佐位郡
郡域[編集]
1878年︵明治11年︶に行政区画として発足した当時の郡域は、現在の行政区画では概ね以下の区域に相当する。 ●伊勢崎市︵以下の地域を除く︶ (一)宮古町、連取町、連取本町、山王町、大正寺町、馬見塚町、下蓮町、国領町、長沼町以南 (二)境上矢島、境西今井、境三ッ木、境女塚、境米岡、境平塚、境東、境栄、境新栄および境美原、境島村の各一部 (三)磯町歴史[編集]
近代以降の沿革[編集]
●﹁旧高旧領取調帳﹂に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り。●は村内に寺社領が存在。幕府領は関東在方掛の岩鼻陣屋が管轄。︵2町37村︶知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
幕府領 | 幕府領 | 13村 | 島村、上武士村、下武士村、野村、間野谷村、曲沢村、曲沢新田(曲沢村のうち)、香林村、堀下村、下触村、五目牛村、●今井村、西小保方村、上田村 |
旗本領 | 3村 | 田部井村、東小保方村、八寸村 | |
藩領 | 上野伊勢崎藩 | 2町 13村 |
●伊勢崎町、安堀村、波志江村、八坂村、上植木村、●下植木村、茂呂村、伊与久村、上淵名村、下淵名村、東新井村、百々村、境町、中島村、小此木村 |
上総一宮藩 | 3村 | ●西久保村、●市場村、西野村 | |
上野前橋藩 | 1村 | 国定村 | |
幕府領・藩領 | 幕府領・伊勢崎藩 | 2村 | 太田村、木島村 |
幕府領・前橋藩 | 1村 | 保泉村 | |
旗本領・伊勢崎藩 | 1村 | 今泉村 |
●慶応4年6月17日︵1868年8月5日︶ - 新政府が岩鼻陣屋に岩鼻県を設置。幕府領・旗本領を管轄。
●明治初年
●伊勢崎藩の領地替えにより、幕府領の一部︵西小保方村、上田村、木島村︶が伊勢崎藩領となる。
●一宮藩の領地替えにより、一宮藩領の全域が岩鼻県の管轄となる。
●明治4年
●7月14日︵1871年8月29日︶ - 廃藩置県により、藩領が伊勢崎県、前橋県の管轄となる。
●10月28日︵1871年12月10日︶ - 第1次府県統合により、全域が群馬県︵第1次︶の管轄となる。
●明治5年 - 八坂村が波志江村に編入。︵2町36村︶
●明治6年︵1873年︶6月15日 - 熊谷県の管轄となる。
●明治9年︵1876年︶
●8月21日 - 第2次府県統合により、群馬県︵第2次︶の管轄となる。
●田部井村が新田郡田部村を合併。
●明治10年︵1877年︶
●国定村が新田郡久仁村を、間野谷村が新田郡間野村をそれぞれ合併。
●明治11年︵1878年︶12月7日 - 郡区町村編制法の群馬県での施行により、行政区画としての佐位郡を設置。﹁佐位那波郡役所﹂が伊勢崎町に設置され、那波郡とともに管轄。
●明治15年︵1882年︶ - 島村が那波郡前河原村を合併。
町村制以降の沿革[編集]
●明治22年︵1889年︶4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。全域が現・伊勢崎市。︵2町8村︶
●伊勢崎町︵単独町制︶
●三郷村 ← 波志江村、安堀村、太田村
●赤堀村 ← 今井村、下触村、五目牛村、堀下村、市場村、野村、西久保村、曲沢村、間野谷村、香林村、西野村、南勢多郡磯村
●東村 ← 東小保方村、西小保方村、田部井村、国定村、上田村
●殖蓮村 ← 上植木村、下植木村、八寸村
●茂呂村 ← 茂呂村、今泉村
●采女村 ← 上淵名村、下淵名村、東新井村、伊与久村、木島村、百々村
●剛志村 ← 保泉村、上武士村、下武士村﹇大部分﹈、中島村、小此木村
●境町 ← 境町、下武士村﹇一部﹈、新田郡境村﹇一部﹈
●島村︵単独村制︶
●明治29年︵1896年︶4月1日 - 郡制の施行のため、﹁佐位那波郡役所﹂の管轄区域をもって佐波郡が発足。同日佐位郡廃止。
行政[編集]
佐位・那波郡長代 | 氏名 | 就任年月日 | 退任年月日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | 明治11年(1878年)12月7日 | |||
明治29年(1896年)3月31日 | 那波郡との合併により佐位郡廃止 |
参考文献[編集]
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 10 群馬県、角川書店、1988年6月1日。ISBN 4040011007。
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目[編集]
先代 ----- |
行政区の変遷 - 1896年 |
次代 佐波郡 |