寺子(小)屋(読み)てらこや

改訂新版 世界大百科事典 「寺子(小)屋」の意味・わかりやすい解説

寺子(小)屋 (てらこや)


1789-1801︿1872

 

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百科事典マイペディア 「寺子(小)屋」の意味・わかりやすい解説

寺子(小)屋【てらこや】

 
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世界大百科事典(旧版)内の寺子(小)屋の言及

【往来物】より

…ついで南北朝・室町時代初期に作られた《庭訓(ていきん)往来》は,《十二月往来》の形式によりながら(8月が3通になっているために全25通から成る),室町初期の武家社会の諸行事に託して,書簡文作製のための基礎知識と,武家の生活に必要な諸知識を網羅的に収めることに成功している。そのため,これは古往来の代表として江戸時代を通じて寺子屋などで広く使用され,単独のものだけでも170回以上板行された。同じく室町初期には,1193年(建久4)に行われた富士野の巻狩りに材をとって,普通の書簡文以外のさまざまな文書の書式も収めた《富士野往来》があらわれた。…

【学校】より

…しかし義務教育の普及とともに組織だった教員養成がすすみ,数十人の学級編成がとられるようになったが,一斉指導の方式は引き継がれた。日本でも,個別に手習いを指導していた寺子屋から近代学校への転換のさい,一斉指導に切り替えられた。
[複線型学校と統一学校運動]
 ヨーロッパでは義務教育制度が成立した19世紀後半にいたっても,なお独自の初等教育段階の学校をともなう伝統的な中等学校が存続した。…

【菅原伝授手習鑑】より

…1746年正月竹本座では《楠昔噺》を上演し,大当りをとった。その祝の席で三好松洛が《菅原》の上演を提案,二段目を松洛,三段目を出雲,四段目を千柳が執筆することに決め,丞相と苅屋姫の生別れ(二段〈道明寺〉),白太夫と桜丸の死別れ(三段〈賀の祝〉),松王と小太郎の首別れ(四段〈寺子屋〉)の父子別離三題が成り立ったという伝説がある。なかでも〈寺子屋〉が評判よく,〈四段目の大当りは大坂中は勿論,諸国の浦々山家の隅々も響き渡る大評判。…

【手習い】より

…江戸時代の寺子屋および手習所で行われていた教育。中世の公家教育における仮名の手習い,和歌の手習い,漢字の手習いといった書道による基礎教育は,近世の町人の子弟を教育する寺子屋において,手習いとして中心的な教育内容となった。…

【読み書きそろばん(読み書き算盤)】より

…日本でもほぼ同時期に絵入りの《庭訓往来図讃》(1688)が刊行されていた。近世の民衆学校(日本では寺子屋)では読み書きの学習が中心で,地理や歴史の知識も必要なかぎりこの学習によって習得した。日本の場合めだつのは,書くこと(手習い)が重視され,勉強即手習いといえるほどであったことである。…

※「寺子(小)屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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