終末論

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終末論(しゅうまつろん、英語: eschatology)とは、歴史には終わりがあり、それが歴史そのものの目的でもあるという考え方。目的論という概念の下位概念。

社会が政治的、経済的に不安定で人々が困窮に苦しむような時代に、その困窮の原因や帰趨を、神や絶対者の審判や未来での救済に求めようとするのは、どこの文化でも宗教一般に見られ、ユダヤ教からキリスト教イスラム教ゾロアスター教といった一神教においてのみならず、仏教などの宗教などにおいても同様の考え方がある。しかし、終末ということの基準を、個々人の死の意味ではなく、民全体にとっての最後のとき、民全体に対する最後の審判と義人選別救済のとき、とするならば、終末論は本質的に一神教のものである。

キリスト教[編集]

キリスト教終末論
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仏教[編集]








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注釈[編集]

  1. ^ 執筆の主な目的は、再臨の時まで生き残るパウロたちに比較して、再臨前に死亡した信徒たちは何らかの不利益を蒙るのではないかというテサロニケの信徒たちからの問いに答えるためであった。新約聖書翻訳委員会 2004, p. 920.(テサロニケ第一の手紙の解説、青野)
  2. ^ この手紙においてもテサロニケの手紙と同様に、再臨の時まで生き残るというパウロの確信が依然として表明されている。新約聖書翻訳委員会 2004, p546コリント人への第一の手紙第15:51における注6
  3. ^ 詳細については、キリスト教#福音書等の成立年代と著者を参照
  4. ^ 執筆年代は90年代、著者は無名の作者で、彼をよく理解した別の人物が今の形に成したとされる。[10]

出典[編集]

  1. ^ 新約聖書翻訳委員会 2004, p. 494.(テサロニケ第一の手紙4:15における注12 保坂)
  2. ^ テサロニケ人への第一の手紙 4:15
  3. ^ 新約聖書翻訳委員会 2004, p. 921.(コリント第一の手紙の解説、青野)
  4. ^ 新約聖書翻訳委員会 2004, p. 939.
  5. ^ ヨハネ黙示録 12:10
  6. ^ 『新約聖書』岩波書店 はしがき 新約聖書翻訳委員会
  7. ^ 『新約聖書』岩波書店P939(ヨハネの黙示録解説 小河陽)
  8. ^ 『新約聖書』岩波書店P495(1テサ5:1の注19 青野)
  9. ^ 『新約聖書』新約聖書翻訳委員会岩波書店P55、P57
  10. ^ 『新約聖書』岩波書店P918 ヨハネ福音書の解説 小林
  11. ^ a b 『新約聖書』岩波書店補注 用語解説P19 裁きの項目 新約聖書翻訳委員会
  12. ^ 今谷(1990)、p.144
  13. ^ 島田虔次 『朱子学と陽明学』 岩波新書 28刷1999年 p.72.
  14. ^ 同『朱子学と陽明学』 p.72.
  15. ^ 同『朱子学と陽明学』 p.73(図).
  16. ^ 同『朱子学と陽明学』 p.73.従って、人の歴史は3会から11会までと定まっている。
  17. ^ 同『朱子学と陽明学』 p.73.

参考文献[編集]

  • 今谷明『室町の王権 - 足利義満の王権簒奪計画』中央公論社中公新書 978〉、1990年7月。ISBN 978-4-12-100978-4 

関連項目[編集]