ビッグ4

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ビッグ4
The Big Four
著者 アガサ・クリスティー
訳者 中村妙子ほか
発行日 イギリスの旗 1927年
発行元 イギリスの旗
日本の旗 早川書房ほか
ジャンル 推理小説
イギリスの旗 イギリス
言語 英語
形態 ハードカバー
ページ数 282ページ(原著初版、ハードカバー)
前作 アクロイド殺し
次作 青列車の秘密
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234

1927128500[1]

退

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44

登場人物[編集]

  • エルキュール・ポアロ - 私立探偵。
  • アーサー・ヘイスティングズ - ポアロの友人。
  • リー・チャン・イェン - ビッグ4の首領
  • ジョン・イングルズ - 中国通の退職公務員
  • ジョナサン・ホェイリー - 元船乗り
  • ロバート・グラント - ジョナサンの使用人
  • ジョン・ハリデー - イギリスの科学者
  • マダム・オリヴィエ - フランスの科学者
  • イネズ・ヴェロノー - オリヴィエの秘書
  • エイブ・ライランド - アメリカの大富豪
  • ミス・マーティン - エイブの速記者
  • ジェームズ - エイブの従僕
  • ディーヴズ - エイブの侍僕
  • ペインター - 旅行家
  • ジェラルド - ペインターの甥
  • アー・リン - ペインターの従僕
  • クェンティン - 医者
  • サヴァロノフ - チェスの名人
  • ギルモア・ウィルソン - サヴァロノフへの挑戦者
  • ソーニャ・ダヴィロフ - サヴァロノフの姪
  • クロード・ダレル - 俳優
  • フロッシー・モンロー - クロードの恋人
  • シドニー・クラウザー - イギリスの内務大臣
  • デシャルドー - フランスの首相

出版[編集]

題名 出版社 文庫名 訳者 巻末 カバーデザイン 初版年月日 ページ数 ISBN 備考
ビッグ4 早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫1-77 田村隆一 真鍋博 1984年 282 4-15-070077-X 絶版
ビッグ4 早川書房 クリスティー文庫4 中村妙子 解説 若島正 Hayakawa Design 2004年 335 4-15-130004-X
謎のビッグ・フォア 東京創元社 創元推理文庫 厚木淳 1976年5月21日 266 4-488-10527-0

映像作品[編集]

名探偵ポワロ『ビッグ・フォー』
シーズン13 エピソード2(通算第67話) イギリスの旗 イギリス2013年放送[2]
ストーリーは原作と大幅に異なる。ビッグ4という秘密組織が国際政治に介入しているという報道がされる中、中国人リー・チャン・イェンを信奉する自由党支持者ライランドが招いたチェスチャンピオンのサヴァロノフが死亡してジャップとポワロが捜査を開始する。まもなくライランドが失踪し、リー・チャン・イェンの伝記著者が殺害される。ビッグ4について新聞に記事を書いていた記者タイソーは、匿名の手紙を情報源としていたこと、彼の目の前で死亡した男が4枚のカードを持っていたことを明かす。カードはリー・チャン・イェン、ライランド、同じく自由党支持者の科学者マダム・オリヴィエともう一人の何者かを指しているように思われた。やがて彼女と浮気関係にあった外交官のペインターが殺害され、彼女は失踪してしまう。ポワロは伝記著者の甥が子供の頃劇団の資料を収集していたことに着目し、その劇団の元メンバーを当たっていくが、立ち寄り先に爆弾を仕掛けられてしまう。ポワロの葬式が営まれ、ジャップ、ヘイスティングズ、ミス・レモンが悲しみに暮れる。劇団の元メンバーのひとりである女優フロッシー・モンローの前にライランドの主治医クエンティンが現れる。彼は殺された伝記著者の甥で、かつてクロード・ダレルという名の俳優で彼女に言い寄ったが、彼女は彼が小物だとして振っていた。彼女を想い続けた彼は、一連の事件を引き起こして大物になろうとしたのだった。ビッグ4は彼が創作してタイソーに吹き込んだ作り話だった。彼が告白し終わったところに死んだはずのポワロが現れ、ジャップとともに事件を解決する。
BBC制作のドラマ『シャーロック』の製作総指揮・脚本・マイクロフト・ホームズ役で知られるマーク・ゲイティスが脚本を執筆している。
第8シーズン以来登場していなかった初期のレギュラーメンバーであるアーサー・ヘイスティングス大尉、ジェームス・ハロルド・ジャップ警視監(レギュラー時代は警部)、ミス・レモンが再登場し、12年ぶりの再集結を果たした。

訳注[編集]

  1. ^ 『ビッグ4』中村妙子早川書房、訳者あとがき
  2. ^ The Big Four”. IMDB. 2023年11月20日閲覧。