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犯罪

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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
両罰規定から転送)

進行中の殺人事件描画(1858年)。

: crime[1][2]



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犯罪の分類

刑法学上の分類

  • 結果発生と構成要件の関係による分類
    • 結果犯:構成要件要素として一定の結果発生を必要とする犯罪
    • 挙動犯:構成要件要素として結果発生を必要とせず、行為者の一定の外部的な身体の動静があれば成立する犯罪
    • 結果的加重犯:基本となる構成要件(基本犯)が満たされた後に、さらに一定の結果が発生した場合に成立する犯罪
  • 保護法益の侵害の態様による分類
    • 実質犯:法益侵害または法益侵害の危険の発生を必要とする犯罪
      • 侵害犯:一定の具体的な法益侵害を必要とする犯罪
      • 危険犯:法益侵害の危険の発生により成立する犯罪
        • 具体的危険犯:法益侵害の具体的危険(現実的な法益侵害の危険)の発生を必要とする犯罪
        • 抽象的危険犯:法益侵害の抽象的危険(社会通念上の一般的な法益侵害の危険)の発生により成立する犯罪
    • 形式犯:法益侵害の危険の発生も必要としない犯罪
  • 法益侵害と犯罪事実の関係による分類
    • 即成犯:即成犯とは、法益侵害・危殆化によって構成要件該当事実が完成し、かつ同時に終了するものをいう。
      例としては殺人・傷害や器物損壊が挙げられる。殺したり壊したりすればそれ以上法益侵害が継続するわけではないからである。
    • 状態犯:法益侵害・危殆化によって構成要件該当事実が完成するが、その後も法益侵害・危殆化状況が継続する犯罪をいう。
      例としては、窃盗・横領・詐欺が挙げられる。ここでは、犯罪終了後の法益侵害状況の継続は、犯罪事実にあたらない。
    • 継続犯:継続犯とは、法益侵害・危殆化状況の継続が要件となっている犯罪をいう。
      例としては監禁罪が挙げられる。
      >継続犯と状態犯の区別について
      ともに、法益侵害・危殆化状況=結果が継続していることは同じである。しかし、結果発生が構成要件の内容として要求されていることは同じでも、発生した法益侵害・危殆化状況の継続が要件となっていない点で区別される。
      つまり、結果=法益侵害・危殆化状況の継続が構成要件要素となっているかどうかが異なる。
  • 主観的違法要素による分類
ただし、主観的違法要素については反対説もある。

その他の分類

犯罪の発展段階

犯罪の発展段階
(既遂犯処罰を基本としつつ特に重い犯罪類型については未遂さらに予備・陰謀まで処罰範囲は拡張され、処罰する場合は個別に規定する。)
(1)予備陰謀 予備は犯罪の実行着手前の段階の行為のうち、犯罪を実現する意思でなされる準備行為
陰謀は犯罪の実行着手前の段階の行為のうち、犯罪を共同して実現するために複数の者が合意する行為
実行の着手
(2)未遂犯 犯罪の実行の着手があったが犯罪が完成したとみられる段階に達しなかった場合。完成しなかった理由が行為者の意思による場合は中止犯と言われる。
既遂時期
(3)既遂犯 各犯罪において構成要件をすべて充足して犯罪が完成したとみられる段階(既遂時期)に達した場合には既遂犯となる。

犯罪に関する学問




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犯罪とフィクション

犯罪を題材にしたフィクションの作品はジャンルとしてクライム、サスペンスの要素がある場合はクライム・サスペンスと称される。また、テレビドラマは犯罪ドラマ(はんざいドラマ)、映画は犯罪映画(はんざいえいが)もしくはクライム映画漫画は犯罪漫画(はんざいまんが)、小説は犯罪小説(はんざいしょうせつ)と称されている。猟奇殺人をテーマに取り込んでいる作品も多く、凶悪犯罪の低年齢化を助長しているとの批判もある(メディア効果論を参照)。

統計

一般的に犯罪者は男性が多い。例えば、平成26年の統計によると、一般刑法犯として検挙された者の総数 25万人のうち、20万人(約8割)が男性である[4]

脚注

出典



(一)^ 3201521

(二)^  2016https://kotobank.jp/word/犯罪-118031 

(三)^ abc   2011 ISBN 978-4-7885-1236-8 pp.46-50.

(四)^ 27  1/1/1/2. hakusyo1.moj.go.jp. 202085

関連項目