文月悠光
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文月 悠光 | |
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ペンネーム |
文月 悠光 (ふづき ゆみ) |
誕生 |
1991年7月23日(32歳) 日本 北海道札幌市 |
職業 | 詩人 |
国籍 | 日本 |
主題 | 詩、エッセイ、書評 |
代表作 | 『適切な世界の適切ならざる私』(2009年) |
主な受賞歴 |
第46回現代詩手帖賞 第15回中原中也賞 第19回丸山豊記念現代詩賞 第34回富田砕花賞 |
公式サイト | FuzukiYumi.com |
文月 悠光︵ふづき ゆみ、1991年7月23日 - ︶は、日本の詩人。北海道札幌市南区出身。武蔵野大学客員准教授。夫は作曲家の坂東祐大。
経歴[編集]
札幌市立真駒内中学校[1]2年時の2006年から詩誌﹁現代詩手帖﹂や﹁詩学﹂へ詩を投稿する。2007年に中学3年時で詩学最優秀新人賞を[1]、北海道札幌旭丘高等学校2年時の2008年に帷子耀に並ぶ過去最年少16歳で現代詩手帖賞を受賞。 高校3年時の2009年に第1詩集﹃適切な世界の適切ならざる私﹄を上梓して、中原中也賞と丸山豊記念現代詩賞を過去最年少18歳で、それぞれ受賞する。 早稲田大学教育学部在学時は詩やエッセイ、書評を寄稿しながら、詩の朗読で都内のイベントへ出演。2013年に、講談社が主催する女性アイドルオーディション﹁ミスiD2014﹂へ応募 [2][3][4]して、個人賞[5]を受ける。 同年、第2詩集﹃屋根よりも深々と﹄を思潮社より上梓。 第80回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲﹁ここにいる﹂を作詞。2014年に石原千秋ゼミ[6]を卒業する。 2016年、初のエッセイ集﹃洗礼ダイアリー﹄、第3詩集﹃わたしたちの猫﹄を刊行。 2022年、6年ぶりの新詩集﹃パラレルワールドのようなもの﹄を刊行。 2015年から2016年にかけて、﹁現代詩手帖﹂の新人作品欄・第54回現代詩手帖賞の選考を担当。同じく選者の朝吹亮二と共に、マーサ・ナカムラ、水沢なおを受賞者に選出した。 2022年︵令和4年度用︶より、高校の国語教科書﹃高等学校 新編現代の国語﹄︵第一学習社︶に、エッセイ集﹃臆病な詩人、街へ出る。﹄︵新潮文庫︶の一部が教材として掲載された。 過去にはラジオ番組﹁J-WAVE TOKYO MORNING RADIO﹂で詩を朗読するコーナーを担当したほか、詩人としてタイツの商品企画に一部参加[7]。2013年のシブカル祭。では、シンガーソングライターの吉澤嘉代子とコラボレーション[8]するなど、芸術各方面へ積極参加している。 2024年2月5日、自身のSNSにて作曲家の坂東祐大と2023年7月に結婚していたことを発表した[9]。年譜[編集]
●2001年 ﹃くずかごの中の詩-都立代々木高校のある青春﹄[10]をきっかけに詩の創作を始める。 ●2006年 ﹁現代詩手帖﹂﹁詩学﹂へ詩を投稿する。 ●2007年2月 第3回詩学最優秀新人賞を受賞する。 ●2008年4月 第46回現代詩手帖賞を受賞する。 ●2009年10月 第1詩集﹃適切な世界の適切ならざる私﹄[11]を上梓する。 ●2010年2月 第15回中原中也賞[12]を受賞する。 ●2010年4月 第19回丸山豊記念現代詩賞を受賞する。 ●2010年7月 ﹁現代詩手帖﹂7月号に、特集﹁文月悠光――私から“わたし”へ﹂、佐々木敦との対談、吉増剛造との往復書簡などが掲載される。 ●2013年8月 第2詩集﹃屋根よりも深々と﹄[13]を上梓する。 ●2013年10月 第80回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲﹁ここにいる﹂を作詞する。 ●2016年 初のエッセイ集﹃洗礼ダイアリー﹄、第3詩集﹃わたしたちの猫﹄を上梓。 ●2018年 2冊目のエッセイ集﹃臆病な詩人、街へ出る。﹄を上梓。第1回笹井宏之賞の選考委員を務める。 ●2022年10月 第4詩集﹃パラレルワールドのようなもの﹄を思潮社より上梓。第31回萩原朔太郎賞候補、第34回富田砕花賞を受賞。 ●2023年4月 武蔵野大学客員准教授に着任。人物[編集]
中学生時代は演劇部、高校生時代は美術部にそれぞれ参加して部長[14]を務める。大学進学後は早稲田大学短歌会に所属し[15]、別名義で短歌を発表した。 主な著作単行本[編集]
●適切な世界の適切ならざる私︵第1詩集、2009年10月、思潮社、ISBN 978-4-7837-3162-7‥2020年11月、ちくま文庫、ISBN:978-4-480-43709-9︶ ●屋根よりも深々と︵第2詩集、2013年8月、思潮社、ISBN 978-4-7837-3365-2︶ ●洗礼ダイアリー︵エッセイ集、2016年9月、ポプラ社、ISBN 978-4-591-15147-1︶ ●わたしたちの猫︵第3詩集、2016年10月、ナナロク社、ISBN 978-4-904292-70-9︶ ●臆病な詩人、街へ出る。︵第2エッセイ集、2018年2月、立東舎、ISBN 978-4-845631-79-7、2021年11月、新潮文庫、978-4-101033-61-7︶ ●パラレルワールドのようなもの︵第4詩集、2022年10月、思潮社、978-4-783745-11-2︶アンソロジー[編集]
●十五回目の少女︵﹃詩のリレー2﹄2007年12月、ふらんす堂、ISBN 978-4-89402-998-9︶ ●月夜のくだもの︵管啓次郎・野崎歓編﹃ろうそくの炎がささやく言葉﹄2011年8月、勁草書房、ISBN 4-326-80052-6︶ ●撫でる︵大竹昭子編﹃ことばのポトラック﹄2012年4月、春風社、ISBN 978-4-86110-310-0︶CDブックレット[編集]
●譚詩曲〜11stories on Violin︵ヴァイオリン奏者花井悠希のCDアルバム、2011年1月、日本コロムビア︶広告[編集]
●彼女が花ひらくとき︵化粧品ブランドマジョリカ マジョルカのウェブサイトの詩を制作、2014年10月、資生堂︶poepencil[編集]
●てにをは少女のひみつ︵2011年、oblaat︶タイツ[編集]
●原稿用詩︵原稿用紙の柄に、オリジナルの詩が印字されたデザイン。2012年、tokone︶ ●詩と女︵イラストレーターmiccaとのコラボ、2012年、tokone︶ ●ribon︵イラストレーターmiccaとのコラボ、2012年、tokone︶連載詩[編集]
●私たち、密生する。︵﹁アフンルパル通信 ﹂第6 - 9号、2008年11月10日 - 2010年3月10日、書肆吉成︶ ●恋の詩︵﹁ナナロク社WEB ﹂、2012年5月 - 2013年。2016年に詩集﹃わたしたちの猫﹄としてナナロク社より単行本化︶歌詞[編集]
●ここにいる︵2013年、第80回NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部の課題曲として制作、作曲者新実徳英︶ ●ぼくらの日曜日︵2015年11月11日、寺嶋由芙のシングルCD﹁いやはや ふぃ〜りんぐ﹂のカップリング曲。寺嶋との共同作︶エッセイ[編集]
●一〇年代なんて、知らない。︵﹁現代詩手帖﹂2010年12月号︶ ●不完全な世界に住む不完全なひと︵﹁ユリイカ2011年1月臨時増刊号 総特集=村上春樹﹂︶ ●女王のベッド︵﹁真夜中﹂No.13 2011 Early Summer︶ ●朗読少女︵﹁群像﹂2011年10月号︶ ●遊び恐怖症︵﹁すばる﹂2011年10月号︶ ●教室でひとり︵﹁文藝春秋﹂2011年12月号︶ ●あてどない祈りとして︵﹁ユリイカ2012年1月臨時増刊号 総特集=石川直樹﹂︶ ●真冬の献血車︵﹃冬の本﹄2012年12月12日、夏葉社、ISBN 4-904816-07-2︶ ●﹃こころ﹄に眠るわたしたち︵石原千秋責任編集﹃夏目漱石﹃こころ﹄をどう読むか﹄2014年5月20日、河出書房新社、ISBN 4-309-02289-8︶ ●ゆるせますか?︵﹃世界を平和にするためのささやかな提案﹄2015年5月26日、河出書房新社、ISBN 4-309-61694-1︶ ●詩人のドバイ感覚紀行︵幻冬舎サイト﹁幻冬舎plus﹂2015年3月 - 6月連載︶ ●洗礼ダイアリー︵ポプラ社サイト﹁WEB asta*﹂2015年8月 - 2016年7月。2016年9月にポプラ社より単行本化︶ ●臆病な詩人、街へ出る。︵﹁cakes﹂2016年1月 - 連載中︶ ●祈りのように眩しい︵東京新聞 2016年10月6日夕刊文化面。TOKYO MX﹁5時に夢中!﹂内で紹介される︶書評[編集]
●読書日録︵﹁すばる﹂2010年10月号 - 12月号連載︶ ●NAVI&navi︵﹁読売新聞﹂夕刊ライブラリー面にて連載 2012年4月21日 - 2014年1月11日︶ ●40人のここが気になる︵﹁ケトル﹂連載 2014年6月21日 - 2022年12月︶文庫解説[編集]
●私自身の見えない徴︵エイミー・ベンダー著、管啓次郎訳、角川文庫、2010年4月︶ ●最後の冒険家︵石川直樹著、集英社文庫、2011年9月︶ ●ことば汁︵小池昌代著、中公文庫、2012年1月︶ ●UGLY︵加藤ミリヤ著、幻冬舎文庫、2016年4月︶対談[編集]
●佐々木敦︵﹁現代詩手帖﹂2010年7月号、文月悠光特集号︶ ●栩木伸明︵﹁週刊読書人﹂2010年12月10日号、映画﹁ノルウェイの森﹂に関して。映画からインスピレーションを得た詩作品も執筆︶ ●花井悠希︵﹁ばよりん彼女 花井悠希フォトブック﹂2011年3月、音楽出版社。 ﹁CD Journal﹂2011年04月号︶ ●金原瑞人︵﹁飛ぶ教室﹂44号、2016年1月︶ ●福間健二︵﹁キネマ旬報﹂2016年11月上旬号、映画﹃秋の理由﹄について︶展示[編集]
●﹁蕾と花のあいだ﹂︵写真家杣田美野里との写真と詩の展示、ジュンク堂書店、札幌店2010年4月1日 - 30日、池袋本店2011年3月1日 - 31日︶ ●﹁南桂子生誕100年記念展・きのう小鳥にきいたこと ―谷川俊太郎、蜂飼耳、文月悠光、三詩人の詩とともに―﹂︵ミュゼ浜口陽三ヤマサコレクション、2011年1月8日 - 3月21日、4月10日 - 30日︶ ●﹁ことばのシャツ展﹂︵詩を元に早稲田大学繊維研究会がシャツを制作、詩とシャツの展示、02カフェ、2013年4月22日 - 27日︶ ●﹁ほんとうにこどもだったころ﹂︵デザイナー宮園夕加制作の詩のランプを中心とした二人展、PRESSROOM EXHIBITION vol.2、2014年5月12日 - 18日︶ ●﹁Sunlight Moonlight 〜文月悠光さんの詩とともに〜﹂︵画家・高山裕子の絵に詩を寄せた展示、葉月ホールハウス、2015年7月4日 - 18日︶ ●﹁声の現場﹂OPEN SITE 6 TOKAS推奨プログラム︵作曲家・坂東祐大とのサウンドインスタレーション、2021年12月24日 - 2022年1月16日、トーキョーアーツアンドスペース本郷︶ ●﹁光の子ども ──言葉で描く。 絵で綴る。﹂︵画家・久野志乃の絵に詩を寄せた二人展、ギャラリー門馬、2022年7月7日 - 7月18日︶主な出演[編集]
テレビ[編集]
●NHK短歌︵NHK、2011年12月25日︶ ●発表!Nコン2013課題曲︵NHK Eテレ、2013年2月17日、NHK全国学校音楽コンクール高等学校の部課題曲の作詞者として出演︶ ●青山ワンセグ開発︵NHK Eテレ、2014年6月期企画﹁平成サウダージ﹂にて、画家谷内六郎の絵に詩を書き下ろし朗読する︶ ●新世代が解く!ニッポンのジレンマ 元日SP︵NHK Eテレ、2017年1月1日︶ ●日曜美術館︵NHK、2019年12月15日︶ ●Edge Art Documentary 文月悠光編(テレコムスタッフ制作、スカパー!、2021年1月23日)ラジオ[編集]
●GAKU-Shock︵TBSラジオ、2010年5月2日︶ ●坂本美雨のディア・フレンズ︵TOKYO FM、2012年1月9日︶ ●J-WAVE TOKYO MORNING RADIO︵J-WAVE、2013年9月より毎週月曜日に書き下ろしの詩を朗読。2010年6月7日、2014年7月21日、2015年5月5日にゲスト出演︶ ●ミュ~コミ+プラス︵ニッポン放送、2016年11月1日︶ ●荻上チキ・Session-22︵TBSラジオ、2016年11月24日、2016年12月1日︶ ●文化系トークラジオ Life︵TBSラジオ、2018年3月4日、2018年12月23日︶ ●アシタノカレッジ︵TBSラジオ、2023年1月13日︶映画[編集]
●あるいは佐々木ユキ︵福間健二監督、2013年1月公開︶ショートムービー[編集]
●﹃ろうそくの炎がささやく言葉﹄ プロモーション︵大川景子制作、2011年8月︶ ●文月悠光 適切な世界の適切ならざる私 modern poet "Yumi Fuzuki"︵まるやまもえる制作、2011年12月︶ ●tokone TWO TIGHTS/ 文月悠光とチョウ・ヒカルのタイツ︵まるやまもえる制作、2013年12月︶脚注[編集]
(一)^ ab﹃広報さっぽろ 南区版﹄ 2007年3月号
(二)^ [[1]]; [講談社] (2014年7月). “37文月悠光 Miss ID”. ミスiD2014 オフィシャルHP. 株式会社トランジットジェネラルオフィス. 2016年8月26日閲覧。
(三)^ ミスiD2014 Audition 37 文月悠光 (MP4) (動画). 東京: 講談社. 11 July 2013. 該当時間: 1m50s. 2016年8月26日閲覧。
(四)^ ミスiD 2014 文月悠光 コメント (MP4) (動画). 東京: 講談社. 該当時間: 0m52s. 2016年8月26日閲覧。
(五)^ [[2]]; [講談社] (2014年9月). “ミスID2014について”. ミスiD2014 オフィシャルHP. 株式会社トランジットジェネラルオフィス. 2016年8月26日閲覧。
(六)^ 読書のフェス Archived 2010年2月18日, at the Wayback Machine.
(七)^ http://to-ko-ne.com/portfolios/yumi-fuzuki/ toko
(八)^ [3]DIARY | 吉澤嘉代子 オフィシャルサイト
(九)^ “音楽家・坂東祐大氏、詩人の文月悠光氏と結婚 芥川作曲賞×最年少中原中也賞の天才夫婦に - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex. 2024年2月5日閲覧。
(十)^ 星野佳正著、1999年3月理論社出版
(11)^ ISBN 978-4-7837-3162-7、思潮社
(12)^ 第15回中原中也賞
(13)^ ISBN 978-4-7837-3365-2、思潮社
(14)^ ブログ‥備忘録 Archived 2010年2月18日, at the Wayback Machine.
(15)^ 第582回 今最も注目される若手詩人の一人 ﹁風景のようになじむ言葉を紡ぎたい﹂
外部リンク[編集]
- FuzukiYumi.com - 本人公式サイト
- 文月悠光 (@luna_yumi) - X(旧Twitter)
- 文月悠光 (@yumi_fuzuki) - Instagram
- 文月悠光 (fuzukiyumi) - note
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