コンテンツにスキップ

異種格闘技戦

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

異種格闘技戦(いしゅかくとうぎせん)は、広義では異なった格闘技の競技者同士が何らかのルールの下で対戦すること。

狭義では元プロレスラーであったアントニオ猪木が現役時代である1976年から断続的に行ったプロレス対他の格闘技の競技者と闘った異種試合の通称である。これらの正式な名称は「格闘技世界一決定戦」という。

それ以降は、最初に猪木らが中心となってプロデュースし、実現させた「異なった格闘技の格闘家や武道家同士が、双方取り決めたルールの下で闘う」競技。

一般には、ボクサー等は拳に着用する各種グローブを着用し、パンチの使用が許されることになる。こうしたグローブや専門シューズの着用までは許されるが、剣道フェンシングなどのような器具や武器を用いる格闘技は含まれない。

歴史[編集]


 [1][1]19831983 : 1854vs1854226

200156

 BIG 33170155kg

姿

18612

 

160 cm 2



187912618

189831

191431

[2][3]

2

18983122使

1909422[4]

19214

1000

196796

197691222

192211[5]

1964[6]



Han Feilong195421西[7]

[]


219763[8]

13KO使

退PRIDEPRIDEK-1PRIDEK-1[9]



2007IGFK-1

[]


[10]

1976[8]

19762619971420[11][12]

1976626

19894241525

戦績[編集]

勝敗 対戦相手 試合結果 会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
オランダの旗 ウィリエム・ルスカ 20分35秒 TKO 日本武道館 1976年2月6日 柔道
アメリカ合衆国の旗 モハメッド・アリ 15R 引き分け 日本武道館 1976年6月26日 ボクシング
フランスの旗 アンドレ・ザ・ジャイアント 23分44秒 レフリーストップ 蔵前国技館 1976年10月7日 プロレス
オランダの旗 ウィリエム・ルスカ 21分27秒 レフリーストップ 蔵前国技館 1976年12月9日 柔道
パキスタンの旗 アクラム・ペールワン 3R 1分5秒 ドクターストップ カラチ・ナショナルスタジアム 1976年12月12日 レスリング
アメリカ合衆国の旗 ザ・モンスターマン 5R 1分38秒 KO 日本武道館 1977年8月2日 マーシャルアーツ
アメリカ合衆国の旗 チャック・ウェップナー 6R 1分35秒 逆エビ固め 日本武道館 1977年10月25日 ボクシング
アメリカ合衆国の旗 ザ・ランバージャック 3R 1分19秒 KO フィラデルフィアアリーナ 1978年4月4日 マーシャルアーツ
アメリカ合衆国の旗 ザ・モンスターマン 7R 1分58秒 KO 福岡スポーツセンター 1978年6月7日 マーシャルアーツ
ドイツの旗 カール・ミルデンバーガー 4R 1分15秒 逆エビ固め フランクフルト・フェストホール 1978年11月9日 ボクシング
アメリカ合衆国の旗 ミスターX 3R 55秒 逆十字固め 大阪府立体育館 1979年2月6日 プロ空手
アメリカ合衆国の旗 レフトフック・デイトン 6R 1分29秒 TKO 福岡スポーツセンター 1979年4月3日 空手・ボディビル
パキスタンの旗 ジュベール・ペールワン 5R 引き分け ラホール・カダフィスタジアム 1979月年9月6日 レスリング
オランダの旗 ウィリエム・ルスカ 15分6秒 弓矢固め 韓国・奨忠体育館 1979年10月5日 柔道
カナダの旗 キム・クロケイド 3R 58秒 KO 京都府立体育館 1979年12月13日 空手・プロレス
アメリカ合衆国の旗 ウィリー・ウィリアムス 4R 1分24秒 両者ドクターストップ 蔵前国技館 1980年2月27日 極真空手
サモアの旗 アノアロ・アティサノエ 5R 25秒 片エビ固め 大阪府立体育館 1984年9月20日 小錦の兄
アメリカ合衆国の旗 レオン・スピンクス 8R 1分23秒 体固め 両国国技館 1986年10月9日 ボクシング
× ソビエト連邦の旗 ショータ・チョチョシビリ 5R 1分24秒 KO 東京ドーム 1989年4月24日 柔道
ソビエト連邦の旗 ショータ・チョチョシビリ 2R 1分7秒 裏十字固め 大阪城ホール 1989年5月25日 柔道
オランダの旗 ウィリエム・ルスカ 11分37秒 裸絞め 横浜アリーナ 1994年9月23日 柔道
オランダの旗 ジェラルド・ゴルドー 6分37秒 裸絞め 東京ドーム 1995年1月4日 キックボクシング
アメリカ合衆国の旗 スティング 10分26秒 裸絞め 東京ドーム 1995年1月4日 プロレス
アメリカ合衆国の旗 ウィリー・ウィリアムス 4分13秒 寝技式アバラ折り 東京ドーム 1997年1月4日 空手

新日本プロレス以外の異種格闘技戦[編集]

全日本プロレス[編集]


21198611321351021987692144310使α[13]



勝敗 対戦相手 試合結果 会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
カナダの旗 トム・マギー 3R 2:13 体固め 後楽園ホール 1986年1月11日 パワーリフティング

ジャイアント馬場

勝敗 対戦相手 試合結果 会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
パキスタンの旗 ラジャ・ライオン 2R 1:44 十字固め 日本武道館 1987年6月9日 パキスタン空手

UWF系団体の異種格闘技戦[編集]

格闘技色を強く打ち出した第2次UWFでも異種格闘技戦が行われており、第2次UWFから派生したプロフェッショナル・レスリング藤原組UWFインターナショナルでも何試合か行われた。高田延彦はUWFインターナショナルを旗揚げした1991年12月に両国国技館で「格闘技世界一決定戦」と銘打って元WBC世界ヘビー級王者トレバー・バービックに勝利した。

前田日明

前田は自身初の異種格闘技戦を1986年の新日本プロレスのリングで前田日明 対 ドン・中矢・ニールセン戦にて経験。一方のニールセンもその後藤原喜明や山田恵一らと対戦している。

  • UWF
勝敗 対戦相手 試合結果 会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
オランダの旗 ジェラルド・ゴルドー 4R 1:10 裏アキレス腱固め 有明コロシアム 1988年8月13日 キックボクシング
オランダの旗 クリス・ドールマン 4R 0:30 膝十字固め 大阪球場 1989年5月4日 サンボ
オランダの旗 ウィリー・ウィルヘルム 2R 1:28 膝十字固め 東京ドーム 1989年11月29日 柔道
  • リングス
勝敗 対戦相手 試合結果 会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
× ロシアの旗 アレキサンダー・カレリン 2R終了 判定負け 横浜アリーナ 1999年2月21日 レスリング

高田延彦

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
アメリカ合衆国の旗 デュアン・カズラスキー 10:55 腕挫十字固め UWF・東京ドーム 1989年11月29日 レスリング
アメリカ合衆国の旗 トレバー・バービック 1R 2:52 試合放棄 UWFインター・両国国技館 1991年12月22日 ボクシング
日本の旗 北尾光司 3R 0:46 KO UWFインター・日本武道館 1992年10月23日 空拳道

山崎一夫

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
イギリスの旗 トレバー・パワー・クラーク 5R 1:13 フロント・フェイスロック UWF・日本武道館 1989年1月10日 キックボクシング
× オランダの旗 クリス・ドールマン 3R 0:48 腕挫十字固め UWF・東京ドーム 1989年11月29日 サンボ
× 日本の旗 北尾光司 7:44 KO UWFインター・横浜アリーナ 1992年5月8日 空拳道

藤原喜明

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
オランダの旗 ディック・レオン・フライ 2R 0:48 アキレス腱固め UWF・東京ドーム 1989年11月29日 キックボクシング
× アメリカ合衆国の旗 ドン・中矢・ニールセン 1R 1:07 TKO 藤原組・大阪府立体育館 1992年5月15日 キックボクシング
日本の旗 青柳政司 4R 1:30 裸絞め 藤原組・後楽園ホール 1993年10月29日 空手
× 日本の旗 村上竜司 2R 0:50 反則負け 藤原組・横浜文化体育館大会 1995年11月19日 空手

安生洋二

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
タイ王国の旗 チャンプア・ゲッソンリット 5R 引き分け UWF・東京ドーム 1989年11月29日 ムエタイ
カナダの旗 デイヴ・ベネトゥ 2:48 アキレス腱固め UWFインター・神宮球場 1996年9月11日 MMA

船木誠勝

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
パナマの旗 ロベルト・デュラン 3R 1:31 腕固め 藤原組・東京体育館 1992年4月19日 ボクシング
アメリカ合衆国の旗 モーリス・スミス 5R 引き分け 藤原組・東京ドーム 1992年10月4日 キックボクシング

鈴木みのる

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
× アメリカ合衆国の旗 モーリス・スミス 4R 1:29 KO UWF・東京ドーム 1989年11月29日 キックボクシング
× アメリカ合衆国の旗 モーリス・スミス 3R 0:52 KO パンクラス・神戸ワールド記念ホール 1993年11月8日 キックボクシング
アメリカ合衆国の旗 モーリス・スミス 3R 0:36 腕挫十字固め パンクラス・日本武道館 1994年5月31日 キックボクシング
日本の旗 獣神サンダー・ライガー 1R 1:48 チョークスリーパー パンクラス・横浜文化体育館 2002年11月30日 プロレス
日本の旗 飯塚高史 2R 判定 パンクラス・両国国技館 2003年8月31日 プロレス

田村潔司

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
アメリカ合衆国の旗 マシュー・サード・モハメッド 1R 0:34 裸絞め UWFインター・横浜アリーナ 1992年5月8日 ボクシング

ウェイン・シャムロック

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
アメリカ合衆国の旗 ドン・中矢・ニールセン 1R 0:45 アームロック 藤原組・東京ドーム 1992年10月4日 キックボクシング
× オランダの旗 フランク・"アニマル"・ロブマン 2R 2:25 KO パンクラス・日本武道館 1994年5月31日 キックボクシング

桜庭和志

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
オランダの旗 レネ・ローゼ 18:54 足首固め UWFインターナショナル 1996年6月26日 キックボクサー
アメリカ合衆国の旗 キモ 4:22 肩固め シュートボクシング S‐cup96決勝戦 1996年7月14日 MMA

高橋和生

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
タイ王国の旗 ファーキャウ・ナ・パタヤ 2R 腕十字固め 藤原組・後楽園ホール 1991年12月22日 ムエタイ
タイ王国の旗 スパマン・オー・ソットサバー 1R 2:37 腕挫十字固め 藤原組・東京ドーム 1992年10月4日 ムエタイ

ビリー・スコット

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
アメリカ合衆国の旗 ジェームズ・ワーリング 10R 判定 2-1 UWFインター・両国国技館 1991年12月22日 ボクシング

金原弘光

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
× タイ王国の旗 チャンプア・ゲッソンリット 5R 判定負け UWFインター・日本武道館 1996年3月1日 ムエタイ

高山善廣

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
× アメリカ合衆国の旗 キモ 1:16 裸絞め UWFインター・神宮球場 1996年8月17日 MMA

FMW[編集]


FMW1992524FMWFMW

[]


19761990WWWA退


[]


6


勝敗 対戦相手 試合結果 イベント・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
× アメリカ合衆国の旗 マーク・コステロ 6R終了 判定 格闘技大戦争日本武道館 1977年11月14日 キックボクシング

全日本キックボクシング連盟ロブ・カーマンや船木誠勝が異種格闘技戦を行った。

ロブ・カーマン

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
イングランドの旗 サムソン・ネグロ 3R 0:38 KO(左膝蹴り) 全日本キック・後楽園ホール 1989年10月21日 プロレス

船木誠勝

勝敗 対戦相手 試合結果 団体・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
アメリカ合衆国の旗 モーリス・スミス 1R 1:50 チョークスリーパー 全日本キック・東京ベイNKホール 1993年11月27日 キックボクシング

1988年4月、梶原一騎追悼興行・格闘技の祭典で、当時新日本プロレス所属の藤原喜明が、ロブ・カーマンの代打で急遽異種格闘技戦の出場。イランのイサマル・チャンガニーと試合を行った。

藤原喜明

勝敗 対戦相手 試合結果 イベント・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
イランの旗 イサマル・チャンガニー 3分5R 引分け 格闘技の祭典・両国国技館 1988年4月2日 ボクシング

シーザー武志シュートボクシングの興行で、異種格闘技戦をチェンジングマッチと称してムエタイや琉球空手、マーシャルアーツなどと試合を行った。また、1996年1月にはマンソン・ギブソンと安生洋二の異種格闘技戦が行われた。

シーザー武志

勝敗 対戦相手 試合結果 イベント・会場 開催年月日 相手のファイトスタイル
カナダの旗 デニス・クロフォード 2R 2:08 KO 右フック シュートボクシング・後楽園ホール 1987年12月5日 マーシャルアーツ
アメリカ合衆国の旗 ジェームズ・ホワイト 本戦 3:06 TKO タオル投入 シュートボクシング・後楽園ホール 1987年5月30日 マーシャルアーツ
タイ王国の旗 チャーリー・リア・チャオファー 延長2回 判定 シュートボクシング・後楽園ホール 1987年3月21日 ムエタイ
アメリカ合衆国の旗 ジェームズ・バシム 2R 1:35 左ハイキック シュートボクシング・後楽園ホール 1987年1月31日 マーシャルアーツ

ZERO1

2015

[]


JBCJBCJBCvsvsvs20213282021627退PRIDE西





1964

VSWWWF

1998

寿[14]

20211218WBO2vs

[]



(一)^ 

(二)^ MMA 

(三)^ , 2018

(四)^ , 1993

(五)^  1978

(六)^ 60

(七)^ 西20

(八)^ ab1984UWF201712554-55ISBN 978-4-16-390594-5 

(九)^  PRIDEK-1

(十)^ 4

(11)^ 1979 NJPW Big Fight SeriesPURORESU.com 2022111

(12)^ 197943'7942432

(13)^ The︿G (201649). . 2021430

(14)^ 21  2014ISBN 9784166609819

参考文献[編集]

  • 加来耕三, 1993年, 日本格闘技おもしろ史話, 毎日新聞社
  • 池本淳一, 2018年, 実録 柔道対拳闘-ボクシング- 投げるか、殴るか。 激戦の時代 どちらが強かった?知られざる異種格闘技史, BABジャパン

関連項目[編集]

外部リンク[編集]