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宮本百合子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
中条百合子から転送)
宮本 百合子
(みやもと ゆりこ)
1918年と1919年の間に撮影
ペンネーム 中條 百合子、宮本 百合子
誕生 中條 ユリ
1899年2月13日[1]
東京市小石川区原町[2]
死没 (1951-01-21) 1951年1月21日(51歳没)[1]
東京都[1]
墓地 小平霊園2-11-6
職業 小説家評論家
国籍 日本の旗 日本
最終学歴 東京女子師範学校附属高等女学校卒業、日本女子大学中退
活動期間 1916年 - 1951年
ジャンル 小説評論
文学活動 民主主義文学運動
代表作貧しき人々の群』(1916年)
伸子』(1928年)
播州平野』(1947年)
『二つの庭』(1948年)
道標』(1950年)
デビュー作貧しき人々の群』(1916年)
配偶者 荒木茂 (1919年 - 1924年)
宮本顕治 (1932年 - 1951年)
親族 中條政恒(父方の祖父)
西村茂樹(母方の祖父)
中條精一郎(父)
所属 日本プロレタリア作家同盟日本共産党新日本文学会、NHK放送委員会[3]婦人民主クラブ
ウィキポータル 文学
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  189932213 - 195126121退

18[ 1]

来歴

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生い立ち

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1 西

35[4]618[4][4]()[4]93[4]

少女時代

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191119169退

結婚と離婚

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1918年頃
中條百合子(左)と湯浅芳子(右)。1926年、臼杵公園にて。

1918926191915[5]12尿1920

1924[5]19283319249192692008ISBN 978-4-87737-261-32011

プロレタリア作家として

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192712西19301119319193319341219341219341937[6]

戦時中の苦難

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百合子は獄中の顕治を獄外から支えたが、自らもたびたび検挙され、1936年には懲役2年・執行猶予4年の判決を受けた。その後も検挙や執筆禁止などを繰り返し経験し、体調を害する事もあったが、粘り強く文学活動を続けた。顕治は1944年に無期懲役の判決を受け、網走刑務所で服役することになったが、日本の敗戦後に連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)が国内全政治犯の即時釈放を指令した事で、1945年10月に顕治も12年ぶりに出獄した。夫とかわした約900通の書簡はのちに二人の選択をへて、百合子の没後『十二年の手紙』として刊行された。

戦後の活躍

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1946
1950

19469-111947419463-111947119474

1945118[7]194621316[7][8][9][10]


死去とその後

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宮本百合子文学碑 郡山市 開成山公園

19501951151

502001200433

著書

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ここまで初刊時には中條名義

  • 杉垣(1939年)
  • 三月の第四日曜(1940年)金星堂 1940 のち新日本文庫 
  • 明日への精神 実業之日本社 1940 
  • 朝の風 河出書房 1940
  • 文学の進路 高山書院 1941
  • 私たちの生活 協力出版社 1941
  • 播州平野(1946年)河出書房、1947 のち新潮文庫、角川文庫、新日本文庫  
  • 風知草(1946年)文藝春秋新社、1947 のち新潮文庫、角川文庫、新日本文庫  
  • 二つの庭(1947年)中央公論社、1948 のち新潮文庫、岩波文庫、角川文庫、新日本文庫   
  • 私たちの建設 実業之日本社 1947
  • 幸福について 雄鶏新書 1947 のち角川文庫 
  • 真実に生きた女性達 創生社 1947
  • 白い蚊帳 新興芸術社 1948
  • 歌声よおこれ 解放社 1948 のち新日本文庫 
  • 女靴の跡 随筆集 高島屋出版部 1948
  • 道標 第1-3部 筑摩書房 1948-51 のち新潮文庫、岩波文庫、角川文庫、新日本文庫    
  • 宮本百合子選集 全15巻 安芸書房 1948-49
  • 作家と作品 評論集 山根書店 1948
  • 婦人と文学 近代日本の婦人作家 実業之日本社 1948 のち新日本文庫 
  • 平和のまもり 新日本文学会 1949
  • 文芸評論集 近代思想社 1949
  • モスクワ印象記 東京民報出版社 1949
  • 宮本百合子文庫 全6 岩崎書店 1949-51
  • 女性の歴史 文学にそって 婦人民主クラブ出版部 1949
  • 十二年の手紙 その1-3 宮本顕治共著 筑摩書房 1950-52 のち青木文庫文春文庫、新日本文庫  
  • 日本の青春 春潮社 1951
  • 若い女性のために 河出書房 1951 (市民文庫)

没後全集など

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  • 宮本百合子全集 全15巻 河出書房 1951-53 
  • 宮本百合子評論選集 全4冊 新日本出版社 1964-65 
  • 「伸子」時代の日記 多喜二・百合子研究会 1976 
  • 百合子の手紙 筑摩書房 1978.3(湯浅芳子あてを編集)
  • 宮本百合子全集 全25巻+別巻2補巻補遺1 新日本出版社 1979-81.1986
  • 宮本百合子全集 全33巻+別冊 新日本出版社 2000-04 
  • 宮本百合子と湯浅芳子 往復書簡 黒澤亜里子編著 翰林書房 2008.3

ほかアンソロジーなど。

脚注

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注釈

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  1. ^ 宮本顕治は百合子の死後に百合子の秘書だった大森寿恵子と結婚している。

出典

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(一)^ abc ,  , Britannica Japan, (2014), https://archive.is/bvcjI#6% 

(二)^    , 20, , (2004), https://archive.is/oW48c#11% 

(三)^ NHK--622007310-11ISSN 04542134 

(四)^ abcde  No.6, 427-438 (2005)

(五)^ ab 1981530 

(六)^ 2004ISBN 978-4-406-03108-0p88-91

(七)^ ab 1967, pp. 1114.

(八)^ .  . 2024220

(九)^  - 

(十)^ 簿 1981, pp. 23.

参考文献

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  • 宮本顕治『宮本百合子の世界』1951 のち新日本新書
  • 平林たい子『宮本百合子』文芸春秋 1972 のち講談社文芸文庫
  • 中村智子『宮本百合子』筑摩書房 1973
  • 多喜二・百合子研究会編『宮本百合子』 1976 新日本出版社
  • 伊豆利彦ほか『いまに生きる宮本百合子』 2004 新日本出版社
  • 『航路二十年―婦人民主クラブの記録』婦人民主クラブ、1967年11月1日。 
  • 婦選会館調査出版部 編『全国組織婦人団体名簿』財団法人婦選会館、1981年8月。 

外部リンク

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