コンテンツにスキップ

ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ
Joséphine de Beauharnais
フランス皇后
在位 1804年5月20日 - 1810年1月10日
戴冠式 1804年12月2日
別称号 イタリア王妃
ナヴァール女公

全名 Marie Josèphe Rose Tascher de la Pagerieマリー・ジョゼフ・ローズ・タシェ・ド・ラ・パジュリ
出生 (1763-06-23) 1763年6月23日
フランス領西インド諸島マルティニーク島
死去 (1814-05-29) 1814年5月29日(50歳没)
フランス王国リュエイユ=マルメゾン
埋葬 フランス王国リュエイユ=マルメゾンサン・ピエール=サン・ポール教会
結婚 1779年12月13日
1796年3月9日
配偶者 アレクサンドル・ド・ボアルネ
  ナポレオン1世
子女
家名 タシェ家
父親 ジョゼフ・ガスパール・タシェ・ド・ラ・パジュリ
母親 ローズ・クレール・デ・ヴェルジェ・ド・サノワ
宗教 キリスト教カトリック
テンプレートを表示

: Joséphine de Beauharnais1763623 - 1814529

31525

[]

[]


西Marie Josèphe Rose Tascher de la Pagerie

16177941783179472383

1796[1]






[]


180412

1810110殿

退[2]

[]


331810

11

逸話[編集]

  • 少女時代、占い師に「最初の結婚は不幸になるが、そのあとで女王以上の存在になる」と言われたことがある。
  • 実はナポレオンより6歳年上で、結婚時のナポレオンは26歳で、ジョゼフィーヌは32歳だった。ところが夫は2歳年上に、妻は4歳年下にさばをよみ、同い年の28歳として結婚証明書を提出した。
  • 虫歯がひどいため、口を大きく開けないようにしたり、隠すようにふるまっていたが、逆にこれが彼女の仕草に優雅さを与えていたという。
  • ナポレオンとの新婚当初に彼女が飼っていた「フォルチュネ(幸運)」という犬が、ベッドに入り込み夫の足に噛みついたことがある。
  • 彼女は大変にバラが好きで、250種類のバラをマルメゾン城の庭に植えていたという。また自らバラを愛でるだけでなく、後世の人々のためにと、集めたバラを植物画家ルドゥーテに描かせて記録に残している。今日でもバラには『ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ』という品種がある。
  • バラだけでなく、実はダリアも同じくらい好み、園遊会なども行っていたそうである。ある時、一人の貴族がジョゼフィーヌの育てたダリアを見て一輪欲しがったが、ジョゼフィーヌはこれを断った。これに激怒した貴族は愛人であったとあるポーランドの貴族を経由し、ジョゼフィーヌの庭を管理する庭師にダリアの球根を盗ませる事件が起こる。結果、その貴族の庭にダリアが沢山咲き、件の貴族はジョゼフィーヌへの意趣返しもあって大喜びした。この話を聞いて大激怒したジョゼフィーヌは実行犯である庭師を解雇するとともに、加担したポーランド貴族を追放したという。ダリアに「移ろ気」、「不安定」、そして「裏切り」の花言葉が付いたのはこの事件が由来しての事である。
  • イタリア遠征時からジョゼフィーヌは「勝利の女神」と呼ばれるようになり、験のいい存在としてあがめられていた。ナポレオンがジョゼフィーヌと離婚したとき、古参兵たちは「なんでばあさん(兵士たちは親しみをこめてジョゼフィーヌのことを「ばあさん」と呼んでいた)と別れちまうんだ。ばあさんは皇帝もおれたちも幸せにしてくれたのに」とぼやいたという。また、飾らない朗らかな人柄で将兵たちや国民の人気も高かった。一方、ナポレオンの母であるマリア・レティツィア・ボナパルトとは不仲であり、厳格で自らを律し続けたレティツィアは、奔放なジョゼフィーヌを生涯気に入らなかったという。
  • 人脈の豊富さという強みと、浪費癖や男癖の悪さという弱みにつけこまれ、ジョゼフ・フーシェに強請られて情報提供をしていたことがある。
  • 「ジョゼフィーヌ」という呼び名は、名前の一部であるジョゼフの女性形であり、ナポレオンが呼び始めたものである。それまではローズと呼ばれていた。
  • ナポレオンがエルバ島に流された後、多くの者がナポレオンを見限った中、最も親身に援助していたのは他ならぬジョゼフィーヌであった。また、ナポレオンが臨終する際の最期の一語が彼女の名であった。

ジョゼフィーヌを題材にした作品[編集]

絵画
小説
  • 皇后ジョゼフィーヌのおいしい人生(2008年、【改題】皇后ジョゼフィーヌの恋) - 作:藤本ひとみ
漫画
舞台

関連項目[編集]

脚注[編集]



(一)^  201336ISBN 978-4-7993-1314-5 

(二)^ 22201723ISBN 978-4-334-04303-2 

(三)^ ︿   2018717

参考文献[編集]

  • 安達正勝 『ジョゼフィーヌ―革命が生んだ皇后』 白水社、1989年
先代
フランス王妃
マリー・アントワネット
フランス皇后
1804年 - 1810年
次代
マリー・ルイーズ