端(ハシ)とは？意味や使い方

デジタル大辞泉「端」の意味・読み・例文・類語

はし【端】

︽﹁はじ﹂とも︾ 1 中央や中心からいちばん離れた部分。㋐細長いものの先端や末端。﹁棒の端﹂﹁行列の端﹂㋑ある場所や空間内の、周辺に近い部分。﹁手紙の端に書き添える﹂﹁机を部屋の端に寄せる﹂ 2 物を切り離したうちの、小さい方。切れはし。﹁革の端﹂ 3 物事の、核心から遠い部分。重要でない部分。また、全体の中の一部分。﹁言葉の端をとらえる﹂ 4 物事の初めの部分。順序の1番目。﹁問題を端から解く﹂﹁聞いた端から忘れる﹂ 5 建築物で、外に面した所。表に面した部屋・出入り口や廂ひさし・縁側・簀すの子こなど。﹁―に出でゐて、…頭かい梳けづりなどしてをり﹂︿大和・一四九﹀ 6 書物などの冒頭。また、序文。﹁―に書くべきことを奥に書き﹂︿賀茂女集﹀ 7 物事のおこりはじめ。端緒。また、とっかかり。﹁逢ひ見むと言ひ渡りしは行く末の物思ふことの―にぞありける﹂︿千載・恋四﹀ 8 中途半端の意で、自分の地位・身分などを謙遜していう語。はしくれ。﹁木にもあらず草にもあらぬ竹のよの―に我が身はなりぬべらなり﹂︿古今・雑下﹀ 9 ﹁端はし女じょ郎ろう﹂の略。﹁あの太夫の―へ下りるは間のないこと﹂︿浮・万金丹・一﹀ 10 ︵﹁端に﹂の形で接続助詞的に用いて︶…する間に、一方では。…するかたわらで。﹁うち嘆き萎しなえうらぶれ偲しのひつつ争ふ―に木の暗くれの四月し立てば﹂︿万・四一六六﹀ [類語]︵1㋐︶端はな・端はしっこ・末すえ・先さき・先っぽ・突とっ先さき・突とっ端ぱな・先せん端たん・突とっ端たん・末まっ端たん・一いっ端たん・ヘッド・頭あたま・両りょ端うたん・尻しっ尾ぽ／︵1㋑︶縁へり・縁ふち・耳・外はずれ・隅すみ・際きわ・端はた・角・隅っこ／︵3︶末まっ節せつ・枝しよ葉う・細部・一部・一いっ端たん／︵7︶まず・始め・最初・第一・一次・原初・嚆こう矢し・手始め・事始め・優先・一番・初しょっ端ぱな・いの一番・真っ先・先立ち・先頭・当初・初期・初頭・始期・早期・劈へき頭とう・冒頭・出で出だし・滑り出し・初手・出では端な・端はな・口開け・取っ付き・頭あたま・のっけ・スタート・取り敢えず・差し当たり・ひとまず・当座・序の口・皮切り・第一歩・第一声・始まり・始まる・始める・トップ・初発・発端・端緒・濫らん觴しょう・権けん輿よ・起こり・緒・とば口・取っ掛かり・開始・幕開き・開幕・立ち上がり・口切り・最優先・何をおいても・何はさておき・何はともあれ・口火を切る・先ず以て

はな︻^▽端︼

︽﹁鼻﹂と同語源︾ 1 物の突き出た先の所。先端。はし。﹁岬の端﹂ 2 物事の初め。最初。﹁話の端を押さえる﹂﹁端から相手にされない﹂ 3 動詞の連用形の下に付き、その動作・状態に入ったすぐ後の、の意を表す。﹁寝入り端ば﹂﹁出で端ば﹂ [類語]︵1︶端・端はしっこ・末すえ・先さき・先っぽ・突とっ先さき・突とっ端ぱな・先せん端たん・突とっ端たん・末まっ端たん・一いっ端たん・ヘッド・頭あたま／︵2︶始め・最初・当初・初期・初頭・劈へき頭とう・冒頭・出で出だし・滑り出し・初しょ手て・出では端な・初っ端ぱな・序の口・皮切り・口開け・第一歩・第一声・開口一番・まず・第一・一次・原初・嚆こう矢し・手始め・事始め・優先・一番・いの一番・真っ先・先立ち・先頭・始期・早期・端はし・取っ付き・頭あたま・のっけ・スタート・取り敢えず・差し当たり・ひとまず・当座・始まり・始まる・始める・トップ・初発・発端・端緒・濫らん觴しょう・権けん輿よ・起こり・緒・とば口・取っ掛かり・開始・幕開き・開幕・立ち上がり・口切り・最優先・何をおいても・何はさておき・何はともあれ・口火を切る・先ず以て

たん︻端︼﹇漢字項目﹈

﹇常用漢字﹈　﹇音﹈タン︵呉︶︵漢︶　﹇訓﹈はし　は　はた　はした

︿タン﹀ 1 形・姿勢がきちんと整っている。﹁端座・端正・端然・端麗／異端﹂ 2 はし。﹁端末／一端・極端・口端・上端・舌端・先端・突端・北端・末端・両端﹂ 3 物事の始まり。いとぐち。﹁端緒／戦端・途端・発ほっ端たん﹂ 4 事柄。﹁多端・万端﹂ 5 正に。ありのままに。﹁端的﹂

︿はし︵ばし・ぱし︶﹀﹁端端／一いっ端ぱし・片端﹂

︿は︵ば・ぱ︶﹀﹁端はす数う・端役／軒端・半はん端ぱ﹂

︿はた︵ばた︶﹀﹁道端・炉端・井戸端﹂﹇名のり﹈ただ・ただし・ただす・なお・はじめ・まさ・もと﹇難読﹈木こっ端ぱ・端はし女ため・端はし折ょる

たん︻端︼

1物事の初めの部分。いとぐち。きっかけ。﹁先ず我より事の―を開き﹂︿福沢・学問のすゝめ﹀ 2 ⇒たん︵反︶1 [類語]糸口・端緒・緒・はじめ・始まり・起こり・元もと・発ほっ端たん・濫らん觴しょう・嚆こう矢し・権けん輿よ・起源・根源・源・源流・本元・物種・温床・源泉・とば口・取っ掛かり・手掛かり・足掛かり・道を付ける

はした︻^▽端︼

﹇名・形動﹈ 1 計算の結果、ちょうどきりのよい数量を基準にしたときに現れる過不足の数量。﹁端が出る﹂﹁端を切り捨てる﹂ 2 ﹁端はし金たがね﹂の略。﹁手切れの―にはあらざりけんを﹂︿一葉・暁月夜﹀ 3 どちらともつかないこと。中途半端なこと。また、そのさま。﹁―に延びた命の断片を、運動で埋める積りで歩くのだから﹂︿漱石・彼岸過迄﹀﹁御子は立つも―、居るも―にてゐ給へり﹂︿竹取﹀ 4 ﹁端はし女ため﹂の略。﹁𠮟りとばさるる―の身﹂︿一葉・大つごもり﹀ [類語]余り・残り・残余・残部・残物・余剰・剰余・余分・余計・余裕・端数・おこぼれ・半端・残ざん

はた︻端／^▽傍／^▽側︼

1︵端︶物のふち・へり。ある場所のほとり。﹁道の―に車をとめる﹂﹁池の―﹂ 2 ︵傍・側︶そば。かたわら。また、そばにいる人。第三者。﹁―で見て覚える﹂﹁―の目を気にする﹂ [類語]ほとり・そば・はし・傍ら・近く・近辺・付近・わき・許・足元・手元

つま︻^▽端／妻︼

1物のはしの部分。へり。 2 ㋐建物の長手方向の端部で、棟と直角をなす壁面。妻壁。⇔平ひら。㋑切きり妻づまや入いり母も屋やの屋根の側面の三角形の壁面。 3 物事のいとぐち。てがかり。端緒。﹁なかなか物思ひの―なるべきを﹂︿源・須磨﹀

は︻端︼

1物のはし。へりの部分。はた。﹁口の端﹂﹁山の端に昇る月﹂ 2 はんぱなこと。また、そのもの。はした。﹁端数﹂

はじ【^▽端】

⇒はし（端）

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精選版日本国語大辞典「端」の意味・読み・例文・類語

はし【端】

(一)〘名詞〙 ( ﹁はじ﹂とも ) (二)① 物事の末の部分。 (一)(イ) 細長い物の末の部分。また、平らな物などの周辺の部分。へり。ふち。さき。 (一)[初出の実例]﹁縄の端(ハシ)に鐸(ぬりて)を懸けて﹂(出典‥日本書紀︵720︶一五・顕宗元年二月︵寛文版訓︶) (二)﹁このきはに立てたる屏風はしのかたおしたたまれたるに﹂(出典‥源氏物語︵1001‐14頃︶空蝉) (二)(ロ) 特に、畳のへり。また、敷物などの縁。 (一)[初出の実例]﹁畳一ひらをながさまにはしをはしにして、長押(なげし)の上に敷きて﹂(出典‥枕草子︵10Ｃ終︶二七八) (三)(ハ) 物を切り離した、小さいほうの部分。切れっぱし。断片。 (一)[初出の実例]﹁脛を布のはしして引きめぐらしたるものども﹂(出典‥蜻蛉日記︵974頃︶上) (四)(ニ) 多くある物の中の一部分。また、ひとつのまとまりをなしているものの一部分。 (一)[初出の実例]﹁おほかたふるものがたりのはしなどをみれば﹂(出典‥蜻蛉日記︵974頃︶上) (五)(ホ) 同じ種類の物の中の末梢的な事柄。取るに足りない存在だが、一応はその部類にはいっている人や物。はしくれ。 (一)[初出の実例]﹁其に我も獣の端也﹂(出典‥今昔物語集︵1120頃か︶五) (六)(ヘ) 物事の大切でない部分。枝葉末節。 (一)[初出の実例]﹁僉議はしおほし。夜のふくるに、いそげやすすめ﹂(出典‥平家物語︵13Ｃ前︶四) (三)② ある場所を中心としてその周辺の部分。 (一)(イ) 中心からはずれた隅の方の場所。末端の方の場所。 (一)[初出の実例]﹁けんくゎのうちに、こなたの御手がたなのはしへまいったを見ましたが﹂(出典‥虎明本狂言・雁盗人︵室町末‐近世初︶) (二)(ロ) 家屋の中央や奥に対して外側や周辺の所。また、その部屋。寝殿造りでは、廂の間や簀子(すのこ)などをさす。 (一)[初出の実例]﹁はしにいでゐて、月のいといみじうおもしろきに、頭かい梳(けづ)りなどしてをり﹂(出典‥大和物語︵947‐957頃︶一四九) (三)(ハ) 家屋の出入り口のほう。玄関など。 (一)[初出の実例]﹁ただ今も出でぬべき心地して、やをらはしを開けたれば、晦日比の月なき空に雨雲さへたち重なりて﹂(出典‥うたたね︵1240頃︶) (四)③ 物のはじめの部分。 (一)(イ) 書物のはじめの部分。序。また本文の冒頭の部分。 (一)[初出の実例]﹁禁中殿上人御書所衆第一帙令書写、第一巻端二枚許主上宸筆令書写御也﹂(出典‥中右記‐長治二年︵1105︶九月一五日) (二)(ロ) 文書、手紙などの右端。左端を奥というのに対していう。 (一)[初出の実例]﹁奥よりはしへよみ、端より奥へ読けれ共﹂(出典‥平家物語︵13Ｃ前︶三) (五)④ 物事の起こるはじめ。物事の起ころうとするしるし。いとぐち。きざし。端緒。兆候。 (一)[初出の実例]﹁などか、なのめにて、なほ、この道を通はし知るばかりのはしをば知りおかざらむ﹂(出典‥源氏物語︵1001‐14頃︶若菜下) (二)﹁御泪の故(もと)と成し山雲海月の色、今は龍顔を悦ばしむる端(ハシ)と成て﹂(出典‥太平記︵14Ｃ後︶一一) (六)⑤ ( ﹁間﹂の字をあてることがある ) ある物事が行なわれたちょうどその折。…する間に一方で。あいだ。きわ。まぎわ。 (一)[初出の実例]﹁うち嘆きしなえうらぶれしのひつつあらそふ波之(ハシ)に﹂(出典‥万葉集︵8Ｃ後︶一九・四一六六) (七)⑥ いいかげんに扱われるような、つまらないもの。また、二つのものの中間的存在。どっちつかずの中途半端なこと。 (一)[初出の実例]﹁新田山嶺には着かなな我(わ)に寄そり波之(ハシ)なる児らしあやに愛(かな)しも﹂(出典‥万葉集︵8Ｃ後︶一四・三四〇八) (八)⑦ 中心ではない、ちょっとした部分。ちょっと表われた部分。 (一)[初出の実例]﹁のちに知らるることばのはし﹂(出典‥浄瑠璃・曾根崎心中︵1703︶) (九)⑧ ﹁はしじょろう︵端女郎︶﹂の略。 (一)[初出の実例]﹁端は、局に立給ふ御方也、端居の儀也﹂(出典‥浮世草子・好色訓蒙図彙︵1686︶上)

つま︻端・褄︼

(一)〘名詞〙 (二)[ 一 ] ( 端 ) (一)① もののはじの部分。へり。 (一)[初出の実例]﹁よしあるあふぎのつまを折りて﹂(出典‥源氏物語︵1001‐14頃︶葵) (二)② ( 多く﹁妻﹂と書く ) (一)(イ) 建物などの正面を平(ひら)というのに対して、側面をいう語。建物ならば棟と直角の側面。︹正倉院文書‐天平宝字六年︵762︶七月七日・造石山院所返抄案︺ (二)(ロ) 建物の末端のところ。軒端。 (一)[初出の実例]﹁屋のつま、さし出でたる物のつまなどに、あながちに生ひ出でたるさま、いとをかし﹂(出典‥能因本枕︵10Ｃ終︶六七) (三)(ハ) 床子(しょうじ)などの側面をいう。︹正倉院文書‐︵年月日未詳︶・造石山院所用度帳︺ (三)③ きっかけとなるいとぐち。てがかり。端緒。はじまり。もと。 (一)[初出の実例]﹁わが心にも、中中、物思ひのつまなるべきをなど思し返すを﹂(出典‥源氏物語︵1001‐14頃︶須磨) (三)[ 二 ] ( 褄 ) (一)① 着物の衽(おくみ)の衿先より下の部分のへり。また、長着の裾(すそ)の左右両端の部分。 (一)[初出の実例]﹁足(あと)取り都磨(ツマ)取りして枕取り都磨(ツマ)取りして妹が手を我に枕(ま)かしめ﹂(出典‥日本書紀︵720︶継体七年九月・歌謡) (二)② 袷(あわせ)や綿入れなどの表地と裏地とが、袘(ふき)と竪褄(たてづま)の最下端との角で一点に集まるところ。 (一)[初出の実例]﹁此の衣の角裏(ツマ)の中に在り﹂(出典‥大智度論平安初期点︵850頃か︶)

はした︻端︼

(一)〘名詞〙 (二)① ( 形動 ) 物事のどちらともつかないこと。どっちつかずで中途はんぱなこと。また、そのさま。 (一)[初出の実例]﹁御子は立つもはした居るもはしたにてゐ給へり﹂(出典‥竹取物語︵9Ｃ末‐１０Ｃ初︶) (三)② ( 形動 ) 数のそろわないこと。数が足りないこと。また、そのさま。はんぱ。︹観智院本名義抄︵1241︶︺ (一)[初出の実例]﹁惜や片足は野ら犬めに喰へられ、はしたになりて﹂(出典‥浮世草子・世間胸算用︵1692︶一) (四)③ ( 形動 ) 数がある単位、あるまとまった数よりも余っていること。また、そのさまやその余った数量。余計。端数。はんぱ。 (一)[初出の実例]﹁左が四なれば、まうはしたな数は、ないほどに、右も亦四なり﹂(出典‥史記抄︵1477︶一八) (五)④ ＝はしたもの︵端者︶① (一)[初出の実例]﹁御童・下仕へ・御はした・御雑仕・御ひすなどいふ物まで、かたちよきをえりととのへられたるは﹂(出典‥増鏡︵1368‐76頃︶六) (六)⑤ ＝はしたがね︵端金︶ (一)[初出の実例]﹁半銭(ハシタ)で買(かは)れぬ物斗(ばかり)﹂(出典‥談義本・教訓雑長持︵1752︶鉢坊主身の上を懺悔せし事)

はな︻端︼

(一)[1] 端、先端の意。 (一)① 物の先端の部分。はじ。末端。 (一)[初出の実例]﹁霞たつゑしまのはなをみ渡せはたみかへしたる心ち社すれ﹂(出典‥類従本有房集︵1182頃︶春) (二)﹁磯の尽端(ハナ)に行けば﹂(出典‥自然と人生︵1900︶︿徳富蘆花﹀湘南雑筆) (二)② 二つ以上並ぶものの先の方をさしていう。 (一)(イ) 駕籠(かご)の先棒。 (一)[初出の実例]﹁﹃それぢゃあ手めえ後へ廻れ﹄﹃手めえにははなが担げるものか﹄﹂(出典‥歌舞伎・扇音々大岡政談︵天一坊︶︵1875︶四幕) (二)(ロ) 列の先頭。 (一)[初出の実例]﹁真身のおれが、先頭(ハナ)に居るから猶聞けねえ﹂(出典‥歌舞伎・茲江戸小腕達引︵腕の喜三郎︶︵1863︶序幕) (三)③ 時間的に先の方をさしていう。はじめ。最初。発端。 (一)[初出の実例]﹁なアに、上げ汐の鼻までは気遣ひない﹂(出典‥歌舞伎・盟三五大切︵1825︶序幕) (二)[2] 〘造語要素〙 動詞の連用形に付いて、その動作をしはじめた頃、その動作状態にはいった直後の意を表わす。多く連濁して﹁ばな﹂となる。﹁出ばな﹂﹁寝入りばな﹂など。

はた︻端・傍・側︼

(一)〘名詞〙 (二)① 物のへり。器(うつわ)などのふち。︹二十巻本和名抄︵934頃︶︺ (一)[初出の実例]﹁はたまで一つぼ入れて、蓋合はせて黄ばみたる薄様一重に包みたり﹂(出典‥宇津保物語︵970‐999頃︶蔵開中) (三)② ある場所のほとり。川や池などのふち。 (一)[初出の実例]﹁ある谷川のはたなる石にこしかけておはしけるが﹂(出典‥金刀比羅本平治︵1220頃か︶下) (四)③ 直接には関わりのない、または本系からはずれた立場。また、その人。かたわら。そば。わき。第三者。周囲にいる人。 (一)[初出の実例]﹁その内供の一つ腹にや、はたの御腹にや、治部大輔雅光と聞へ給ひし歌詠みおはしき﹂(出典‥今鏡︵1170︶七) (五)④ 歌舞伎の劇場で、揚げ幕のそばの下桟敷(したさじき)をいう。︹劇場新話︵1804‐09頃︶︺ (六)⑤ ⇒はた︵旗︶③

は︻端︼

(一)[1] 〘名詞〙 (一)① はし。はた。へりの部分。ふち。 (一)[初出の実例]﹁山の波(ハ)に月傾けば漁(いざ)りする海人のともしび沖になづさふ﹂(出典‥万葉集︵8Ｃ後︶一五・三六二三) (二)② はんぱであること。はした。端数。 (一)[初出の実例]﹁児(ちご)なんどをばはにいだすべからず﹂(出典‥申楽談儀︵1430︶能の色どり) (三)③ 三味線で、棹や胴の表面から弦までの距離をいう。 (二)[2] 〘造語要素〙 (一)① 数の程度を表わす。﹁年端﹂ (二)② 場所を表わす。﹁行端﹂﹁逃端﹂

たん︻端︼

(一)〘名詞〙 (二)① 物のはし。さき。 (三)② 物事がはじまるきっかけ。いとぐち。はじめ。 (一)[初出の実例]﹁有仏性の道にも、無仏性の道にも、通達の端を失せるがごとくなり﹂(出典‥正法眼蔵︵1231‐53︶仏性) (二)[その他の文献]︹孟子‐公孫丑︺ (四)③ ⇒たん︵段︶

ばた【端】

〘造語要素〙 名詞について、そのものの端の部分やその近辺の意を表わす。「舟ばた」「道ばた」「いろりばた」など。

ば【端】

〘造語要素〙 名詞や動詞の連用形に付いて、はし、末の意を表わす。「さがりば」「かかりば」「のきば」など。

ばな【端】

〘造語要素〙 ⇒はな（端）[ 二 ]

はじ【端】

〘名詞〙 ⇒はし（端）

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世界大百科事典（旧版）内の端の言及

【段∥反】より

…慣用では反とも書き，日本特有の単位で，倍量単位は10段に等しい町である。なお，和服地の長さないし広さの単位として端(反，段)がある。︻三宅史︼。…

【袖判】より

…文書の右側の部分(袖または端という)に花押を記すこと，またその花押。中世武家文書に多くみられる。…

【端裏書】より

…古文書学上の用語。文書の右端を端（はし）といい，その裏に書かれた文字が端裏書である。文書はふつう左端(奥)を内側にして折り畳むから，完全に折り畳むと端裏の部分が表に出る。…

※「端」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典｜株式会社平凡社「世界大百科事典（旧版）」

端（読み）ハシ

デジタル大辞泉「端」の意味・読み・例文・類語

はし【端】

はな︻^▽端︼

たん︻端︼﹇漢字項目﹈

たん︻端︼

はした︻^▽端︼

はた︻端／^▽傍／^▽側︼

つま︻^▽端／妻︼

は︻端︼

はじ【^▽端】

精選版日本国語大辞典「端」の意味・読み・例文・類語

はし【端】

つま︻端・褄︼

はした︻端︼

はな︻端︼

はた︻端・傍・側︼

は︻端︼

たん︻端︼

ばた【端】

ば【端】

ばな【端】

はじ【端】

世界大百科事典（旧版）内の端の言及

【段∥反】より

【袖判】より

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デジタル大辞泉 「端」の意味・読み・例文・類語

はし【端】

はな︻▽端︼

たん︻端︼﹇漢字項目﹈

たん︻端︼

はした︻▽端︼

はた︻端／▽傍／▽側︼

つま︻▽端／妻︼

は︻端︼

はじ【▽端】

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はし【端】

つま︻端・褄︼

はした︻端︼

はな︻端︼

はた︻端・傍・側︼

は︻端︼

たん︻端︼

ばた【端】

ば【端】

ばな【端】

はじ【端】

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はした︻^▽端︼

はた︻端／^▽傍／^▽側︼

つま︻^▽端／妻︼

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