかいかづち)</td> |
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</tr> |
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<tr> |
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<th colspan="2" scope="row">尻</th> |
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<td>-</td> |
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<td>黒雷(くろいかづち)</td> |
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</tr> |
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=== 古事記 === |
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『[[古事記]]』創世編では、[[カグツチ|火之迦具土神]]を生んだ事で[[女陰]]を焼いて死んだ妻の伊邪那美命を追って[[イザナギ|伊邪那岐命]]が[[黄泉|黄泉の国]]に下った際、伊邪那美命は黄泉の国の食物を食べた事により戻る事が出来ない、と伊邪那岐命に応じた。しかしせっかく自分を追って黄泉まで来た伊邪那岐命のために、黄泉の神へ談判しに御殿へ行くので決して覗かないでください、と言った。その後に何時まで経っても戻られぬ伊邪那美命の事が気になり、伊邪那岐命は櫛の歯に火を点けて御殿に入った。 |
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そこで伊邪那岐命は、体に[[蛆]]が集かり、頭に大雷 |
そこで伊邪那岐命は、体に[[蛆]]が集かり、頭に大雷、胸に火雷、腹に黒雷、女陰に拆雷、左手に若雷、右手に土雷、左足に鳴雷、右足に伏雷の八柱の雷神︵八雷神︶が生じている伊邪那美命の姿を見た。
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伊邪那美命の変わり果てた姿に恐れおののいた伊邪那岐命は黄泉の国から逃げ出したが、醜い姿を見られた伊邪那美命は恥をかかされたと |
伊邪那美命の変わり果てた姿に恐れおののいた伊邪那岐命は黄泉の国から逃げ出したが、醜い姿を見られた伊邪那美命は恥をかかされたと先ずは[[黄泉醜女|予母都志許売]]に、次に八雷神に千五百の黄泉軍を従わせて伊邪那岐命を追わせた。伊邪那岐命は後ろ手に長剣を振りつつ逃げ、[[黄泉比良坂]]に至ったときに、桃の実を3個投げると軍勢は退散した{{sfn|大日本神名辞書|1912|p=299}}。
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=== 日本書紀 === |
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{{also|神産み}} |
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『[[日本書紀]]』第五段一書(九)では、火の神([[カグツチ|軻遇突智、火産霊]])を産んだときに、その火に焼かれて死んでしまった伊邪那美命に会うため、伊邪那岐命は[[殯|殯斂の宮]]に行く。伊邪那美命は生きていたときと同じように伊邪那岐命を迎えると「どうか私の姿を見ないでください」と言い、あたりは闇に包まれた。伊邪那岐命は一つ火を照らすと、伊邪那美命の体は腐って膨れ、体の上には八種の雷神(八色雷公)が憑いていた。 |
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驚いた伊邪那岐命は走って逃げ帰ると、雷神たちが追いかけてきた。逃げる途中にあった桃の木から実を取って雷神たちに投げつけると、雷神たちは逃げてしまった。伊邪那岐命は杖を投げて﹁こっちには雷神は来られない﹂と言い投げた杖が、[[岐の神|岐神]]になった。
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この時伊邪那美命の体にあった八種の雷神というのは、首に大雷、胸に火雷、腹に土雷、背に稚雷、尻に黒雷、手に山雷、足に野雷、女性器に裂雷と呼んだ{{sfn|神道大辞典|1941|p=355}}。
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== 民間伝承 == |
== 民間伝承 == |
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[[画像:Wind-God-Fujin-and-Thunder-God-Raijin-by-Tawaraya-Sotatsu.png|thumb|right|[[風神]]と対で描かれることが多い - [[風神雷神図]](俵屋宗達)]] |
[[画像:Wind-God-Fujin-and-Thunder-God-Raijin-by-Tawaraya-Sotatsu.png|thumb|right|[[風神]]と対で描かれることが多い - [[風神雷神図]](俵屋宗達)]] |
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[[菅原道真]]は死して[[天神信仰|天神]]︵雷の神︶になったと伝えられる。民間伝承では惧れと親しみをこめて雷神を﹁雷さま﹂と呼ぶことが多い。雷さまは落ちては人の[[ヘソ]]をとると言い伝えられている。日本の子供は[[夏]]に腹を出していると﹁かみなりさまがへそを取りにくるよ﹂と周りの大人から脅かされる<ref>ヘソを取られるという俗信が何から生じたものかは不明である。一説では雷に打たれて死んだ遺体は臍のあたりがあたかも奪い取られたように真っ黒に焼け爛れることから、こうした伝承が生じたといわれている。また別の説では、[[寒冷前線]]による[[雷雨]]の場合、前線通過後、気温が急激に下がることが多い。このとき子供が腹を出していると、[[下痢]]を起こしやすくなることから、それを戒めるためともいう。</ref>。
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[[菅原道真]]は死して[[天神信仰|天神]]︵雷の神︶になったと伝えられる。民間伝承では惧れと親しみをこめて雷神を﹁雷さま﹂と呼ぶことが多い。雷さまは落ちては人の[[ヘソ]]をとると言い伝えられている。日本の子供は[[夏]]に腹を出していると﹁かみなりさまがへそを取りにくるよ﹂と周りの大人から脅かされる<ref group="注釈">ヘソを取られるという俗信が何から生じたものかは不明である。一説では雷に打たれて死んだ遺体は臍のあたりがあたかも奪い取られたように真っ黒に焼け爛れることから、こうした伝承が生じたといわれている。また別の説では、[[寒冷前線]]による[[雷雨]]の場合、前線通過後、気温が急激に下がることが多い。このとき子供が腹を出していると、[[下痢]]を起こしやすくなることから、それを戒めるためともいう。</ref>。
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雷さまから逃れるための方法は、[[蚊帳]]に逃げ込む、[[桑原]]︵くわばら‥菅原道真の亡霊が雷さまとなり、都に被害をもたらしたが、道真の領地の桑原には雷が落ちなかったと言う伝承から由来︶と唱える |
雷さまから逃れるための方法は、[[蚊帳]]に逃げ込むことや、[[桑原]]︵くわばら‥菅原道真の亡霊が雷さまとなり、都に被害をもたらしたが、道真の領地の桑原には雷が落ちなかったと言う伝承から由来︶と唱えることなどが伝えられる。
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対になる存在としては[[風神]]が挙げられる。 |
対になる存在としては[[風神]]が挙げられる。 |
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﹃[[日本書紀]]﹄[[推古天皇]]26年条には、天皇の命で船を造るため、[[安芸国]]において船材を探しに |
﹃[[日本書紀]]﹄[[推古天皇]]26年条には、天皇の命で船を造るため、[[安芸国]]において船材を探しに山に入ったところ、良い材があったため切ろうとした。ある人が﹁雷神の宿る木ゆえ、切ってはならない﹂といって止められるも、天皇の命ゆえといって、強行して切ったところ、大雨となり、落雷が起きた。その後、﹁天皇の民を犯すのは恥だぞ﹂と言って雷神を鎮めると、小さな魚となった雷神が木の股に挟まれていたため、焼魚にして食べたという話が記述されている。
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== 姿かたち == |
== 姿かたち == |
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「[[シュメール]]の[[イシュクル]]([[シュメール語]]: {{lang|sux|[[:wikt:𒀭|𒀭]][[:wikt:𒅎|𒅎]]}}または{{lang|sux|[[:wikt:𒀭|𒀭]][[:wikt:𒉎|𒉎]]}}または{{lang|sux|[[:wikt:𒀭|𒀭]][[:wikt:𒅏|𒅏]]}} - <sup>D</sup>IM - {{lang|sux|Ishkur}})」「[[アッカド]]の[[アダド]]([[アッカド語]]: {{lang|akk|Adad}})」「[[ウガリット]]の[[アダド|ハッドゥ]]([[ウガリット語]]: {{lang|uga|𐎅𐎄𐎆}} - {{lang|uga|hdw}} [haddu])」「[[カナン]]/[[古代エジプト]]の[[バアル]]」「[[ヒッタイト]]の[[:en:Teshub]]/[[インドラ]]」「[[ヴェーダの宗教]]/[[ゾロアスター教]]/[[バラモン教]]/[[ヒンドゥー教]]の[[インドラ]]」「[[ギリシア神話]]の[[ゼウス]]」「[[ローマ神話]]の[[ユーピテル]]」「[[北欧神話]]の[[トール]]」など、世界各地の神話に「雷の神」が現れる。 |
「[[シュメール]]の[[イシュクル]]([[シュメール語]]: {{lang|sux|[[:wikt:𒀭|𒀭]][[:wikt:𒅎|𒅎]]}}または{{lang|sux|[[:wikt:𒀭|𒀭]][[:wikt:𒉎|𒉎]]}}または{{lang|sux|[[:wikt:𒀭|𒀭]][[:wikt:𒅏|𒅏]]}} - <sup>D</sup>IM - {{lang|sux|Ishkur}})」「[[アッカド]]の[[アダド]]([[アッカド語]]: {{lang|akk|Adad}})」「[[ウガリット]]の[[アダド|ハッドゥ]]([[ウガリット語]]: {{lang|uga|𐎅𐎄𐎆}} - {{lang|uga|hdw}} [haddu])」「[[カナン]]/[[古代エジプト]]の[[バアル]]」「[[ヒッタイト]]の[[:en:Teshub]]/[[インドラ]]」「[[ヴェーダの宗教]]/[[ゾロアスター教]]/[[バラモン教]]/[[ヒンドゥー教]]の[[インドラ]]」「[[ギリシア神話]]の[[ゼウス]]」「[[ローマ神話]]の[[ユーピテル]]」「[[北欧神話]]の[[トール]]」など、世界各地の神話に「雷の神」が現れる。 |
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[[アイヌ |
[[アイヌ文化]]では龍と雷は同一視されるため、雷神と[[龍神]]は同一の存在とされる。アイヌ民族の祖とされる[[アイヌラックル]]の父親カンナカムイも雷神であり龍神とされる。[[ポンヤウンペ]]が持つ[[クトネシリカ]]の鍔には雄、鞘には雌の龍神が宿っているとされる。短気な性格とされ、カンナカムイの視点で謡われるカムイ[[ユーカラ]]には、アイヌの村を訪れた際に自らを敬わない者がいたことに怒って村を焼き、その後に後悔するというものがある<ref>{{Cite web|和書|title=C175. 短気な沙流の雷神の話︵リットゥンナ︶|url=http://www.ainu-museum.or.jp/siror/contents/C175_arasuji.html|website=www.ainu-museum.or.jp|accessdate=2021-01-04}}</ref>。
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中国では「雷公([[:en:Lei Gong|Lei Gong]])」「雷師」「雷祖」などと呼ばれている([[:en:List of thunder gods]])。 |
中国では「雷公([[:en:Lei Gong|Lei Gong]])」「雷師」「雷祖」などと呼ばれている([[:en:List of thunder gods]])。 |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
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=== 注釈 === |
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=== 出典 === |
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<references /> |
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== 参考文献 == |
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*{{Cite |和書 |
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|author=川口謙二 |
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|title=日本の神様読み解き事典 |
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|publisher=柏書房 |
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|edition=4 |
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|date=2001-2-20 |
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|isbn=9784760118243 |
|||
|ref=harv |
|||
}} |
|||
*{{Cite journal|和書 |
|||
|author=福島秋穂 |
|||
|title=記紀に登場する八雷神 (八色雷公) をめぐって |
|||
|journal=国文学研究 |
|||
|volume=85 |
|||
|pages=1-10 |
|||
|publisher=早稲田大学国文学会 |
|||
|date=1985-03-15 |
|||
|issn=0389-8636 |
|||
|naid=120005481129 |
|||
|ncid=AN00090033 |
|||
|url=https://hdl.handle.net/2065/43166 |
|||
|ref=harv |
|||
}} |
|||
*{{Cite |和書 |
|||
|author=中山太郎 |
|||
|authorlink=中山太郎 (民俗学者) |
|||
|title=日本民俗学 |
|||
|volume=〔第1-4〕神事篇 |
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|chapter=雷神研究 |
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|publisher=大岡山書店 |
|||
|date=1930-10-15 |
|||
|doi=10.11501/1449486 |
|||
|url=https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1449486 |
|||
|id={{全国書誌番号|48009377}} |
|||
|ref=harv |
|||
}} |
|||
*{{Cite |和書 |
|||
|editor=明治神社誌料編纂所 |
|||
|title=大日本神名辞書 |
|||
|publisher=明治神社誌料編纂所 |
|||
|date=1912-10-10 |
|||
|doi=10.11501/951174 |
|||
|url=https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/951174/154 |
|||
|id={{全国書誌番号|43018889}} |
|||
|ref={{sfnref|大日本神名辞書|1912}} |
|||
}} |
|||
*{{Cite |和書 |
|||
|editor=下中彌三郎 |
|||
|title=神道大辞典 |
|||
|volume=三 |
|||
|publisher=平凡社 |
|||
|date=1941-10-25 |
|||
|doi=10.11501/1913359 |
|||
|url=https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1913359/215 |
|||
|id={{全国書誌番号|51007365}} |
|||
|ref={{sfnref|神道大辞典|1941}} |
|||
}} |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
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{{Commonscat|Raijin}} |
{{Commonscat|Raijin}} |
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* [[雷神一覧]] |
* [[雷神一覧]] |
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* [[日本の神の一覧]] |
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{{神道 横}} |
{{日本神話}}{{神道 横}} |
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{{デフォルトソート:らいしん}} |
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[[Category:雷神|*]] |
[[Category:雷神|*]] |
2024年6月22日 (土) 13:23時点における版
雷神(らいじん、いかづちのかみ)は、日本の民間信仰や神道における雷の神。「雷様(かみなりさま)」「雷電様(らいでんさま)」「鳴神(なるかみ)」「雷公(らいこう)」とも呼ばれる。
神話
古事記 | 日本書紀 | ||
---|---|---|---|
頭部 | 大雷(おおいかづち) | 大雷(おおいかづち) | |
胸部 | 火雷(ほのいかづち) | 火雷(ほのいかづち) | |
腹部 | 黒雷(くろいかづち) | 土雷(つちいかづち) | |
陰部 | 柝雷(さくいかづち) | 裂雷(さくいかづち) | |
手 | 左手 | 若雷(わきいかづち) | 山雷(やまいかづち、やまつち) |
右手 | 土雷(つちいかづち) | ||
足 | 左足 | 鳴雷(なるいかづち) | 野雷(ぬのいかづち、のつち) |
右足 | 伏雷(ふしいかづち) | ||
背 | - | 稚雷(わかいかづち) | |
尻 | - | 黒雷(くろいかづち) |
古事記
日本書紀
民間伝承
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/af/Wind-God-Fujin-and-Thunder-God-Raijin-by-Tawaraya-Sotatsu.png/220px-Wind-God-Fujin-and-Thunder-God-Raijin-by-Tawaraya-Sotatsu.png)
姿かたち
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/09/Asura_in_249th_cave_of_Mogao_Caves.jpg/220px-Asura_in_249th_cave_of_Mogao_Caves.jpg)
寺社の祭神
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6b/Itcho_Hanabusa%2C_The_Falling_Thunder_God.jpg/220px-Itcho_Hanabusa%2C_The_Falling_Thunder_God.jpg)