秩父路
秩父路 | |
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急行「秩父路」(6000系) | |
概要 | |
国 | 日本 |
種類 | 急行列車 |
現況 | 運行中 |
地域 | 埼玉県 |
運行開始 | 1969年(昭和44年)10月1日[1] |
運営者 | 秩父鉄道 |
路線 | |
起点 | 羽生駅・熊谷駅 |
停車地点数 | 13駅(起終点駅含む) |
終点 | 影森駅・三峰口駅 |
営業距離 | 71.7 km (44.6 mi) |
運行間隔 |
平日:1往復 土休日:2往復 |
列車番号 | 1000+号数 |
使用路線 | 秩父本線 |
車内サービス | |
クラス | 普通車 |
座席 | 普通車自由席 |
技術 | |
車両 | 6000系(広瀬川原車両基地) |
軌間 | 1,067 mm (3 ft 6 in) |
電化 | 直流1,500 V |
秩父路︵ちちぶじ︶は、秩父鉄道が秩父本線で運行する急行列車の名称。
運行概況[編集]
秩父鉄道唯一の速達列車。主に朝夕に運転され、ビジネス急行としての性格が強いが、秩父への観光客輸送の一端も担う。車両は原則としてクロスシートを装備した6000系が使用されている。 全車自由席。急行料金は2019年10月現在、大人210円・小児110円で、立席の場合であっても急行券が必要となる。ただし、野上駅 - 長瀞駅間、秩父駅 - 御花畑駅 - 影森駅間のみを利用する場合、急行料金は不要となっている[2]。 一部の列車は石原駅・樋口駅・和銅黒谷駅・上長瀞駅で先行の普通列車を追い越す[注釈 1]。 また、観光シーズンやイベント開催時には、﹁秩父路﹂の愛称を変更して運行する場合がある。主なものは下記のとおりである。 ●1月1日 - 3日‥﹁開運﹂号 ●1月中旬 - 2月中旬‥﹁ロウバイ﹂号 ●3月下旬 - 4月上旬‥﹁さくら﹂号 ●4月下旬 - 5月上旬‥﹁芝桜﹂号 ●7月20日‥﹁秩父川瀬祭﹂号 ●11月﹁ちちぶ荒川新そばまつり﹂開催日‥﹁そばまつり﹂号 ●12月3日‥﹁秩父夜祭﹂号 ﹁さくら﹂号と﹁そばまつり﹂号は武州中川駅に臨時停車する[注釈 2]。また、﹁開運﹂号、﹁ロウバイ﹂号、﹁芝桜﹂号として運行される場合、駅窓口販売分の急行券はイラスト入りのものが発行される。 なお、秩父本線ではこのほかに土休日ダイヤにおける西武秩父線からの直通列車が御花畑駅 - 長瀞駅間で急行運転を行っているが︵停車駅は﹁秩父路﹂と同様︶、こちらには愛称は付されておらず、急行料金も不要である。停車駅[編集]
︵羽生駅 - 行田市駅 - ︶熊谷駅 - 武川駅 - ふかや花園駅 - 寄居駅 - 野上駅 - 長瀞駅 - 皆野駅 - 秩父駅 - 御花畑駅 - 影森駅︵ → 三峰口駅︶
●︵︶内は土休日のみ運転︵影森駅 - 三峰口駅間は下りのみ︶。
使用車両[編集]
現用車両 ●6000系3両編成 - 旧‥西武鉄道101系︵新101系︶、2006年3月15日から運用開始 ●非常時には5000系、7000系、7500系などが代走する︵遜色急行#私鉄の有料急行列車における事例も参照︶。 過去の使用車両 ●3000系3両編成 - 旧‥JR東日本165系、2006年11月25日運用終了 ●300系2両編成︵中間車増備により3両編成︶ - 自社車両、1992年10月25日運用終了急行「秩父路」(3000系・2006年まで運用)
急行「秩父路」(300系・1992年まで運用)
沿革[編集]
●1969年︵昭和44年︶10月1日‥熊谷駅 - 三峰口駅間で運転開始[1] ●1985年︵昭和60年︶3月14日‥準急を格上げする形で、上りのみ影森始発を設定、影森 - 御花畑間は普通扱い ●1986年︵昭和61年︶11月1日‥ダイヤ改正により武川駅に停車 ●1992年︵平成4年︶‥300系の老朽化に伴い、使用車種を3000系に変更 ●1998年︵平成10年︶3月26日‥ダイヤ改正により野上駅に停車 ●2005年︵平成17年︶‥羽生駅乗り入れ開始 ●2006年︵平成18年︶ ●3月15日‥6000系が運用開始 ●11月25日‥3000系の運用終了 ●2007年︵平成19年︶3月6日‥ワンマン運転開始 ●2010年︵平成22年︶3月6日‥ダイヤ改正。影森駅に終日停車開始。平日は夕方1本を除きすべて影森駅発着になる ●2013年︵平成25年︶3月16日‥ダイヤ改正。平日の羽生 - 熊谷間が1往復に減少、影森 - 三峰口間の運転がなくなる。 ●2018年︵平成30年︶10月1日‥ダイヤ改正。平日の羽生 - 熊谷間の運転がなくなる。 ●2020年︵令和2年︶ ●4月13日‥新型コロナウイルス感染症︵COVID-19︶拡大による緊急事態宣言発令に伴う乗客数大幅減のため、この日より全列車が運休となる[3]。 ●6月1日‥この日より一部列車の運行再開[4]。 ●2021年︵令和3年︶3月13日‥ダイヤ改正。運行本数を削減︵平日6往復→4往復、土休日5往復→4往復︶。土休日の羽生 - 熊谷間および影森 - 三峰口間︵上り︶の運行がなくなる。 ●2022年︵令和4年︶ ●3月12日‥PASMO導入を記念し、この日より全列車・全区間で急行料金不要となる[5][6]。 ●10月1日‥ダイヤ改正。平日4→2往復、土休日4→1往復に削減。影森 - 三峰口間の運転が消滅[7]。新規にふかや花園駅に停車。 ●2023年︵令和5年︶ ●3月18日‥土休日の下りに限り全線通し運用が復活。上りは影森 → 羽生の運用となるほか、平日は引き続き熊谷 - 影森間の運転となる[8]。 ●3月31日‥この日をもって急行料金不要の措置を終了[9]、翌日より再び特定区間を除いて急行券が必要となる。脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ 2022年10月のダイヤ改正より、平日は1号が和銅黒谷駅、土休日は1号が樋口駅、2号が永田駅になる。
- ^ 前者はシダレザクラのある清雲寺の最寄り駅であるため。後者はちちぶ荒川新そばまつり会場の最寄り駅であるため。
出典[編集]
(一)^ ab“熊谷-三峰口に急行列車 秩父鉄道、十月一日から運転”. 交通新聞 (交通協力会): p. 3. (1969年9月28日)
(二)^ “秩父鉄道営業案内” (PDF). 秩父鉄道. 2019年10月7日閲覧。
(三)^ “新型コロナウイルス感染症拡大に伴う ﹁計画運休﹂について”. 秩父鉄道. 2020年4月12日閲覧。
(四)^ “秩父鉄道列車運転時刻表”. 2020年5月29日閲覧。
(五)^ ﹃秩父鉄道、交通系ICカード﹁PASMO﹂のサービス開始記念セレモニーを3月12日に熊谷駅にて開催 ~同日より﹁急行秩父路﹂急行料金無料化を実施~﹄︵PDF︶︵プレスリリース︶秩父鉄道、2022年3月1日。2023年2月17日閲覧。"実施期間 2022年3月12日︵土︶〜当分の間"。
(六)^ “3/12︵土︶﹁急行秩父路﹂の急行料金無料化☆PASMO導入キャンペーン”. ちちてつPALETTE. 秩父鉄道. 2023年2月17日閲覧。
(七)^ “10月1日︵土︶ダイヤ改正について☆全線時刻表を公開”. www.chichibu-railway.co.jp. 秩父鉄道. 2022年9月27日閲覧。
(八)^ “3月18日︵土︶ダイヤ改正について”. www.chichibu-railway.co.jp. 秩父鉄道. 2022年2月27日閲覧。
(九)^ ﹃秩父鉄道の企画乗車券2種、紙券での販売を3/31をもって終了 ﹁秩父路遊々フリーきっぷ デジタル版﹂は販売を継続 ~急行料金無料化キャンペーンは、3月31日(金)をもって終了します~﹄︵PDF︶︵プレスリリース︶2023年3月7日。2023年3月8日閲覧。