フィン・ウゴル語派
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フィン・ウゴル語派 | |
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話される地域 | ロシア西部、フィンランド、エストニア、スカンジナビア |
言語系統 | ウラル語族
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祖語 | フィン・ウゴル語派 |
下位言語 | |
ISO 639-5 | fiu |
フィン・ウゴル語派︵フィン・ウゴルごは、Finno-Ugric languages︶は、ウラル語族に属する言語群。
ハンガリー語、フィンランド語、エストニア語などを含む。このほかにロシア連邦などに分布する多数の少数民族の言語を含むが、すでに絶滅した言語、現在危機に瀕する言語も多い。話者人口は2300万人程度。
シベリア北部のサモエード語派とともにウラル語族を構成する。しかし、話者の人種という面から見ると、サモイェード語派の話者がほぼモンゴロイドであるのに対してフィン・ウゴル語派の話者はモンゴロイドとコーカソイドの混合であり、特にバルト・フィン諸語話者は完全なコーカソイドに近い。
フィン・ヴォルガ諸語の分布
以下のような言語を含む。ウラル語族の中でのフィン・ウゴル語派という分類についてはほぼ意見が一致している。しかし、下位諸語の間の分類については確定していない。
●フィン・ウゴル語派 ︵Finno-Ugric︶
●ウゴル諸語︵Ugric︶
●オビ・ウゴル諸語︵Ob-Ugric︶
●ハンティ語︵Khanty︶- 旧称オスチャーク語
●マンシ語︵Mansi︶ - 旧称ボグール語
●ハンガリー語︵magyar, Engl. Hungarian︶ - マジャル語とも呼ばれる
●ペルム諸語
●ウドムルト語︵Udmurt︶ - かつてボチャーク語と呼ばれた
●コミ語︵Komi︶- かつてジリエーン語と呼ばれた
●コミ・ペルミャク語
●コミ・ヤズヴァ語
●コミ・ジリエーン語
●ボルガ・フィン諸語︵Volga-Finnic︶
●マリ語︵Mari︶- かつてチェレミス語と呼ばれた
●モルドヴィン諸語︵Mordvin︶
●エルジャ語
●モクシャ語
●サーミ諸語︵sami, Engl. Sami︶ - ラップ語とも言われる
●バルト・フィン諸語︵Balt-Finnic︶ - バルト海岸、フィンランド湾、リガ湾で話されている。フィン諸語とも言う
●フィンランド語︵suomi, Engl. Finnish︶ - スオミ語とも言う
●エストニア語︵eesti, Engl. Estonian︶
●カレリア語︵karjala, Engl. Karelian︶
●ヴェプス語︵lüüdi, veps/beps, Engl. Vepsian︶
●イジョール語︵Izhorian︶
●ヴォート語︵vad´d´a/vadja, Engl. Votian︶
●リヴォニア語︵livvi, Engl. Livonian︶
各諸語ごとの系統関係はコンセンサスが得られていないが、以下のような説がある。