シベリア大陸
シベリア大陸︵シベリアたいりく︶とは、現在のユーラシア大陸のうち、ロシアのシベリア地方を大陸に見立てた言葉。実際にシベリア地方の大部分は、原生代初期から地表に存在してきたクラトン︵﹁安定陸塊﹂﹁楯状地﹂とも呼ばれる非常に古い陸上プレートである。クラトンが移動によって集成して大陸が形成されたとする︶と考えられている。アンガラ大陸の別名があるが、この場合はゴンドワナ大陸に繁茂した植物群との対比で使われ、シベリアに加えてモンゴルから中国北部、朝鮮半島までも含まれる。地下資源が非常に多様で豊富な地域である。
地質時代史[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
(一)^ ﹁アンガラ植物群﹂の名は標準化石を産したアンガラ川流域に因む。 (二)^ 実際、この地域は標高が海面下のカスピ海沿岸低地︵最下部は海面下28m︶やトゥラン低地︵カルスト地形にはいくつがあるポリエ︵溶食盆地︶の1つ、カラギーエ は10kmx40 kmにもなり、海面下132 m︶などとなっている。なお、中国内陸にあるトルファン盆地はさらに低い︵海面下154 m︶が、こちらは造山運動に伴う褶曲で生じた凹地であり成因が違う。出典[編集]
(一)^ abRogers, J. J. W. (1996). “A history of continents in the past three billion years”. Journal of Geology 104: 91–107, Chicago. Bibcode: 1996JG....104...91R. doi:10.1086/629803. JSTOR 30068065.
(二)^ “中央構造線の始まり”. 大鹿村中央構造線博物館. 2020年6月8日閲覧。
(三)^ ﹃ロシアのシェールオイル開発の現状 -バジェノフ層とドマニク層-﹄︵レポート︶JOGMEC、2017年6月22日。2018年12月5日閲覧。
(四)^ ﹁石油・天然ガス開発のフロンティア ﹁東シベリア﹂を拓く﹂﹃JOGMEC NEWS﹄vol.18、JOGMEC、2009年9月、2-6頁、2018年12月5日閲覧。
(五)^ ﹃沈み込んだ海山が引き起こした予期せぬ火山活動﹄︵プレスリリース︶海洋研究開発機構、2017年9月14日。2020年6月8日閲覧。
(六)^ “海の研究探検隊 JAMSTEC 第2回 永久凍土が解けて、森が枯れる理由”. ナショナルジオグラフィック日本版 (2013年6月3日). 2018年12月6日閲覧。