望遠鏡

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1899
Charles Reginald Ford1901-1904使
50cm
2m

: telescope[1]image[1]

: radio telescope[2]

[]


17

: erect image: inverted image

20使#



1608#



使 #


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地上望遠鏡
地上のものを観察・観測するために設計・製作された望遠鏡。古くは対物レンズに凸レンズ、接眼レンズに凹レンズを組み合わせたタイプ(「ガリレオ望遠鏡」と呼ばれるタイプ)もあったが、その後は凸レンズを複数と正立プリズムを用いて像を正立させているものが主流である。
天体望遠鏡
天体を観察・観測するために設計・製作された望遠鏡。地上物とは比べものにならないほど遠方の対象を観測するためのもので、対象物から地上に届く光も極端に弱いので、分解能と集光力の両方の性能が重視される。おおまかに分けて屈折式と反射式の2種類があり、それぞれ一長一短がある。
単眼鏡
筒がひとつ(覗き込む穴がひとつ)の望遠鏡。基本的に右眼か左眼か、どちらか一方を近づけて見る。
双眼鏡
筒がふたつで覗き込む穴がふたつの望遠鏡。英語ではbinocularsと言い「bi」は「ふたつ」という意味。日本語の「双眼鏡」の「双」も同様の意味。左右の眼で見ることで(普段と同じ眼の使いかたなので対象物を認識しやすく、また左右だと脳で視覚処理されて像が(日常のように)立体的に感じられる。)地上用双眼鏡は、光学的にはフィールドスコープを2つ並べた構造になっている。(やや特殊だが)天文用双眼鏡というものもあり、これは光学的には天体望遠鏡を2つ並べてた構造になっている(「双眼望遠鏡」と呼ぶことが多い)。
ガリレオ望遠鏡

ガリレオ(式)望遠鏡とは、対物レンズに凸レンズ、接眼レンズに凹レンズを使った望遠鏡。像は正立だが、視界が狭い。倍率は凸レンズの焦点距離と凹レンズの焦点距離の比に等しい。(天体観測用屈折望遠鏡としては後述のケプラー望遠鏡が用いられるようになり、ほぼ用いられなくなったが)たとえば倍率が3~4倍程度でもことたりるような観劇用(オペラグラス)などに用いられる[3]。(もともとオペラなど、観客席と舞台がさほど離れていないで状況(観察対象との距離がさほどでない状況)で俳優などの姿を少しだけ拡大して鑑賞するためなどに現在でも(双眼鏡形式で)使われている。)

ケプラー望遠鏡

ケプラー(式)望遠鏡とは、対物レンズに焦点距離(f1)の長い凸レンズを、接眼レンズに焦点距離(f2)の短い凸レンズを使う望遠鏡。像は倒立、倍率はf1/f2に等しい。ケプラーが1611年にはこのタイプに関する記述を残し、現在に至るまで天体観測屈折望遠鏡は基本的にすべてこの方式。

電波望遠鏡
宇宙からやってくる微弱な電波を捉えるために設計・製作された望遠鏡。多くはパラボラアンテナの形をしている。
#現代の宇宙観測用の特殊な望遠鏡
宇宙望遠鏡
軌道上に打ち上げられた望遠鏡。地球大気による電磁波の吸収や像の揺らぎがない。
組み立て式望遠鏡

[ 1]使[ 2]

[]


1589201710[ 3]16041590kijker216081021014AlkmaarJ.Adriaanszoon Metius 1571 - 1635 15982900



16131884使駿1使[4]

光学的なしくみ、構造[編集]




姿

FF

地上の観察・観測[編集]

望遠鏡は古くから地上・海上の観察・観測に用いられている。

望遠鏡が発明されてしばらくするうちに軍事利用も開始されている。敵軍の状況を遠くから偵察できるというメリットがある。18世紀後半に気球の有人飛行が成功すると、気球のバスケット(ゴンドラ)から敵を偵察するためにも用いられるようになった。

船乗り(船長船員水夫漁師など)は海上で船を安全に運航するため、海上交通の安全を確保するため、たとえば周辺の船の有無や動き、船が掲げる国際信号旗船名表記の確認、他の船の船員の動き、岩礁の有無、の様子、海面ごとの風の強さや風向、内での船舶群の動き、等々を観察し判断材料を得るために望遠鏡を使っている。

天体の観測[編集]

ガリレオ・ガリレイはハンス・リッペルハイの発明を知った後、1609年5月に1日で作った望遠鏡を初めて天体に向けた[5]。そのころの接眼レンズは凹レンズで正立像だが、倍率は低いものであった。


現代の宇宙観測用の特殊な望遠鏡[編集]

19世紀末や20世紀初頭までは、人間の網膜に像を結び人間が知覚できる可視光線に関して、拡大した像をもたらすことを目的とした望遠鏡ばかりだったが、20世紀になって、宇宙観測に使うための、可視光線以外を扱う様々な特殊な観測装置や検出装置が開発されるようになった。それらの観測装置のことも光学望遠鏡とのアナロジー比喩で、「望遠鏡」とも呼ばれることがある。それらは初期段階では素朴な装置で「像」といったものを提供するレベルではなく、どちらかと言えば(素朴な)「検出器」と呼ぶのがふさわしいものも多く、後になってようやく「像」らしい「像」を提供できるようになったものも多いが、一応この節でそれらの観測装置の登場の歴史についても軽く触れるが、あくまで軽く触れるにとどめる。詳細は個別の記事を参照のこと。

電波望遠鏡

人類の電磁波に関する理解や、それに関連する電子技術が向上したのは、さほど遠い昔のことではなく19世紀末や20世紀前半のことであるが、それによってようやく、従来の望遠鏡に加えて、電磁波をとらえて観測するための電波望遠鏡を設計・製作することが可能になったわけである。1932年に、宇宙空間から飛来する電波を捉える目的で作られた最初の電波アンテナ(最初の素朴な電波望遠鏡)がen:Karl Guthe Jansky(ベル研究所のエンジニア)によって使用された。これ以降 電波天文学が発展してゆくことになった。

X線望遠鏡

1963年にはBall Brothers Corporation社による初のX線望遠鏡が稼動し、その後X線天文学が発展してゆくことになった。

ニュートリノ検出器(ニュートリノ望遠鏡)

1965年ころには、独立した2つのグループがほとんど同時期に、地球に飛来するニュートリノの検出に成功。ひとつはen:Frederick Reinesの率いて南アフリカの金高山で実験を行ったグループ。もうひとつは、ボンベイ・大阪・ダーラムのチームが共同で行った研究で、インドのKolar Gold Field鉱山で行ったものであった。これ以降、ゆっくりとだがニュートリノ天文学が発展することになった。

紫外線望遠鏡

19781996en:ultraviolet telescopeIUE



2002LIGO20042015952 Virgo 20032017LIGOVirgo20178172Advanced LIGOAdvanced VirgoKAGRA3

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脚注[編集]

注釈[編集]



(一)^ 

(二)^ 
5cm10cm1970

Vol.11Vol.19

15352

(三)^ 161120

出典[編集]

  1. ^ a b TELESCOPE English Definition and Meaning”. Lexico.com. Oxford English and Spanish Dictionary, Synonyms, and Spanish to English Translator. 2021年11月21日閲覧。 “An optical instrument designed to make distant objects appear nearer, containing an arrangement of lenses, or of curved mirrors and lenses, by which rays of light are collected and focused and the resulting image magnified.”
  2. ^ TELESCOPE English Definition and Meaning | Lexico.com
  3. ^ 百科事典マイペディア「ガリレオ望遠鏡」
  4. ^ 齋藤隆一 「望遠鏡は1537年にあったか」(参考文献 斉田博「望遠鏡の発明前後」『星の手帖』(1982年冬号 河手書房新社)他) 季刊『邪馬台国』1993年秋号52号 梓書院 p200-
  5. ^ 齋藤隆一 「望遠鏡は1537年にあったか」(参考文献 斉田博「望遠鏡の発明前後」『星の手帖』(1982年冬号 河手書房新社)他) 季刊『邪馬台国』1993年秋号52号 梓書院 p200-

参考文献[編集]


2001

 ISBN 4-416-28813-1

 ISBN 4-416-28908-1

2004

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 - 1









 - 

 - 使




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