鈴木環那
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鈴木環那 女流三段 | |
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2014年 | |
名前 | 鈴木環那 |
生年月日 | 1987年11月5日(36歳) |
プロ入り年月日 | 2002年10月1日(14歳) |
女流棋士番号 | 29 |
出身地 | 千葉県富津市 |
所属 | 日本将棋連盟(関東) |
師匠 | 原田泰夫九段 |
段位 | 女流三段 |
女流棋士DB | 鈴木環那 |
2011年7月22日現在 |
鈴木 環那︵すずき かんな、1987年11月5日[1] - ︶は、日本将棋連盟所属の女流棋士。原田泰夫九段門下[1]。女流棋士番号は29[1]︵2011年3月31日までは53︶。千葉県富津市出身[1]。
棋歴
1997年10月に女流育成会に入会。その後、Aクラスにおいて指し分けに近い成績で何期か足踏みした後、2002年度前期で2位以下に大差をつける12勝3敗の成績で1位となり、14歳で女流プロ棋士となる[2]。 2008年1月16日、第1期マイナビ女子オープン2回戦で、斎田晴子︵前年度倉敷藤花︶を破ってベスト4に進出。自身初の本戦シード権を獲得したが、準決勝︵2008年2月7日︶で鈴木と初手合の矢内理絵子女流名人︵当時︶に敗れ、決勝五番勝負には進出できなかった。3月10日には、第30期女流王将戦準決勝で岩根忍を破って挑戦者決定戦に進出したが、挑戦者決定戦︵2008年4月9日︶で再度矢内に敗れた。なお、矢内とのこの2局は相矢倉の将棋となり、鈴木の36手目までは全く同じ手順であった。 2008年2月29日、第19期女流王位戦の予選決勝で中井広恵︵クイーン名人︶を破り初の挑戦者決定リーグ入り。なお、2007年度は以上のような活躍で、対局数不足で公式記録ではないものの、勝率は全女流棋士中1位︵0.8333、15勝3敗︶となった[注 1]。 第35期女流名人位戦では、2008年3月に行われた予選を勝ち抜き4期ぶりにB級リーグ入りしたが、リーグでは4勝5敗の成績ながらも陥落した。 第6期マイナビ女子オープンで快進撃を続け、挑戦者決定戦まで進んだが、2013年3月4日、里見香奈に敗れ[3]、タイトル戦初出場はならなかった。 2017年の第3回女子将棋YAMADAチャレンジ杯では、最後の出場機会ながら決勝まで勝ち上がるものの、決勝で石本さくらに敗れて自身の公式戦初優勝はならず、準優勝[4]。 2021年の第3期大成建設杯清麗戦では2回戦で野原未蘭に敗れるも、2回戦敗者再挑戦トーナメントを勝ち抜き本戦入り。 本戦準決勝で中井広恵に勝利し8年ぶりに挑戦者決定戦に進出するも、加藤桃子に敗れタイトル戦出場を逃した[5]。 2021年から新設されたヒューリック杯白玲戦・女流順位戦の第1期順位決定リーグ戦でG組2位となり、その後各組同順位者が出場する順位決定トーナメント(9~16位)において優勝。 第2期女流順位戦でのA級入りを決めた。人物
●原田泰夫一門最後の門下生。週末には原田邸に通い、1日に先後3局ずつ指し指導を受けた[6]。 ●将棋指しになったのは、プロになりたかった実父の影響で小学校3年生の終わり頃から始めた。27歳の時に実父が他界したことを﹁いちばん苦しかった時期﹂と語っている[7] 。 ●居飛車党で、相居飛車では雁木・矢倉、対抗型では居飛車穴熊といった戦法を得意とする。師匠の原田への憧れから、正統派の居飛車党になりたいと思ったという[6]。 ●2008年、中戸賞奨励賞︵第30期女流王将戦での活躍︶[8][9] ●2011年10月1日、日本将棋連盟東北統括副本部長(東北普及部長)に就任。 ●2012年3月、島朗九段と、やまがた特命観光・つや姫大使に就任。任期は三年[10]。また、あったかふくしま観光交流大使にも就任している[10]。 ●2014年度より2年間、NHK杯テレビ将棋トーナメントの棋譜読み上げを担当し、2022年度より司会に就任した。 ●テレビ中継で聞き手を多く務めることからアナウンススクールに通った経験があり[11]、司会経験も多い。モットーは対局と普及の両立[12]。AbemaTVトーナメント中継では事前にストップウォッチで秒数を計りトークの長さを決めていた[11]。また英語も堪能である[7]。︵2019年9月、アメリカ合衆国に短期留学[13]。︶ ●2020年よりYouTubeでの活動にも力を入れている。﹃森内俊之の森内チャンネル﹄では番組アシスタントを務めており、チャンネル内では﹃鈴木環那 タイトル戦への道﹄と題した鈴木メインの企画も行われている。また、2021年4月には室谷由紀とともに﹃むろかんなチャンネル﹄を開設し、将棋ウォーズ実況やトーク・他YouTuberとのコラボ[注 2]等幅広い活動を行っている。 ●2020年8月、﹃森内俊之の森内チャンネル﹄にて、2年ほど前に母が島朗と再婚して島が義父になったことを発表。島には小学生の頃から世話になっており、師匠のような存在だったという[14]。略歴
●1997年10月 女流育成会入会 ●2002年10月1日 女流2級 ●2004年4月1日 女流1級 ●2006年4月1日 女流初段 ●2012年5月10日 女流二段︵勝敗規定︶[15][16] ●2020年9月22日 女流三段︵勝敗規定︶[17]主な成績
公式戦
●2008年 第30期ウエルネス都城霧島杯&中戸賞 女流王将戦 挑戦者決定戦進出 ●2013年 第6期マイナビ女子オープン 挑戦者決定戦進出 ●2017年 第3回女子将棋YAMADAチャレンジ杯 準優勝 ●2021年 第3期大成建設杯清麗戦 挑戦者決定戦進出非公式戦
●白瀧あゆみ杯争奪戦 準優勝‥第2回(=2007年︶ ●世田谷花みず木女流オープン戦 優勝2回‥第5回(=2012年)、第6回表彰
●2008年 中戸賞奨励賞(第30期女流王将戦における抜群の活躍により[18])主なテレビ出演
●2005年10月 - 2006年3月、NHK将棋講座﹁屋敷伸之の囲いの崩し方﹂でアシスタントを務めた。 ●2008年9月16日、NHK・BS2のBSマンガ夜話のハチワンダイバーの回にゲスト出演。 ●2009年1月より、スカパー!の囲碁・将棋チャンネルにて囲碁番組﹁ナオとカンナのおしえて♪13路﹂で生徒役として出演した︵講師役は囲碁棋士の万波奈穂︶。 ●2010年10月より、囲碁・将棋チャンネルにて﹁カンナのすぐ指せる将棋入門﹂が放送開始され講師役を務める。全13回の放送でアシスタントは鈴木真里。 ●2019年4月 - 9月、将棋フォーカス︵NHK将棋講座︶の聞き手を担当︵講師‥菅井竜也、以下将棋フォーカス#講師を参照︶。 ●2022年4月よりNHK杯テレビ将棋トーナメントの司会を担当︵中村桃子と交替出演︶。脚注
注釈
出典
(一)^ abcd“プロフィール”. 日本将棋連盟. 2021年3月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月15日閲覧。
(二)^ 2002年度前期女流育成会Aクラス
(三)^ “里見女流四冠がマイナビ女子オープンの挑戦者に!|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2013年3月5日). 2020年9月29日閲覧。
(四)^ “第3回女子将棋YAMADAチャレンジ杯、石本さくら女流初段が優勝|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2017年8月28日). 2020年9月29日閲覧。
(五)^ “鈴木環那女流三段VS加藤桃子女流三段 第3期大成建設杯清麗戦挑戦者決定戦 加藤桃子女流三段が勝利し里見香奈清麗へ挑戦”. 日本将棋連盟 (2021年7月14日). 2021年8月7日閲覧。
(六)^ ab“﹁こんにちは!﹂で変わった日ー将棋・鈴木環那女流三段インタビュー︵中︶”. スポーツ報知 (2021年4月29日). 2021年8月7日閲覧。
(七)^ abマツオカミキ (2019年4月15日). “父とともに将棋の道を歩む。鈴木環那女流二段のこれまでとこれから︻女流棋士とデザート︼|将棋コラム|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟. 2020年9月29日閲覧。
(八)^ “鈴木環那女流初段、中戸賞奨励賞を受賞|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2008年5月10日). 2020年9月29日閲覧。
(九)^ “第30期女流王将表彰式 7月22日 清水市代女流王将|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2008年7月22日). 2020年9月29日閲覧。
(十)^ ab“島朗九段と鈴木環那女流初段がやまがた特命観光・つや姫大使に就任|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2012年3月6日). 2020年9月29日閲覧。
(11)^ ab聖子, 宮田 (2020年8月21日). “﹁家ではひたすら放送を流しています﹂解説と司会の棋士・女流棋士も盛り上げに本気だった | 観る将棋、読む将棋”. 文春オンライン. 2020年8月23日閲覧。
(12)^ “WITH YOUR CHALLENGE|ちばぎん”. www.chibabank.co.jp. 2018年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年8月23日閲覧。
(13)^ “ハローキティ&女流棋士、ハロウィーンコラボで仮装”. スポーツ報知 (2019年10月29日). 2021年1月9日閲覧。
(14)^ 森内チャンネル♯19トーク編﹃勉強法と島研エピソードそして環那の重大発表あり!! (YouTube). 森内俊之の森内チャンネル. 21 August 2020. 2020年8月21日閲覧。
(15)^ “鈴木環那女流初段が女流二段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2012年5月11日). 2020年9月29日閲覧。
(16)^ “第38回﹁将棋の日﹂表彰・感謝の式典の模様|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2012年11月16日). 2020年9月29日閲覧。
(17)^ “鈴木環那女流二段が女流三段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟”. 日本将棋連盟 (2020年9月23日). 2020年9月29日閲覧。
(18)^ “鈴木環那女流初段、中戸賞奨励賞を受賞”. 日本将棋連盟 (2008年5月10日). 2021年8月7日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 日本将棋連盟 プロフィール
- むろかんなチャンネル - YouTubeチャンネル - 室谷由紀、鈴木環那のチャンネル
- 森内俊之の森内チャンネル - YouTubeチャンネル - アシスタントとして出演