デジタル大辞泉 「先ず」の意味・読み・例文・類語 まず〔まづ〕【▽先ず】 ﹇副﹈ 1 はじめに。最初に。﹁先ず下ごしらえをして、その後料理する﹂ 2 とりあえず。ともかく。何はともあれ。﹁これで先ず一安心だ﹂﹁先ず一休みしよう﹂ 3 ある程度の確信をもって判断や見通しを述べるときに用いる。おおよそ。多分。﹁この調子だと先ず大丈夫だろう﹂﹁先ず助かるまい﹂ 4 ︵下に否定的な表現を伴って︶どうにも。いかにも。 ﹁―心も得ぬことなれば﹂︿今昔・二八・七﹀ [類語]︵1︶始め・最初・第一・一次・原初・嚆矢・手始め・事始め・優先・一番・初(しょ)っ端(ぱな)・いの一番・真っ先・先立ち・先頭・当初・初期・初頭・始期・早期・初葉・劈(へき)頭(とう)・冒頭・出だし・滑り出し・初手・出(では)端(な)・端(はな)・端(はし)・口開け・取っ付き・頭(あたま)・のっけ・スタート・取り敢えず・差し当たり・ひとまず・当座・序の口・皮切り・第一歩・第一声・始まる・始める・トップ・初発・始まり・発端・端緒・濫(らん)觴(しょう)・権(けん)輿(よ)・起こり・緒・とば口・取っ掛かり・開始・幕開き・開幕・立ち上がり・口切り・最優先・何をおいても・何はさておき・何はともあれ・口火を切る・先ず以て/︵3︶多(たぶ)分(ん)・恐らく・大(おお)方(かた)・十中八九・大抵・けだし・たしか・おおかた・文字通り・まさに・まさしく/︵4︶迚も・到(とう)底(てい)・どうしても・何としても・何(なん)等(ら)・全然・全く・一向・さっぱり・まるきり・まるで・少しも・からきし・ちっとも・皆目・一切・まるっきり・とんと・いささかも・毫も・微塵も・毛頭・露・更更・何も・何(なん)にも・何一つ・一つとして・全くもって・どだい・てんで・寸分・一寸・寸毫・毫末・夢にも せん・ず︻先ず︼ ﹇動サ変﹈他より先に事を行う。先を越す。さきんずる。 ﹁大(おほ)臣(いまうちぎみ)に―・ぜられて、ねたくおぼえ侍る﹂︿源・若菜上﹀ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例