「JR北海道キハ201系気動車」の版間の差分
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| 制動装置 = [[電気指令式ブレーキ|電気指令式]][[空気ブレーキ]]<br />([[エンジンブレーキ|機関ブレーキ]]・[[排気ブレーキ]]併用) |
| 制動装置 = [[電気指令式ブレーキ|電気指令式]][[空気ブレーキ]]<br />([[エンジンブレーキ|機関ブレーキ]]・[[排気ブレーキ]]併用) |
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| 保安装置 = [[自動列車停止装置#ATS-S改良形 |
| 保安装置 = [[自動列車停止装置#ATS-S改良形|ATS-SN]]<br/>[[自動列車停止装置#ATS-Dx (DN・DK・DF) 形|ATS-DN]] |
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| 備考 = [[JR北海道731系電車|731系電車]]との[[協調運転#電車と気動車の協調運転|協調運転]]可<br />*1 - 100番台<br />*2 - 200番台 |
| 備考 = [[JR北海道731系電車|731系電車]]との[[協調運転#電車と気動車の協調運転|協調運転]]可<br />*1 - 100番台<br />*2 - 200番台 |
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== 概要 == |
== 概要 == |
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札幌圏の通勤輸送改善を目的として導入された。﹁すべてにおいて﹃電車と同じ﹄を追求<ref name="RF433_74-77" />﹂を開発コンセプトに掲げ、同時期に登場した[[JR北海道731系電車|731系電車]]とは合同の設計・開発プロジェクト﹁新車開発プロジェクト21{{Sfnp|後藤| |
札幌圏の通勤輸送改善を目的として導入された。﹁すべてにおいて﹃電車と同じ﹄を追求<ref name="RF433_74-77" />﹂を開発コンセプトに掲げ、同時期に登場した[[JR北海道731系電車|731系電車]]とは合同の設計・開発プロジェクト﹁新車開発プロジェクト21{{Sfnp|後藤|1997|p=61}}﹂を編成しての徹底した共通化が図られている。デザインは内外装ともに、[[北海道旅客鉄道苗穂工場|苗穂工場]]で行われた<ref name="RF433_74-77" />。
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[[1996年]]︵平成8年︶に3両編成4本︵12両︶が[[富士重工業]]で製造され、731系が本格的に営業投入される翌[[1997年]]︵平成9年︶[[3月22日]]の[[1980年代・1990年代のJRダイヤ改正#3月22日|ダイヤ改正]]に合わせて営業運転を開始した。以来731系電車とは連結時に[[協調運転#電車と気動車の協調運転|互いの動力を協調させた運転]]を実施している<ref group="注">このような運転方法は、[[1989年]]から[[1992年]]までの間、[[九州旅客鉄道]]︵JR九州︶において[[国鉄キハ183系気動車|キハ183系1000番台]]﹁[[ハウステンボス (列車)|オランダ村特急]]﹂と[[国鉄485系電車|485系]]﹁[[有明 (列車)|有明]]﹂の[[門司港駅]]→[[博多駅]]︵[[1990年]]からは[[鳥栖駅]]︶間の下り列車で実施されていた。</ref>。その後の増備はなされなかったが、[[1998年]]︵[[平成]]10年︶に試作車が登場した特急型気動車[[JR北海道キハ261系気動車|キハ261系]]は、本系列をベースに設計された︵当該項目を参照︶。
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[[1996年]]︵平成8年︶に3両編成4本︵12両︶が[[富士重工業]]で製造され、731系が本格的に営業投入される翌[[1997年]]︵平成9年︶[[3月22日]]の[[1980年代・1990年代のJRダイヤ改正#3月22日|ダイヤ改正]]に合わせて営業運転を開始した。以来731系電車とは連結時に[[協調運転#電車と気動車の協調運転|互いの動力を協調させた運転]]を実施している<ref group="注">このような運転方法は、[[1989年]]から[[1992年]]までの間、[[九州旅客鉄道]]︵JR九州︶において[[国鉄キハ183系気動車|キハ183系1000番台]]﹁[[ハウステンボス (列車)|オランダ村特急]]﹂と[[国鉄485系電車|485系]]﹁[[有明 (列車)|有明]]﹂の[[門司港駅]]→[[博多駅]]︵[[1990年]]からは[[鳥栖駅]]︶間の下り列車で実施されていた。</ref>。その後の増備はなされなかったが、[[1998年]]︵[[平成]]10年︶に試作車が登場した特急型気動車[[JR北海道キハ261系気動車|キハ261系]]は、本系列をベースに設計された︵当該項目を参照︶。
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=== 内装 === |
=== 内装 === |
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インテリアも、[[鉄道車両の座席#ロングシート︵縦座席︶|ロングシート]]︵有効幅455mm/人、出入り口付近は格納可能︶、客室仕切の廃止、客用扉上部と左右へのエアカーテン設置、ボタン開閉式の[[自動ドア# |
インテリアも、[[鉄道車両の座席#ロングシート︵縦座席︶|ロングシート]]︵有効幅455mm/人、出入り口付近は格納可能︶、客室仕切の廃止、客用扉上部と左右へのエアカーテン設置、ボタン開閉式の[[自動ドア#日本|半自動ドア]]の装備、[[赤外線#遠赤外線|遠赤外線]][[暖房]]、温風暖房や固定遠赤外線暖房の装備、[[ドアチャイム]]・[[車内放送|自動放送]]装置・3色[[発光ダイオード|LED]]式[[車内案内表示装置]]︵各乗降扉上部。左右で千鳥配置︶装備など、731系と全く同一である<ref name="RF433_74-77" />。
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ただし、便所︵[[便器#和式大便器︵和風大便器︶|和式]]︶の設置車両・車いすスペースの設置車両が、731系ではそれぞれ岩見沢方先頭車︵Tc1車︶、小樽方先頭車︵Tc2車︶であったのに対し、本系列ではいずれも中間車︵M車︶への設置となっている<ref name="RF433_74-77" />。
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ただし、便所︵[[便器#和式大便器︵和風大便器︶|和式]]︶の設置車両・車いすスペースの設置車両が、731系ではそれぞれ岩見沢方先頭車︵Tc1車︶、小樽方先頭車︵Tc2車︶であったのに対し、本系列ではいずれも中間車︵M車︶への設置となっている<ref name="RF433_74-77" />。
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=== 機器類 === |
=== 機器類 === |
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札幌圏は﹁最高速度130km/h 起動加速度2.2km/h/s﹂の確保が必要とされており、達成のためには、1両あたり900psの出力が必要とされた{{Sfnp|後藤| |
札幌圏は﹁最高速度130km/h 起動加速度2.2km/h/s﹂の確保が必要とされており、達成のためには、1両あたり900psの出力が必要とされた{{Sfnp|後藤|1997|p=61}}。このため、駆動機関は直噴式の[[DMF13系エンジン (2代)|N-DMF13HZE形]][[ディーゼルエンジン]]︵定格出力 450[[馬力|ps]]/2,100[[Rpm (単位)|rpm]]、ターボチャージャー付︶を全車2基搭載し、731系と同様、最高速度130 km/h︵曲線通過速度=本則+10 km/h︶、起動加速度︵0〜60 km/h︶2.2 km/h/sを達成している<ref name="RF433_74-77" />。
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[[気動車・ディーゼル機関車の動力伝達方式|液体変速機]]は、山線での運用、曲線通過後の再力行性能確保のため、変速1段・直結4段、パワーオン制御<ref group="注">自動車の[[半クラッチ]]と類似の機構。</ref>付きのものを搭載する<ref name="RF433_74-77" />。
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[[気動車・ディーゼル機関車の動力伝達方式|液体変速機]]は、山線での運用、曲線通過後の再力行性能確保のため、変速1段・直結4段、パワーオン制御<ref group="注">自動車の[[半クラッチ]]と類似の機構。</ref>付きのものを搭載する<ref name="RF433_74-77" />。
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冷房装置は各車屋根上に集中式のもの (30,000 kcal/h) を搭載している<ref name="RF433_74-77" />。 |
冷房装置は各車屋根上に集中式のもの (30,000 kcal/h) を搭載している<ref name="RF433_74-77" />。 |
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なお、731系電車との共通化、電車併結に伴い、制御電圧の共通化 (100 V)、接地系共通化、帯電防止対策などが行われている{{Sfnp|後藤| |
なお、731系電車との共通化、電車併結に伴い、制御電圧の共通化 (100 V)、接地系共通化、帯電防止対策などが行われている{{Sfnp|後藤|1997|p=61}}。
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==== 車体傾斜装置 ==== |
==== 車体傾斜装置 ==== |
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{{See also|JR北海道キハ261系気動車#車体傾斜装置}} |
{{See also|JR北海道キハ261系気動車#車体傾斜装置}} |
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731系と同じ到達時分を確保するための出力は走り装置により確保されたが、それでもなお気動車では中速域での出力不足が否めなかった{{Sfnp|後藤| |
731系と同じ到達時分を確保するための出力は走り装置により確保されたが、それでもなお気動車では中速域での出力不足が否めなかった{{Sfnp|後藤|1997|p=61}}。これは電車併結時には編成長が長くなることで走行抵抗が軽減し問題ではなくなるが、単独運用時に電車列車と同一の走りをすることは困難と考えられた{{Sfnp|後藤|1997|p=61}}。
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このことや地方線区での速達化の観点から{{Sfnp|後藤| |
このことや地方線区での速達化の観点から{{Sfnp|後藤|1997|p=61}}、曲線通過時の遠心力を緩和し、乗り心地を損なわず曲線の高速通過を可能とするため、[[川崎重工業]]開発の[[車体傾斜式車両#空気ばね車体傾斜方式|空気ばねを用いた強制車体傾斜装置]]を搭載する<ref>{{Cite journal|和書|journal=計測と制御|author=山田忠|year=2017|title=鉄道車両の空気ばね式車体傾斜装置|volume=58|issue=2|pages=123-126|publisher=計測自動制御学会|doi=10.11499/sicejl.56.123}}</ref>。
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これは、曲線に差し掛かると、先頭車両に搭載した[[ジャイロスコープ|ジャイロセンサー]]︵[[ヨー軸角速度センサ|角速度センサー]]︶により車体の[[ヨーイング]][[角速度|角速度と走行速度]]を検知し、制御装置では、検知されたヨーイング角速度と走行速度から曲線の方向・角度を求め、加えて内蔵された[[加速度計|加速度センサー]]から左右[[加速度]]を求め、傾斜角度を決定し、各車両に搭載された車体傾斜電磁弁により、[[鉄道車両の台車|台車]]外軌側の台車枕ばね︵[[空気ばね]]︶内圧を高め、車体を傾斜︵2度︶させるもので、使用時は本則を10 - 25 km/h上回る速度での曲線通過を可能とした<ref name="RF433_74-77" />。なお、開発に当たっては[[JR北海道キハ150形気動車|キハ150形気動車]]を用いた試験が行われている<ref name="RF433_74-77" />。
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これは、曲線に差し掛かると、先頭車両に搭載した[[ジャイロスコープ|ジャイロセンサー]]︵[[ヨー軸角速度センサ|角速度センサー]]︶により車体の[[ヨーイング]][[角速度|角速度と走行速度]]を検知し、制御装置では、検知されたヨーイング角速度と走行速度から曲線の方向・角度を求め、加えて内蔵された[[加速度計|加速度センサー]]から左右[[加速度]]を求め、傾斜角度を決定し、各車両に搭載された車体傾斜電磁弁により、[[鉄道車両の台車|台車]]外軌側の台車枕ばね︵[[空気ばね]]︶内圧を高め、車体を傾斜︵2度︶させるもので、使用時は本則を10 - 25 km/h上回る速度での曲線通過を可能とした<ref name="RF433_74-77" />。なお、開発に当たっては[[JR北海道キハ150形気動車|キハ150形気動車]]を用いた試験が行われている<ref name="RF433_74-77" />。
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現在はのちに北海道内で頻発した事故を踏まえて、キハ261系などと同様に車体傾斜装置の使用は停止している<ref>{{cite web |url=https://toyokeizai.net/articles/-/716884 |title=カーブ克服して速度アップ﹁振り子式車両﹂の進化 新技術搭載の﹁やくも﹂は従来車とどう違う? |publisher=[[東洋経済新報社]] |date=2023-11-24 |accessdate=2023-11-24 }}</ref>。
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== 編成・形式 == |
== 編成・形式 == |
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== 改造 == |
== 改造 == |
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===重要機器取替=== |
=== 重要機器取替 === |
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経年20年を迎える2018年(平成30年)度から2021年(令和3年)度までの計画で、車両更新までの機能維持を目的とした、機関・変速機等の動力関係の機器取替が実施され |
経年20年を迎える2018年(平成30年)度から2021年(令和3年)度までの計画で、車両更新までの機能維持を目的とした、機関・変速機等の動力関係の機器取替が実施された<ref name="Tetsudokai201805_50-53"/><ref name="RF711_別冊-32" />。その他の改造は表を参照。 |
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*改造所…苗穂所:苗穂運転所、苗穂工:[[苗穂工場]] |
* 改造所…苗穂所:苗穂運転所、苗穂工:[[苗穂工場]] |
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|D-101 |
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|2019年{{0}}4月10日<ref name="RF711_別冊-32" /> |
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|2022年{{0}}5月10日<ref name="RF747_別冊-32" /> |
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|2020年{{0}}3月28日<ref name="RF711_別冊-32" /> |
|2020年{{0}}3月28日<ref name="RF711_別冊-32" /> |
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== 運用 == |
== 運用 == |
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[[ファイル:JR Hokkaido 201 series DMU 003.JPG|サムネイル|238x238ピクセル|協調運転を行うキハ201系︵前3両︶と731系。︵2009年1月26日、函館本線白石駅 - 苗穂駅︶]]全車両が[[苗穂運転所]]に配置され、以下の区間で、[[普通列車]]のほかに[[快速列車|快速]]﹁[[ニセコライナー]]﹂で用いられる<ref group="注">2020年︵令和2年︶3月14日ダイヤ改正で区間快速﹁[[いしかりライナー]]﹂が普通列車と統合、消滅するまでは同列車での運用も存在した。</ref>。3両編成単独のほか、列車により本系列同士、あるいは731系電車と併結した6両編成で運用される。
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[[ファイル:JR Hokkaido 201 series DMU 003.JPG|サムネイル|238x238ピクセル|協調運転を行うキハ201系︵前3両︶と731系。︵2009年1月26日、函館本線[[白石駅 (JR北海道)|白石駅]] - [[苗穂駅]]︶]]全車両が[[苗穂運転所]]に配置され、以下の区間で、[[普通列車]]のほかに[[快速列車|快速]]﹁[[ニセコライナー]]﹂で用いられる<ref group="注">2020年︵令和2年︶3月14日ダイヤ改正で区間快速﹁[[いしかりライナー]]﹂が普通列車と統合、消滅するまでは同列車での運用も存在した。</ref>。3両編成単独のほか、列車により本系列同士、あるいは731系電車と併結した6両編成で運用される。
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[[ワンマン運転]]には対応していないため、他の気動車列車がワンマン運転を実施する函館本線[[小樽駅]] - 倶知安駅・蘭越駅間でも[[車掌]]が乗務する。 |
[[ワンマン運転]]には対応していないため、他の気動車列車がワンマン運転を実施する函館本線[[小樽駅]] - 倶知安駅・蘭越駅間でも[[車掌]]が乗務する。 |
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* 函館本線([[蘭越駅]] - 小樽駅 - 札幌駅 - [[ |
* 函館本線([[蘭越駅]] - 小樽駅 - [[札幌駅]] - [[岩見沢駅]]) |
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** 小樽駅 - 倶知安駅・蘭越駅間での運用は、朝[[ラッシュ時]]の下り2本(蘭越・[[倶知安駅|倶知安]]発札幌行き)、夕ラッシュ時の上り1本(札幌発倶知安行き)、夜間の上り1本(小樽発倶知安行き)が該当する。 |
** 小樽駅 - 倶知安駅・蘭越駅間での運用は、朝[[ラッシュ時]]の下り2本(蘭越・[[倶知安駅|倶知安]]発札幌行き)、夕ラッシュ時の上り1本(札幌発倶知安行き)、夜間の上り1本(小樽発倶知安行き)が該当する。 |
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** 731系電車と併結した列車は、併結区間の列車番号が9xxMとなっており、これで区別することが可能。 |
** 731系電車と併結した列車は、併結区間の列車番号が9xxMとなっており、これで区別することが可能。 |
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** 札幌圏では唯一非電化線区でもあったこともあり、登場当初から日中時間帯を中心に運用されていたが<ref name="RF433_74-77" />、同区間電化後の、[[2010年代のJRダイヤ改正#10月27日|2012年︵平成24年︶10月27日ダイヤ改正]]で営業列車が電車に統一されたため、札沼線での運用は消滅した。
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** 札幌圏では唯一非電化線区でもあったこともあり、登場当初から日中時間帯を中心に運用されていたが<ref name="RF433_74-77" />、同区間電化後の、[[2010年代のJRダイヤ改正#10月27日|2012年︵平成24年︶10月27日ダイヤ改正]]で営業列車が電車に統一されたため、札沼線での運用は消滅した。
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* [[千歳線]](札幌駅 - [[新千歳空港駅]]) |
* [[千歳線]](札幌駅 - [[新千歳空港駅]]) |
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** 登場時に札幌駅 - [[千歳駅 (北海道)|千歳駅]]の定期運用があり<ref name="RF433_74-77" />、 |
** 登場時に札幌駅 - [[千歳駅 (北海道)|千歳駅]]の定期運用があり<ref name="RF433_74-77" />、1997年10月より[[新千歳空港駅]]まで延長されたが、翌1998年3月のダイヤ改正で消滅した。 |
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* 函館本線(江別駅 - [[岩見沢駅]]) |
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** 登場当初に運用が存在した<ref name="RF433_74-77" />。 |
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* その他 |
* その他 |
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** 1999年(平成11年)7月18日には臨時列車「ヘルシーサイクリング日高号」として札幌駅 - [[静内駅]]間で運転され[[日高本線]]に入線した<ref name="rf_199910">[[交友社]]『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』1999年10月号 通巻462号 p.122</ref>。 |
** 1999年(平成11年)7月18日には臨時列車「ヘルシーサイクリング日高号」として札幌駅 - [[静内駅]]間で運転され[[日高本線]]に入線した<ref name="rf_199910">[[交友社]]『[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]』1999年10月号 通巻462号 p.122</ref>。 |
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<ref name="RF711_別冊-32">[[#RF711|『鉄道ファン』通巻711号 別冊付録 p.32]]</ref> |
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== 参考文献 == |
== 参考文献 == |
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* {{Cite journal|和書|last=後藤|title=JR北海道201系気動車 |
* {{Cite journal|和書|last=後藤|first=昭裕|title=JR北海道201系気動車|date=1997-10|url=https://doi.org/10.11501/3293499|journal=車両技術|issue=214|pages=52-64|publisher=日本鉄道車輌工業会|language=ja|ref=harv|doi=10.11501/3293499|access-date=2023-03-23}} |
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* {{Cite journal|和書| |
* {{Cite journal|和書|last=後藤|first=昭裕|title=JR北海道キハ201系通勤形気動車|journal=[[鉄道ファン (雑誌)|鉄道ファン]]|date=1997-05-01|volume=37|issue=第5号(通巻433号)|publisher=[[交友社]]|pages=pp.74-77|issn=|ref=RF433}} |
||
* {{Cite journal|和書|author=編集部|year=|date=1997-07-01|title=JRグループ 車両のデータ・バンク96/97|journal=鉄道ファン|volume=37|issue=第7号(通巻435号)|page=|pages=pp.75-90|publisher=交友社|ref=RF435|issn=}} |
* {{Cite journal|和書|author=編集部|year=|date=1997-07-01|title=JRグループ 車両のデータ・バンク96/97|journal=鉄道ファン|volume=37|issue=第7号(通巻435号)|page=|pages=pp.75-90|publisher=交友社|ref=RF435|issn=}} |
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* {{Cite journal|和書|author=編集部|year=|date=2003-08-01|title=JRグループ 車両のデータ・バンク2002/2003|journal=鉄道ファン|volume=43|issue=第8号(通巻507号)|page=|pages=pp.84-98|publisher=交友社|ref=RF507|isnn=}} |
* {{Cite journal|和書|author=編集部|year=|date=2003-08-01|title=JRグループ 車両のデータ・バンク2002/2003|journal=鉄道ファン|volume=43|issue=第8号(通巻507号)|page=|pages=pp.84-98|publisher=交友社|ref=RF507|isnn=}} |
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281行目: | 280行目: | ||
* {{Cite journal|和書|author=編集部|title=別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2020/JR車両のデータバンク2019-2020』|journal=鉄道ファン|year=|date=2020-07-01|volume=60|issue=第7号(通巻711号)|publisher=交友社|page=|pages=pp.32-39|issn=|ref=RF711}} |
* {{Cite journal|和書|author=編集部|title=別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2020/JR車両のデータバンク2019-2020』|journal=鉄道ファン|year=|date=2020-07-01|volume=60|issue=第7号(通巻711号)|publisher=交友社|page=|pages=pp.32-39|issn=|ref=RF711}} |
||
* {{Cite journal|和書|author=編集部|title=別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2021/JR車両のデータバンク2020-2021』|journal=鉄道ファン|year=|date=2021-07-01|volume=61|issue=第7号(通巻723号)|publisher=交友社|page=|pages=pp.32-39|issn=|ref=RF723}} |
* {{Cite journal|和書|author=編集部|title=別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2021/JR車両のデータバンク2020-2021』|journal=鉄道ファン|year=|date=2021-07-01|volume=61|issue=第7号(通巻723号)|publisher=交友社|page=|pages=pp.32-39|issn=|ref=RF723}} |
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* {{Cite journal|和書|author=編集部|title=別冊付録『JR旅客会社の車両配置表2023/JR車両のデータバンク2022-2023』|journal=鉄道ファン|year=|date=2023-07-01|volume=63|issue=第7号(通巻747号)|publisher=交友社|page=|pages=pp.32-40|issn=|ref=RF747}} |
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== 関連項目 == |
== 関連項目 == |
2024年5月31日 (金) 00:46時点における最新版
JR北海道キハ201系気動車 | |
---|---|
![]() キハ201系気動車 (2009年10月10日 / 苗穂運転所一般公開にて) | |
基本情報 | |
運用者 | 北海道旅客鉄道 |
製造所 | 富士重工業 |
製造年 | 1996年 |
製造数 | 4編成12両 |
運用開始 | 1997年3月22日 |
主要諸元 | |
編成 | 3両編成 |
軌間 | 1,067 mm |
最高運転速度 | 120 km/h |
設計最高速度 | 130 km/h |
起動加速度 | 2.2 km/h/s |
減速度(常用) | 4.4 km/h/s |
編成重量 | 118.0 t |
全長 |
21,670 mm(100番台) 21,300 mm(200番台) |
全幅 | 2,800 mm |
全高 |
3,620 mm(100番台) 4,012 mm(200番台) |
車体 | ステンレス |
台車 |
N-DT201形 (ヨーダンパ付ボルスタレス式) |
動力伝達方式 | 液体式 |
機関 | N-DMF13HZE |
機関出力 | 450 ps × 2基 / 両 |
変速段 | 変速1段直結4段 パワーオン制御付 |
制動装置 |
電気指令式空気ブレーキ (機関ブレーキ・排気ブレーキ併用) |
保安装置 |
ATS-SN ATS-DN |
備考 |
731系電車との協調運転可 *1 - 100番台 *2 - 200番台 |
概要[編集]
札幌圏の通勤輸送改善を目的として導入された。﹁すべてにおいて﹃電車と同じ﹄を追求[1]﹂を開発コンセプトに掲げ、同時期に登場した731系電車とは合同の設計・開発プロジェクト﹁新車開発プロジェクト21[2]﹂を編成しての徹底した共通化が図られている。デザインは内外装ともに、苗穂工場で行われた[1]。 1996年︵平成8年︶に3両編成4本︵12両︶が富士重工業で製造され、731系が本格的に営業投入される翌1997年︵平成9年︶3月22日のダイヤ改正に合わせて営業運転を開始した。以来731系電車とは連結時に互いの動力を協調させた運転を実施している[注 2]。その後の増備はなされなかったが、1998年︵平成10年︶に試作車が登場した特急型気動車キハ261系は、本系列をベースに設計された︵当該項目を参照︶。導入の経緯[編集]
車両概説[編集]
車体[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/ae/Kiha_201_Destination_sign.jpg/220px-Kiha_201_Destination_sign.jpg)
内装[編集]
インテリアも、ロングシート︵有効幅455mm/人、出入り口付近は格納可能︶、客室仕切の廃止、客用扉上部と左右へのエアカーテン設置、ボタン開閉式の半自動ドアの装備、遠赤外線暖房、温風暖房や固定遠赤外線暖房の装備、ドアチャイム・自動放送装置・3色LED式車内案内表示装置︵各乗降扉上部。左右で千鳥配置︶装備など、731系と全く同一である[1]。 ただし、便所︵和式︶の設置車両・車いすスペースの設置車両が、731系ではそれぞれ岩見沢方先頭車︵Tc1車︶、小樽方先頭車︵Tc2車︶であったのに対し、本系列ではいずれも中間車︵M車︶への設置となっている[1]。 運転台は731系同様の左手操作式ワンハンドルマスコンを搭載し、モニタ装置はタッチパネル式のカラー液晶ディスプレイとなった。 なお、運転台には電車との併結運転時に使用する機器・スイッチ類などが設置されている[1]。機器類[編集]
札幌圏は﹁最高速度130km/h 起動加速度2.2km/h/s﹂の確保が必要とされており、達成のためには、1両あたり900psの出力が必要とされた[2]。このため、駆動機関は直噴式のN-DMF13HZE形ディーゼルエンジン︵定格出力 450ps/2,100rpm、ターボチャージャー付︶を全車2基搭載し、731系と同様、最高速度130 km/h︵曲線通過速度=本則+10 km/h︶、起動加速度︵0〜60 km/h︶2.2 km/h/sを達成している[1]。 液体変速機は、山線での運用、曲線通過後の再力行性能確保のため、変速1段・直結4段、パワーオン制御[注 5]付きのものを搭載する[1]。 台車は731系と基本的に同一のヨーダンパ付き軸梁式ボルスタレス台車︵N-DT201形︶であり、ステップ面を低床ホーム高さ (970 mm) と同一面とする必要性から、車輪を振子車両で実績のある新製時直径810 mmのものとしている[1]。 ブレーキシステムも731系と同一の、マルチモード滑走・再粘着制御を行うものであり、気動車の本系列は電気指令式空気ブレーキと排気ブレーキを併用する。基礎ブレーキ装置も同様に苗穂工場製の高粘着合成鋳鉄制輪子を採用した両抱き式踏面ブレーキとし、全天候下において130 km/h から十分な余裕をもって600 m 以内での停止が可能である[1]。 冷房装置は各車屋根上に集中式のもの (30,000 kcal/h) を搭載している[1]。 なお、731系電車との共通化、電車併結に伴い、制御電圧の共通化 (100 V)、接地系共通化、帯電防止対策などが行われている[2]。車体傾斜装置[編集]
編成・形式[編集]
以下、方面を示す場合、札幌駅在姿を基準とする。本系列は編成を組むすべての車両が﹁キハ201形﹂であり、番台区分で区別されている[注 6]。編成は731系同様3両︵Mc1-M-Mc2︶を固定ユニットとして構成される[1]。 編成番号は岩見沢方先頭車の車両番号に識別記号﹁D﹂を付し、﹁D-101﹂などと表記される[1]。 キハ201形100番台 (Mc1) 編成の岩見沢方先頭車︵定員‥141名、うち着席50名︶。先頭部に自動幌装置を持つ。 キハ201形200番台 (M) 中間車︵定員‥153名、うち着席52名︶。客室内岩見沢方に便所、倶知安方に車いすスペースを装備する。 キハ201形300番台 (Mc2) 編成の小樽・倶知安方先頭車︵定員‥141名、うち着席50名︶。基本的な仕様は100番台と同一である。改造[編集]
重要機器取替[編集]
経年20年を迎える2018年︵平成30年︶度から2021年︵令和3年︶度までの計画で、車両更新までの機能維持を目的とした、機関・変速機等の動力関係の機器取替が実施された[5][6]。その他の改造は表を参照。- 改造所…苗穂所:苗穂運転所、苗穂工:苗穂工場