ガリマール出版社
(ガリマールから転送)
ガリマール出版社 | |
---|---|
正式名称 |
ガリマール出版社 Éditions Gallimard |
英文名称 | Éditions Gallimard |
前身 | 新フランス評論出版社[1] |
取次会社 | CDEソディス(CDE, Sofédis)[2] |
設立日 | 1911年[1] |
本社所在地 |
フランス・パリ7区 5 Rue Sébastien Bottin 座標: 北緯48度51分24秒 東経2度19分43秒 / 北緯48.85667度 東経2.32861度 |
外部リンク | http://www.gallimard.fr/ |
https://twitter.com/gallimard |
ガリマール出版社︵ガリマールしゅっぱんしゃ、Éditions Gallimard︶は、フランスを代表する出版社の一つ。1911年創立。フランス文学の振興に寄与し、フランスに、世界の文学を紹介している。
小史[編集]
1920年代まで[編集]
1908年から新フランス評論誌を出していた、アンドレ・ジッドらの編集同人が、図書の出版のため、ジッド、ジャン・シュランベルジェ、ガストン・ガリマール出資の合名会社、﹃新フランス評論出版社﹄(Édition de La Nouvelle Revue Française) を、1911年[1]パリ6区に設立した。まず、ポール・クローデル、ジッド、フランシス・ジャム、サン=ジョン・ペルス、ジュール・ロマン、ポール・ヴァレリー、マルセル・プルースト、ジャン・ジロドゥらの作品を出版した。 第一次世界大戦後の1919年、﹃新フランス評論出版社﹄は株式会社﹃ガリマール書店﹄(Libraire Gallimard) に発展し、ガストンの弟も役員となり、その後しだいに、ガリマール一家が経営に加わった。1930年、社屋を7区に移した。 ﹃ガリマール書店﹄は、アンリ・ゲオン、マルタン・デュ・ガール、ポール・モラン、アンドレ・マルロー、ルイ・アラゴン、ポール・エリュアール、アラン、ルイ・アラゴン、ジョゼフ・ケッセル、ジャン・コクトー、フロイト、ジュール・シュペルヴィエル、アンドレ・ブルトン、ルイジ・ピランデルロ、アンリ・ミショー、イタロ・ズヴェーヴォ、ヘミングウェイ、サン=テグジュペリらの著書を出し、専属的な作家を増やして行った。 また、叢書、映画雑誌、音楽雑誌、大衆文学、児童文学、新聞などへ、間口を広げ、それぞれの領域の盛衰をともないながら、社業は拡大した。1930年代[編集]
●ロベール・デスノス ●ダシール・ハメット ●ウィリアム・フォークナー ●フランツ・カフカ ●レーモン・クノー ●ジョルジュ・シムノン ●トーマス・マン ●ジョージ・オーウェル ●アースキン・コールドウェル ●ジェイムズ・ジョイス ●ロジェ・カイヨワ ●ジャン=ポール・サルトル ●マルグリット・ユルスナール ●マーガレット・ミッチェル ●ウラジーミル・ナボコフ ●ジョン・スタインベック ●ジュゼッペ・ウンガレッティ など1940年から1944年まで[編集]
●シグリ・ウンセット ●モーリス・ブランショ ●ロベール・ブラジヤック ●ジョルジュ・デュメジル ●アルベール・カミュ ●エルンスト・ユンガー ●ジョルジュ・バタイユ ●シモーヌ・ド・ボーヴォワール ●マルグリット・デュラス など ナチスによる被占領期にあたり、親独のドリュ=ラ=ロシェルの、﹃新フランス評論﹄編集長就任を占領軍に強いられた。 戦後の糾弾は、ドリュ=ラ=ロシェルの﹃新フランス評論﹄の方へ矛先をかわして切り抜けた。1945年から2010年代まで[編集]
●ルネ・シャール ●ルネ・ゲノン ●アーサー・ミラー ●フェデリコ・ガルシーア・ロルカ ●トルーマン・カポーティ ●ジャン・ジュネ ●アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ ●ジャック・プレヴェール ●ルイ=フェルディナン・セリーヌ ●ホルヘ・ルイス・ボルヘス ●ナタリー・サロート ●アレホ・カルペンティエル ●ウジェーヌ・イヨネスコ ●フアン・ゴイティソーロ ●カミーロ・ホセ・セラ ●ボリス・パステルナーク ●エドモン・ジャベス ●谷崎潤一郎 ●ミシェル・ビュトール ●ジャック・ケルアック ●フェルナンド・ペソア ●ソール・ベロー ●ロレンス・ダレル ●マックス・フリッシュ ●三島由紀夫 ●テオドール・アドルノ ●ロアルド・ダール ●オクタビオ・パス ●フィリップ・ロス ●ウィリアム・スタイロン ●ジェイムズ・ボールドウィン ●ヴィクトル・シクロフスキー ●フリオ・コルタサル ●ジャン=マリ・ギュスターヴ・ル・クレジオ ●ウィリアム・S・バロウズ ●アイリス・マードック ●ピエル・パオロ・パゾリーニ ●エリアス・カネッティ ●エウジェーニオ・モンターレ ●マリオ・バルガス・リョサ ●トーマス・ベルンハルト ●ハロルド・ピンター ●ミシェル・トゥルニエ ●パトリック・モディアノ ●ミラン・クンデラ ●ペーター・ハントケ ●ボフミル・フラバル ●パブロ・ネルーダ ●フリードリヒ・デュレンマット ●ジャン=パトリック・マンシェット ●大江健三郎 ●フィリップ・ソレルス ●フランソワーズ・サガン ●安部公房 ●エルヴェ・ギベール ●パトリック・シャモワゾー ●ダニエル・ペナック ●ヨシフ・ブロツキー ●アンヌ・ヴィアゼムスキー ●オルハン・パムク など 1961年、社名を﹃ガリマール出版社﹄(Éditions Gallimard) に変更した。 過去の作家の全集は、1933年以来のプレイヤード叢書が刊行を続けている。 1975年にガストンが没した後は、息子のクロードが社長を継いだ。そして1988年、クロードの後を息子のアントワーヌが継いだ。参照文献[編集]
●ピエール・アスリーヌ﹃ガストン・ガリマール フランス出版の半世紀﹄、天野恒雄訳、みすず書房、1986年。ISBN 978-4-622-01803-2 ●井上究一郎﹃ガリマールの家﹄、ちくま文庫、2003年。ISBN 978-4-480-03832-6 ※他に外部リンクを参照脚注[編集]
関連項目[編集]
外部リンク[編集]
- ガリマール出版社のサイト(仏文)
- ガリマール出版社の歴史(pdf)(仏文)