雲仙温泉
雲仙温泉 | |
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鴛鴦ノ池と温泉街 | |
温泉情報 | |
所在地 | 長崎県雲仙市小浜町雲仙 |
交通 |
車 : 長崎自動車道諫早ICより車で60分 鉄道 : 長崎本線諫早駅よりバスで70分 飛行機 : 長崎空港よりバスで100分 |
泉質 | 硫黄泉 |
外部リンク | 雲仙温泉観光協会 |
雲仙温泉︵うんぜんおんせん︶は、長崎県雲仙市小浜町雲仙︵旧国肥前国︶にある、キリシタン殉教悲史の舞台で世界的に有名な温泉。日本初の国立公園︵雲仙天草国立公園︶に指定された温泉保養地である。
長崎温泉公園︵大正︶
雲仙観光ホテル︵昭和10年開業︶
開湯は701年︵大宝元年︶に、行基によって温泉山満明寺が建立されたことに始まる。同時に四面神を祀る温泉神社も建立されたとされる。
温泉地として開発が始まったのは約350年前、松平忠房の命により湯守を勤めた加藤善右衛門が湯宿︵現在の湯元ホテル︶を設置したことによるとされる。
幕末には吉田松陰が当地を訪れた。またシーボルトらにより海外へも紹介された。
明治・大正期には上海租界の欧米人の保養地として繁栄した。当時、長崎は上海の蒸気船などに対する石炭供給地であり、雲仙温泉及びふもとの小浜温泉とともに上海租界の後背地を形成していたのである。なお、ノーベル文学賞のパール・S・バックやヘレン・ケラーも一時滞在している。外国人客が多く訪れていたことを受けて、昭和初期に外国人向け洋式ホテル雲仙観光ホテルが建設された。
長崎から雲仙・小浜両温泉への交通路は、諫早までの鉄道から先は最初は船による航路が開かれ、次いで島原鉄道、温泉軽便鉄道、小浜地方鉄道が整備された。しかし後2社が合併した雲仙鉄道はバスにシェアを奪われ、ほどなく廃線となった。