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春日山 (奈良県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
春日山 遠景(中央右に御蓋山、奥に花山)

497西283518m

概要[編集]

若草山(左)・春日山(右)
左端は東大寺大仏殿

使76828418



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御蓋山[編集]

御蓋山

標高297m、三笠山とも表記する。山容が笠を伏せた形をしていることから名付けられた。山頂の浮雲峰は、768年(神護景雲2年)、春日大社の祭神である武甕槌命が、藤原氏により勧請され、白鹿に乗り降り立った場所とされ、本宮神社が祀られている。

万葉集にはこの山を詠んだ歌が多くある。

高按の 三笠の山に 鳴く鳥の 止めば継がるる 恋もするかも

山部赤人、万葉集巻3・373

また阿倍仲麻呂が中国から日本を想い詠んだ歌は百人一首にも選ばれよく知られる。

天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも

阿倍仲麻呂、古今集巻9・406

江戸期以降は北隣の若草山(旧名・葛尾山、九折山(つづらお-))がその三層の山容から三笠山と呼ばれるようになり、国土地理院の地図においても若草山(三笠山)、春日山(御蓋山)と表記されるなど混同されるが、1935年(昭和10年)、崇仁親王三笠宮宮号宣賜に際して三笠山(御蓋山)と若草山との区別は判然としている。

出典[編集]

  1. ^ a b 春日山原始林ガイド”. 奈良県. 2021年3月1日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]